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 ジャムつきパンとフランシス

2007-10-30

ジャムつきパンとフランシス ラッセル・ホーバン/作 リリアン・ホーバン/絵 松岡享子/訳
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<どんな絵本?>
あなぐまのフランシスは、お父さん、お母さん、妹のグローリアの4人家族。
朝ごはんに、フランシスは、ジャムをつけたパンを食べていました。
半熟たまごもあるけれど、フランシスは卵が嫌い。
たまごは きらい だいきらい。
だって さわると ブルンブルンするし、
なかが ヌルヌルしてるんだもん。・・・・

そんな歌も口ずさみ、おとうさんや、おかあさんに何を言われても、ジャムつきパンしか食べません。
その晩もお母さんが作ったカツレツは食べず、ジャムつきパンを食べ、次の日の朝ごはんにもジャムつきパン。
フランシスは、はじめてのものは何も食べません。
たべるものは いろいろ あるわ。そして、いろんな あじがするわ。でも、ジャムつきパンなら、どんなものか よく わかっているから あんしんだし、それに、いつ たべても おいしいんだもん。

そこでお母さんは、お弁当にも、学校から帰ってきてからのおやつにも、その日の夕飯にもジャムつきパンだけを出しました。
お父さんもお母さんもグローリアも、スパゲッティミートボールを食べています。
フランシスは涙が出てきました。そして小さい声で歌います。
ほんとのことを いうと あたしは、ジャムに あきちゃったのよ。

・・・・・・・・・さてフランシスはどうするのかな? 

<初めて読んだ3才3ヶ月のヒメの反応>
『おやすみなさいフランシス』を当時よく読んでいたので、その流れで手にしました。『おやすみなさい~』には少しドキドキするようですが、こちらの話は安心して聞けるようで、少し文が長いけれど最後まで聞けていました。とくに、フランシスが口ずさむ鼻歌を面白がって、「もう一回歌って~」とリクエスト。 

<おすすめポイント>
 やわらかなタッチで、淡い配色の絵。でたらめな歌を歌ってときに空想にふける5,6歳かと思われるフランシスの行動に子どもは共感し楽しめ、全体には家族の温かさが感じられます。お父さんとお母さんがそれぞれしっかりと役割をもっているところに、家族の在り方を見ることもできる気がします。
 『おやすみなさいフランシス』では、ガース・ウイリアムスが絵を描いていますが、『ジャムつき~』以降のシリーズの画家は、ラッセル・ホーバンの妻、リリアンに変わっています。)
原題は、BREAD AND JAM FOR FRANCES

 
<現在4才3ヶ月のヒメの反応>
 「お弁当に卵焼きを入れないで」数週間前から突然こんなことを言い出しました。理由は、冷めるとおいしくないとのこと。じゃあ、つくりたてを・・と食卓に出すものの、「気持ち悪い」と。卵焼きだけでなく、スクランブルエッグも、目玉焼きもなにも食べなくなってしまいました。オムライスにしても卵だけはずして食べるし
 あんなに卵焼きが大好きだったのに~母の日に幼稚園で作ってくれたメッセージカードには「おかあさんのたまごやきがすきです」って書いてあったのに・・・

 そんな背景もあって、この本を久々に登場させますが、逆効果
「たまごは きらい だいきらい。あたしは たまごなんか たべなくたって、ちっとも ちっとも かまわない」このフランシスのでたらめ歌に大笑いしながら、「一緒だね~」と喜んでいます 

<まつりかの感想>
フランシスシリーズは、他に『フランシスのいえで』『フランシスのたんじょうび』『フランシスのおともだち』などありますが、私は、『ジャムつきパン・・』が一番好きです。
 なんといっても、フランシスの鼻歌。言い訳の意をこめた歌詞が抜群に面白い。それを、できるだけ小さい声で言って、お父さんたちに聞かれないように歌うなんて・・「なにか言った?」と聞かれ、「ううんなんにも」と答えるフランシスに、そうそう、経験あるある。って頷けるんです。
 新しいものを口にしないフランシスを横目に、お父さんは「ああ今日もおいしそうだ」なんて言って、お母さんの手料理を褒め、お母さんは妹で赤ちゃんのグローリアでも食べるところをさりげなく見せて。それでもジャムつきパンしか食べないフランシスにお母さんは、とぼけたふりして、ついにそればかり食べさせるという手段へ出ます。
 ここで注目したいのが、お父さんが「かわいそうじゃないか」などと言わないところ。ちゃんと父親と母親の意見を一致させて、フランシスの行動への対処をしているんです。そして、親が怒って無理やり食べさせるのでなく、フランシスの意思で、毎食いろんなものを食べるのがいいな、と気付かせるように促しています。
 これらフランシスのお父さん、お母さんの行動は、子どもの意思を尊重し、愛情をもって接していて、夫婦仲がいいというのがシリーズ共通しています。家族が食卓を囲んで会話をするのっていいなと思えるこの本。

 さて、ヒメの卵嫌いはいつまで続くのか、そしてどう克服させようか・・。おべんとうに卵焼きいれられないというのは非常に困るんだけどなあ~~ 
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 ぶっくぱる~ひとまず終了

2007-10-29

 しばらく更新をしておりませんで・・
その間に、「ぶっくぱる」の企画したグループ学級は終了しました。
 
企画から半年。実際学級を行ったのはわずか一か月の中で、全5回だったのですが、やはり気が張っていたのでしょうか、ここにきてどっと疲れが出ています。

 熱心に学級に参加してくださったみなさまどうもありがとうございます。
 そして、一緒に運営をしてくれた、お友達もどうもありがとう。
 課題は多く残されたけど、それ以上に得るものは大きかったね。

 絵本を大人が子どもに心をこめて読んであげること・・それはきっと子どもの心を豊かにしてくれて、親子が深い絆で結ばれると思う。
 現在、こんな時代だからこそ、絵本は大切なんだと思う。
 この思いがどのくらい参加してくれた人に伝わったかはわからないけれど、少しはみなさんの心に種を植えることができたかな。それが芽を出し、大きくなっていくことを願って、やがて、この社会が温かく豊かな心を持つ人であふれることを願って。
 
 「ぶっくぱる」はひとまず終了。
 メンバーに告ぐ・・打ち上げしまっせ(でもお昼間だし、みんなベビーいるから健全にお茶でね。私は飲むけど

 ※「ぶっくぱる」主催グループ企画学級の過去ログはこちら。
1回目
2回目(柴田愛子先生をお招きして)
3回目(パパ’S絵本プロジェクトをお招きして)
4回目と5回目には、私の講義のほかに、グループワークで参加者の方におすすめの絵本を紹介しあってもらったり、地域の子育て支援センターの方にお話を伺う機会を設けました。

 ころころころ

2007-10-19

ころころころ  元永定正/作
ころころころころころころ
元永 定正

福音館書店 1984-01
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<どんな絵本?>
いろだま ころころ 
ころころころ  かいだんみち
ころころころ ころころころ


赤・青・緑・黄・・・のカラフルな球がころころ。
階段道、赤い道、でこぼこ道・・色球は転がっていって、終点。 

<初めて読んだ0才6ヶ月のヒメの反応>
ページを叩いたり、めくろうとしてみたり。「ころころころ」の読み方を場面によってかえていくと、とくにスピード速く言った時には手足をばたつかせて喜んでいました。 

<おすすめポイント>
 リズムがあり響きのいい「ころころころ」という言葉耳に残ります。小さな玉はカラフルで目をひきますし、その玉がでこぼこ道や、さかみち、ときには嵐に吹き飛ばされながらも、無事終点につくまでの流れは、簡単な物語になっているところは、赤ちゃん絵本でありながら、本というのはページをめくるとお話が展開していくという仕組みをさりげなく伝えてくれています

<現在4才3ヶ月のヒメの反応>
 2年近く我が家の本棚に眠っていたこの本。私が講座でこの本を使用し、テーブルの上に置いていたのを見て、「あっ!」といって手に取り、ひとりで読み始めました。
 いつの間にかひらがなを読めるようになっていることにも驚きましたが、文字を追うだけでなく、読み方も場面によって変えています。
 「あかいみち」「くろいみち」では、ちょっとおどろおどろしく読んだり、坂道では軽快に読んだり・・・
 「読んであげるから聞いててね」と言って、夫にも読み聞かせてあげています。

 <まつりかの感想>
 赤ちゃん絵本は、子どもの成長とともに本棚の隅に追いやられてしまっています。ヒメは、ファンタジー絵本が好きなので、物語のないこういう絵本を読んであげることがなくなっていました。
 おもちゃのボールを転がしてみたり、みかんを転がしてみたり「ほら、ころころころ。転がってるよ」といいながら、子どもと遊ぶことも多かった赤ちゃん時代。「ころころころ」という言葉って、以外にも子どもが小さいときに、頻繁に使用する言葉だったんだなと今更ながらに思っています。
 絵本で見たことを、実際に体験することで、言葉の理解を深めます。お母さんが「ころころころ」といいながらボールを転がしてみせる姿と、絵本の中の色球が「ころころころ」と転がる様子をみて、子どもも自然に「ころころころ」といいながら転がしてみるようになります。
「ろ」がうまく発音できなくて「こどこどこど」といいながらボールを返してくれていたころを懐かしく思い出しました。
  

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 ぶっくぱる(3回目)パパ’S絵本プロジェクト

2007-10-17

 ぶっくぱるの3回目は、先週土曜日に、パパ’S絵本プロジェクトをお招きしました。今回は、田中尚人さん(グランまま社編集長)、安藤哲也さん(楽天ブックス)、西村直人さん(ミュージシャン)の3人にお越しいただきました。

 読み聞かせとフリートークの、約2時間。

 土曜日だったので、受講者のパパも数人参加してくださいましたし、普段は幼稚園に行っている、スタッフの子どもたちも参加しました。
もちろんヒメも。
 一番前に座って聞いていたけれど、男性が読み聞かせをしてくれることに、きょとんとしながらも、普段の読み聞かせ会で女性が読んでくれるものとは全く違う選書、読み方にひき込まれたようです。

 パパが読んで楽しい絵本は?とお聞きすると、「ママがあまり手にしたがらないもの」とお答が返ってきました。当日も読んでいただいた『うんちっち』『はなくそ』には、ヒメも最前列で大笑いしていました。
うんちっち (わたしのえほん)うんちっち (わたしのえほん)
ステファニー・ブレイク ふしみ みさを

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はなくそはなくそ
アラン メッツ Alan Mets 伏見 操

パロル舎 2002-11
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 汚いもの、ママには怒られそうな言葉だけど、パパが子どもに「ママには内緒だよ」的な接し方で読んであげることが、父子の秘密を共有したような感覚で楽しめるのかもしれませんね。
おばけ、かいじゅうなんていうのも、パパの声で読むと迫力あります。
『きょだいなきょだいな』も、男性の声だと「あったとさあったとさ」が独特の響きになりますね。
『三びきのやぎのがらがらどん』を、ギターとウクレレと太鼓で演奏し、歌詞は絵本の儘に歌ってくださいました。
 参加者との掛け合いもあり、すごく楽しい歌になっています。
「『みんなのうた』に採用されて、おしりかじりむしのように、子どもが口ずさんでくれたらいいなあ」と会場を笑わせてくれましたよ。
 そのほかに、水上和代さんの『いのち』という詩集から、「こおろぎがないてるよ」「金木犀」など季節に合った詩に曲をのせて歌ってくださいました。

 とにかく楽しい2時間でした。
こうやって読むんだという発見もしかり、なんといっても、パパが子育てをこんなに前向きに楽しく語ってくださる姿勢に感動しちゃいました。
「我が家読み方、パパと息子・娘ならではの間で読めばいい」という言葉に納得!
 パパ’S絵本プロジェクトの活動は、絵本を読む入り口になり、親子が絵本と気軽に触れ合い楽しむことを提案するという思いがあるのだと思います。
 母親は子どもと接する時間も長く、密度も濃い。生まれた時から、たくさん言葉をかけてあげて触れ合っているけれど、父親は仕事から帰ってからとか休日にしか接することができない。だから、急に絵本を読んであげようなんていうと子どもは驚くだろうし、もしかしたら拒否されるかもしれない。絵本よりも先に、スキンシップだったり子どもと話したりということがあるべきで、そういうものがあって、絵本を読むことで、より父子の絆は深くなるんだということを教えてもらいました。

 3人ともお子さんとのふれあいエピソードを紹介してくださったのですが、保育園の送り迎えをしたり、お弁当を作ってあげたり、夜泣きする赤ちゃんをあやすのはパパがやっていたなど、まさに夫の鏡だといったお話に、参加したママたちは、「すごい!偉い!」と賛辞が。
結婚式参列のため参加できなかった夫に聞かせてあげられなかったのが本当に悔やまれます。
 子育てが母親だけに負担がかかるのではなく互いに協力していくもので、パパが渋々子どもと接したり、手伝ったりというのでなく、主体的に子育てにかかわっていくという姿勢に共感しました。

 今回お越しいただいた安藤さんは、今年4月にFathering Japan(ファザーリングジャパン)を立ち上げ、父親であることを楽しむ生き方を応援する運動の代表をされていますし、田中さんも副代表としてご活躍です。来年3月には子育てパパ力検定なるものも実施。こちらは、父親だけでなく母親でもおじいちゃんおばあちゃんでも、保育士を目指す方でもどなたでも受験資格があるそうですよ。
 18日に出版される予定の、パパ検定参考書を見せていただきましたが、なかなか難しいです。そして、これが全問正解してしまうパパはちょっと怖いなという気も・・

うちでは、週末の就寝前の絵本タイムには、夫が読んでくれています。私が絵本講師の活動をするようになったのが、切っ掛けだったのですが、ヒメも夫に読んでもらう本と、わたしに読んでもらいたい本とを分けているようです。
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すてきな三にんぐみすてきな三にんぐみ
トミー=アンゲラー いまえ よしとも

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 たとえば、『サーカス』『すてきな3にんぐみ』はいつも夫が読んでいます。
 時には、夫に読んでもらったあとに私にも「読んで」と言ってくる本もあったり。比べているのかな?
 
 パパ’S絵本プロジェクトのみなさんに、いい刺激をいただきました。「お前に子どものことは任せたから」といったり、「子どもはかわいい」といいながら「子どもをあやすのはちょっとね~」なんていう、いいとこ取りの考えのお父さんにはぜひ一度見てもらいたい。
 「子育てって楽しいよね」そう、大きな声でいう3人のパパさんたちは、とってもかっこよかったです。

 久しぶりに、バトンです。

2007-10-15

ハンドメイドなひとときRENEさんからバトンが回ってきました。

 バトンのルールは、1~3は、お題の質問に答える
 4は、質問を変えていく

それでは

1.ブチ切れた時に頭の中で流れる曲は?

 いきなり一問目から困ってしまいました・・・ブチ切れたときに頭の中に音楽は流れないなあ。
 少し心を落ち着かせてから頭に流れる音楽としては
Mr.Children雨のち晴れYou Tubeでお聞きください)で、無力な自分を慰め、励ましています。
「今日は雨降りでも~いつの日にか!

 
2.日本人に生まれて良かったこと

 中庸さをもちあわせ、個を主張せず、他を思う礼節さを持っている民族であること。
 

3.小さい頃は、どんな子でしたか?
 
 早くから自分の限界を悟り、変に世の中を冷めた目でみているところがありました。自分が理想とする像と、現実との差をうまく近づけることができなくて・・
 好きな作家は「太宰治」と言い切る中学生でした。彼の陰の部分に共感するところがあり、どっぷり漬かりながらも、表面はつとめて明るく能天気に振舞っていたのですが、悩み多き思春期をすごしていた思い出があります。

4.次に回す人への質問...

 まずは、RENEさんからの質問は、
「時空を超えて瞬間移動出来るとしたら、どこへ行ってみたい?」(複数回答可)で、お願いします^^v
RENEさんが、以前記事にされていた、Back to the Futureを思ってのご質問かな??
そうですね~、前世に会いたいかな。その前世がどの時代かはわかりませんが脳内メーカーによると、私の前世の脳内には、「芸」で埋め尽くされているど真ん中に、一文字「淫」とあるんですよ
私は一体何者だったのか知りたいなあ。

 では、次の方に回す質問は、簡単なものにしたいと思います。
「今一番食べたい、おすすめのスイーツを教えてください」
わたしのおすすめは、以前住んでいた、神戸の御影にある、「ダニエル」のモンブランです。美味しいの!夢に見るくらい
関東に出店してほしい~~でも、出店しないからこそ価値があるのかな。

 
5.送り主さんへのメッセージ

RENEさん、バトンをありがとうございます。
しばらくぶりにバトンが回ってきたので、新鮮でした。


6.次に回す人を3人指名 とのことですが、私は4名指名させていただきたいと思います。

  「言いたい放題」の 各務史さん

  「みどりの船」のフラニーさん

  「huuyuu~こどもと手作り~」のhuuyuuさん

  「はなもようの絵本ポケット」のはなもようさん

  よろしければ、受け取っていただけますか?


 ぶっくぱる2回目(柴田愛子氏講演会)

2007-10-10

10月4日(木)に、ぶっくぱる主催の家庭教育学級2回目を行いました。(ぶっくぱるとは・・・以前の記事→コチラをご覧ください)
今回は、柴田愛子先生をお招きして、絵本作家の立場と、保育者の立場から見た、子育てと絵本についてお話をいただきました。

 先生は、中川ひろたか氏や市川雅美氏らとともに、「りんごの木」を創設。りんごの木子どもクラブの代表として、現在も保育に携わっておられるほか、『母の友』などの育児雑誌や新聞のコラムなどに、子育てについて寄稿されています。
 また、ご自身も育児書を数多く書かれ、絵本『けんかのきもち』では、日本絵本大賞も受賞なさいました。
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 私は以前から、先生の育児書やコラムを拝見して、その独自の子育て論に励まされていました。そして、絵本『けんかのきもち』『ぜっこう』を読んだ時に感動し、そしてそれは実際の現場、つまり「りんごの木」を舞台にしたノンフィクションだと知り、いつか先生のお話を聞いてみたいと思っていました。
 ですから、自分たちで先生をお招きできたことは、このうえなく幸せなことでして・・・

 もちろんお話も楽しく、先生のお人柄に触れ、受講者、スタッフ共々わが子との向き合い方を反省したり、勇気づけられたり、前向きな気持ちになったりと、あっという間の2時間が過ぎていきました。
 先生曰く、「わたしは絵本作家ではない。」と。それは創作でなく、人物は実名だし、実際の出来事を少し言葉を変えて物語にしただけだからと・・。
 男の子の物語には、伊藤秀男氏が、女の子の物語は、長野ヒデ子氏が挿絵を描いています。 絵の素晴らしさに助けられて・・というようなことをおっしゃっていましたが、どの絵本にも子供たちの、生きた会話、みなぎる力があふれ、それを見守る「あいこ先生」は、子どもと真剣に向き合い、愛情のある言葉で語られています。

 ヒメが『けんかのきもち』初めて読んだのは2歳10か月。友達とけんかといっても、おもちゃを取った取られた程度のもので、それは意地悪でやったものではなく、お互いの好奇心をとめられなくて起こるようなもの。つまり実体験では、「けんかのきもち」なんてまだ未知のものだったであろうに、この絵本は大好きでした。そして、今、4歳になり、この主人公である「こうた」と「たい」のお互いの気持ちをわかるようになってきたようです。
 
ともだちがほしいの (からだとこころのえほん)ともだちがほしいの (からだとこころのえほん)
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 今ヒメのお気に入りは『ともだちがほしいの』です。これは「ふうこ」という女の子が、引っ越してきてなかなか友達ができないまま夏休みを迎え、夏休みが終わるとまた「あそび島」に通うのが嫌で仕方ない。お母さんは「ひとりで遊んでもいいし、絵本もあるしおもちゃもあるからだいじょうぶ」というけれど、ふうこは、「そうじゃない、ともだちがほしいの」というのです。実はヒメのクラスにも9月から転入してきた女の子がいるようで、最近はよくその子の名前を口にします。絵本の「ふうこ」は、勇気をだして「はるこ」ちゃんに声をかけ、友達になれました。それを読んでヒメは、「ふうこちゃんは○○ちゃん(ヒメのクラスの転入生)みたい。はるこちゃんは、私(ヒメ)みたい」と言っています。
 
 こんなふうに、先生の絵本は、子どもが実体験とほぼ同じ感覚を持って読めるところが魅力なのでしょう。登場人物を自分の友達の○○ちゃんに似ていると感じたり、もしも自分だったらこういう時どうするかな?と考えたりと、心を寄せることができる本だと思います。

 2時間余りの講義の中で、印象に残った言葉を書きとめたものを、いくつか挙げてみますと

・「どんなに思っても相手を変えられない。思うようにいかないと思ってイライラせず、そういうときはあきらめることも時には大切だ」
・「正しい子育てをしようとしても、正しくはならないものだ」
・「わかっちゃいるけどできないのが人間。」
・「子どもの言葉にごまかされないこと。言葉以前の内面の変化をキャッチすることが大切。」
・「自分の内面をえぐりだされるのが子育てだ。」


もちろんこれら一つ一つの言葉には、エピソードがあり、笑い、時に涙しながらの素敵な講義をいただけました。
 
 近々新作絵本も出版予定だそうです。こちらもぜひ楽しみにしたいと思います。
 「あそび島」の舞台になっている「りんごの木」の詳しくはこちらのHPで。
 
  




 三びきのこぶた

2007-10-07

三びきのこぶた  イギリス昔話 山田三郎/絵 瀬田貞二/訳
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<どんな絵本?>
むかしあるところに、おかあさんぶたと、三びきのこぶたが いました。
おかあさんぶたは びんぼうで、こどもたちを そだてきれなくなって
じぶんでくらしていくように、三びきを よそにだしました。 

 はじめに出かけた子ブタは藁で家をつくります。そこにオオカミがやってきて戸をたたき
「こぶた、こぶた、おれをいれとくれ」
「だめ、だめ、だめ。めっそうもない」
「そいじゃ、ひとつ ふうふうの ふうで、このいえ ふきとばしちまうぞ」

 そういって吹き飛ばすと、こぶたを食べてしまいました。
 2番目のこぶたは、木の枝で家をつくりますが、オオカミに吹き飛ばされて食べられてしまいます。
 3番目のこぶたは、レンガで家をつくります。オオカミはどんなに頑張っても吹き飛ばすことができないので、こぶたをおびき寄せるために、いいカブ畑をしっている、いいりんごの木を知っている、街でお祭りがあるよ・・そういって誘うのですが、いつも子ブタに騙され、とうとう怒って煙突から侵入して子ブタを食べようとします。
 ところが、その下にはぐらぐら煮えたお湯の入った大鍋が。子ブタはオオカミが鍋に落ちるとすぐさま蓋をして煮て、晩御飯に食べてしまいました。
それからさき、 こぶたは ずっと しあわせに くらしました。

<初めて読んだ3才9ヶ月のヒメの反応>
 おかあさんが貧乏で三匹をよそにだしたというところに敏感に反応し「このお母さん嫌だ!」と涙目。その先は、オオカミの絵が出てくるたびに怖がり、子ブタが食べられてしまうというと、『おおかみと七ひきのこやぎ』を思い出してか「オオカミのおなかを開けたら生きてるんじゃない?」と祈るような気持ちなのでしょう、何度も聞いてきます。

<おすすめポイント>
 余白をたっぷりもたせた、淡い色調の絵。子ブタは擬人化して滑稽な姿が描かれているけれど、オオカミは擬人化されることなく大きく恐ろしい姿のまま描かれています。
 オオカミが子ブタの家を壊そうとするときの会話は、小気味よく繰り返され、全体的に挿絵に対して文章量の多いつくりになっているが、言葉に無駄がなく、軽快に読めます。
 「子どもにこびることなく昔話に忠実に絵本化したもの」(福音館書店HPより)であり、結末に納得できるお話です。
   
<現在4才2ヶ月のヒメの反応>
 かかりつけの小児科にはディズニーアニメの「三びきのこぶた」が置いてあります。待合室でこれを読むと「最初の二匹は死んでないの?オオカミも死なないの?」と。そして、うちに帰って、こちらの福音館のものを読むと、「これ、怖いね。」といいながらも、「もう一回読んで」とリクエスト。
 理由をきくと、裏表紙の絵が面白いんだというのです。ここには、眼鏡をかけた年をとったブタが、ナイフとフォークでオオカミの肉らしきものを食べている絵が額にいれて飾ってある下には6匹の子ブタが洋服を着て立っています。手には、テニスラケットやバット・グローブ、スケート靴、絵描き道具、お出かけバックなどそれぞれ持って、額の絵を眺めているのです。
 この絵に対するヒメの見解はというと・・「これは三番目のブタが結婚してお父さんになって、オオカミが来たら、いつもやっつけて肉を食べてるんだよ。子どもたちは「すごいね~」って見ているけど、あまりおいしくないから嫌いなんだよきっと。」・・・だそうです。

 <まつりかの感想>
↑にも書いたのですが、裏表紙の絵についての私の見方ですが、この絵は3番目のレンガの家を作ったブタがおじいさんになって、下で眺めているのは孫たちかなと思うのです。あまりに現代的な恰好をしているので2世代でなく3世代の時間経過はあるかと・・。そして、食べているのはやはりオオカミの肉で、あの恐ろしいオオカミを食べることができたすごい人なんだぞ!という武勇伝のような意味で額に飾ってあるのかなと。
 子ブタたちはみな外で遊ぶ格好をしているのですが、これは昔はオオカミがいるから外で遊ぶのもままならなかったけれど、今はおじいさんのおかげもあって、こうして外遊びができるようになったという意味があるのかな~と、私なりに考えたのですが・・・どうでしょう?
 
 昔話にはパターンがあります。まずは、数字。昔話には「3」がよく用いられます。1番目、2番目で失敗し3番目で成功するという「3」のほかに、「裏表紙の絵は、おじいさんの武勇伝を孫に継承しているのではないか???」という私の勝手な見解をもってすると、3世代という意味での「3」を意味している?(こじつけですが)
 そして、知恵。このお話も、三番目の子ブタとオオカミの知恵比べがあり、弱い者が知恵をもって強いものに勝つという爽快な結末があるわけです。
 
 そして、結末は一見残酷なようにうつりますが、「それからさきこぶたはずっとしあわせにくらしました。」という文章と、裏表紙の絵に救われ、そういう印象だけを残さないのです。

 「三びきのこぶた」というお話には、一番目と二番目の子ブタが、三番目のレンガの家をたてた子ブタのところに助けてもらい、オオカミは煙突から入ってきたけど熱いお湯に驚いて逃げていく・・・という内容のものあります。でも、これではオオカミはきっとまた別の方法でやってくるでしょうね。
 ところが、こちらの福音館のものは、二度とオオカミが悪さをしないように食べてしまうんですから、オオカミが家にきても窓越に話をし、出会わないように時間をずらして外出していた子ブタの生活は、オオカミを封じ込めることで自由に外に出られるようになったわけで、こちらの方が、ハッピーエンドといえるのではないかと思うのです。

 子どもに媚びていない絵本こそ、そこから子どもは自らの力で何かを想像し感じることができるのだと思います。 
 

 南青山に行かれたら・・・

2007-10-03

今日は、絵本とまったく関係ないのですが、
少し宣伝をさせていただきたく・・

実は私の妹のことなのですが、
山口県で、プリザーブドフラワー教室Prier(プリエ)の主宰をしているのですが、このたび、雑誌『ROSALBA』(ロザルバ)の企画で、
南青山・骨董通り沿いにあるチョコレートショップCOHIBA ATMOSPHERE(コイーバアトモスフィア)さんの店内に作品を展示しています。
こちらのお店、葉巻とチョコレート、お酒が並ぶ大人の雰囲気。
しかし、ランチもやっています。カフェタイムには、AMEDEIのチョコレートとエスプレッソというのもお勧めです。(お店の紹介はコチラをごらんください)

いつも山口県でホテルのブライダルや自分のお教室を主に仕事をしていますが、ネットでオーダーメイドも受け付けているため、HP(HPはコチラ)に作品を掲載していたものが、偶然雑誌社の方の目にとまり、気に入っていただき、声をかけていただいたそうです。

私も先日、展示の手伝いに行ってきたのですが、
店内の雰囲気にマッチしてとても素敵に飾っていただけました。
ぜひ、表参道・南青山に行かれる時がありましたら、お立ちよりくださいね。

作品の展示期間は10月1日(月)~14日(日)まで。
チョコレートドリンクをご注文の女性、先着10名様に、プチアレンジをプレゼントしています。
お花は1階、2階ともにディスプレイしています。

場所:COHIBA ATMOSPHERE(コイーバアトモスフィア)
   港区南青山5-4-25FJB南青山
   03-5766-4597
営業時間:12:00~24:00
定休日:日曜、祝日

ランチメニューも充実ですよ!

現在発売中の雑誌『ROSALBA』の108ページに、記事が載っていますのでよかったら書店でご覧くださいね。



 ぼくにげちゃうよ

2007-10-01

ぼくにげちゃうよ   マーガレット・ワイズ・ブラウン/文 クレメント・ハード/絵 岩田みみ/訳
ぼくにげちゃうよぼくにげちゃうよ
マーガレット・ワイズ・ブラウン クレメント・ハード 岩田 みみ

ほるぷ出版 1976-09
売り上げランキング : 24476

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<どんな絵本?>
こうさぎは、ある日家を出てどこかへ行ってみたくなり、かあさんうさぎにこう言います。
ぼく にげちゃうよかあさんうさぎは、いいました。
おまえが にげたら、かあさんは おいかけますよ。だって、おまえは とってもかわいい わたしのぼうやだもの」
こうさぎは、小川の魚になって逃げるというと、かあさんは漁師になって釣り上げるという。
じゃあ高い山の上の岩になるというと、かあさんは登山家になって登っていくという。
それなら庭のクロッカスになるというと、かあさんは、植木屋になって見つけるといい、
ぼくは小鳥になって逃げるというと、かあさんは木になってお前がとまりにくるのをまっていると。
・・・・・・・・・・・
そして最後は、
そこで、こうさぎは にげだすのを やめました。
「さあ、ぼうや にんじんを おあがり」

<初めて読んだ3才0ヶ月のヒメの反応>
 こうさぎとおかあさんの「もしも・・」の会話と、変身した様子を描いた絵を、十分に理解できなくて、「どうして?わからない」とあまり興味を示しませんでした。(とくに、サーカスの空中ブランコにのって逃げるという子ウサギを、かあさんは綱渡りで追いかけるという場面には、どうやって捕まえるのかをさんざん尋ねられました)

<おすすめポイント>
 愛情を試すかのような質問をしてくる子ウサギに対して、優しく答えてあげる母さんうさぎとの会話。「もしもぼくが○○だったら・・」のページはモノクロで描かれ、いろんなものに変身したかあさんうさぎが子ウサギを空想で捕まえている場面は詩情あふれるカラーで描かれている。
 原題は「THE RUNAWAY BANNY」
この作家と画家のコンビで有名な『おやすみなさいおつきさま』。
おやすみなさいおつきさまおやすみなさいおつきさま
マーガレット・ワイズ・ブラウン クレメント・ハード せた ていじ

評論社 1979-01
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 この絵本に描かれている部屋は、こうさぎとかあさんうさぎが人間だったら・・の場面の部屋とよく似ているし、『おやすみなさいおつきさま』の部屋の本棚の上に、額に入れて飾られている絵は、かあさんうさぎが漁師になって、こうさぎを釣る場面のもの。2冊を比べると面白いです。
    
<現在4才2ヶ月のヒメの反応>
 「もしヒメがいなくなったらお母さん悲しい?」そんなことを時々いいます。「悲しいよ」というとニンマリ。だからこの本をようやく面白がって読めるようになりました。お気に入りは、クロッカスに隠れているこうさぎを、植木屋さんになった母さんうさぎが見つけるところ。
 『おやすみなさいおつきさま』をひっぱり出してきては、「この時計が違うけど、パジャマは一緒だね~」などと見比べて楽しんでいます。

<まつりかの感想>
どんなに逃げてもかあさんは追いかけるよ・・子どもが親に愛されているかどうかを確認したくて尋ねるかわいらしい質問を、ちゃんと聞いて答えてあげています。こんな風に接してあげるのって実は難しい。私なら、「いつまでもそんなこと言ってないで、早く寝なさい」とでも言ってしまいそうだなあ
 でもこのこうさぎは、質問攻めの末、母さんウサギの答えに納得して、やっぱり母さんのところにいようかなって思うわけです。母さんのところにいつまでもとどまるというのではなく、どんなことがあっても母さんは自分の味方でいてくれるんだという愛情を心にとどめることができて安心しているのでしょう。
 見放された、無視された、何を言っても聞いてくれない・・大人でも人とのかかわりの中でそんな体験は悲しいこと。だから、子どもが最も身近な親にそれをされるのはとても辛いことなのだろうなと思います。普段なかなか言えない言葉も、絵本を読むことで、自然と子どもに愛情を伝えられるおすすめの一冊です。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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