本はこうしてつくられる アリキ/作 松岡享子/訳
![]() <どんな絵本?> ぼくは 本がすき。 さわったときの 感じも、 かいだときの 匂いも、 ページを めくるのも、 字を 読むのも、 絵を 見るのも、 ぜーんぶ すき。 この本は、だれがつくったの? 著者(作家、画家など)・編集者・発行責任者・デザイナー・校閲校正者・製作担当者・製版者・印刷者・宣伝担当者・営業担当者↑ この本は、ここにいる人たちが みんなでつくったのです。 どうやってつくったか、それを、これからお話しましょう。 本がどうやってつくられていくのか、一冊の本を作るのにはどれだけの人がかかわっているのか、印刷や製本、流通段階までが、ネコのぼうやを主人公に描かれています。 <おすすめポイント> 本来ならとても複雑な説明を必要とするであろう、内容を、全32ページの中に簡潔で楽しくわかりやすく描かれているところが見事。とくに、原画と版下原稿をもとに製版用のフィルムをつくり、その後印刷機にかけられるまでの過程を追う場面は面白い。 また、カバーの前袖には、この本の概要が書かれていますが、校正の実際例として、前袖に書かれた内容の文章が校正されていく様子が後ろ袖にあります。つまり、この本の表紙は捨てると楽しみが半減、もったいない!のです。 作家や出版業界に関心をよせる人にもおすすめ。 ものつくりの過程を知る楽しみと同時に、もの(本)を大切にしたいという気持ちを持てるはず。 <まつりかの感想> わたしの中学・高校時代の将来の夢は、雑誌編集者でした。 大学に入っても真剣に目指していたわけでもなく、かといって他に目標をもつわけでもないというのんきな大学生活を送っていたのですが、ひょんなことで、全国紙の新聞社に2か月だけアルバイトをしていたことがあります。 総務部での雑用だったんですが、ある日新聞社を案内してもらう機会があり、 政治部、経済部、社会部・・・・、校正部・・そして、印刷でゲラがあがってくるところまでを見せていただき、できたてほやほやの夕刊を手にして感動したものです。 文化部の家庭欄担当の女性とご飯を食べに行き、いろんな話をきくうちに強くなるあこがれに反比例して、自分には無理だなと諦めの気持ちも増してきました。 そんなことですから、就職活動ではどの新聞社も出版社も一次試験さえパスできず、結局は 全く関係ない業種、職種に就くことになりました。 それはそれで、「もしや天職か?」と思うくらいに存分に楽しんで仕事をしていたのですけど 。それから時を経て、結婚し、出産し、絵本とであい、絵本講師になった今、「本 」に関係した活動をしているという自分を振り返ると、どこかに昔抱いていた夢を引きずっているのかなあと思うことも。今、子どもたちに職業体験学習をする学校も多いそうですね。 そういう私も、来年早々、友人たちとキッザニアに行く予定です。(予約したのは8月ですよ ![]() )子どもにとっては、様々な職種を体験し、日常かかわっているものをもっと身近に感じられたり、キャッシュフローなどの社会の仕組みを楽しく学べるという利点もあるのでしょう。 ヒメは、「お化粧してあげる人」になりたいそうです ![]() 。少し前までは、幼稚園の先生だったんですけどね。 キッザニアに行ったら、また違うものになりたいって言うかもしれません。 この本の初版は1991年なので、フロッピーディスクやワープロが登場していますから、今の本つくりとはずいぶん違うところもあるのでしょうね。色合わせなんて、パソコンでもっと簡略化されているでしょうし。 こうして作られた本が書店におかれ、お父さんが買ってきてくれたものを見て、主人公のネコのぼうやは最後にこう言います。 本だ!ぼくの本だよ。 いつでも 読めるし、匂いもかげる。 いつまでも だいじにしよう。 ![]() |
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