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 ふゆめがっしょうだん

2008-01-23

ふゆめがっしょうだん  冨成忠夫、茂木透/写真  長新太/文
ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集)ふゆめ がっしょうだん (かがくのとも傑作集)
長 新太

福音館書店 1990-01
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<どんな絵本?>
みんなは みんなは きのめだよ
はるに なれば はがでて はながさく
パッパッパッパッ


冬の木の芽の姿を拡大して写した写真に、詩がつけられています。

<あとがきより引用>
顔にみえるところは実は落葉した葉の柄がついていた跡です。
その中に、目や口のような模様がありますがこれは葉に養分を送っていた管の断面です。
この顔の上にある、円形や円錐形をした部分、これが冬芽でこれから葉や花になるものが中に小さくたたまれていて春を待っています。


<初めて読んだ0才8ヶ月のヒメの反応>
 お話し会で紹介してもらった本。
絵本ってこんなものもあるんだ~と、衝撃をうけた一冊でした。
  
<おすすめポイント>
 木の芽が顔に見えることに着眼した面白さ。そして24種の木の芽の表情は、笑っていたりすましていたり、動物に似ていたり、すべて違う表情があることに驚きます。
 耳に心地よいリズムの言葉がつけられ、冬芽たちが、寒さの中春を待ちわびているかのようで、とても温かい詩です。
 「4才から楽しめます」と表記してありますが、ヒメも4才になって、実際に冬芽を見つけることで面白さを感じられるようになった気がします。でも文章はやさしく、写真をみながら「顔」を楽しめるのでもっと小さいころからでも読んであげたい本です。
 
<現在4才6ヶ月のヒメの反応>
 まずは表紙の冬芽の中からどれが好きかを選ぶことから始まります。
「コアラみたい」「馬みたい」「お姫様の冠みたい」・・などと言いながら。
 また、ひらがなをゆっくり追いながら自分で読みたがります。
 
<まつりかの感想>
080120_133528.jpg080120_111046.jpg080120_120234.jpg080120_105320.jpg080119_153419.jpg
ヒメが0才の時に出会い、それから冬がくるたびにこの本を読んでいました。今年は、実際に冬芽を探してみようと思い、先日ヒメと近所をお散歩。
 探しはじめると夢中になってしまい・・どちらがいい冬芽を探せるか競争したりして・・ヒメの目線の方が低くていい「顔」を見つけていました。
 この「顔」(葉痕)は木の種類によってきまっているそうで、いわゆる指紋のような役割をするそうですから、ここを見て木の名前がわかるそうなのです。
 残念ながら私たちが見つけた冬芽たちがなんの種類なのかはあまり草花の名前に詳しくないので・・
①はツバキ、④はアジサイです。⑤は蔓なんですけどね~なんの蔓なのでしょう?

 「冬芽」でネット検索したら、いろんなサイトがありましたよ。冬芽鑑賞をする会なんぞあるようで・・たしかに探しはじめると楽しくて、やめられません。携帯で写真を撮ったのですが、やはりブレるし、高い木の枝の冬芽をみることは不可能でした。いいカメラで撮ってみたいなあ。
 みなさんも探してみてください。冬のお散歩も楽しくなれますよ。




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 キッザニアに見る現代の子ども

2008-01-21

 前回とりあげた絵本、「ぼちぼちいこか」(記事はコチラ)では、主人公のカバくんが、いろんな職業にトライするもうまくいかないというお話でしたが、少しこれにも関連させて、先日行ったキッザニアの報告をしたいと思います。
 
 1月12日(土)、6組の親子でキッザニア東京に行ってきました。
半年前から予約・・一回しか日程変更はできない・キャンセルでも返金しないという制約の中、数日前から子どもの体調管理をし、気合いを入れて臨んだ当日は、なんとなんと雨。降雪予報もされていたくらいさむ~い朝になりました。
 さて、噂には聞いていたけれど、およそ80の職業体験ができるというものの、どのパビリオンでも行列。人気のものは1時間半待ち。
 しかも、6人の4歳児が同時に体験できればいいなということで、まずは比較的空いていたABCクッキングの料理スタジオにて、おにぎりを2種作りました。親はガラス越しにビデオ&写真撮影。けっして中の子どもに声をかけてはいけません。なんたってお仕事中ですから。

 039.jpg無事におにぎりを作ったあとは、向かいにあったLION提供の歯科医院で歯医者さん体験。こちらも40分待ちの末入りましたが・・人形のおじさんが診察台に寝転がっているのが、とっても怖いらしく、「やりたくない!」という子どももいたのですが・・・強行させました。でもこれまた面白い。自分の口内をカメラで見ることができ、磨き残しチェックをされているよう。その後診察台に回り、おじさん人形に金歯を埋め込む処置をするのです。ヒメいわく、「人形のほっぺたがぷよぷよで、気持ち悪かった」と。かなりリアルに作られていたようです。054.jpg

 お仕事をするとちゃんと報酬(ここではキッゾという単位のお札)がもらえます064.jpgこれは銀行に預けることもできるし、次回来園したときまでとっておいてもいいのです。
子ども達は、EPSON提供のデザインスタジオで、シール作りをするのに5キッゾ使い、自分で描いた絵をシールにしてもらいました。そして残り8キッゾを使って、nissei提供のソフトクリームショップでソフトクリームを作って食べて・・・・
 はい、ここで15時。終了です。(1部は10時~15時、完全入れ替え制で2部は16時開園)
 
 以上4つのパビリオンを回ったのですが、本当に子どもがやりたいものは待ち時間が長く、やらせてあげられなかったというのが現実。「今度はアレやりたい!」という要望にこたえるために、また大人は半年前から予約するはめになるのかしら。(平日は予約がとりやすく、休日でも当日券で入れる日もあります)

 家に帰って夫に言われた一言「で、大人は何が面白いの?」。
「子供がユニフォームを着て、慣れない手つきで頑張っているのを見るのが面白くてかわいいのよ
 つまらない質問をしてくる夫だと、げんなりしたのですが、確かに会場にいたお父さんたちは「無理やり連れてこられてます」という顔をしていたなあ。荷物持ち、席取り、カメラ担当・・・世のお父さんは大変だ。 子どもがお仕事を擬似体験し、報酬を得て喜んでいる姿を見て、「仕事ってそんなもんじゃないんだぞ」と声を大にして叫びたいであろう。

 何より、この日一番仕事をしていたのは、ほかでもない、パビリオンのお兄さん・お姉さんたちだ。およそ30分置きに入れ替わる子ども相手に、同じことを一日何度となく繰り返し説明する。ガラス越しに目を光らせている親の視線を感じながら、いうことを聞かない子どもにも笑顔で応対しなければならない。
 大人のお膳立てにより、大がかりなままごと体験をしている子どもたち。
それを見て、「今の子どもは、小さい時からいろんな社会体験ができていいな」と感じるのか、「うちの子かわいいわ~」と感じるのか。
 憧れが簡単に、「なんちゃって体験」できるこの時代、「なったつもり、できたつもり」で満足する子、親が諦めた夢を子どもにコスプレさせて自分の夢をかなえた気分になる・・・冷静に考えると、かなり滑稽である。
 しかしながら、キッザニアのビジネスモデルは今の親の心をとらえる魅力にあふれている。社会情勢が不安定なために、子どもの将来を案じ、早くから子どもに将来のビジョンを考えさせたいと思う親、遊びも体験も受け身なうえ新しいものに飛びついてしまうスピード社会、そして超少子化により子ども一人にかける時間とお金が、こういうところに流れていくのでしょう。生き急いでいる子どもになりやしないかな~そんなふうに俯瞰してみてしまうけれど、わが子、我が身はどうなんだ
 
 だってやっぱり・・・楽しかったよキッザニア。また行きたい

 ぼちぼちいこか

2008-01-17

ぼちぼちいこか    マイクーセイラー/作 ロバート・グロスマン/絵 今江祥智/訳
ぼちぼちいこかぼちぼちいこか
マイク・セイラー ロバート・グロスマン 今江 祥智

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<どんな絵本?>
ぼく、しょうぼうしに なれるやろか。
なれへんかったわ。
ふなのりはどうやろか。
どうも こうも あらへん。


カバは、あれやこれやいろんな職業に挑戦しますが・・
体重が重すぎて、うまくいきません。

どないしたら ええのんやろ。
そや。ええこと おもいつくまで・・・
ここらで ちょっと ひとやすみ。

ま、ぼちぼち いこか・・と いうことや。


<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>
「かんさいべんだと言って喜んでいました。主人は関西人なので、家の中ではもちろん関西弁です。私も10年近く関西に住んでいたので、結構うまく話せるのです。
この本を読むときに、「関西弁って意外と難しいなあ」などと私がボヤいているのを聞いて、こういうイントネーションの言葉を「関西弁」というんだということを、ヒメは知ったのです。
バレリーナになっているカバの姿には笑っていましたが、内容は全く理解できていませんでした。
そういうわけで、文章をそのまま読むだけでなく、消防士・船乗り・ピアニスト・・・絵を見ながら「○○(職業)はどう?なってみたい?」と聞いてみたり、ヒメの方から聞かれる質問(たとえば・・「”ひしょ”(秘書)って何?」)に答えたりしてこの絵本を楽しんでいました。
  
<おすすめポイント>
 重量がありすぎて何をやってもうまくいかないけれども、めげずにチャレンジしながらまた失敗を繰り返す姿を、カバを主人公に、ユーモラスな絵で表現しています。
原題『What Can A Hippopotamus Be?』を、『ぼちぼちいこか』とし、関西弁に邦訳した今江氏にあっぱれです。
「こら、あかんわ」「どうもこうもあらへん」や、時にはダジャレを交えながらの一人突っ込みは、
カバの表情とぴったり。関西弁で語られる言葉が、絵の面白さを引き立てています。  

<現在4才6ヶ月のヒメの反応>
 「お父さん読んで~」と、主人にリクエストすることが多いです。なんたって本場ですから。
最近では、カバの表情を見て笑うというよりも「何をやったらうまくいくんだろうね?」と、カバを心配しているよう。
 
<まつりかの感想>
 何をやってもうまくいかないなあ~という時、落ち込んでいる時、どんな言葉を自分自身にかけるだろうか。
「あきらめるな」「がんばれ」「そんな時もあるさ」「気にするな」「大丈夫だ」「なんとかなるさ」・・・・・いろいろ思いつくのだけれど、「ぼちぼちいこか」という言葉は、なんとも言えない温かみを感じます。投げやりなわけでなく、程よくクールダウンをさせてくれる言葉。

 関西弁には標準語にはない独特の温かみのある言葉が多いと思います。辛いことも笑いに変えるような。それでも、18歳で関西に出てきたばかりの時は、文化の違いをまざまざと見せつけられたものです。周囲の人がみんな漫才師のように見えて、面白いことを言わなければ友達になれない!というくらいのプレッシャーを感じることもありました。「アホやな~」と言われて、本気で落ち込んだり。「○○したらええねん」と言われて、なんて偉そうに言う人なんだと憤慨したり。
 
 この本を読むのに向いている年齢というのは明確にしがたいと思い、「大人向け」に分類しました。「ぼちぼちいこか」という言葉を、日常は使わなくても、絵本を通してニュアンスを感じながら、読み聞かせることで、どの年齢の子どもも(そして大人も)、ふとした時にこの言葉に癒され、励まされるのでなないかと思うのです。

 この話の結末は、ちょっと一休みでも・・とハンモックに入り込んだものの、弛んで地面についてしまったハンモックに埋もれて目をぱちくりしたカバの表情で終わります。寝そべって空を見上げて「ぼちぼちいこか」と言っているわけではなく、一休みさえも失敗しそうな状況なのがまた可笑しく、何かいいお仕事が見つかればいいなと応援したくなるような終わり方です。

 ところで、このブログも気がつけば3年目に突入しています
一回目は2006年の1月8日でした。たどたどしい文章な上、テンションが高いわりにはそれをうまく表現できていない様子が痛々しくも映る内容です。(さらにアフィリエイトを少し狙っている様子も恥ずかしすぎる
 もしよろしければ、コチラ⇒(1回目記事「有名とうぬぼれの間」)をごらんください。
 更新はゆっくりですが、ぼちぼちいきますんで、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

 あかがいちばん

2008-01-13

あかがいちばん                                   キャシー・スティンスン/文  ロビン・ベアード・ルイス/絵  ふしみみさを/訳
あかがいちばんあかがいちばん
キャシー スティンスン Kathy Stinson Robin Baird Lewis

ほるぷ出版 2005-11
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<どんな絵本?>
おかあさんったら あかのこと、なんにも わかってないんだよ。
わたしは あかい くつしたが いちばん すき。
なのに おかあさんは「こっちの くつしたに しなさい。 その ワンピースには しろのほうがあうでしょ」っていうの。
だけど あかい くつしたのほうが、 ずっと たかく とべる。
わたしは あかい くつしたが いちばん すき。


上着も、長靴も、手袋も・・・

わたしは あかが だいすき。
だって あかは せかいで いちばん すてきな いろだから。


<初めて読んだ3才5ヶ月のヒメの反応>
「○○は、ピンクが好き」という。
自己主張が激しく洋服も自分で選んで組み合わせてみたりするようになった時期。
全身ピンクでコーディネートすることもあり、絵本の主人公とよく似ていて共感できたのでは?
  
<おすすめポイント>
おかあさんがなんと言おうと、わたしは赤が好き!という主張の強さと、少女の愛くるしいセリフが光っています。
お母さんの言葉はどの家庭でも日常的に使われているもので、親としてはそちらにも共感できます。
白地に黒の細いデッサンに、要所に塗られた赤の色が映え、少女の快活なしぐさが生き生きと描かれています。
「わたしはあかい○○がすき」
「なのにおかあさんは・・・」
「だけど・・・」
「わたしはあかい○○がいちばんすき」というパターンの繰り返しが、今度は何かな?という期待をもってページをめくる楽しみがあります。原題は『Red is Best』
  
<現在4才6ヶ月のヒメの反応>
 「だって」「でもね」・・・と、納得のいかないことがあれば反論してくるよも一丁前になってきた今、ますますこの絵本の女の子に共感して笑っています。
とくに、赤いパジャマはおばけを追い払ってくれると信じている場面がお気に入り。
 
<まつりかの感想>
 こだわりが出てきて、さらに主張する意志と言葉をもつようになってくる時期の子に共感を呼ぶ本だと思います。同時にお母さんのセリフに、日々の自らの姿をみて親が共感できる本でもあると思います。
 手をわずらわせたくない、時間がかかる、などの理由で、子どもに意志を持たせず、また、考える時間も与えずに大人が指示してしまうことが多いのではないでしょうか。

 最近ヒメは、そういう私の態度を指摘するようになりました。
「ちょっと、お母さん先に言わないで。今やろうと思ったのに」とか、
「でもこっちの方がいいの。」とか、そして必ず「いっつもお母さんは嫌なこというなあ」と。

 私は子どものやる気をそぐような言葉かけをしているのかもしれません。
すぐに手を貸したり、答えを教えたりするのも、子どもが自分で見つけたり考える力を押さえつけているのでしょうね。

「あかいピンどめをするとかみのけがわらいだすんだよ」
「あかいえのぐをつかうと、うたがきこえてくるんだよ」

子どものこういう発想をうまく引き出してあげられるような親になりたいものです。
 

 梅田俊作氏講演~絵本講師養成講座4回目

2008-01-04

あけましておめでとうございます。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


2008年第一弾の記事は、なんと昨年11月に、NPO法人「絵本で子育て」センターと、ほるぷフォーラムが主催する「第4期絵本講師・養成講座」の4回目のときのレポートなのです。

何?何で?いやいや、申し訳ありません
けっして、サボっているわけではないのですよ。
気楽に書くわけにはいかないなあと思っていたので、いつかゆっくりと・・と思っていたら、年を越してしまったというわけでして。

この日の午前は、松居直氏の講演でした。こちらはちゃんと昨年中に記事にしていますので、どうぞごらんください→(コチラ

そして、午後にご講演いただいた、絵本作家の梅田俊作氏のお話を聞いての感想を・・・下記に・・

 今回が先生にお会いするのは初めてだったのですが、私が想像していたお姿とぴったりでとてもうれしくなったんです。
 しかし、お話を伺うにつれて、あれ?あれ?わたしのイメージなんてはるかに超えた、すごいオーラを放っておられる。突拍子もない方向から話は始まる。それに謎の小道具も登場するし・・いったいこの話はどこに決着するのだろうか?こちらの心配をよそに、梅田劇場はすすんでいく。
 先生の話を聞きながら、頭の中にその情景が湧き上がる。まるで今、その場に自分が立っているかのような臨場感。おもしろい、楽しい、そして胸が熱くなる。

そのお話の一部をご紹介します。
まずは、・・『漁火 海の学校』の制作エピソード。
漁火 海の学校漁火 海の学校
梅田 俊作

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 梅田氏は、現在徳島県にある人口130人の漁村にお住まいだそうです。
この漁村には、心に悩みをもち学校にいけなくなった子どもを受け入れる「漁村留学」を行っています。梅田氏は、村の人々と協力して、この小さな村にやってきた子どもたちにかかわり、彼らが成長していく様子を見守っているそうです。
 村にやってきた子どもたちのエピソードもいくつかお話されました。どうやって子どもが心を開いたのか、どうやって改善していったのかなどの経緯には、漁村の人々の熱い思いが伝わります。
 ともすれば、こういう村の人たちは、「うざい」ものなのかもしれない。できれば人との距離を適度に保ちながら、都合のいいときにだけ近づき、あまり深く干渉しない関係がいいんだと思っている人から見れば。
 でも、心を打ち明けられる家族も友人もおらず、バリアを張ってひきこもっていた子どもたちにとっては、村の人の情に触れ、あかの他人が自分のことを見ていてくれることを感じること、愛情を感じることが、この熱い村人の思いでもって届いたのだと思います。
 
 そして、97年の日本絵本大賞受賞作『しらんぷり』についてのお話も。
しらんぷりしらんぷり
梅田 俊作 梅田 佳子

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 梅田氏の甥っ子が中学一年生のときに、学校のガラスを割る事件を起こしたのをきっかけに、いじめや、学校生活でのプレッシャーについて考え、子どもの社会の過酷な現状を真正面から捕らえたのがこの作品になったそうです。
 世界で一番長い物語絵本というわれるこの本。219ページもあるのですが、どのページを開いてもモノクロで描かれているのは、かげに隠れるいじめを表に出すためだそうです。 小学6年生の教室。ドンチャンが4人組にいじめられている。「ぼく」は、ドンチャンがやられるままになっているのを見て見ぬふりをする。口に出したら今度はこっちがやばいから。・・・
ドンチャンは6年の2学期が終わるときに、とうとう転校してしまいます。物語はその後も登場人物の関わりで、それぞれの視点からのいじめが見えるように展開していきます。「ぼく」は自分の気持ちに整理をつけるために、卒業式でひと波乱起こすのです。
 そうして、物語の最後は、こういう言葉で結ばれています。
おわり(ぼくにとっての、はじまり!)
 いじめは終わらない・・ということなのでしょうか。

 梅田氏は、競争社会を生きていかねばならない子どもたちの現状をお話くださるとともに、大人の在り方を伝えてくださいました。子どもが作ったものや発見したものにたいして、大人が褒めたり、認めることが、子どもの自己表現する力を伸ばし、夢を育むことになると。また、子どもの好きな本を、大人がくり返し読んであげることは、子どもの心のやすらぐ場を作るんだということも。
 この長編『しらんぷり』を、今まで声に出して読んだことがなかったのですが、絵本講師が壇上で四全文読んでくれました。いじめられる子、いじめる子、しらんぷりする子、先生、親、屋台のおじさん・・登場人物の言葉に、私の感情もさまざまに変化していきます。読み終えるまでに30分以上かかりましたが、読んでもらうことの心地よさを実感できた時間でした。

 「自分に逃げ場を持たずに子どもの本つくりと向き合っていきたい」という言葉に胸をうたれました。子どもがのびのびと生きづらい世の中に、光を注いでくれるような、子どもにも大人にもそっと背中を押してくれるような本をぜひ作っていただきたいなと思いました。

 梅田氏が現在お住まいで、絵本の舞台になった漁村のHPを見つけました
なんだか、ものすごい活気を感じるHP。いつか訪れてみたくなるような。地方万歳!!って感じ。田舎ものの私は、地方の元気な姿に会うととても嬉しくなってしまいます。
HPには、梅田氏も登場しています。その名も、「伊座利ねっと」(http://izari.net/ehon.html)絵本の題名は、この村の名前にかけてあったわけですね。

ちなみに・・・
過去にもお知らせしていますが、第5期絵本講師・養成講座の春開講にむけて、受講者を募集しています。梅田先生も松居先生もひきつづき御講演してくださる予定です。みなさまが受講くださるのをお待ちしていますね!
 募集会場: 芦屋・福岡・東京
 募集人数: 定員70名(50名は先着順。以降は抽選となります)
 講師陣 : 梅田俊作・飫肥糺・片岡直樹・とよたかずひこ・
      中川正文・浜島代志子・松居直・松本直美・森ゆり子
      (50音順)
 受講期間: 2008年4月~5月(開講日)2009年2月~3月(修了日)
 受講費用: 68000円(税込)
      ※テキスト(5編・5冊)、課題レポート(5編・5冊)、
      スクーリング費用(6編・6回)、副読本、その他資料等
 募集期間: (芦屋会場)2008年2月1日~3月15日(必着)
        (福岡・東京)2008年2月1日~3月31日(必着)

 申込方法: 「受講申込書」に必要事項を記入の上、「絵本で子育て」センター事務局までご郵送ください。
募集締め切り後、受講者を決定しご本人宛にご通知します。
受講申込書は、120円切手を同封のうえ、「絵本で子育て」センターまでお申し込みいただくか、または、ホームページでPDFデータ(http://www.holpforum.com/y-koza/b0501.html)より申込書を印刷し、写真を貼りつけの上ご郵送ください。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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