スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 はっぱのおうち

2006-06-29

はっぱのおうち 征矢清/作 林明子/絵

006054110000_s.jpg

<どんな絵本?>「さち」が庭でシロツメクサを摘んでいると、ぼっぺたに雨がぽつんと落ちてきました。雨はやみそうにありません。
「でも へいき。
さちには かくれる おうちが あるんだから」
「ほらね、はっぱの やねは いい やねなの」


木の葉の陰にしゃがんで雨宿り。
でもそのおうちに、かまきり、もんしろちょう、こがねむし、てんとうむし、あり・・と、次々に生き物が雨宿りにやってきます。
「みーんな おなじうちの ひとみたい」

そのうち雨はやんで、みんなそれぞれのお家に帰っていくのでした。
 
<初めて読んだ1才6ヶ月のヒメの反応>「さち」の動きを真似していました。しゃがんだり、上をむいて雨がおちてくるのを見たり、雨が上がり立ち上がって両手をあげているのをまねしていました。

<おすすめポイント>はっぱのおうちに訪れる生き物と一緒に雨宿りを楽しむ少女の好奇心や優しさが、簡潔な文でかかれています。
私の大好きな林明子さんの描く女の子。3.4歳児と思われる少女の等身大の行動、表情が見事です。雨で濡れた木の葉や、くもの糸に雨がかかり、光りが当たってキラキラ輝いている様子などの細かい描写も素敵です。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>実は文章にでてくる生き物以外に、かえるやかたつむりがお家の中にいることに気付き、これらを探すのが楽しいようです。
雨が上がって、まぶしい光が射すページで、かまきりが、光りをまぶしがっているかのように手(足?)をかざしている絵を面白がります。

<まつりかの感想>
 文字の読めない子どもにとって、絵本を読む=絵を読むことです。だから、文章と絵がマッチしている絵本であればあるほど、その絵本に入り込んでいけます。
 そういう点で、林明子さんという画家はすごいと思うのです。文章だけでは語りきれない、少女が雨宿りを楽しむ姿が絵によって存分に伝わってきます。
 例えば、表紙に描かれた「はっぱのおうち」の中をお掃除する絵。その後そのお掃除道具はおうちのなかに立てかけられています。つまり、この少女にとって、ここは自分の基地。「かくれるおうち」と文中でも言っていますが、ちゃんとお手入れするほど、ここはかけがえのない場所なのでしょう。
 また、中表紙で摘んでいるシロツメクサの行方も気になるところ。雨宿りをはじめたときには、すでに編まれています。生き物の登場とともに、それは花輪になり、左手首に巻かれます。雨が降らなかったら、もっとたくさん摘んで、首飾りをつくることができたかもしれません。
 雨があがって、「ほんとの おうちへ かえろう。」という少女。生き物もみんな帰っていきます。・・・・が、裏表紙をみると、かまきりは、まだいます。かまきりの「ほんとのおうち」はこの「はっぱのおうち」だったんですね。

 ちなみに、うちのヒメは極度の虫嫌い。歩いていても、蟻を見つけると私にしがみついてきて、「怖い!抱っこ~」と言って地面から足を離そうとします。先日は、すべりだいを滑っている途中で蟻を一匹発見したみたいで、突然金切り声を出し、そこから飛び降りようとしたのでびっくりしました。
 ヒメが、はっぱのおうちで雨宿りを楽しむなんて、今の時点では想像できませんね・・
 
スポンサーサイト

theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 かもさんおとおり

2006-06-27

かもさんおとおり ロバート・マックロスキー/文と絵 渡辺茂男/訳
かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)かもさんおとおり (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ロバート・マックロスキー

福音館書店 1965-05-01
売り上げランキング : 121895

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>かものマラードさん夫婦は、巣をつくる場所を探して、ボストンの空を飛んでいます。
 安心してヒナをかえすことのできる場所がなかなか見つからなかったのですが、やっとチャールズ川の水辺の茂みを巣作りの場所に選びます。
 川岸にある公園の派出所にいるおまわりさんから毎日ピーナッツをもらい、食べるものにも困りませせん。
 やがて、卵を8つ生み、ヒナがかえると、かもの夫婦はそれぞれに名前をつけ、マラード奥さんは子育てを、マラードさんは、ヒナが大きくなってから移り住むことを考えて、川の様子を調べに出かけ一週間後に公園の池で待ち合わせることにしました。
 やがて泳ぎ方や、一列に並んで歩く事をマスターした子がも達をつれて、奥さんは待ち合わせの公園に向かいます。仲良くなったおまわりさんや、街の人々の助けを借りて、無事に到着。家族仲良く公園の池で暮らすのでした。 
 
<初めて読んだ2才6ヶ月のヒメの反応>8羽のヒナの名前を言いたがります。
「ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パック、クァック」。自分で適当な名前をつけて「ミックとレックと・・・」などと、遊んでいます。
 公園の池のスワンボートのお客からピーナッツをもらう場面や、一列に並んで歩く場面で、ちゃんと8羽いるか数えるのが好きです。

<おすすめポイント>1942年、コールデコット賞受賞のアメリカの絵本です。原題は「Make Way for Ducklings」
緑色の表紙をめくると、見返し、扉、そして本文の絵はすべて、こげ茶一色のみのコンテ素描です。
ボストンの町並み、かもや人物の表情や質感が丁寧に描かれた絵。
そして、子育ての為に尽力する親ガモの姿に共感します。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>やはり、カモの名前を私について読み上げるのが大好きです。
公園内を走る自転車にカモの夫婦が轢かれそうになる一ページ前の絵が出てくると、(左側から少年が自転車に乗って猛スピードでやってくる絵、右ページには、それに全く気付かないカモ夫婦の絵が。)カモ夫婦を手で押さえて「危ないから守ってあげるね」と泣きそうになりなって聞いています。
「あなたひかれる!」と、自転車に轢かれそうになったマラードご主人に向かって奥さんが金切り声をあげるこの言葉は、外出時に車が急に飛び出してきそうになると、大声で「あなたひかれる!」と言ってます。
 無事に公園に着き、マラードさん(父親)と再会できる場面では、「よかったね~、みんな会えて。でもお父さん何してたの?」と言っています

<まつりかの感想>
娘と同い年の男の子のいるママ友達が、ご主人のお仕事の関係で、5月からボストンに住んでいます。
彼女から送られてくるボストン生活のメールや写真をいつも楽しみにしているのですが、先日この絵本に出てくるボストンの街の名前、や通りの名前について尋ねてみました。
すると、こんな回答が・・
「ビーコン・ヒルはいわゆる高級住宅地!海外ドラマの「アリー・My・ラブ」の主人公のアリーの自宅がある所。というか・・そういう設定になっているだけで撮影はハリウッドだそうです・・・
チャールズ川はボストンとケンブリッジという地域の間を通る大きな川。観光客もセーリングを楽しめたりするんだよ。セレブな方達は自家用の船やヨットで楽しんでいるようです・・・」


そして「かもさんおとおりツアー」なるものがあるそうで・・・詳しく知りたくて、検索していたら、こんなブログを見つけました。Come Rain or Come Shine 降っても晴れても

です。
こんなかわいいカモたちの記念像があるなんて
ぜひ本物を見に行ってみたいものです。

さて、この物語、子育てに良い環境を探すために必死のカモの夫婦の姿が。とくに巣作りの場所を探すのに、マラードさんがよさそうな場所を探しても、奥さんが「そこはだめよ」というというくだりは、まるで自分達夫婦を見ているようです。
「こどものことはしっかりたのんだよ」
「ごしんぱいはいりません」
「こどもをそだてることなら なんでも しっていますから」

母は強し!です。


theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 絵本講師プチデビュー

2006-06-23

以前から何度か記事にしているのですが、私は「絵本講師」という資格を持っています。
絵本講師とは、家庭での絵本の読み聞かせの大切さ、絵本で子育てをする楽しさを学び伝えるという活動をする人のことです。

というものの、今までは、このブログで娘への読み聞かせを実践していることの記録を公開することや、身近な友人に学んだことを伝えていく程度だったのですが・・・

市民館の会議室をとって、友人を招き、初めて「絵本講座」といえる形での講座を開くことができました。
1才~3才までの子連れ8組を前に、約一時間。

絵本とは何か。
いい絵本の選びかた。
読み聞かせの方法。
テレビやビデオの弊害。
読み聞かせのはぐくむものとは?
絵本で子育てすることの楽しさ。


実際に絵本の読み聞かせを取り入れたり、参考文献を紹介したりしながら↑このような内容をお話していきます。

最後にアンケートに答えてもらい、質問にお答えして講座は終了するのですが
参加者は友人ということもあり、非常に好意的。
熱心に耳を傾けてくれましたし、へえ~とか、ウンウンとか反応もしてくれるので、講座自体とても進めやすく、「勉強になったよ」「また聞きたいな」など、温かい言葉もかけてくれて、とても嬉しかったのです。

が・・・家に帰って、アンケートを見直してみると、
「絵本の選び方や、読み聞かせの仕方ということがわかって良かった」という感想は多いのですが、
「絵本の読み聞かせが親子の絆を深めてくれる」という肝心な部分での感想がなかったことに気付き、中心論点が十分に伝わっていなかったのかなあと残念でした。

人前で話すことにはそれほど抵抗を感じないので、頭が真っ白になって・・ということはなかったのですが、人の心に訴える話し方や間合いってものが欠けていたなと。
一方的に自分の言いたい事を言わせてもらいました~~~って感じの講座になってしまった気がします。
もっと、聴講してくださる人とのコミュニケーションを図りながら進めていくことを心がけようと・・

おっと・・・今日のブログは、反省文になってしまいました。

そこで皆さんにお願いがあります。
講座を開いたことのある方はもとより、講座を聞いていてよかったなあと思える話し方や、今まで受講した講座で感動し心に残っている講座とはどんなものだったのかなど、なんでもいいので、みなさんの思う、いい講座とは?ということでの意見や、アドバイスをいただければ嬉しいです。
よろしくお願いします。

theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 わたしのワンピース・・裏話

2006-06-21

わたしのワンピース にしまきかやこ/文・絵
わたしのワンピースわたしのワンピース
にしまき かやこ

こぐま社 1969-12
売り上げランキング : 2950

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>うさぎの女の子のが歩いていると、空からまっしろなきれがふわふわって落ちてきた。
ミシン カタカタ ミシン カタカタ
わたしの ワンピースを つくろうっと


真っ白いワンピースを手作りしたうさぎが、一面の花畑を歩くと、ワンピースが花模様に。
雨がふってきて・・ワンピースは水玉模様に
くさのみ畑を歩くと・・ワンピースはくさのみ模様に
小鳥がくさのみを食べにきて・・・ワンピースは小鳥の模様に
すると・・・うさぎは空を飛んでいく・・虹に到着したうさぎのワンピースは虹の模様に。
夕焼け空を飛び続け、夕焼け模様のワンピースになったうさぎは、なんだか眠くなってきて、星空の中を眠っている。
そして、朝、野原で目覚めると、ワンピースは、星の模様になっていました。

<初めて読んだ2才0ヶ月のヒメの反応>何?これ何?・・・となんにでも質問をする時期だったヒメ。「ミシンって何?」「くさのみって何?」
「ミシンカタカタ」「ラララン ロロロン」が大好き。
星空の中眠ってしまううさぎを見ては「空で寝てる」と心配気でした。

<おすすめポイント>ワンピースの模様の変化の楽しさは、次にどんな模様になるのかをワクワクしながら予想させてくれます。
「ラララン ロロロン」「ミシン カタカタ」などの音も印象的で、うさぎの女の子の心弾む様子が伝わってきます。
単純な線と、色鮮やかなクレヨン画は、誰にでも描ける様なタッチ。そこが子どもの心を掴んでいる理由かもしれません。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>すっかり物語の展開を覚えています。「ミシンってどうやってやるの?」と今はミシンの使い方に興味ありです。(うちにミシンがないので、変なジェスチャーで応えていますが。たとえあったとしても、この絵本のミシンは足踏みミシンなので、いずれにせよ現物を見せてあげられないですけどね

<まつりかの感想>ファンタジーに溢れる内容に、大人になって読み返しても、いろんな空想をして楽しんでいた少女時代を思い出しながら楽しめます。
「わあっ」「あれっ」「だあいすき」「にあうかしら」といった、かわいく、やわらかなフレーズが使われているせいか、女の子らしく優しい気持ちで読めるのが不思議です。なぜか、いつもよりもワントーン高い声で読んでいる自分が・・・

<作者より~作品の裏話>17日(土)に銀座の書店で開かれた、西巻茅子氏の講演会(詳しくはこちらを)

ここで、「わたしのワンピース」について語っていただきました。200606210057000.jpg

 作者にとって3作目のこの作品は、27歳のときに作られたそうです。
 出版元である「こぐま社」は1966年に立ち上げられた当時まだまだ若い会社で、作家だけに任すのでなく、編集者、社員みんなで作品をつくりあげていく「集団制作」が方針だそうで、当時40代の男性が頭をつきあわせては、意見を出し、西巻さんはその意見を聞いては書き直し、というのを繰り返していたそうです。
 「わたしのワンピース」の原案を見せたとき、その「集団制作」の面々が、この内容を理解してくれなかったことを思い出すと、今でも悔しいとおっしゃっていた西巻氏。
「なぜ花畑をあるいて花模様になるのか?」「花畑を歩くうさぎの心境は?」「模様が変化したということは、お花を見て感動したということなのか?」「うさぎの心の動きを説明するページを入れよう」などとにかく、理屈を求めたそうです。
 「たくさんの花畑を歩いたからお花模様になったんだ」ということを分かってもらう為に、下書きの段階で、わざわざたくさんのお花を細かく書いていったのに・・・と言われたときは会場からは笑いがおきていました。

 その後、絶対にこの本は子どもの心に響くと信じて疑わなかった作者の強い説得に社長が根負けし、とうとう出版することになったとのことです。
 出版直後の反応はいまいちでしたが、次第に子どもの心をつかみ、増刷に増刷を重ねいまや138刷だそうです。「大人はだれもわかってくれないのに、子どもは分かってくれた。子どもには絵を読み取るセンスがあるんだと思う」とおっしゃられていました。

 西巻氏のお父様は画家で、うちにある24畳ものアトリエでお父様がいつも絵を描いていて、そこにお弟子さんが出入りするといった環境。また、お母様は洋裁の先生だそうで、アトリエの隅に置かれたテーブルでいつも洋裁をされていて、いつも、はぎれが床に散らばっているという状態。西巻氏はこのアトリエが遊び場だったそうですから、ご本人もおっしゃっていましたが、「この作品は必然的に生まれたもの」なんでしょうね。
 作者の幼馴染は、この作品を読んで「子ども時代のカヤちゃん(そう呼ばれていたそうです)そのままね」といわれたとか。 作者ご自身の生まれ育った環境の中から生まれた作品なんですね。

 会場から「どうして、うさぎが朝目覚めると星のワンピースのままなのか。お日様のワンピースじゃないのはなぜか」と質問があがりました。
その答えの第一声が「お日様の柄はあまりかっこよくないから」と。そして、「実はあの後うさぎは、またいろんなところに行って、ワンピースの模様もいろいろ変化していくんですよ」とおっしゃっていました。
 また、星空で眠ってしまい、次のページで流れ星になっていくところも、もともとはうさぎが落下していく絵があったそうです。しかし、ここでも「集団制作」の過程で反対があり、うさぎは描かれなかったそうです。
 ラストページでうさぎの後ろ姿がありますが、これは当時流行っていた映画「シェーン」をイメージしたとのこと。次につながる何かを訴えながら、ひとり山に向かって去っていくらしいのですが・・・私はこの映画を見ていないのでよくわからないんですけれど、会場にいらした60代と思われる方々は大いにうなずき、笑っておられましたよ)

 

theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 にしまきかやこ氏講演会

2006-06-18

こぐま社40周年記念イベントとして、「わたしのワンピース」の作者でもある、にしまきかやこ(西巻茅子)氏の講演会「『わたしのワンピース』をめぐって」がありました。

東京・銀座にある教文館にて6月17日(土)に行われたこの講演会。
ヒメは主人と銀ブラし、私はひとりで出席。120名近くの参加でした。

幼い頃から私が大好きな本であり、娘ヒメが何度も読みせがむ『わたしのワンピース』の作者が一体どんな方なのかと。
1939年生まれの西巻さんは、小柄で白髪の上品な小母様でした。
ところが、お話の内容と口調は非常にさばさばし、固定概念にとらわれない、自由な発想をもっていらっしゃる方という印象をもちました。

東京芸術大学をご卒業後、会社の組織に入るのは、性格上無理だとお感じになった西巻さんはフリーターで、生活の糧に子どもに絵を教えながら、将来を模索していたそうです。
子どもは真面目に、集中して、楽しく絵を描く。絵筆を持ったらなんの迷いもなく画用紙に筆をすべらす姿を見て感動を覚え、自分も子ども達のように絵を描けたらいいなという気持ちで、自分の可能性に挑戦するため、リトグラフやエッチングの作品をつくり版画展に応募したところ、賞をとり、それが出版社の目にとまり、絵本の世界に入ることになったそうです。

西巻さんに声をかけた、こぐま社「集団制作」といって、社員や印刷会社など出版に関わる人々が作者と頭をつきあわせ、みんなで一つの作品を作り上げていくという方針をとっているそうです。当時40代くらいのおじさんたちが、絵本について話し合っている姿が異様にうつっていたそうですが。

絵本作家としての1作目『ボタンのくに』は、絵本の世界に入って4ヶ月たらずで世に出た作品だそうで、右も左もわからない中、気が付いたら出版されていたという感じだったと。ですから、作者ご自身もこの作品に首をかしげるところがあるそうですが、書評も子ども達の反応も良く、絵本作家仲間からも高い評価を受けていたそうです。
その翌年に、2作目『まこちゃんのたんじょうび』を。
さらに翌年、3作目が代表作でもある『わたしのワンピース』で、27歳のときの作品だそうです。

当時『ぐりとぐら』が出版され、話題になっており、ストーリーのおもしろさ、童話としてのおもしろさがうけていたそうですが、西巻さんはもともと絵描きだということもあって「童話的おもしろさでなく、絵を楽しめる絵本にしたい」というお気持ちが強かったそうです。
とくに影響を受けたのが、レオ・レオーニの『あおくんときいろちゃん』で、これを読んだとき「これこそ絵の本だ」と思われたそうです。

しかし、こぐま社の「集団制作」での会議では、ワンピースの模様が次々かわる楽しさを理解してもらえず、悔しい想いをしたこともあったそうですが、信念を曲げることなく出版にいたると、ゆっくり時間をかけながら子ども達に浸透していき、あるとき、新聞に「子どもに大人気でいつも文庫では貸し出し中になっている本」とかかれているのをみて、子ども心で絵を描くことを目指していた西巻さんにとっては、これほどの嬉しいことはなかったということです。

なぜ子ども達は絵本が好きなんだろう?と考えたとき、一つの答えにたどり着いたそうです。
それは、絵本を読むとき子どもの心が動いているからだと。
西巻さんは何といっても、絵を描くことが大好きで、絵を描いているとワクワク、ドキドキ、心を使っているというのを実感するそうです。心をこめてモノをつくると、それは必ず人の心を動かせると。
子どもが絵本を読み聞かせてもらうときに、作者が心をこめて書いた本を、お母さんの声でお母さんの心をこめて読み聞かされることによってそこに愛情がプラスされることで、子どもは心を動かすのだそうです。つまり、心をこめてかいたいい作品でも、心をこめて読んでもらっていなければ子どもには心が届かないのだと。

絵本を勉強のように使わず、遊びながら楽しみながら読むことで子どもの心は動いていくそうです。ですから、西巻さんご自身も遊び心を持って作品をつくることを心がけているそうです。

西巻さんが影響を受けた絵本作家は、長新太氏、田島征三氏、レオ・レオーニ氏だそうです。そして今注目しているのが荒井良二氏。絵を丁寧に絵から発信するメッセージ性を持っているところがお好きだとのこと。

偶然にも、私は今年に入って田島征三氏の作品展・サイン会

荒井良二氏のサイン会(絵本作家ワンダーランドにて)

に訪れている。そして今回西巻茅子さんのお話を聞き、来月には長新太さん回顧展

に赴く予定。偶然のご縁をかんじる共に、これを機にそれぞれの作家の作品を深く知ってみたいと思いました。

また、私は絵本講師として、「絵本のよみきかせが子どもの心を育てる」というお話をしている立場にある中で、西巻茅子さんの口から、このお言葉をいただけたことは今後の活動において大変励みになりました。

遊び上手な人が絵本を作らなければいけないと思うとおっしゃる西巻さんは、「今は遊んでますよ~家でかっている猫ととにかく遊んでますよ」と。この猫が絵本に登場するのも近いかもしれません。

※『わたしのワンピース』の作品裏話も面白かったんです。また後日記事にしたいと思います。

theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 きょだいな きょだいな

2006-06-17

きょだいなきょだいな 長谷川摂子/作 降矢なな/絵

010720620000_s.jpg

<どんな絵本?>
あったとさ あったとさ
ひろい おっぱら どまんなか
きょだいな ピアノが あったとさ
こどもが 100にん やってきて・・・・


巨大な・・「ピアノ、せっけん、電話、トイレットペーパー、瓶、桃、泡だて器、扇風機」

こどもが100人やってきて、さてそれぞれどうなるのかな?

<おすすめポイント>あったとさ・・繰り返し言葉と暗誦できそうなリズミカルな言葉運び
こどもが100人やってきて・・・巨大なモノで繰り広げる、大勢の子ども達の行動のおもしろさ。
そして巨大なモノたちを表す大胆な構図とコラージュを使った独特の色使いの絵にインパクトがあります。
全ページに、隠れている子ぎつねは、巨大なモノを目の前に、愛嬌たっぷりの表情を見せていて、子ぎつね探しも楽しみの要素です。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>読み始めて1カ月。
リズミカルな調子の詩はすっかり耳なじみになり、「あったとさ・・」を一緒に声にだして楽しんでいます。
巨大な電話のゼロゼロゼロばんまわしたら、地獄町につながるというところに怯え、巨大なトイレットペーパーをちぎって、お尻をふく子どもに笑い、巨大な桃からはじけ飛び出す桃太郎を必死で受け止める子どもの絵は特に楽しいようで、しばらくページをめくらせてくれません。

<まつりかの感想>谷川俊太郎氏作めのまどあけろを赤ちゃんの時に読み聞かせ、そのリズムから広がる詩の世界の素晴らしさに感動し、ほぼ暗誦して楽しんでいたものですが、久々にこの手の作品に出会えて、最近私の頭の中では「あったとさ、あったとさ・・」が、ぐるぐる回っています。
巨大なピアノの時は太陽が降り注ぎ、夕焼けの中での巨大なトイレットペーパー、そして夜、巨大な瓶で子どもたちは眠り・・明けて巨大な桃があらわれて・・・背景には時間の経過がみてとれます。
巨大な扇風機のスイッチをだれかがおしたらみんなひらひら飛んでいって、最後のページで飛んできた子どもをお父さんやお母さんが、キャッチしている絵が。
およそ二日間にわたって100人の子ども達は、広い野原におかれた巨大なモノとたわむれていたことになるのでしょうか?奇想天外な物語と、画面いっぱいに描かれた絵に釘付けになり、調子のよい詩を声にだして読むと、自分も、広い野原をかけめぐったかのように、読後は走ったあとのような疲労感を味わいます
それほど、この絵本には読者をぐいぐいと引き込んでいく力があるということなのかもしれません

theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 ぐりとぐら

2006-06-12

ぐりとぐら 中川李枝子/文 大村百合子/絵
ぐりとぐらぐりとぐら
なかがわ りえこ

福音館書店 1967-01
売り上げランキング : 1170

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>のねずみのぐりとぐらは、大きなかごをもって森の奥へ出かけました。どんぐりや、くりを拾ってかごにいれていると、道の真ん中に大きな卵が落ちていました。
こんな大きな卵で何をつくろうか?どうやって家に運ぼうか?
結局2人は、うちからお鍋やボールや小麦粉、砂糖・・などを持ってきて、そこでカステラをつくろうと思います。
かまどにかけて、焼けるのを待っていると、いい匂いに誘われて、森中の動物達が集まってきました。
そして、とうとうおいしそうな黄色いカステラができあがり。
森のみんなと一緒に食べて、残ったのは大きいお鍋と、とっても大きい卵の殻だけ。
さて、このからで、ぐりと ぐらは なにを つくったと おもいますか?

<初めて読んだ2才3ヶ月のヒメの反応>卵の大きさにびっくりし、森の動物達がカステラを食べるところでは、動物を指差し、「ライオンも食べてる」「これはとかげでしょ」などと一つ一つ確認。
卵の殻を車にしている結末の楽しさまではまだ理解できていません。


<おすすめポイント>絵と文が本当にうまくとけあっている本です。例えば、ぐりとぐらが、道で卵を見つける場面では、
「みちのまんなかにとてもおおきな」
↓(次のページに)
「たまごがおちていました」
と、なっているのです。ぐりとぐらが卵の大きさに驚くのと同じように、子どもが絵本に入っていけるようになっているところが素晴らしいです。

そして、耳に残るこのフレーズ。
ぼくらの なまえは ぐりと ぐら
このよで いちばん すきなのは 
おりょうりすること たべること
ぐり ぐら ぐり ぐら


何年たってもこのフレーズを忘れることがありません。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>5月に玉川高島屋で行われた「こどものとも50周年イベント」イベントに行ったときの記事です。

で、ぐりとぐらが卵の殻の車に乗っている絵の携帯ストラップを購入しました。
また、このイベントでは、その卵の殻の車に乗って写真撮影することもできました。ですから、最後のページをながめてはこの車に乗った思い出を話しています。

<まつりかの感想>1963年に初版されたこの本。自分が幼いころに読んだ懐かしい記憶で、「絵本といえばこれでしょ」というノリで、ヒメが0歳の頃から早々に購入していたこの本。2才をすぎて読み聞かせたのですが、ヒメもこの物語が大好きです。
 耳に残るフレーズ、ぐりとぐらというキャラクター、カステラ作りの過程の楽しさと出来上がりのおいしそうな絵、森の動物がたくさん出てくること、卵の殻を車にして持ってきた器具を入れてうちに帰るという機転・・・この絵本には、子どもを魅了する要素が沢山詰まっていることに改めて気付きます。

『ちびくろサンボ』で虎がバターになる場面、『しろくまちゃんのホットケーキ』で、フライパンでふつふつとおいしそうにやける場面、そして、『ぐりとぐら』での黄色くてふんわりしたカステラなどなど・・
絵本を読み聞かせてもらった思い出として、必ずや、味や匂いという感覚の記憶も残るであろう本といわれれば、私はこの3冊を思い出します。みなさんはいかがですか?ブログパーツ

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 おやすみなさいのほん

2006-06-09

おやすみなさいのほん マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 ジャン・シャロー/絵 石井桃子/訳
おやすみなさいのほんおやすみなさいのほん
マーガレット・ワイズ・ブラウン ジャン・シャロー いしい ももこ

福音館書店 1962-01
売り上げランキング : 101899

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>
よるに なります。
なにもかも みな ねむります


お日様が隠れ、家に灯りがともり、小鳥が寝て、魚が寝て、羊や森のけものたちが眠ります。帆掛け舟や飛行機や車もそれぞれの眠りにつき、カンガルー、子猫、うさぎ、ハチ、りすが眠り・・そして子ども達はお祈りをして布団にはいります。

かみさま
あなたの けものや
うたう ことりたちに
しあわせを めぐみ、
ものいえぬ
ちいさな ものたちを
おまもりください。

<おすすめポイント>「ねむたい○○たち」と、いう繰り返しのフレーズは、読んでもらう子どもを穏やかな眠りに誘ってくれます。
また、暗い色彩と、太い線で荒いタッチのクレヨン画。目を閉じて眠りにつく動物たちが暖かに描かれています。
帆掛け舟と飛行機と自動車の眠りの部分には、色がついていません。生き物でないものの眠りを擬人化するために白黒であらわしてあるのでしょう。

<現在2才11ヶ月のヒメの反応>この絵のタッチが苦手で、恐いといいます。
しかし、最近はこの本を一番最後に読むのが習慣になっています。
一日たっぷり遊んだ日、読んでいる途中で目をとじ、気が付くと寝息が聞こえていることが何度かありました。
ひこうきの おうちは かくのうこです。
・・・この部分では必ず「『かくのうこ』って言うんだ」とつぶやきます。(意味分かってるのかしら?)

<まつりかの感想>しみいるような詩と、暖かな絵。
最後の神様へのお祈りのページでは、大きな羽をつけた2人の天使が持った白い布の中で、子どもや動物たちが眠っています。天使は片手で布を持ち、もう一つの手の人差し指と中指を二本立ています。
まるで教会にかかれたキリスト画のようなこの絵をみながら、「ちいさなものたちをおまもりください」という文を読むと、今日一日への感謝と、明日への希望、生きていることの喜びを実感できます。

マーガレット・ワイズ・ブラウンは「おやすみなさいおつきさま」の作者でもあります。こちらは子ウサギの寝室という同一場面で、ウサギが眠りにつくまでの様子を描いたもの。こちらも「おやすみなさい」の繰り返しがあり、だんだん部屋が暗くなっていくような不思議な絵が眠りを誘います。
「おやすみなさいおつきさま」も大好きですが過去にこの記事を書いているのでご覧下さい

「おやすみなさいのほん」で得られる読後の満足感、幸福感そして、しみいるような深い暖かさに、比類ない感動を覚えます。


theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 バトンに挑戦

2006-06-07

mocoさんのバトンを受け取り、初めて挑戦いたします。

お名前は?
  まつりかです。

おいくつですか?
  35歳です。

ご職業は?  
  専業主婦です。

ご趣味は?  
  絵本を読むこと
  中国茶を愉しむこと
  ケーキ屋さんめぐりをすること

好きな異性のタイプは?  
  15年位前から唐沢寿明さんがタイプ。
  見た目おぼっちゃま風で、ユーモアがあり、同姓に好かれる人。
  理想と現実は・・違いました

特技は?
  速読
  
資格何かもってます? 
  普通自動車免許
  中学1級・高校2級英語教員免許
  簿記3級
  日商ワープロ2級(・・死語ですね
  英検2級(学生時代取得したもので、今は4級並みです)
  HSK7級(中国語の資格です。これまた使えませんが)
  医療事務(持ってるだけで実践してません)
  ・・・われながら、結構資格魔であることに気付きます。
  でも今は絵本講師として頑張っています。というか、まだ駆け出しですが。(過去の記事をご覧下さい)


悩みがなにかありますか?
  時間の使い方が下手な事。

好きな食べ物、嫌いな食べ物 
  好きな食べ物・・・ケーキとチョコレート。アジアンフード。
  嫌いな食べ物・・・牛乳(飲めません)

貴方が愛する人へ一言
  飲み過ぎないように健康が一番です。


バトンを5人に回すようになっているらしいのですが、こちらに訪問してくださったかたで引き受けてくだされば光栄です。
よろしくおねがいします。






  




  



 ほんがすき!

2006-06-05

ほんがすき! D.マクフェイル/作 しみずゆうすけ/訳
200606052107000.jpg

<どんな絵本?>くまの女の子のエンマは、テレビが大好き。ある朝、テレビをみようと早起きますが、なぜかテレビがうつりません。
寝ているお母さんとお父さんを起こしてテレビを直してもらおうとするけれど、ダメでした。そこでお父さんは、電気屋さんを家によび、テレビを直してもらう事に。
お父さんとお母さんはエンマの機嫌を直そうとするけれど、エンマは全く機嫌がなおらない。とうとうお母さんが、本の読み聞かせ。
すると・・
「もういちどよんで」
「ねえ、もういちど」
「ねえ、もういちど」

テレビがうつらない原因をみつけたお父さんは、エンマを呼びますが、エンマは本に夢中なのでした。

<おすすめポイント>この絵本の表紙をひらき、見返しをかえすと、猫がねずみを追いかけている絵があります。とびらには、テレビのうしろをとおって逃げるねずみを追いかける猫。そのとき、テレビのコンセントが抜けるのです。
そして、本文に突入。
つまり、見返し、遊び紙、とびらの部分から物語ははじまっているのです。テレビが大好きなエンマが、夢中で本を読むようになるまでを、ユーモラスにかいてあります。

<現在2才10ヶ月のヒメの反応>この本は、ヒメが現在もっとも愛読しているもので、毎晩最低2回は読まされています。
エンマがお母さんに読み聞かせをしてもらい、「もっとよんで」という口調を真似ながら、私に何度も読みせがんできます。
お父さんとお母さんが、エンマを思ってあの手この手で、機嫌をなおそうとする場面がお気に入りです。

<まつりかの感想>本の対極にあるテレビ。
テレビは見る側に一方通行の受身のコミュニケーション。でも、絵本を読むことは、そうではありません。もういちど読みたければ何度でも戻れるし、自分のペースで進めることができます。

エンマはテレビがうつらなくなって、お母さんのひざで読み聞かせをしてもらうことの心地よさに気付くのです。
朝早くおきてまでテレビを見ようとし、テレビがうつらないことで大泣きするほどのテレビ好きなのに・・・本のとりこになり、最後には人形に読み聞かせてあげ、お父さんの呼びかけにも気付かないくらい夢中になっています。

テレビばかりで絵本を読んでくれないという悩みをもつ親に、ぜひ手にとってもらい、子どもに読み聞かせてあげてほしいと思います。
テレビは良くないよ、本を読みなさいといわなくても、これをよんであげれば、「ねえ、もっとよんで。」という言葉がきけるかも。

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 からすのパンやさん

2006-06-02

からすのパンやさん 加古里子/作
からすのパンやさんからすのパンやさん
加古 里子

偕成社 1973-09
売り上げランキング : 2347

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>「いずみがもり」にあるからすのパンやさんのお家に、4羽の赤ちゃんがうまれました。
お父さんもお母さんも赤ちゃんのお世話が大変になり、パン作りを失敗することも多く、お店を掃除するのもままならず、だんだんお客さんが減ってきて貧乏になってきました。
やがて大きくなった4羽の子どものおやつは、お店に出せないこげたパンや、半焼きパン。そのパンを味見した友達のからすたちは、そのパンを買いにやってきます。
もっといろんな種類のパンがあったらいいとか、お店を綺麗にしたほうがいいという提案を受けて、子ども達もアイデアを出しあい楽しく素敵な形のパンを作るのです。
その評判を聞き、パンやに大群が押し寄せるのを見て、火事や事故と間違え、消防車や救急車、警察、そして新聞記者、テレビカメラマンまでもが一斉にパンやに集まり大騒ぎに。

<初めて読んだ2才2ヶ月のヒメの反応>見開きいっぱいに描かれた様々な形のパンを見て、ひとつひとつ「これは○○パン」といって楽しんでいます。
また、4羽の赤ちゃんの名前・・「おもちちゃん、レモンちゃん、りんごちゃん、チョコちゃん」を確認するのも好きです。

<おすすめポイント>からすが一羽一羽表情豊かに、細かく描かれています。たくさんのパンが描かれているページでは、「こんなパンがあったらおもしろいなあ」というものばかりで、見ているだけでその美味しさと香ばしさが伝わってくる感じです。
細かな絵は、絵本の隅々まで楽しめ、読めば読むほど新たな発見を楽しめます
また、文章もおもしろく、ストーリーの展開部では「そんなこんなで」という言葉が頻繁に登場し、これが妙に耳に残ります。
「パンが焼けた」を「パン屋が焼けた」と勘違いして大騒ぎになってしまい、結果多くの人に知られて評判のパン屋さんになるというストーリーも面白いです。

<現在2才10ヶ月のヒメの反応>やはり、見開きいっぱいに描かれたパンの数々を見つめては喜んでいます。「だるま」「かみなり」「てんぐ」といった加古里子さんの他の作品に出てくるものを見逃さず、「あっこれかみなりちゃん」「これはだるまちゃん」と分かっていることに感心しています。
この本で、「武装警官の一連隊」「こうばしい」などの言葉を覚えました。

<まつりかの感想>子どもの頃に、この本と「どろぼうがっこう」はよく読んでいました。この二冊に関しては、読んでいた頃の記憶がはっきりあります。
おそらく、加古さんの細かい絵を凝視して楽しみ、何度読んでも全く飽きなかったんだと思います。

工学博士でもある作者ですが、貧困地区に宿泊所や託児所を設けてそこに暮らす人々の生活の向上を援助する活動をされていたとうです。そこで、紙芝居に出会い、紙芝居作りが後の絵本作りへと発展していくのです。
「子供達がよろこんで参集するには、紙芝居でもお話でも面白くなければなりませんでした。面白い事が不可欠の要素だったのです。・・・(略)・・単なるクスグリやゲタゲタ笑いのものは、けっして子供達からは歓迎されませんでした。そんなものは真に面白いものではなかったのです。その眼力のたしかな子供たちがとてもよろこんでくれたのがこの作品でした。」(作者談より引用)

子どもの喜びをちゃんとわかってつくられた作品。だからこうして30年以上も読み続けられているのでしょう。

私は読みながら、この内容にしては文章が少々長いのではないかと感じることがあります。ところが、ヒメはそれを全く飽きることなく最後までじっと聞いているのです。
文字をよめない子どもは、読み手の声に集中し、絵をじっと見ています。この作品は絵を存分に楽しめるので、これくらいの文章のボリュームがあってもまだ絵を見ていたいという気持ちにさせるのかもしれませんね。





theme : 絵本ブログ
genre : 育児

プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
05 ≪│2006/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。