2007-08-12
まあちゃんのながいかみ 高楼方子/作
<どんな絵本?>
はあちゃんと みいちゃんは かみのながいのがじまんです。
でも、まあちゃんのかみは みじかい おかっぱです。
背中が隠れるくらいまで髪を伸ばしたいという、はあちゃんとみいちゃん。
まあちゃんは、それを聞いて、自分はもっと伸ばすんだと。
「もっと、ずっとずっとずっとずっと、ずうーっとよ!そのながいことったらね」
橋の上からおさげをたらして魚が釣れる。
牧場の柵の外から、おさげのロープで牛の角にひっかけて引っ張れる。
体を髪でぐるぐる巻きつければ布団になって外に寝れる。
右のおさげと左のおさげを、ぴんと張って木に結べば、家じゅうの洗濯物が干せて、その間に本を10冊読めて、お母さんに「ありがとう」と言われる。
洗うのも髪をとかすのも大変じゃないか、と言われたまあちゃんは・・・・
そんなに長かったら、普段は邪魔じゃないか、と言われたまあちゃんは・・
まあちゃんの話を聞いて、はあちゃんもみいちゃんもうっとり。
「それって たしかに とってもいい。」
まあちゃんのかみ はやく のびるといいね。
<初めて読んだ3才6ヶ月のヒメの反応>
私の読み方が悪かったのか、内容を理解しきれず話のおもしろさよりも、絵とまあちゃんの言葉使いを楽しんでいました。最後のページで3人がお茶をしている絵を見ながら「これがまあちゃん?」と指さすのが違っていたので、拍子ぬけした私は、「違うでしょ、まあちゃんはおかっぱだからこの子」と語気を強めて言ってしまいました(イカンイカン。「だってまあちゃんは髪を伸ばしてたでしょ」というヒメは、これがまあちゃんの空想話だということが一度に理解できなかったようです。
まあちゃんが読んでいる本が『どろんこハリー』であることに気付いて喜んでいます。
<おすすめポイント>
「まあちゃん」というおませな女の子が繰り広げるユーモラスな想像のお話。少女たちの、少し背伸びした会話や、つっこまれてもつっこまれても、次々アイデアを出していき、最後には友達を大きくうなずかせるまあちゃんの発想力と、説得力が楽しい。
空想の場面はカラーで、少女たちが現実に会話をしている場面は、モノクロで描かれています。やわらかな色彩と、のびやかな線、細かいところまで楽しめる絵です。
<現在4才1ヶ月のヒメの反応>
「あんたたち」「おっもしろいもんよ」などの、まあちゃんの使う言葉を真似して爆笑しています。どの空想も気に入っていますが、とくに川で髪をゆすぐところと、パーマをかけた髪を森にするというのがお気に入りです。最近は数を数えるのが好きなので、「本を10冊」「妹が10人」などの文章があると、ちゃんとあるかどうか確認して数えています。
<まつりかの感想>
入園を機に、背中まであった髪をばっさりボブにしたヒメですが、だいぶ伸びてきたのでまた切ろうかと思っていたところ、「だめ!伸ばすんだから」と言われてしまいました。
髪を指にからめてみたり、ゴムで纏めようとしていたり(できませんが)、ピンをこれでもかとさして「ほらかわいいでしょ」と言ってみたり、「今日はこことここをこのゴムで結んで」と指示してきたり、お友達の「○○ちゃんみたいにしてほしい」など・・・ヒメも髪型を気にするおしゃまな女の子になってきました。
「もし○○ならどうする?」ということに、自分の中でイメージを膨らませ、それを口にして周りの反応を楽しむ様子も、今のヒメにぴったり。本人も、主人公のまあちゃんの空想力・発想力に共感するところも多いようで、この本を好んで読んでいます。
3人の少女たちがそれぞれに飲み物をもってきて、オープンテラスでお茶をしながら会話を楽しんでいるという設定も面白い。「髪」という女の子ならではの話題、他愛もない話がどんどん膨らんでいく様子も、「女」ならではの行動に思わず笑えます。
まあちゃんが、椅子の上に立ち上がったり、大きな身振り手振りで話したり、最後のシーンで、まあちゃんだけがコースターに空のグラスをのせていないところなどにも、彼女の性格があらわされています。きっとクラスでもリーダー的存在なんだろうな、人気者なんだろうな、でも大雑把な性格で負けず嫌いなんだろうな・・・なんてことも伺えます。
そして、私はこう思う・・まあちゃんは、きっと髪は伸ばさないんだろうなあと
まあちゃんのながいかみ 高楼 方子 福音館書店 1995-08 売り上げランキング : 57190 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
<どんな絵本?>
はあちゃんと みいちゃんは かみのながいのがじまんです。
でも、まあちゃんのかみは みじかい おかっぱです。
背中が隠れるくらいまで髪を伸ばしたいという、はあちゃんとみいちゃん。
まあちゃんは、それを聞いて、自分はもっと伸ばすんだと。
「もっと、ずっとずっとずっとずっと、ずうーっとよ!そのながいことったらね」
橋の上からおさげをたらして魚が釣れる。
牧場の柵の外から、おさげのロープで牛の角にひっかけて引っ張れる。
体を髪でぐるぐる巻きつければ布団になって外に寝れる。
右のおさげと左のおさげを、ぴんと張って木に結べば、家じゅうの洗濯物が干せて、その間に本を10冊読めて、お母さんに「ありがとう」と言われる。
洗うのも髪をとかすのも大変じゃないか、と言われたまあちゃんは・・・・
そんなに長かったら、普段は邪魔じゃないか、と言われたまあちゃんは・・
まあちゃんの話を聞いて、はあちゃんもみいちゃんもうっとり。
「それって たしかに とってもいい。」
まあちゃんのかみ はやく のびるといいね。
<初めて読んだ3才6ヶ月のヒメの反応>
私の読み方が悪かったのか、内容を理解しきれず話のおもしろさよりも、絵とまあちゃんの言葉使いを楽しんでいました。最後のページで3人がお茶をしている絵を見ながら「これがまあちゃん?」と指さすのが違っていたので、拍子ぬけした私は、「違うでしょ、まあちゃんはおかっぱだからこの子」と語気を強めて言ってしまいました(イカンイカン。「だってまあちゃんは髪を伸ばしてたでしょ」というヒメは、これがまあちゃんの空想話だということが一度に理解できなかったようです。
まあちゃんが読んでいる本が『どろんこハリー』であることに気付いて喜んでいます。
<おすすめポイント>
「まあちゃん」というおませな女の子が繰り広げるユーモラスな想像のお話。少女たちの、少し背伸びした会話や、つっこまれてもつっこまれても、次々アイデアを出していき、最後には友達を大きくうなずかせるまあちゃんの発想力と、説得力が楽しい。
空想の場面はカラーで、少女たちが現実に会話をしている場面は、モノクロで描かれています。やわらかな色彩と、のびやかな線、細かいところまで楽しめる絵です。
<現在4才1ヶ月のヒメの反応>
「あんたたち」「おっもしろいもんよ」などの、まあちゃんの使う言葉を真似して爆笑しています。どの空想も気に入っていますが、とくに川で髪をゆすぐところと、パーマをかけた髪を森にするというのがお気に入りです。最近は数を数えるのが好きなので、「本を10冊」「妹が10人」などの文章があると、ちゃんとあるかどうか確認して数えています。
<まつりかの感想>
入園を機に、背中まであった髪をばっさりボブにしたヒメですが、だいぶ伸びてきたのでまた切ろうかと思っていたところ、「だめ!伸ばすんだから」と言われてしまいました。
髪を指にからめてみたり、ゴムで纏めようとしていたり(できませんが)、ピンをこれでもかとさして「ほらかわいいでしょ」と言ってみたり、「今日はこことここをこのゴムで結んで」と指示してきたり、お友達の「○○ちゃんみたいにしてほしい」など・・・ヒメも髪型を気にするおしゃまな女の子になってきました。
「もし○○ならどうする?」ということに、自分の中でイメージを膨らませ、それを口にして周りの反応を楽しむ様子も、今のヒメにぴったり。本人も、主人公のまあちゃんの空想力・発想力に共感するところも多いようで、この本を好んで読んでいます。
3人の少女たちがそれぞれに飲み物をもってきて、オープンテラスでお茶をしながら会話を楽しんでいるという設定も面白い。「髪」という女の子ならではの話題、他愛もない話がどんどん膨らんでいく様子も、「女」ならではの行動に思わず笑えます。
まあちゃんが、椅子の上に立ち上がったり、大きな身振り手振りで話したり、最後のシーンで、まあちゃんだけがコースターに空のグラスをのせていないところなどにも、彼女の性格があらわされています。きっとクラスでもリーダー的存在なんだろうな、人気者なんだろうな、でも大雑把な性格で負けず嫌いなんだろうな・・・なんてことも伺えます。
そして、私はこう思う・・まあちゃんは、きっと髪は伸ばさないんだろうなあと
- 関連記事
-
- まえむきよこむきうしろむき (2007/09/11)
- いたずらきかんしゃちゅうちゅう (2007/08/22)
- まあちゃんのながいかみ (2007/08/12)
- ダンゴムシみつけたよ (2007/06/13)
- あひるのバーバちゃん (2007/05/30)