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 おおかみと七ひきのこやぎ

2006-08-31

おおかみと七ひきのこやぎ グリム童話 フェリックス・ホフマン/絵 瀬田貞二/訳
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<どんな絵本?>
おかあさんやぎは、七ひきのこやぎたちに、おおかみに気をつけるように言い残し、出かけます。
ところが、おおかみはお母さんやぎの声と足の色をマネして、こやぎの家にまんまと入り込み、一匹だけ残して、6匹のこやぎを食べてしまいます。
うちに帰ってきたお母さんやぎは、その凄惨な現場を見て悲しみますが、大イビキをかいて寝ているオオカミのおなかがむくむく動いていることに気付き、鋏でおなかを切り裂くと、6匹のこやぎ達はみな無事でした。
オオカミが寝ている間に、石をおなかに詰め、針と糸で縫うのです。
やがて目を覚ましたオオカミは、やけに喉が渇くので水を飲みに井戸に首をつっこむのですが、石の重みで中に落ちて死んでしまいます。
お母さんやぎとこやぎたちは、井戸のまわりで
おおかみしんだ
おおかみしんだ

と、踊り喜ぶのです。

<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>オオカミだけでなくヤギの絵も苦手なようで、「怖い怖い」といっていました。物語を聞きながらその内容に更に怖がり、オオカミに食べられたのを知ったお母さんやぎが、泣いている場面では、ヒメも涙ぐみながら聞いていました。

<おすすめポイント> 有名なグリムのお話ですが、読み手の期待を盛り上げる挿絵です。構図の素晴らしさと、絵の隅々まで丁寧に描かれていることでの発見を楽しめます。
 例えば、伏線となる井戸が最初のページにかかれていたり、オオカミがうちにやってきてからお母さんやぎが戻ってくるまでの時間が30分間であることが、部屋の時計の文字盤を見ればわかるようになっていたり、オオカミが喉をかわかして水を求めてさまよっている場面の右上端には、ヤギ達が窓からその様子を伺っていたり・・・・
 お母さんやぎの凛としていて子ヤギたちを思う優しい姿、オオカミのずるがしこさと、恐ろしさと間抜けさなど、絵が物語る力の素晴らしさを実感します。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>相変わらずこの本を自分から手にしようとはしませんが、読むと固唾をのんで聞き入っています。しかし、オオカミがお母さんやぎを真似るために、声をきれいにする「はくぼく」や、足を白くするためにパン屋に「ねりこをぬってもらう」という言葉に、「それ何?」と質問攻めされます。
 また「お父さんはどこ?」「お父さん帰ってくる?」と、ヤギのうちにお父さんがいないことを不思議に思っています。
 そしてヤギの家のたんすの上に飾られた写真をみて「これ誰?」といいます。(このことについては下記に↓)

<まつりかの感想>
 あまりに有名な童話で、この話の絵本は数多く出版されています。可愛らしく派手な色調で描かれたものに比べると、このホフマン氏の絵は地味な色づかいで、おどろおどろしい雰囲気。
 何度も繰り返し読んで本の隅々まで絵を楽しむことができ、物語のクライマックスに胸を高ぶらせ、結末にほっとしながらも、踊りはずんでいるヤギの絵と「おおかみしんだ」という言葉に、複雑な思いを馳せています。
 死んだという結末をさけて、「おおかみは水にしずんでしまいました」という本もありますが、こやぎを食べられ悲しみのどん底から這いあがり、助け、オオカミのおなかに石をつめるという復讐の果てには、オオカミが死んで大喜びするヤギの姿をあらわす方が、自然であるのでしょう。

 ヒメは、「お父さんはどこ?どこにいるの?」と聞いてきます。
「どこだろうね?お話には出てこないね」というと、「お父さんは、夜おうちに帰ってきて、オオカミに食べられけど助かってよかったねってみんなでお話するの。」と言っています。
 
 以前このことについて書かれた本を読んだことがあります。実はヤギのお父さんは死んでしまっているんじゃないかと。
 理由その① タンスの上のヤギの写真は、お父さんの遺影?
   その② 裏表紙にもヤギの写真が額にいれられてドア(壁?)にピンでとめられている。
   
 なるほどその意見を思い出しながら絵本をよむと、もしかしてヤギのお父さんはオオカミに殺されてしまったのでは?と、私は思うのです。
 だからこそ、お母さんやぎは、こやぎたちに警告して出かけたし、オオカミにこやぎたちが食べられたあとの復讐劇といい、井戸におちたオオカミに対する喜び方といい、お父さんやぎの敵を討ったのではないかと思うのですが・・
 そして、七匹のこやぎのうち一匹だけ黒い毛のやぎがいます。お母さんやぎは白い毛ですし、タンスの上の写真のヤギも黒ヤギだということは、やはり写真はお父さんヤギではないかと思うのです。

 ヒメはこの写真に気付き、「これ誰?」と聞いてきます。「誰だと思う?」と聞くと、「子ども。」と。うちの中に飾られているのだから当然子どもの写真だと思うのでしょう。自分がそうだから・・。「これ誰?」の質問の意味はおそらく「7匹のうちどのヤギの写真か?」ということなのだと思います。

 私はヒメに自分の解釈を説明するつもりはありません。この本をこれから先よみ続けるうちに、もしかしたら違った解釈をするようになるかもしれないと思うととても楽しみです。
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theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 ぴよぴよぴよ

2006-08-28

ぴよぴよぴよ  平野剛/作


<どんな絵本?>
ぴよぴよ
ぴよぴよ
ぴよ ぴよぴよ


ひよこが一羽、二羽、三羽・・・「ぴよぴよ」と次から次へ現れます。あれ?一羽だけ茶色のひよこ。

そして、そのひよこを狙う黒猫。
黒猫はひよこを追いかけています。
ところが、ひよこの行き着いた先には、大きなニワトリが。

こっこっこっこっ!
ニワトリは黒猫を睨みつけます。
ひよこたちはニワトリの周りをはねまわり、黒猫はそれをみてしょんぼり。
ぴよぴよぴよおしまい

<初めて読んだ1才3ヶ月のヒメの反応>「ぴよぴよぴよ」の音に反応して、「ぴっぴっ」というような音でマネをしていました。読み方に抑揚をつけるとおもしろがっていましたが、ニワトリや猫の存在認識はありませんでした。

<おすすめポイント>同じ音の繰り返しを楽しめます。2羽目のひよこだけ茶色で、そのひよこの「ぴよ」には茶色で書かれていたり、次々現れるひよこの動きにあわせて、文字が反転していたり、「ぴよ ぴよ ぴよぴよぴよぴよ」と速度をも文字で表現されているので、読み手はそれに合わせて「ぴよ」を独自に読み方を工夫する楽しみがあります。
 オレンジ、黄、茶、黒、白のみで描かれた絵。とくに、色のコントラストによって黒猫の心情が効果的にあらわされています。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>久しぶりに読んだ為、はじめて見る絵本のように新鮮に見ていました。ニワトリの周りにヒヨコが集まっていてそれを黒猫がしょんほりとした顔で見ている場面では「お母さんお母さんってヒヨコが言ってる」といい、最後のページで黒猫が二匹よりそっている絵を見て、「(猫が)子どもに会いたくなったんだよ」と解釈しています。

<まつりかの感想>
 音の繰り返しを赤ちゃんは楽しみますが、「ぴよぴよ」をただ普通に読んだだけでは、おもしろくない本です。ヒヨコの動きに合わせて、絵と音がうまくマッチするように読み方を工夫するといいと思います。
 黒猫の目の先には、2羽目の茶色のヒヨコがいるように思われます。「なぜ1羽だけ茶色なのか」という読者の疑問を、猫も一緒に抱いているかのように思われます。 ヒメは、最後のページの二匹の親子黒猫を見て、ヒヨコを狙っていたのは母黒猫で、ニワトリとヒヨコの戯れる姿を見て、「子どもに会いたくなった」という解釈をしているようです。その根拠は、猫の大きさにあるようですが・・確かに、ヒヨコを見つめる猫は大きく描かれています。 しかし、私が思うに、ヒヨコを狙っていたのは子猫で、ニワトリとヒヨコをみてしょんぼりしたのは、母猫が恋しくなったからだと。  解釈は違えども、ヒメが猫の親子のページをみて「よかったね」とホッとしながら読み終えているのは嬉しいことです。

 この本は、赤ちゃん絵本としても有名ですが、赤ちゃん時代に読んだからと、大きくなって読まなくなってしまえば、子どもが絵を読みとり感想を口にすることもないでしょう。1冊の本が、子どもの成長につれて新たな気付きや楽しみを与えてくれる。
 そして私自身最初にこの本を読んだときに、それほど良さを感じなかったものの、子どもの反応を見ることで、面白さを実感できるようになりました。
 

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genre : 育児

 絵本のアニメ化って・・

2006-08-25

夏休みのイベントとして「子ども映画会」が、近所の劇場で開かれていたので見に行ってきました。
午前は幼児~小学低学年対象だったので、たくさんの未就学児たちが、集まっていました。

実はこのイベントに参加するのは昨年に続き2回目。
ちなみに昨年は「ねずみくんのチョッキ」「かわいそうなぞう」の2本立て。2才だったヒメには「かわいそうなぞう」は難しかったようで、集中力も切れていましたが、当時よく読んでいた「ねずみくんのチョッキ」には、身を乗り出してみていました。

そして、今年は・・
「10+1ぴきのかえる」と「からすのパンやさん」の2本。
10+1ぴきのかえる10+1ぴきのかえる
間所 ひさこ 仲川 道子

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 こちらは、絵本も読んだことがなく全く無知の状態で映画を見たのですが、もともとアニメ作品であったかのような印象を受けました。つまり、絵本を想像できない・・どんな文章になっているのかとても興味があります。
 内容は・・・ひょうたんの形をした沼に住む10匹のカエルが、夏の暑さにぐったりしているところに、夕立がきて、久々の雨にはしゃいでいると、蓮のボートに乗った女の子カエルが、流されてきて友達とも家族ともはぐれてしまい、彼女を家に無事送り届けるまでの過程が楽しくえがかれている作品です。
 途中、大ナマズ~゜・_・゜~に襲われ食べられそうになったり、渦にのまれそうになったりと困難を乗り越えるのですが、効果音や声優の演技に、ヒメは声をあげたり、わたしにしがみついたり、泣いたりと、かなり感情移入して楽しんでいました。

 そして2本目の「からすのパンやさん」
からすのパンやさんからすのパンやさん
加古 里子

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こちらは、ヒメがよく読んでいる絵本が原作。(過去の記事をごらんください)
 子育てに追われてパン屋さんの仕事がおろそかになってしまう場面や、新装オープンしたパン屋さんに、森じゅうのカラスがやってきて大騒動になるてんてこ舞い振りなどの、大きな動きのある場面はアニメ化が効果的だと感じました。
 しかし、この絵本の魅力はなんといっても、見開きいっぱいにかかれた多種のパン。この部分はほとんどアニメでは描かれていませんでした。 ヒメは、うちに戻って改めて絵本を見ながら、「このパンがなかった、これもこれもこれもなかった・・いっぱいなかったね」と、指差ししていました。


 絵本のアニメ化、映画化についてはけして反対ではありません。しかし、映像を先に見てしまうと、絵本を楽しむことが手薄になってしまいそうな気がしました。
 昨年「かわいそうなぞう」を見た後、絵本を手にしましたが、どうしても映像が頭から離れず、独自の想像ができなくなっている自分に気がつきます。

 NHK教育でも「てれび絵本」(月~金曜日 午前 7:30~7:40) が放送されていますが、わたしはヒメにはこれを見せていません。わたし自身が楽しむために、たまに見るんですけれど。この番組を見た後、その作品を声に出してよみ聞かせると、「語り手」の方の癖の影響をうけて物まねになってしまうときが多々あります。
 以前ミュージシャンのCHARAさんの語りで『わたしのワンピース』が放送されたのですが、未だにこの絵本を読むときはCHARA調になってしまうんです。
 この番組は、音楽やユニークな語り手によって工夫されていると思うんですけどね。

 わたしは自分の絵本講座では、家庭での絵本の読み聞かせでは、役になりきって声色を変えたり、過剰な演出をすることなく、淡々とよむことをおすすめしています。
 また、映像の弊害として、テレビやビデオは一方通行のコミュニケーションであり、子どもの感情や要望に応えてくれるものではないということをお伝えしています。

 先日、友人がこういっていました。・・・「てれび絵本」で見て子どもがおもしろがったから絵本を買ったんだけど、本にはイマイチな反応しかないのよ。 その本とは「もったいないばあさん」
もったいないばあさんもったいないばあさん
真珠 まりこ

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 加藤茶さんが語り手だったのですが、たしかに「てれび絵本」はおもしろかった。では、なぜ友人の子どもは絵本でイマイチの反応しかしなかったのでしょう??
 お母さんの声では面白くなかったのか?
 動きや音のない絵本では退屈に感じられたのか?
 一度読んで子どもの反応が悪いからといって諦めてないか?

 
アニメ化は、絵本の世界をさらに広げてくれ、絵本の読み聞かせの魅力を引き出してくれるかもしれません。
しかし、映像でしかその絵本の内容を知らないってのは、それこそ「もったいない」と思いませんか?

 

 
 
 

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genre : 育児

 わたしとあそんで

2006-08-23

わたしとあそんで マリー・ホール・エッツ/作 与田隼一/訳
わたしとあそんでわたしとあそんで
マリー・ホール・エッツ よだ じゅんいち

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<どんな絵本?>
 あるあさ「わたし」は原っぱへ遊びにいきました。

「ばったさんあそびましょ」・・・でもばったはとんでいってしまいます。

「かえるさんあそびましょ」・・かえるもまた逃げていってしまいます。

カメ・リス・カケス・うさぎ・ヘビ・・・
みんな「わたし」が近づくと逃げていってしまいます。

だあれも だあれも あそんでくれないので

「わたし」は音をたてずに池のそばの石にこしかけていました。
すると、・・
逃げていっていたバッタやかえるたちが戻ってきました。

だあれも だあれも もう こわがってにげたりは しませんでした。

鹿の赤ちゃんが茂みから顔をだし、「わたし」のそばに近寄ってきてほっぺたをなめました。

ああ わたしは いま とっても うれしいの
とびきり うれしいの
なぜって みんなが みんなが わたしと あそんでくれるんですもの


<おすすめポイント>黄色が基調の淡い配色、コンテでかかれた線は全体に柔らかな雰囲気を漂わせています。
 金髪に大きな白いリボンをつけて白いワンピースを着ている少女。なんといっても、この少女の絵に注目。少女の動きや表情が心の動きがとてもよくあらわれています。少女が虫や動物と遊びたくて、声をかける姿や、逃げられて一人ぼっちになってがっかりした表情、音を立てずに座っていると動物達がもどってくる場面での少女の目の動き、そして、鹿にほっぺをなめられてくすぐったそうにして笑っている顔。
 また最初から最後まで少女を見守っている太陽の笑顔は、物語を一層和やかにしてくれます。
 「○○さん あそびましょ」の繰り返しのおもしろさもあります。
 遊ぼうと声をかけるものの逃げられて孤独になる少女、でもやがてみんなが戻ってきてくれる嬉しさというストーリーは、自然の中で生き物と戯れる喜びが伝わってきます。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>少女の言葉遣いをマネしています。とくに最後の文章は覚えていて、ページをめくったらすらすらと読んでくれます。「とびきりうれしいの」は日常でもよく出てきます。(大好きなフライドポテトを目にした時など)。
200608221309000.jpg200608221308001.jpg近くの森林公園には、池があり、カメや鯉、かえる、カモがいます。「カモさんあそびましょ」と声をかけて追いかけまくるヒメ→逃げるカモ・・・そして、ついにはカモがヒメの腕をつっついて→「もう!やめてよ~」とご立腹のヒメ
それでも気を取り直し戯れ、最後には橋の上にカモとならんで池をのぞいていました。


<まつりかの感想>
 この本を読んだとき、この少女のような体験をヒメにしてほしいって思いました。森林公園にはよく行っていたけれど、じっと池のほとりに座っているということはほとんどしたことがなく、広場でボール遊びをしたり、遊具のあるところで遊んだり。
 ヒメは、池の水に自分の姿がうつることや、石を投げたら波紋を描く事をはじめて知って喜んでいました。
 「かもさんあそびましょ」「カメさんあそびましょ」・・・この本を思い出していたに違いありません。
 
 わたしは田舎者で自然の中にそだったわりには、野山をかけまわったことがない。どちらかというと、水溜りのなかのおたまじゃくしをじ~っと見つめていたり、ありの巣に出入りする蟻たちを何時間もながめていたり・・だから、この本の「わたし」が、池のほとりでじっとしている姿は、幼い頃の自分とかぶるのです。
 今わたしとヒメが住んでいる場所でこういうところを求めると、人工的に造られた自然、つまりこういった森林公園のようなものになります。それでも数少ない自然と交遊できる場所。できるだけこういう体験をさせてあげたいって思います。
 ですから、絵本もこのような自然と融合した物語を読むことで、実生活で体験できない世界を体験できる。絵本を読んで、主人公になりきって、想像し、感動することで、子供の感性は育まれるものだと思います。
 

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 ねえだっこして

2006-08-20

ねえだっこして  竹下文子/文 田中清代/絵

ねえだっこしてねえだっこして
竹下 文子

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<どんな絵本?>
わたし このごろ つまらない
おかあさんの おひざに
あかちゃんが いるから


大好きなお母さんのそばにはいつも赤ちゃんがいて、最近だっこしてもらえない猫。
今までは独り占めしていたのに。
赤ちゃんは、寝て起きておっぱいのんでの繰り返し。ひとりじゃ何も出来ない。
でもわたし(猫)は、大きいからなんでもできる。1人で寝れるし、一人で顔も洗えるし。
だから、大好きなお母さんのおひざを赤ちゃんにかしてあげる。
だけど・・

ねえ おかあさん おかあさん
ときどき わたしも だっこして

すこしで いいから だっこして 


<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>赤ちゃんがお母さんにオムツを替えてもらっていたり、ミルクを飲ませてもらっていたりするのを逐一自分なりに補足説明しています。(「オムツ換えたくないよ~って泣いてるのかな?おしっこでてるから換えなきゃね~」など)
最後のページでお父さんが赤ちゃんを持ち上げて「たかいたかい」をしている場面が好きです。

<おすすめポイント>猫の視点から、おかあさんと赤ちゃんをみつめています。ジェラシーをあらわにしながらも、自分は大きいんだからと意地を張ってみたり。そんな複雑な心理が、子供が発するようなセリフでかかれています。絵はやさしい線と色合い、質感のあるタッチは、赤ちゃんの皮膚のやわらかさや、おかあさんのぬくもりや、猫のしなやかな動きがリアルに伝わってくる感じです。また、お母さんと赤ちゃんVSネコの構図や、表情がとてもうまく描かれています。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>最近わたしの周りでは二人目出産ラッシュ。おかげで私もヒメも、新生児・乳児の甘いかおりや、ムチムチの体、ぽちゃぽちゃのほっぺに触れることが多いのです。
赤ちゃんの生態がわかっているので、
あかちゃんなんて つまらない
ねて おきて ないて 
おっぱいのんで ねて おきて ないて

の部分をとくに好んで読み、「○○ちゃん(お友達の赤ちゃんの名前)と一緒だね~」と。

<まつりかの感想>
 赤ちゃんが産まれたうちの上の子は、この猫の気持ちに共感できるはず。
 赤ちゃんに嫉妬した表情で、同じ部屋にいる猫だけど、お母さんなしでは何もできない赤ちゃんを見ているうちに、ひとりふらっと外に出て、屋根のうえでひなたぼっこをします。そして、お母さんに呼ばれて屋根からおり、お膝にすりよって甘えながら、至福の表情でだっこされる猫。

 下の子にかかりっきりで、上の子に我慢させていることが多いお母さんの胸にも、ぐっと響く内容だと思います。
 ひとりっこのヒメでさえ、この本を読むと、私にぴったり体を寄せて「ねえだっこして」と言ってきます。 体が大きくなってきた娘をだっこする機会もずいぶん減ってきました。「だっこして」といわれても、「歩けるでしょ」とか「だって重いんだもん」と言ってしまう私。もう少しだっこしてあげようって反省。

 挿絵をかかれている田中清代さんは1972年生まれ。95年にはボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞を受賞されています。同世代で頑張っている人をみるととくに応援したくなります。
 この絵本では、軒や縁側といった日本家屋が場面設定されていて少し懐かしい匂いが漂いますし、髪の毛や猫の毛が一本一本丁寧にかかれていたりと今風な感じの絵ではありません。ですからもう少し世代が上の人の作品かなとか、昔に書かれた本かななど勝手に思っていたのですが。(よくみると、居間の机のうえには、パソコンやデジカメ、CD-Rといったアイテムがあります。初版は2004年5月です。)

 母性を表現した絵本は数多くありますが、この絵本はお母さんの温かさがストーリー的に伝わってくるだけでなく、ぬくもりや、柔らかさを「温度」として体感できるような錯覚をおこすくらい絵の力を強く感じられるという意味でもおすすめの本です。

 

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 ”管理人の輪を広げようバトン”より

2006-08-19

ミエナイカケラのオアノアンさんからバトンを受け取りました。

オアノアンさんとは、ブログを通して知り合い、コメントの中で「もしや?近所では?」という話になりまして・・・

「良かったらお会いしませんか?」
勇気をだしてメールをし、ドキドキしながら、カフェで待ち合わせて・・。初対面なのに妙にお互いのことを知っているという不思議な体験をさせていただきました。
そして、私がいつも遊んでいるお友達が、オアノアンさんのご近所で公園友達だったという更なる偶然が。

顔の見えない相手とのコミュニケーションツールであるブログだけど、顔以上に心が見えている。
実際オアノアンさんは、ブログの優しい雰囲気どおりのとても素敵な方でした。

こういう出会いはめったにないことですが、ブログを通してちゃんと心の通うお付き合いができればとても嬉しく思います。
これからもみなさんよろしくお願いします。

では、せっかくいただいたバトンですので、お受け取りさせていただきます。
※バトンを受け取った方は下記にHNの記載をお願い致します。

┗新空ちはら→佐和コウイチ→藤ちょこ→日原玲→虎津
→狸狗子→絢→ 佐佑→ルク→三笠麻都→愛水麻彩
→十一花ぱぴら→采乎ロゼ→市松ぐりこ→すみ→あゆっきぃ
→Kou→miyuki→マロン→みなみ→美波→そのみ
→バイアリー・ターク→jasumin→新歌→はらぺーにょ
→フラニー→trapezium →maruko →オアノアン→まつりか

オアノアンさんのひとつ前にバトンを受け取られたmarukoさんの内容を参考に質問にお応えしますね。

1.貴方のHNを教えて下さい  

  ・・・まつりかです。ジャスミン(茉莉花)を意味しています。
   以前北京に住んでいたときに大好きだった茉莉花茶より。
  

2.貴方のサイト名を教えてください
 
  …☆絵本de子育て実践中☆です
   最初につけた名前は「35歳のサプリ」でした。
   35歳の体や心にいいものを見つけたり、感じたことをつづろうか   と思っていたのですが 、絵本講師を本格的にやっていくことにし   たのをきっかけに改名しました。
   
3.いつからこのサイトを始めましたか?

  …2006年1月8日
   35歳を迎えた焦りが一番の理由でしょうか四捨五入して40か・・と思ったとたん、じっくり自分と向き合いたいと考えて、その場所としてブログは最適だなと思いました。つまり、自己啓発ってことかな?(そのわりにはたいして向上してないのですが)  
   
4.管理人歴はどれくらいですか?

  …8ヶ月です。 

5.サイトのジャンルや属性について割と詳しく説明してください   
  …ずばり「絵本」についてのブログです。娘に読み聞かせた絵本の紹介や、育児記録の一部として娘の本に対する反応などもかいています。「絵本講師」として活動をしているので、絵本の読み聞かせを子育てに取り入れることの大切さについてもお話していこうと思っています。
 
6.訪問者に是非行くべきだ!!と
 貴方がオススメできるサイト様を 5つ必ず書いて下さい
   (できれば簡単にジャンルの説明もお願いします)


  ・・・京女さんの『子供と絵本と楽しいコト』京女さんはたしか私と同い年。ライターさんだけあって、文章力も抜群で、絵本の紹介もとても参考になっています。「ちょっとわき道」のコーナーでは、お子さんのことやご自身のことが書かれてあるので楽しく読ませていただいています。


  ・・・ゆう茶さんの『Come Rain or Come Shine 降っても晴れても』以前ブログで絵本の記事をかくときに、ボストンにある名所について調べていたら偶然ヒットしたことからのお付き合い。ゆう茶さんもたしか同い年だったはず。世界を股にかけるスーパーウーマンの印象ですが、ものの視点がとてもおもしろいので楽しくよませていただいています。

   5人という選びかたができませんでしたが、今回は管理人さんが私と同い年ということでこのお2人を紹介させていただきました。

  バトンを受け取ってみて改めてこのサイトを見つめなおすことができました。他のかたのブログにくらべて、面白みに欠けますし、たまにしか更新できませんが、とにかく長く続けていくことを目標にしていますので、末永くよろしくお願いします。

  

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 ちいさなねこ

2006-08-17

ちいさなねこ 石井桃子/作 横内襄/絵
ちいさなねこちいさなねこ
石井 桃子 横内 襄

福音館書店 1967-01
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<どんな絵本?>
ちいさな ねこ、
おおきな へやに
ちいさな ねこ。


「ちいさなねこ」はお母さんが見てない間にひとりで出かけます。
子どもにつかまるけれど手をひっかいて逃げ出し、車に轢かれそうになるけれどなんとか助かった。
けれど、今度は「おおきないぬ」がやってきて、猫の前で通せんぼ。
猫は犬の鼻をひっかいて逃げ出した。
犬は怒って追いかけ、猫は高い木を見つけ、上にのぼってないています。
鳴き声を聞いたおかあさん猫は、子猫を探しにでかけ、木の上の子猫を見つけ、くちにくわえて下りてきてそのまま家に帰ります。

おおきな へやで
ちいさな ねこが
おかあさんの おっぱいを のんでいる。


<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>全体的にあまり興味なさそうに聞いていましたが、子猫が車にひかれそうな場面は、血相を変えて「あぶない」と猫の絵に手を置いて守ってあげていました

<おすすめポイント> 精密に描写された絵は、文章を読まずにページをめくるだけでも話の内容が把握でき、ハラハラドキドキする心理までもをしっかりつたえてくれます。
 また、文章は詩のリズムをきざんでいて淡々としています。子猫の行動を観察している視点で物語が進むため、猫を見守る言葉が要所要所に出てきて、(「だいじょうぶかな?」「ひかれないでよかった!」など)それが、読み手を絵本の世界にぐっとひきこんでいきます。
 子猫の冒険と、母猫の愛を描いています。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>おきにいりの文はよく覚えています。とくに、お母さん猫が犬と見合う場面での、
「ふうっ!」とおこって、
「ちいっ!」とおこって、
いぬをおいはらった。

この部分は感情たっぷりに読んでいます。

「ねこはきにのぼれるけれど、いぬはのぼれない」という文も丸覚えしていて、これを言ったあと「ホントにそうなの?」と聞いてきます。

<まつりかの感想>
初版は1963年だけあって、絵はかなりレトロ。ふすま、木造一軒屋、黄色い学生帽をかぶり白シャツ黒い短パンの学生服を着た小学生、木の電柱、角ばったセダン車。大人はこれらを愉しむこともできるでしょう。
 この絵本は、淡々とした口調ですすめられていますが、自分が読むときにページを速くめくったり緩めたり、場面によって速度を変えていることに気付きました。
 子猫のひとりたびは、いろんな危険にぶつかりながらもそれを回避していき、最後には母猫にしっかり守られておっぱいを飲む様子は読後ほっと心を穏やかな気持ちにさせてくれます。
 「ちいさな」「おおきな」という言葉を、猫の大きさ、犬の大きさ、部屋の広さに用いて、すべてを簡潔に形容しているところも気に入っています。
 地味な絵本ですし、一度読んだだけでは、なんてことないかもしれませんが、何度も繰り返し読むことで味わいが伝わってくる本です。

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 ミッフィー展in横浜

2006-08-13

「50years with miffy ミッフィー展」が、横浜で開催されます。

会期   2006年9月7日(木)~10月9日(月・祝)会期中無休
開館時間 午前10時~午後8時
入館料  大人1,000円(前売り800円)
        大学・高校生700円(前売り500円)
        中学・小学生500円(前売り300円)
会場   そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)

パンフレットより・・・・
2005年、ミッフィー(うさこちゃん)が絵本の中に生まれて50周年を迎えましt。・・・・主な絵本の原画、スケッチ、印刷現行など150点をこす作品を展示します。また、オランダ人の作者ディック・ブルーナさんのスタジオを再現し、オリジナル映像も交えながら、シンプルな色と形が生み出される過程を明らかにします。

<まつりかの感想>待ちに待っていたミッフィー展。
今回は日本未刊行の1955年版の「ちいさなうさこちゃん」つまり、最初のミッフィーの紹介がされているのです。
このうさこちゃん、耳は短く、顔もいびつ。普段見慣れているミッフィーとは大違いなんです。これを生で見れるなんて。。。とっても楽しみ。

1963年第2版の「ちいさなうさこちゃん」の原画も展示されているそうですし、このはっきりした色使いや単純な線がどういうタッチでかかれているのかをじっくり見てみたいと思います。

そして、9月9日(土)にはミッフィー握手会(無料)のイベントが予定されています。
午前10時に横浜か・・・少々厳しいですが頑張っていってみようかしら??

イベント内容
 日時   9月9日(土) ①午前11時 ②午後1時(各回約30分)
 場所   そごう横浜店3階ミレニアムコート
 参加方法 握手会当日午前10時から、6階美術館入口で参加整理券配布 定員  各回30組
 

くわしくは、こちらのHPをごらんくださいね。

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 絵本講師交流会

2006-08-08

 5日(土)、絵本講師の交流会があり、娘を主人に預けて出席してきました。
 東京会場で養成講座を修了した人たちとの交流と活動報告、情報交換などが主な内容でした。
 私達絵本講師は、保育園や幼稚園、子育て支援センターや、育児サークル、産婦人科などを訪問し、絵本の魅力や、メディアの弊害、絵本の読み聞かせがはぐくむものについてお話しています。
 そして、聞いてくださったみなさんが、家庭で絵本の読み聞かせを実践していただき、それによって親子の絆が結ばれ、子どもの心が健全に育っていくことを感じてくださることを願っているのです。
 
 当センターの名誉会員であり、養成講座でも教鞭をとっていただいております、絵本作家中川正文先生(大阪国際児童文学館名誉館長)の著書『絵本・わたしの旅立ち』が、当NPO法人「絵本で子育て」センターより出版されました。
絵本わたしの旅立ち  中川正文/著 n01.jpg

 絵本講座でお話させていただくことの基本理念が集約されている本です。この本を手にして改めて、絵本の力、読み聞かせの意義というものを見つめることができました。 
 子育て中の方、幼児教育に携わる方にぜひ読んでいただきたいと思います。
 
 こちらの本の注文は、当センターで承っております。本の申込みフォームにご記入いただきPCまたは、FAX(0797-38-7939)で送ってくださいね。
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 そして、ぜひ絵本講座を聞いてみたいという方(団体でも個人でも可)のお問い合わせもお待ちしております。

 <中川正文氏の絵本>一部をご紹介いたします。
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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

 かおかおどんなかお

2006-08-04

かおかおどんなかお 柳原良平/作
かお かお どんなかおかお かお どんなかお
柳原 良平

こぐま社 1988-01
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<どんな絵本?>
かお
かおにめがふたつ
はなはひとつ
くちもひとつ


たのしい、かなしい、わらった、ないた、おこった・・・・いろんな顔が一ページごとに書かれていて、最後は、「おしまい さよならのかお」

<初めて読んだ0才5ヶ月のヒメの反応>ページを叩いたり、ひっぱったり。この頃、鏡をみせると、自分の顔がうつるのを興味深げに見ていましたが、それに似た反応がありました。

<おすすめポイント> 1㌻にひとつの顔。シンプルな構図と単純な面と線、そして表情ごとに考えられたバックとの色彩のコントラストは、赤ちゃんの目にも興味深くとびこむでしょう。

<現在3才0ヶ月のヒメの反応>いまやページをめくるたびに絵本と同じ表情をして笑わせてくれます。「あまーいかお」「からいかお」「いたずらなかお」200608040932000.jpg 「すましたかお」というあたりの表情はかなり難易度が高いのですが、ちゃんとそれぞれの言葉の意味を理解し、絵をみて納得してそのとおりに表情を作れることに感心します。

<まつりかの感想>
サントリーの「アンクル トリス」のキャラクターを考案し、宣伝美術で活躍した著者。私が子どものころ、よくCMでみてました。(サントリートリスウイスキーのHP)この本を初めてみたときにとても懐かしい気がしたのはそのせいか・・・

 こちらも赤ちゃん絵本として定番。本の中の「かお」たちのくるくるかわる表情をみて、赤ちゃんは自分自身の顔に興味をもち、マネして顔をしかめたり、くちを広げたりするかもしれません。
 生後8ヶ月を過ぎると、一分くらいなら絵に集中できるようになるといわれていますが、思い起こせば一歳前後にはこの本をみて指差しをしてみたり、絵と同じ表情を真似てみせるとケラケラ笑ったりと、ちゃんと関連をもって見ていたように思います。

 3才にもなると、この本に出てくる言葉と絵をみてちゃんと顔真似ができます。
 「すましたかお」「たくましいかお」という言葉の説明も絵をみれば一目瞭然。「すましたかお」ってどんな顔?、どういう場面でこの表情をするのか・・・そういったことを、子どもは自然に学んでいっているんですよね。
 絵本と実生活の体験がリンクして、言葉が獲得されていくことの一例だと思います。

 



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genre : 育児

 三びきのやぎのがらがらどん

2006-08-01

三びきのやぎのがらがらどん 北欧民話 マーシャ・ブラウン/絵 瀬田貞二/訳
三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話
マーシャ・ブラウン せた ていじ

福音館書店 1965-07
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<どんな絵本?>
むかし、 三びきのやぎが いました。
なまえは、どれも がらがらどんと いいました。


3匹のヤギたちは山へ草を食べに行こうとするのですが、そこへ行くには、恐ろしいトロルの住む橋をわたらなければなりません。
最初に、一番小さいヤギのがらがらどんが橋を渡り、トロルに呼び止められ食べられそうになります。
すこし まてば 二ばんめやぎの がらがらどんが やってきます。
ぼくより ずっと おおきいですよ。

無事に、向こう岸に渡ります。

欲を出したトロルは、2番目ヤギのがらがらどんが来ると、食べてやろうと呼び止めます。
おっと たべないでおくれよ。
すこしまてば、 おおきいやぎの がらがらどんが やってくる。
ぼくより ずっと おおきいよ。


そして、最後に一番大きいヤギのがらがらどんが、橋をがたんごとんと鳴らして渡ってきます。
さあ、トロルと一番大きいヤギの勝負はいかに?

<初めて読んだ2才4ヶ月のヒメの反応>とにかく絵が怖いようであまり読みたがりません。トロルだけでなく、ヤギの表情も怖いらしく・・・

<おすすめポイント> マーシャ・ブラウンの迫力ある荒々しい線質の絵は、ヤギとトロルの対決に手に汗にぎる興奮を表しています。
 昔話特有の、繰り返しのおもしろさ、小→中→大と、ヤギの体の大きさによってトロルとどう対決するのかも見所。
 そして、瀬田貞二氏の日本語訳がとてもリズミカル。七五調が多く使われているので、印象に残る言い回しがたくさん。「ようし、きさまを ひとのみにしてやろう」などの、トロルのおどろおどろしいセリフも耳に残ります。
 ドキドキ、ワクワクが最高潮に達したあとの、ホッとさせてくれる結末。
「チョキン、パチン、ストン。
はなしは おしまい。」

なんともあっけない終わり方が、また最初から読みたくなるリピート心を掻き立てます。

<現在3才0ヶ月のヒメの反応>相変わらずヒメはこの本を読むとき体をこわばらせるほど、怖くて仕方がありません。
一番大きいヤギがトロルに飛び掛りこっぱみじんにして谷川に突き落とす場面に釘付けになり、次のページで最初の2匹のヤギの待つ山へ向かう一番大きいヤギの姿を見て「あ~よかったね。助かった。ほっとした。」と。
 なんでも、ヒメの解釈は、一番大きいヤギはお父さん、2番目ヤギはお母さん、一番小さいヤギは自分(ヒメ自身)らしく、「お父さんが助けてくれたね。」といっています。
 最後の「チョキン、パチン、ストン」のフレーズはとくにおきにいり。

<まつりかの感想>
 トロルとは、北欧の神話や昔話に登場する生き物で、物語の中ではいつも悪役とはかぎらず、すぐにだまされるこっけいな役割を演じることも多いとのこと。
 この本のトロルも、恐ろしいだけでなくよくみるととても滑稽。一番小さいヤギと2番目のヤギには、「このあともっと大きいヤギがくるよ」という言葉に欲をかき、見逃してしまいます。

 けして可愛く優しい絵ではないし、物語も少し怖い。だけど、子供達を魅了するのはなぜ??
 3才のヒメを見ているとそれがよくわかります。↑にも書きましたが、ヒメは一番小さいヤギを自分におきかえ、2番目ヤギを母親、一番大きいヤギと父親と思って読んでいるようです。ですから、ヤギがひとりで橋をわたり、トロルに遭遇して、おびえた表情で弱弱しい声で答える場面では、我が事のように心配して涙ぐんで聞いているのです。
  
 私の見解は、一番小さいヤギ=子ども、2番目ヤギ=青年、大きいヤギ=長老ではないかと。つまり、1人の人間が成長していく過程をそれぞれのヤギに例えているのかなとも。

 子どもは絵本に心を寄せ、役になりきって一緒に感動を味わいます。この本を読むときの、心の動きの針は大きく振れます。ヤギと共に泣き、戦い、幸福感、達成感を得る。怖いけれど何度も読みたがる本の理由はここにあるのでしょう。

 ヒメが2才8ヶ月のとき、このお話の人形劇を見に行ったことがあります。(過去の記事はこちら→人形劇場in玉川高島屋)そのとき使われていた歌「さんびきのやぎのがらがらどんは レイホロレイホロレイヒー♪」というのを、今でも覚えていてよく歌っています。そのくせ・・歌った後には必ず「人形劇はもう見ない」と念押し。

 


 
 

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プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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