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 たんたのたんてい

2008-11-29

たんたのたんてい  中川李枝子/文  山脇百合子/絵 
たんたのたんてい (新しい日本の幼年童話 8)たんたのたんてい (新しい日本の幼年童話 8)
山脇 百合子

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<どんな絵本?>
たんたは、朝早く新聞受けに新聞をとりに行きました。ところが、新聞受けに入っていたのは、オレンジ色のチューブ。
「に じ は がき」と書いてあります。
「にんじんはみがき」だ。
それはうさぎのギックのものにちがいないと推理した、たんたは、ギックのところへ行きます。
いつもギックが歯磨き粉を置いている場所には、「か みどめ」と書いた青のチューブが。
また虫眼鏡でよく見て、推理を働かせて・・・それが「かゆみどめ」であり、ねこの、魚屋ウオミケのものだと判断したたんたは、ギックと一緒にウオミケのところへ。
ウオミケがいつもかゆみどめを置いている場所には、「か し」とかいた黄色のチューブが。
それが「からし」であり、豆腐屋コンキチのものだと判断したたんたは、ギックとウオミケをつれてコンキチ豆腐屋へ。けれども、このからしチューブの代わりに置いてあったのは、「ペタンのり」でした。
「ペタンのり」の持ち主は誰だ??
虫眼鏡でよく見てみると、手の指のあとが。今までのことを振り返って。。。手が長く、木に登れて、手がたんたによく似ていて・・・
「そうだチーボだ。」
いたずらをしたチーボを探すことに。すると・・・三輪車にのって新聞をもったチーボを発見!

さて、たんた達はチーボをつかまえられるのか?そしてチーボはどうなるのかな?

<初めて読んだ4才6ヶ月のヒメの反応>
チューブに書かれた文字が消えかけで読めないのを、「たんた」が虫眼鏡で解読する場面が大好き。うさぎのギック、ねこのウオミケ、きつねのコンキチ。しかし、コンキチのところまでいくと、きまって睡魔が襲ってきて・・最後まで読み切ることがなかなかできません。
 
<おすすめポイント>
 新聞受けに、チューブが入っていたことをきっかけに、推理し証拠をつかみながら一つ一つ犯人にたどりついていく。 歯磨き粉、かゆみどめ、からし、のりという4種のチューブ。それらの持ち主であるユニークなキャラクターたち。
 あれ?どうして?誰が?・・・チューブに書かれた文字の解読⇒推理⇒証拠発見、この繰り返しが子どもの想像力と探究心に大いに働きかけます。中表紙に描かれた「くりの木町」の地図を見ると、たんた達がどう動いたのかがよくわかり、全体像を把握することで、一層物語を楽しめます。
 絵は、山脇百合子氏。幼年童話だけにモノクロの挿絵も多い中、見開きに描かれたカラーの挿絵が要所場面の想像を広げてくれます。

<現在5才4ヶ月のヒメの反応>
毎晩のようにリクエストのくる本になりました。結末を知っている安心感もあり、今はいたずらの犯人であるチンパンジーのチーボが、どうやってチューブをそれぞれの家に入って移動させていったかに興味があるよう。中表紙の地図をじっと見ながら、「チーボはここをこうやっていって~~」と、足取りをたどるのが好きです。

<まつりかの感想>
 先月19日に、銀座の教文館で、中川李枝子さんの講演がありました。誌面に登場されているのをよく拝見していたのですが、直接お会いするのは、はじめて。しかし、インタビュー記事を読んで感じた印象そのままの方でした。
 最近出版された昔話をまとめた本(『いたずらぎつね』『ねこのおんがえし』)についてのお話が中心になっていましたが、ご自身の保育士経験談のほか、作家になってからの様々な方との出会いが今の自分を支えているというお話などを盛り込まれながら、楽しいトークをお聞きすることができました。
「子どもから学び、そこから題材を思いつくことがほとんどである」といわれていました。

 この『たんたのたんてい』は、4才の甥っこが、郵便受けに夕刊を取りに行ったまま帰ってこなくて、大騒ぎになった2時間後にパトカーに乗せられて、新聞をしっかり脇にかかえて無事に戻ってきたという事件があり、甥っ子を元気づけてやろうと思ってこの物語が作られたのだそうです。
(このことについては、この日の講演会では、まったく触れられていませんが、「ほるぷこども図書館 こじかコース」の解説書に詳しく書いてあります。)

 このエピソードを知り、物語のうまれるところには、きっと読み手の顔が見えているんだろうなと感じます。子どもが楽しいと思うことを、子どもの目線で語るというのはとても難しいことですが、保育士を長年経験されてきて、いろんな子どもを見てきたからこそ真の子どもの喜びを知り、物語に反映することができるんでしょうね。ehon12427.jpg081129_070404.jpg 
 講演会のあとに行われたサイン会では、山脇百合子氏も一緒に。私もヒメと並んでいたのですが、緊張して「ありがとうございました」というのが精いっぱい。サインは『三つ子のこぶた』に書いていただきました。
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 コブタの気持ちもわかってよ

2008-11-26

コブタの気持ちもわかってよ   小泉吉宏/作
コブタの気持ちもわかってよコブタの気持ちもわかってよ
小泉 吉宏

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<どんな絵本?>
ママはいつも「はやくあるきなさい」という。ボクは犬のことや花のことやまちのことをもっとゆっくり見ていたいのに
・・・・・・・
いじめられたことをパパにはなしたら もっとつよくなれっていった。つよくなれるほどつよかったらボクはいじめられていないよ。
・・・・・・
おおきなこえで泣きはじめたとたんに「泣くな」っておおきなこえでおこられた。かなしいきもちはボクのなかにとじこめられる。ボクはかなしみをはきだせない。じぶんのきもちをうまくはなせない。おなかがいたい。
・・・・・・
パパにもママにもおこられたらボクはどこにいけばいいの?
コブタのきもちもわかってよ。


<初めて読んだ5才4ヶ月のヒメの反応>
「かなしいよ」と目をうるうるさせながら、私にしがみついてきます。
別の日に「読む?」と言っても、「いい、読まない」と拒否。
まだ一度しか読み聞かせをしていません。

<おすすめポイント>
作者は、『ブッタとシッタカブッタ』で有名な漫画家。
白いページに、黒のペンだけで繰り広げられる絵。真中に四角の枠が書かれ、そこで展開する物語。枠は画面になっていて、マンガのコマ割りのように使われています。
画面下に小さく書かれた文章は、コブタの心を表した吶々とした語りで、しずかだけれど、強いメッセージ性があります。

<まつりかの感想>
作者は、マンガ家でもあり絵本作家でもあり、コピーライターでもあります。
1984年にSEIKOのラジオCMで使われた「一秒の言葉」
今年それがリメイクCMとして話題になりましたが(私は当時のCMの記憶はありませんでした)
その詩の作者と、この本の作者が一緒だとは、知りませんでした。
ラジオCMで話題になり、のちにテレビCMで流れたものをYOU TUBEで見つけましたよ
覚えている方いらっしゃいますか?

また、リメイクバージョンの動画は、SEIKOのHPにありますよ。

さて、この本ですが、
コブタくんはランドセルを背負っています。どうも小学生のようで。
しかも、電車通学をしている小学生みたい。サラリーマンと駅のホームに並んでいる絵があります。
親の期待を背負ったコブタくん。なかなかこたえられなくて、叱られて・・・自分の想いをつたえたくても聞いてもらえなくて、パパとママは自分のことで喧嘩して・・・

おなかがいたい
この本の中で一番印象的な言葉です。自分の気持ちをはきだせなくて、おなかが痛くなって寝ころんでいる絵に、むねがしめつけられそう。

こんな気持ち、わたしも子どものときに経験したな。。。
今、自分の子どもも、同じような気持ちでいるのかもしれない。
目の前のわが子を抱きしめて、自省の念にかられるような、大人のための絵本です。

 第6期「絵本講師・養成講座」受講生募集開始

2008-11-24

NPO法人「絵本で子育て」センター主催の、
絵本講師・養成講座の第6期受講生を募集いたします。

この講座は、絵本で子育てをする楽しさを学び伝えたいという方のためのものです。
これまで受講してくださった方々の職歴は様々。
保育士、教諭、司書、書店員、読書ボランティアに携わっている方、子育て中の方などなど・・・
みなさんが、ここで学んだことを持ち帰り、職場や家庭や地域に還元してくださっています。
多くの皆様のお問い合わせ、申し込みをお待ちしています

【募集内容】
対象:   絵本で子育てをする活動の普及、読書推進に興味のある方
       2009年4月1日に満18歳以上の方

会場:   芦屋・東京・福岡

受講期間: 開講日2009年4月18日(芦屋)・5月2日(福岡)・5月16日(東京)~1年間

受講費用: 68000円

募集期間: ≪芦屋≫2月1日~3月15日必着
        ≪福岡・東京≫2月1日~3月31日必着

申込方法: 所定の「受講申込書」に必要事項を記入の上、「絵本で子育て」センター事務局までお        送りください。
       「受講申込書」は「絵本で子育て」センターHPからも印刷していただけます。

詳細は「絵本で子育て」センターHPをご覧くださいね。

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 大人に贈りたい絵本~日経より

2008-11-22

11月22日、日本経済新聞土曜版、日経プラスワンの「何でもランキング」というコーナーに、
「大人に贈りたい絵本」としてランキングが発表されていました。

1位 『100万回生きたねこ』(講談社)
2位 『賢者のおくりもの』(冨山房)
3位 『急行「北極号」』(あすなろ書房)
4位 『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)
5位 『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)
6位 『さむがりやのサンタ』(福音館書店)
7位 『たいせつなこと』(フレーベル館)
8位 『木のうた』(ほるぷ出版)
9位 『よあけ』(福音館書店)
10位『グロースターの仕立て屋』(福音館書店)


いかがですか?
ランキングのタイトルからみて、この結果に??だったわたし。

調査方法を改めて見てみると
「クリスマスに大人に贈るのにおすすめの絵本」ということ。
絵本に詳しい研究者や書店員などの専門家による推薦と、日経生活モニターの調査で選ばれた83点の絵本の中から、改めて専門家に上位10点を選んでもらった結果なのだそうです。

「クリスマス」に重点をおくか、それとも「大人に贈る」なのか。
「大人に」といっても、友人なのか恋人なのか、親なのか、お世話になっている人へなのか・・・対象によっても全く変わってきますしね。きっと選者の方々も悩まれただろうなと思います。

新聞の中見出しにもありましたが、
「心潤す挿絵と物語」「愛・命・素直さ」というキーワードには、この10冊は当てはまるということなのでしょうか?
クリスマスに、大切な人へ贈る絵本か・・・

私がもし、夫に贈るとするならよあけ』・『木を植えた男』・『ラヴ・ユー・フォー・エバー』かな。
よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)よあけ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
ユリー・シュルヴィッツ

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木を植えた男木を植えた男
寺岡 襄

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ラヴ・ユー・フォーエバーラヴ・ユー・フォーエバー
乃木 りか

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夜遅くかえって来て、朝早く出ていく夫とは、顔を合わせない日が何日も続いています。
週に一日一緒に食卓を囲む日があるかないかという状態。
がんばれ~と奮起させるのも、気の毒なくらいに疲労困憊している様子。

だから、この選書の理由、ここに込めたメッセージは、
あなたの努力はいつか結実するよ、自分を見失わないで、あなたを思っている人がいることを忘れないでねです。

みなさんは、いかがでしょう?

 ジャイアント・ジャム・サンド

2008-11-18

ジャイアント・ジャム・サンド  ジョン・ヴァーノン・ロード/文・絵   安西徹雄/訳
5d1583d28fa06d0659615110__AA240__L.jpg
<どんな絵本?>
 むんむん むしむし あつい なつ
 チクチクむらに とんできた
 4ひゃくまんびきの ハチの たいぐん

このハチをどうしようか。村の人は話し合います。すると、パンやのおじさんが、ジャイアント・ジャム・サンドをつくってわなにしようと言い、みんな大賛成。そして、お百姓さんが、自分の畑を提供します。

 生地をこねている間に、ジャイアント・テーブルクロスを畑にこしらえ。パンはむくむくふくれて山のように大きくなり、それを昔の工場の中でオーブンを50台使って12時間もかけて焼きます。
 焼きあがったパンを、2枚にスライスして、馬でひいて運びます。バターを塗り、ジャムをぬって・・
 空にはヘリコプターが上からサンドするパンをつけて飛び回る。
 すると 400万匹のハチの群れがジャムのにおいを かぎつけて飛んできて食いついた。

ジャムが ねばって もう うごけない
それ いまだ! もう1まいの パンが そらから ジャムの うえへと おちてくる
ジャイアント・ジャム・ハチ・サンド!(やっと にげたハチ たったの 3びき)


 ところで、このサンドどうなったと思います??

<初めて読んだ4才8ヶ月のヒメの反応>
ハチの大群の絵に「気持ち悪い」を連発し、「このお話本当なの?」と何度も話を中断させようとします。とくに、ジャムを塗ったパンにハチが飛びかかってくる場面。「ウワ~気持ち悪い」とそればかり。
ナンセンスストーリーを面白がる気配もありません。
 
<おすすめポイント>
「もしこんなことがあったらどうなるかなあ」というような、嘘っこの話を、頭に想像したものをそのまま描いてあるような絵が、奇想天外なストーリーを一層楽しませてくれます。
 七五調のリズミカルな言葉運びが、とても耳に心地よく、次なる場面を引き寄せてくれる効果があります。
 網を片手にハチから逃げ惑う3人の男性が、要所要所に登場しているのを探すのも楽しい。
 原題は『THE GIANT JAM SANDWICH

<現在5才4ヶ月のヒメの反応>
 すっかり、このナンセンスさのとりこに。パンの生地をこねる場面、空からヘリコプターでパンを落としてサンドする場面、退治成功を賛美しあい歌い踊る人々の後ろに、残ったパンを切り分けている人をみつけたりと、絵の隅々までを眺めて楽しんでいます。
「ジャイアント・ジャム・ハチ・サンド!」というフレーズは、大声で言いたがります。

<まつりかの感想>
ハチは刺してとても痛い、スズメバチなんかに刺されたら命を落とすよ・・
夏の間、カブトムシをつかまえに行くと、樹液に群がるスズメバチを見ては、こう脅かしていたためでしょうか、ヒメは「ハチ」というワードに大きく反応します。
村をあげてのハチ退治、奇抜なアイデアで成功を収める場面には、「これを考えた人、頭いいねえ」と感心しきり。ですが、3匹だけは捕まらずに逃げたというお話に、「この3匹が子どもを産んでもっと増えたらどうする?パンやさん、刺されたらどうする?」と。
たしかに、裏表紙には、その3匹が描かれていて、今にもこちらに飛んできそうです。
3匹の行方が相当気になっているヒメです。

400万匹のハチを、村人総出で話し合い、退治に向けて協力し、とてつもない大きなパンを焼き、空にヘリコプターを何機も準備して、ハチサンドにする・・・そのスケールの大きさ、展開の早さが魅力的。
せっかくならでっかい嘘っこ話の方が楽しい!とでもいうかの作者の思惑に見事はまりこんでしまいますよ。空想話をするのが大好きな子どもの心を虜にする本だと思います。

 へびのクリクター

2008-11-14

へびのクリクター  トミー・ウンゲラー/作  中野完二/訳ehon2213.jpg

<どんな絵本?>
 むかし、フランスの ある ちいさな まちに、ルイーズ・ポドと いう なまえの ふじんが すんで いました。
 ブラジルで爬虫類の研究をしている一人息子から、ある日奇妙な丸い箱が届けられ・・開けてみると、へびが一匹入っていました。息子からの誕生日プレゼントだったのです。
 それは、ボア・コンストリクターという毒のない大蛇でした。そこから「クリクター」という名前をつけました。
 クリクターをわが子のようにかわいがり、田舎の学校の先生であるポドさんは、教室につれていきました。クリクターは、自分の体をくねらせてアルファベットや数字を覚えていきます。
 子どもとも上手に遊びます。
 ある晩、うちに泥棒が入りました。クリクターはとびかかり、警官が来るまで泥棒をぐるぐる巻きにしていました。
 いさましい はたらきを したので、クリクターは すてきな くんしょうを もらいました。
・・・・・・・・
 まちじゅうから あいされ、そんけいされて、クリクターは ながく しあわせに くらしました。 おしまい


<初めて読んだ3才9ヶ月のヒメの反応>
はじめは、「へび」というタイトルだけでなんだかあまり気乗りがしなかった様子。息子がへびを誕生日に送ってきたという場面になってようやくニヤリ。大切にへびをペットとしてかわいがるポドさんの姿や、どろぼうを捉えるクリクターの活躍も楽しんでいます。ただ、クリクターが学校に行ってアルファベットを覚えたという場面はユーモアがよくわからない様子。
 
<おすすめポイント>
 息子がポドさんの誕生日のお祝いに、へびを贈ってきたり、それが毒蛇かどうか動物園に確かめにいったり(息子を疑っているのか?^_^;)、へびに名前をつけてわが子のようにかわいがり、ミルクを飲ませたり服を着せてお散歩にでかけたり・・ カフェでお茶を飲んでいる時たまたま隣に座った人から、「最近よく泥棒が出るらしい」と聞いたその日の晩に、泥棒に入られてしまうという展開など、緊張と緩和の連続性が、聞き手を引きつけます。  無駄のない線で描かれた挿絵、余白をたっぷりつかった構成、地味な色味が、ユーモラスなストーリーをそのまま楽しめるよう絵が邪魔をしていないところに好感がもてます。
 意外性のある物語を、へんに演出せずに、淡々と語る小気味いいフレーズを用いた訳もいいです

<現在5才4ヶ月のヒメの反応>
 学校で授業を受ける場面がお気に入り。自分の体を曲げて「Sはかんたん、へびといういみのスネークのSだもん」「eはエレファント、つまりぞうってわけ」などとアルファベットや数字を表現しているのに感心しています。
 子どもたちの滑り台になったり、なわとびにもなったり、ボーイスカウトのつな結びのお手伝いをしたり・・「ボーイスカウトって何?」と毎度「ボーイスカウト」の説明を求めてくるんですが、どう説明すればいいの?ワタシを悩ます「ボーイスカウト」。
 市民から認められ公園の名前にもなった「クリクター公園」を、ポドさんにつれられて散歩をするクリクターの姿が小さく描かれているのですが、「見て、見て!」と喜び、本を読み終えると、「じゃあもう一回よんで!」と。
 
<まつりかの感想>
 ナンセンスというか、ブラックユーモアというか、とにかく設定からストーリーまで、お洒落で上質。
 ナンセンス本は「何がいいたいのかよくわからない」ところがよくて、感覚に訴えるものなのでしょうが、世間で高評価を受けているのに、私にはまったく良さを感じられなくて、感じない自分がとてもつまらない人間に思えてきてちょっぴり落ち込んだりするときがあります。子どもは、そのナンセンスさをさらっと受け止めていて、私の????にも、「読んで~」とせがんできたりして。

 ところがこの本は、そんな私にも?(笑)、「面白くてなんだかハッピー」というようなとても良い後味を残してくれます。
 一人暮らしの母を思って、爬虫類の研究をしている息子が、自分の好きなものだからと、贈ってきたのでしょう。でもポドさんがわざわざ動物園に、へびが毒を持っていないか確かめにいくシュールさや、毒をもってないと知ると、「お犬様」ならず「お蛇様」扱いでかわいがる。そんなポドさんと、かしこくて勇敢なクリクターの間には相手を思いやる愛があふれていて、それがストーリーの根底にあるからこそ安心してユーモアを楽しめるのだと思います。

 下品だったり、人をばかにして笑うのがメディアにあふれているこのいまの世の中だけに、このようなセンスのいいユーモアに、心なごみますね。

 
 

 ももいろのきりん

2008-11-12

ももいろのきりん   中川李枝子/作 中川宗弥/絵
ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)
中川 李枝子

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<どんな絵本?>
るるこは、おかあさんから、とても大きいももいろのかみをもらいました。
かみをひろげると、へやいっぱいになって、るるこのいるところがなくなりました。
・・・・・・・・
「このかみでなら、うんとくびのながい大きなきりんがつくれるわ。あたしがのれるぐらい大きくて、そのうえ、せかい一きれいな、ももいろのきりんが!」


るるこは、のりとはさみで切り、目と口をクレヨンで書いて、ももいろのリボンをしっぽにして、大きなきりんを作りました。名前は「キリカ」
できあがったキリカは、しゃべりはじめます。
ところが、大きなキリカは部屋におさまりきらなくて、窓から首を出して寝なければなりません。翌朝、夜中に降った雨にうたれて首はびしょぬれになり、色がはげおちてしまったキリカ。
一度濡れて乾いた首は、より頑丈になり、るるこはキリカの体に乗ります。
「ね、キリカもしあたしがあんたのくびにのぼったら、なにがみえるかしら。」
「むこうの山のてっぺんの、とってもきれいな木がみえる。赤や青や、ももいろのクレヨンがどっさりなっている。」

キリカはるるこを背中に乗せて、クレヨン山へ行きます。
そこで出会う、さるやうさぎやきつね・・。みんな色がはげおちた「はげちょろけ」
せっかくのクレヨンの木は、いじわるなオレンジくまが、ひとりじめしていて、みんな色を塗り直せないのです。
キリカは、オレンジくまに立ち向かうことにしました
さあ、どうなる??

<初めて読んだ4才2ヶ月のヒメの反応>
 作ったばかりで、のりが乾いていなくて立ち上がれないキリカを、物干しに洗濯バサミでとめて乾かす場面が大好き。乾くまで、歌をうたって待っている、るるこが作ったキリカの歌を、私が適当な節をつけて歌うのを面白がって聞いています。
 
<おすすめポイント>
 妹の山脇百合子氏との共作が多い中川作品は、危なっかしかったり、頼りなかったりする男の子が主人公になっている印象が強いのですが、この作品の主人公は、自分のことは「あたし」、キリカのことは「あんた」と呼ぶような、おしゃまでおてんばな女の子。
 挿絵は、夫の中川宗弥氏。流れるような線画に、おちついた「ももいろ」を塗り、ほとんどのページは、黒+ももいろで展開。クレヨンの木や色とりどりの動物が出てくる場面に水彩のカラーが登場します。いわゆる「子どもが好きそう」な、「かわいらしい」絵ではけしてないのですが、ページをめくる手を途中でとめさせて凝視させるような力をもった絵です。
 前半がゆっくり、中盤から一気にラストまでひっぱっていくファンタジー
 
<現在5才2ヶ月のヒメの反応>
 相変わらず前半のほのぼのとした内容も好きですが、オレンジくまのいじわるさや、うちに帰りたいという「るるこ」に対して、キリカが帰らないと言って結局るるこが「うおーっ、うおーっ」と泣き叫ぶ場面などには、「いじわるはいけないんだよ。ずるいなあ、ほんとにいやだなあ・・・(ブツブツ)」と、かなり興奮しながら聞いています。
 クレヨン山の動物たちからもらった、紙に書いたものが本物になるという魔法の紙で、キリカが入れる大きなお部屋を描いていく場面が大好き。ラストシーンの絵に、「いいなあ。るるこは上手だなあ」とじっと見入っています。

<まつりかの感想>
 何度読んでも、一度に最後まで読み切れないというのが、しばらく続きました。しかし、ヒメは続きから読み始めるのを嫌がるため、また最初から。すやすや眠りに落ちていくのは、いつも決まって、るるこが、キリカに乗ってクレヨン山に向かうぞ!という場面まで。
 ある日、これを全部読みたくていつもよりお布団に入るのを早めに。キリカが、いじわるなオレンジ熊に向かっていく場面がこの物語のクライマックス。ここでヒメのスイッチが入ったのでしょうか、ぐいぐい物語に引き込まれていくのが読んでいてわかります。少し長い後半部分も一気に読むことができました。
 一度完読できると、その次からは、どんなに眠くたって、最後まで一気に聞いています。
 
 中川作品にはめずらしく、主人公は女の子です。それもとっても仕切りたがりの?ちゃきちゃき娘。自作の歌を口ずさんだり、ひとりごとをいいながら工作していく、るるこの姿はヒメとよく似ています。いじわるな相手の登場に「オレンジぐまなんか、やっつけちゃえ」と言ってしまう、勇ましい態度や、うちに帰るタイミングでキリカと押し問答し、「うおーっ」と泣き叫ぶような場面でもみられる、感情をむき出しにする性格なども似ています。

 「ももいろ」というキーワードもあって、女の子向けの本という気もしますが、そんなちょっと勝気な主人公の性格や、冒険場面に、男の子でも楽しめるはず。

 紙で工作をはじめるという現実の場面から、大きなきりんをつくってそれが動き始めて、山にいってという空想の世界へぐーんとひっぱっていきます。またうちに戻ってくるのですが、完全には現実に戻らず、素敵な空想で結着するのです。
 空想の世界をおもいっきり飛び回れる年齢のうちに読んであげたい本です。

 ポイしないでください

2008-11-05

すっかりごぶさたしております。
前回の更新から約一か月がたってしまっていました。

ええ、かわらず元気でございます。

この一か月、なにやらバタついていたものですから、パソコンに向かっていても、ブログを閲覧したり、更新したりということが全くできない状況でした。

そんなに、多忙をきわめている人間ではないのですが。

なにせ不器用なので、一つに取り掛かると、他の事が全くできなくなってしまうのです。

で、この一か月、何をしていたかといいますと・・・

友人と立ち上げたグループで、市民自主学級講座を企画運営していました。
ほかには、区内のお祭りの広報担当でチラシ作りに頭を悩ませ、あとは、近所で行われるフリマに出品するものを夜な夜な作っておりました。

みなさんのブログに感化され、わたしも手芸なんぞやってみようと、
夏ごろからカギ針編みを始めてみまして。
やってみると、はまってしまいますね~
パソコンに向かう時間が少なくなったのは、はっきりいって、このせいですね。
やり始めると、途中で止められなくなってしまいます。
せっかくなら友達も巻き込んじゃえ~ってなわけで、
近所の仲良しさんと4人で、ちくちく編んでおりました。
そして・・そして・・・われわれは大胆にも、みな初心者のくせに、フリマに出品してしまおうなどと考えたわけでして。
子ども服や雑貨などの傍に、こっそり並べてみるつもり。
フリマは今週末。
さて、誰のが一番売れるかな~~

DSCF3139.jpgDSCF3140.jpg
そのほかの我が家のニュースとしましては。
カブトムシの幼虫がすくすくと育っております。
卵が見事全部孵化し、合計22匹がプリプリしとしています。
ワタシ「なんかおいしそう」
  「そうだなあ。海老チリの海老みたい」
ワタシ「頭のところは、鶯ボールにも似ているなあ。」(関西人の方なら知ってるでしょ?。「うえがきの鶯ボール」かりんとうのところがおいしいのよね
ヒメ 「かわいいね~かわいいねえ~(撫で撫で

034_convert_20081105031907.jpgそうそう、2週間前に、ヒメは歯が抜けました。
下の前歯です。すでに、ちっちゃな永久歯がのぞいていました。
今はその隣の歯と、上の前歯もちょっとぐらついている状態。
歯抜けの顔にも、ようなく見慣れてきたところなんですが・
ニカっと笑うと、ちと間抜けです。


半年前から読んでいる『海べのあさ』ロバート・マックロスキー/作 石井桃子/訳00127477.jpg
初めて読んだ4才10か月には、まだ歯もぐらついていませんでしたから、歯が抜けるってことは、成長の証、大人になっていっているってことだというのに相当な期待を持っていたよう。抜けた歯を枕の下にいれて寝るとお願い事が叶うというのも、「なににしようかなあ」とそわそわしていました。
抜けた歯をペーパーナプキンに包んで、枕の下に入れて寝た次の日の朝。
「お願い事叶うかなあ~」とワクワク。
でも次の日も次の日もかなわないらしい。

本によると、その願い事を口にしたら叶わないというので、ヒメは律義に守っていたのですが、ついうっかり、「何をお願いしたの?」と訊ねてしまい・・・ヒメもつられて「にっき。あっ、言っちゃだめなのに」と一度は言いやめたものの、「でもね~ずっと待ってるけど、叶わないから言うね。日記帳が欲しかったの」と。
この話をお友達に言うと「買ってあげなよ~日記帳くらい。」とつっこまれたのですが、言ったら願いがかなわないと信じているヒメに、私がホイっと買ってしまったら夢がなくなってしまうのではないかと思い、いまだ買っておりませんが・・どうしたらいいものでしょうね~

ちなみに、この本の主人公サリーは、歯がぐらぐらしたその日のうちに抜けてしまいます。
ヒメは、揺れ始めてから抜けるまで2週間近くかかっていたので、「歯ってね~、サリーみたいにすぐに抜けないよ。お友達も、ずっと揺れてるけど、まだ抜けてないもん。この本おかしいよ」と。
そうだね~たしかにね~だけどね~お話だからね~。
子どもは、自分の体験を、本で追体験して楽しむものですが、この本においてヒメは、自分が体験する前に読んだ方がずっと楽しめていました。

「抜けた歯は、全部入れておいて大人になるまで持っていたい」と言って、歯を入れる容器を特別に用意していたのですが、先日、「やっぱりこの歯を屋根に投げたい。だって日本人だから」と言って、あっさり手放してしまいました。
日本人??
この本をはじめて読んだ時に、枕の下に入れるのは、西洋の風習で、「日本では昔から、下の歯は屋根の上に、上の歯は縁の下に投げて、強い歯が生えてくるようにお願いをするんだよ。」と言ったのを思い出したのでしょうね。

そして、今日、幼稚園バスから降りてきたヒメは開口一番
「お母さん、○○ちゃん歯が抜けてね、枕の下にいれて寝たら、朝起きたら10円になってたんだって。10円ちょうだいってお願いしてなかったのに、あったんだって。ねえ、どうして?」
ムムム・・
だんだん手ごわくなってきましたよ。ちゃんと納得がいく説明が得られるまで引き下がらないヒメにタジタジの母です。

とまあ、こんな近況。
ブログを休止しているわけではありませんので、
どうぞ今後ともよろしくおねがいいたします。
近々みなさまのところにも遊びにいきますね。

どうぞみなさま「ポイしないでくださいね。」(リア・ディゾンさんの会見をみていて、死語になっていた響きに新鮮さを覚えたものですから(^^ゞ使っちゃいました)
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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