スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 いつかはきっと

2008-12-30

いつかはきっと    シャーロット・ゾロトフ/文  アーノルド・ローベル/絵  やがわすみこ/訳
no1530_m.jpg
<どんな絵本?>
いつかはね いつかは きっと そうなるんだわ
いつかは きっと・・
いつかは ね・・・  あたしが がっこうへいくと みんなが いうの。
「まあ きょうは すごく すてき あたしも こんな かみのけ ほしいわ!」


少女の「いつかはきっと」は様々です。

いつかはね クリスマスツリーだって すきなように かざらせてもらう。
パパも ママも おにいちゃんも てつだいっこ なしよ。
だけど いまは・・ あーあ もう ゆうごはん。


<初めて読んだ3才7ヶ月のヒメの反応>
うんとおかねもちになって しってるひと みんなに プレゼントするの。
みんなが おれいをいっても 「どういたしまして それっぽっち・・」
 
この「どういたしまして それっぽっち」というフレーズがとくにお気に入りです。

<おすすめポイント>
原題の「SOMEDAY」を「いつかはきっと・・」と訳し、未来に希望をもった快活な女の子口調で語られています。
毎ページ出てくる「SOMEDAY」の文字のレタリングも美しい。鉛筆で書かれた優しい線と、淡い色身で、きらきらした少女の願望をユーモラスに描いています。

<現在5才5ヶ月のヒメの反応>
物語に登場する、いろんな「いつかはきっと」が、実体験と重なることがいくつかあって面白いようです。

<まつりかの感想>
夢や希望を無邪気に口にできることって、大人になってからはなかなか難しいものです。
自分も幼いころには、いろんな「いつかはきっと」を思い描いていたことを思い出し、懐かしくも甘酸っぱい感じがしてきます。

「バレエを上手に踊って先生にほめてもらえる」「ピアノの練習をしているとお隣の人にほめてもらえる」「お金持ちになってみんなにプレゼントをしたら感謝される」「パパやママにほめてもらえる」「魔法をつかってお花を咲かせられる」「飼い犬が自分になついてくれる」「読む本がなくてつまらないと思っていたら、本がどっさり届く」
などなど・・

幼い子どもにとっての「いつかはきっと」は、人に認めてもらいたい、一人前に扱ってもらいたい、ほめてもらいたいという願望がこめられているのでしょうね。
成長とともにいろんなことを一人でできるようになってきます。
でも、やってみると十分でなくて、叱られて・・と、なかなか思い通りにいかない。
そんな「もっと・・」「きっと・・」「そうなりたい」という願いを抱いている子どもが、この本をよんで、共感するのは間違いないでしょう。
最後に「あーあ もうゆうごはん」と夢から現実に戻るところがまたユニークで、子どもの気持ちに同調しています。


今年もあと二日ですね。
新しい年を迎えるにあたって、自分なりに「SOMEDAY」の夢を思い描いてみようかなって思います。
今年もありがとうございました。
来年もみなさまにとって素晴らしい年になりますように。
ブログパーツ
スポンサーサイト

 クリスマスはいかがでしたか?

2008-12-29

先日のクリスマスは、一か月前からそわそわしていたヒメ。
サンタさんへのお願いは何回も変わり、そのたびに手紙を書きなおし・・

サンタクロースのためにジンジャーブレッドクッキーのお家を作って(当日大慌てで作り、なかなか固まらないため、アイシングがどろどろ~~)お茶も用意して、準備万端で床についたものの・・001_convert_20081229081204.jpg

24日の夜、うっかりヒメの添い寝のつもりが、本気寝になってしまい、プレゼントの仕込みを忘れていました
すると・・夜中の2時に
「おかあさん、サンタさん来てるかも」と、揺り起こされ。
うちは、枕もとではなく、ドアにかけた靴下の中に、贈りものがはいっていることになっているので、
靴下の中をのぞきこんで
「ない、まだ来ていない!」「いいこじゃないから、来ないのかなあ」と号泣してしまいました。
なだめて寝かしつけていると「お母さんも、サンタさんが来るのを一緒に信じててね」と言ったヒメ。

私も夫も寝られなくなり、夫は「この家をちょっとかじっておこうか」なんていって、むしゃむしゃ。
すると、
ガチャ!ドアがあいて、「なにしてるの~」って。
息がとまるかと思いました。
夫も口の周りに、クッキーのかけらをつけ、もごもご言いながら「もう寝た方がいいよ」って。

もう絶対ばれてる、いや、バレていない。。。
夫婦で押し問答をしたあげく、
きっと見つかってしまったから、お父さんが食べたことにしよう。「時間がないから食べれませんでした」ってサンタからの手紙を書こうってことになり。日本語じゃ筆跡でバレそうだから、英語でってことで。
そうして、恐る恐る朝を迎えましたが・・

朝、プレゼントをみつけると、
「やった~」と笑顔のあと、「おかあさん、すごいね。信じてたから来たんだね」って、またまた号泣
そして、問題のお家をみて
「すごい、食べてる。それに手紙があるよ」と。

えっ?見てなかった?
お父さんのもぐもぐにも気づいてなかった?

そう、大丈夫だったんですよ。
手紙を読むと、「全部食べる時間がなかったってことなんだね。忙しいもんね~」と。
それからはいろんなヒメの推測がはじまります。
「ベランダに足跡があるよ」→(プランターからしみ出た泥水のよごれ)
「きっとうちに来たのは最後から2番目だったんじゃない?お隣さんのところが最後だよ」
「外人だから、お茶は嫌いなのかな」⇒(クッキーハウスの隣に置いていたお茶を飲み忘れていたため)

ちなみにプレゼントは、さんざん悩み変更したあげくに、ノートとペンとシールでした

みなさんはどんなクリスマスでしたか?

 まどから☆おくりもの

2008-12-21

まどから☆おくりもの   五味太郎/作
まどからおくりもの (五味太郎・しかけ絵本 (3))まどからおくりもの (五味太郎・しかけ絵本 (3))
五味 太郎

偕成社 2000-11-02
売り上げランキング : 1293

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>
サンタクロースがやってきて、窓から贈り物を配っています。
ここは どうやら しまうまさんの おうち。
おくりものは しましま えりまき。

窓から見える顔や、形を見て、そのおうちに住んでいる誰かを予測して贈り物を選んで、窓から入れるのですが・・・それは合っているのかな??
穴あきのしかけ絵本。

<初めて読んだ2才8ヶ月のヒメの反応>
穴あき部分に指をいれて、何度もページをめくったり戻ったり・・。文章のとおりに読んでも、サンタクロースの思い違いによるストーリーの面白さをとっさに理解できないため、言葉を付け加えながら読むと、意味がようやくわかるという感じ。
 
<おすすめポイント>
穴あき部分から見える、家の中の動物や子どもの体の一部をサンタクロースは見て、誰のうちかを判断し窓から贈り物を投げ入れますが、次の画面を見ると、サンタの予想と全く違うものが。
ねこだと思ったら、豚のシャツの柄。しまうまだと思ったら、きつねの耳だと思ったら、ワニの背中・・・ワニの歯だと思ったら、8匹のうさぎが並んで寝ている耳の形だったり。
作者の柔軟な発想に、してやられたり!
余計な説明をしないで、子どもの想像に任せている姿勢は、「絵本で遊ぶ」という楽しみを教えてくれます。

<現在5才5ヶ月のヒメの反応>
 最初のページで、ヘリコプターに乗ったサンタの絵に、「あれは たぶん サンタクロースさん。」という文章を見て、「たぶんサンタじゃないよ」とつっこみ、思い違いをするという展開には、「サンタさんは、間違えたりしないよ。ちゃんとおうちがわかっているんだよ。だからこの人はサンタさんじゃないよ」と。
 そう言っているかと思いきや・・・・
 留守宅だと思いこんだサンタから贈り物をもらえなかったクマが、双子の兄弟の家だと思いこみプレゼントを二つもらった男の子から、一つ分けてもらった場面に、「クマはサンタさんからもらえなくて残念だったね。」と私がいうと、「もともとサンタが男の子に二つあげたプレゼントなんだから、これはサンタからのプレゼントってことでいいんだよ」と反論します。

 <まつりかの感想>
 文字がすっかり読めるようになっているので、このような短い文章のものは自分で読みたがります。そのためか、字を追って絵を見ないことが多くなってきました。
 この本も、最初は文字を追うばかりで、まったく絵の面白さに気付かず読み終わったのですが、「今度はお母さんが読んで」と言われて、読んであげると、ちらちらと文字は見るものの、ちゃんと絵をみているようで、うさぎのお家の中が散乱している絵をみて、「このうさぎたちは、遊んだあと片づけもしないで寝ているんだね」とか、男の子が家の外の洗濯ロープに靴下をつるしている絵を見て、「この子はサンタさんがうちの中にプレゼントを置いてくれると思ってないんだろうね」とか、ねこのおうちだと間違えられて、リボンを贈られた豚が、しっぽにリボンをつけているのを見て、「ブタも、頭にリボンをつければいいのにね。・・・あっ、でも男の子なのかな」などなど。
 
 よく講座でも「うちの子は、ひらがなに興味があって自分で読みたがって、ちっとも聞いてくれません」といわれるお母さんがおられますが、そんな時は、「その本は、お子さんの興味を満足させてくれる本ではないってことかもしれませんね。」ってお答しています。よくよくお尋ねしてみると、読んであげている本が偏っていたり、お家にある本の数が少なくて、1年くらい前からほとんど同じ本ばかりを読んでおられるそうで。
 子どもの知的欲求はどんどん増していきます。子どもが自分一人で読める本と、読んでもらいたい本というのには差がありますから、成長に合わせてどんどん世界を広げていってあげないといけないなって思っています。実際、我が家でも、幼年童話や児童書を読む頻度が高くなってきています。

 しかし、この本には、しかけも相乗し、文章だけでは伝わらない、絵が物語ることでの面白さがあります。ですから、文字を自分で読みたいし、物語もちゃんと楽しみたいという4,5歳児の欲求をしっかり満たしてくれる本だと思います。
 
 先日行った保育園で5才児にこれを読み聞かせました。「え~」とか「うそ~」とか、合いの手が入り、大盛り上がり。子どもが仲間の反応を見ながら、気持ちが一つになって何倍にも絵本の魅力が増すのだと思います。集団での読み聞かせにもおすすめの本です。

 ふんふんなんだかいいにおい

2008-12-15

ふんふんなんだかいいにおい   にしまきかやこ/作ehon2056.jpg
<どんな絵本?>
さっちゃんは大いそぎで朝ごはんを食べて、野原に行こうとしています。
おおいそぎでご飯を食べるとどうなるでしょう?
さっちゃんの くちのまわりは たまごのきみで くわんくわん。
てのひらは いちごジャムで べたべた。
エプロンは とりのスープで しみだらけです。

野原にいく途中に、きつねがいました。
「ふんふんなんだか いいにおいがするよ。そうだ、めだまやきの においだ!めだまやきが こっちに むかって はしってくるぞ!」
きつねは、さっちゃんを呼びとめると、目玉焼きのにおいがするから食べさせろと言って、さっちゃんの口のまわりをかじろうとしました。
「いやーねえ。そんなに めだまやきが たべたいんなら あたしのうちへ いってごらん。おかあさんが いつだって つくってくれるよ」
きつねは、さっちゃんのうちの方へ走っていきます。

さっちゃんはそのあと、くまの子と、おおかみの子に会います。それぞれ、ジャムやとりのスープのいい匂いがするからといって、さっちゃんの口やエプロンに近づいてきますが、さっちゃんは、そんなに食べたいならお母さんが作ってくれるから、と言うのです。

ようやく野原についたさっちゃんは、お花を摘みます。今日はお母さんの誕生日だから。
お花をもってうちにかえると、きつねの子、くまの子、おおかみの子が、お行儀悪くご飯をたべていましたが、お母さんにお誕生日のお花をプレゼントして、抱っこされているさっちゃんを見て、みんなお母さんが恋しくなりました。
でも、おおかみの子は、お母さんが死んでしまっていないのです・・・

<初めて読んだ2才11ヶ月のヒメの反応>
さっっちゃんが、お母さんに抱っこされる場面では、にこにこして読んでいます。お母さんを亡くしているオオカミの子が大声で泣いている場面では、「かわいそう、なんで死んだの?」と一緒になって泣いています。
 
<おすすめポイント>
子どもが喜ぶ要素がたくさん盛り込まれた本です。ご飯を急いで食べてべたべたになっている、動物の登場、お母さんとのふれあい・・・などなど。
タイトルから想像するのとは違う展開が待っているところも魅力。
お母さんにプレゼントするために、お花を摘みに行くという目的のために、まっしぐらな女の子と、途中出会う動物たちとの会話が楽しいのです。
お母さんを亡くしたおおかみの子に、お母さんを貸してあげるというさっちゃんと、優しく抱っこされたおおかみの子が満足して帰っていく、誰もがほっとする安心感と、優しさに満ちた結末が待っています。  
<現在5才5か月のヒメの反応>
2歳のときに読んだのとほとんど同じ反応。おおかみの子が、さっちゃんのお母さんに抱っこされている場面に「嬉しいんだね。さっちゃんも優しいね」と言っています。
 
<まつりかの感想>
私が幼少のころ大好きだった一冊。初版が1977年ですから、私は小学生の頃に読んでいたということになりますが・・強く記憶に残っています。

今月13日は私の誕生日。
また一つ年をとりまして、容姿・体力の衰えをさらに実感しながらも、内面はちっとも成長していないことに嘆いております。

ヒメは、夫に「お母さんのプレゼント買いに行こうよ」と言い続けていたようですが、ヒメ自身に考えさせようということになり、私も「お店に売ってないものが欲しい」とリクエスト。
でもって、プレゼントしてくれたのはこちら081215_044831.jpg
カードと、折り紙で作ったメダルと、「お手伝い券」の束です。
「つくえおふきますけん(机を拭きます券)」
「くいくるでゆかおふくけん(クイックルで床を拭く券)」
「といれそうじけん(トイレ掃除券)」
「かたたたきけん(肩叩き券)」
「ふとんほすけん(布団を干す券)」
「せんたくたたみけん(洗濯物をたたむ券)」
「おさらあらいけん(お皿を洗う券)」

夫が私に内緒で買ってきてくれたケーキに、別の部屋でろうそくに点火して、ヒメと歌を歌いながら登場してきましたが、その準備をするのに、「お母さんびっくりするよね~。内緒だもんね~。うひゃひゃうひゃひゃ」と舞台裏で大きな声ではしゃいでいるヒメに、全く気付かないふりをしてあげるのもなかなか大変。
5才児の考えることは、とてもかわいらしいですね。
衰退していくワタシに反比例して、ヒメは着実に成長してくれているのを実感して、とても幸せな誕生日でした。

翌日、「ねえ~、肩叩き券使っていい?」というと、「え~っ、ちょっと今はだめ。折り紙しているから。」と。おいおい・・・
ブログパーツ

 ぐりとぐらのおきゃくさま

2008-12-11

ぐりとぐらのおきゃくさま  中川李枝子/文  山脇百合子/絵
ぐりとぐらのおきゃくさま [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集 (1))ぐりとぐらのおきゃくさま [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集 (1))
やまわき ゆりこ

福音館書店 1967-06-01
売り上げランキング : 641

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>
森で雪合戦をしていた、ぐりとぐらが、雪の上に穴をみつけます。
これは、足跡だと気づいた二人は、後をつけていきました。
自分たちのうちの前で、足跡は消えています。
ぐりとぐらは、ドアを あけました。
すると、おおきな ながぐつが あります。
「だれのだろう」と ぐりが いうと、
「なんだか こわいなあ」と、ぐらが いいました。


そして、その主は、ひげのおじいさん。
「クリスマス おめでとう」 おじいさんは ぐりとぐらのまえに、ケーキを おきました。・・・・・・
「では、よいおとしを!」おじいさんは、ながぐつを はいて、でていきました。
・・・・・・・
そのよる、ぐりと ぐらの ところへ、おおぜい ともだちが やってきました。


<初めて読んだ2才4ヶ月のヒメの反応>
この頃毎日のように読んでいた『ぐりとぐら』。クリスマスに合わせて、この本を手にしました。
大きな足跡の主をみつける、ぐりとぐらの気持ちになっているのでしょう、「いないね」「誰かな」と言って、次のページを見たくて仕方ない様子
 
<おすすめポイント>
 大きな足あとのなぞ、家の中におかれている服や帽子のなぞ、カステラのいい匂いのなぞ・・・ページごとに展開される謎に対する、ぐりと、ぐらの会話は、子どもが新しいものに出会ったときに一つ一つ答えを見つけていく過程で発する言葉そのもの。
 一作目の『ぐりとぐら』を共通するカステラのにおいや、わけあって食べる動物たちなどに、「これ見たことある!」という既知のものに対する喜びを子どもは感じられるでしょう。
 
<現在5才5か月のヒメの反応>
 去年のクリスマス時期には読まなかったこともあり、すっかりお話をわすれていました。久々に読むと、2歳の時のように「だれかな?」という無邪気な反応と違って、「勝手に入ってきてて怖いね」などと言います。

<まつりかの感想>
 サンタクロースは、夜みんなが寝静まったときにそっと来て、プレゼントを置いて帰ってくれる。トナカイに乗ってやってくる・・・というような本を読んでいるためか、このお話にでてくる「ひげのおじいさん」はサンタクロースじゃない、とヒメは言うのです。
 「だって、昼にやってきているし、お願いしていないのに勝手に台所でケーキを作っているし、トナカイもいないよ」 
 5才にもなると、講釈をいいますね。(今ヒメは反抗期(?・・っていうのかしら、5才で)。わざと意地悪なことを言ったり、ふてくされたり・・・絵本の解釈までがなんだか意地悪??

 「ぐりとぐらのおきゃくさま」というタイトルの付け方も素敵です。
大きな足跡の謎の人物を家中探すときに
「おきゃくさまは、いったい どこだろう」
「もしかすると、とっても とおい ところから きたので、くたびれて ひるねを してるんじゃないかな」

そんな ぐりとぐらの言葉がとても優しくて、ほっとします。

 ぐりとぐらの冬服バージョンや自宅公開されているっていうのも、この本の魅力です。 
ブログパーツ

 芸術の秋(冬?)

2008-12-06

今年も残り一か月
しみじみ・・・・
消化不良な一年だったなあ。あと一か月で挽回できるかしら???

やり残したことの一つを、先日実行してきました。
それは
「フェルメール展を見に行く」です。

この展示では、フェルメールの現存作品30数点のうち、今回7点を見ることができます。
そのうち日本初公開が4点。
全30数点は、欧米各国の美術館に分散して所蔵されていて、フェルメールの母国オランダでも7点を持っているだけ。つまり、同じ数の7作品が、日本で見られるというのは、大変貴重なことなんだそうですよ。
展示されているのは、フェルメールのものだけではありません。
フェルメールと同じく、オランダのデルフトという都市で活躍した画家の作品も多くあります。
遠近法や光の描写を駆使して描く「デルフト・スタイル」という特有の方法が使われています。

光の魔術師というわれているフェルメール。素人目にも、デルフトスタイルの代表だというのが納得できます。絵の前に立つと、思わず、はあっとため息がこぼれてしまう。吸い込まれ、一瞬時間が止まるようで動けなくなりました。

フェルメール作品には、すべてパネル解説がありました。
一枚の絵に描かれているポイントとなる人物の表情や衣服、背景などを拡大し、フェルメールが何を描こうとしているのかなどが述べられていることで、作品に少し近づけたような喜びを味わうこともできます。こういう「見せ方」もこの展覧会の人気のひとつだと思います。

会期中無休だそうですよ~12月14日まで、東京上野の、東京都美術館にて。[詳しくはコチラ東京都美術館]
注意
時間に余裕をもっていってください。
平日の朝10時半に館内に到着しましたが、まずチケット売り場で大行列。幸いわたしはチケットを持っていたのですが、今度は入場に30分待ち。
入場制限がされているにもかかわらず、相当な人だかりなので、絵を見るのも必死です。
館内スタッフの数もかなり多いです。みんな絵の前で動きませんから

美術館を出て、上野公園の銀杏の落ち葉を、さくさくと踏みしめながら、つぎに向かうは御茶ノ水

こちらでは、辻恵子さんの個展が開かれています。
辻さんは、切り絵作家ですが、私が存在を知ったのは、
206003.jpg月刊かがくのとも12月の『かくれたかたち1 2 3』
この絵本の作者です。
1,2,3・・という数字が一ページごとに切り紙で描かれている、ただそれだけ、なんですが、
この造形に一目ぼれしてしまい、彼女のことを調べているうちに、この本の原画展があることを知り、この偶然に縁を感じて見に行ってきました。
絵本で気になっていた、「線」これって、ハサミの切り込み線だったんですね。
原画でみるこの切り込み線は、細くしかもためらいのない自信にあふれた線でした。
1,2,3という数字から、ウサギやペンギン、犬、人物・・が飛び出している。
数字をこんなふうにとらえた絵本って、とても新しい。
凝り固まった私の脳にガツーンと衝撃を与えたこのセンス。

ところがヒメは、本をじっと眺めているものの、「すごいねすごいね」と言っている私の横で、「そう?」と。
ああ~この凄さ、近々証明してあげるわ。凡人にはできないということを。(いつか改めてこの本を記事にしたいと思います)
081207_044929.jpg原画のほかに、ポストカードやカレンダー、そして辻さんが今までに手掛けてきた挿絵やレタリングなども展示されていました。
原画展は12月7日まで。御茶ノ水の美篶堂ギャラリーにて(詳しくはコチラ美篶堂

 ざぼんじいさんのかきのき

2008-12-03

ざぼんじいさんのかきのき   すとうあさえ/文  織茂恭子/絵
ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)
すとう あさえ

岩崎書店 2000-09
売り上げランキング : 122761

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>
ざぼんじいさんのかきのみは、すごくあまい。
でもね、ざぼんじいさんは、いつもかきをひとりじめ。


ある日、ざぼんじいさんのお隣に「まあばあさん」が引っ越してきた。
挨拶に来たまあばあさん。柿を見て、おいしそうだと言ったら、
「どうですか。おひとつ。ほれ、みごとなかきのへたですよ。」
自分で食べ終わった柿のへたを一つ差し出したざぼんじいさん。
ところが、まあばあさんは喜んで持って帰った。
次の日、まあばあさんの家には子どもたちが大勢集まって、こま遊び。
まあばあさんの、柿のへたで作ったコマはとてもよく回り、子どもたちが同じものを欲しがった。
ざぼんじいさんは、子どもたちがへたを欲しがりにやってくると思い、大急ぎでなっている柿の実を全部取って物置に隠した。

ヘタをもらいにやってきたはずがひとつもない。ざぼんじいさんは二カッと笑って、柿の葉を差し出す。
ところが、まあばあさんは、柿の葉を使って子どもたちとにぎやかに遊んでいる。
また柿の葉をもらいにくるに違いない、やるわけにはいかない・・・葉っぱを全部取り、柿の木には、枝だけが。
枝をもらった、まあばあさん。これまたこの枝で楽しげに遊んでいる。
枝を欲しがりもらいにくるに違いない。
ざぼんじいさんは、またあわてて木の枝を切り始めた・・・とうとう、切り株になった柿の木。
冷静になったざぼんじいさん、目の前のきりかぶを見て、
「わ、わしは、いったい、なにをしていたんだ・・だ、だいじな、かきのきを・・・うっ、うっ、こんなにしちゃったなんて・・うっ、うっ、ううう」

さて、どんな展開になるのでしょう??

<初めて読んだ4才3ヶ月のヒメの反応>
「まあばあさん、すごい!」と大喜び。ざぼんじいさんには、「この人、いじわるだね~」と。率直な感想ですね。
 
<おすすめポイント>
 ざぼんじいさんの、欲張りでケチな性格と、対照的なまあばあさんの性格が、はっきり二分されていてわかりやすく、子どもがどちらの登場人物にもバランスよく心を寄せることができると思います
 柿のヘタ、柿の葉、柿の枝を、子どもの遊びにアレンジするところも、子どもの「やってみたい!」を刺激するはず。
  物語が3段落ちになっているところ、意地悪な人が困ったことになる展開などは昔話的要素がありますが、大切なことに気づいたざぼんじいさんの心の変化がみられによりハッピーエンドです。

<現在5才4ヶ月のヒメの反応>
 ざぼんじいさん、まあばあさんのそれぞれの口調をまねして楽しんでいます。まあばあさんの家に遊びにくる子どもたちは次第に増えていきます。その子どもたちの数を数えたり、表情をみるのも面白いようです。そして、「まあばあさんは、人気者だね~」とか、「今度葉っぱでお人形作ってよ」とかいろんな感想を言ってくれます。

<まつりかの感想>
 柿を見るとこのお話を思い出し、買ってきてはヘタを使って駒にしてみよう、と思うのですが、無意識に縦にざくっと切ってヘタは真っ二つ。。。
 切る時に駒のことを思い出すことができたある日、ようやく作ってみました。真ん中に爪楊枝をさして・・くるくるとは回りませんが、何でもこうやって遊びになるんですもんね。ついでに牛乳パックの底を切り取り、中心点に穴をあけて楊枝をさして駒にしたものと、幼稚園でたくさん拾ってきた団栗にキリで穴をあけて楊枝をさしたものと、いろんな駒を作って遊んでみました。中心点が正確な牛乳パック駒が一番よく回りますね。
 どこにでもあるものを使って遊びを創造する知恵。今は安価で楽しいおもちゃもありますから、買った方が楽でいいのですが、与えられたおもちゃではなく、ゼロから生み出す、アレンジし工夫し自ら作り上げる楽しみのある遊びというのを、意識していくことも大切だなあと、はっとさせられる本でもありました。
 
 この本は、「おじいさんがケチで欲張りで、とうとう柿の木がきりかぶになってしまいました」という話ではありません。
 ざぼんじいさんは、まあばあさんと子どもたちの優しさに、我に返り自戒するのです。欲がたたって自らきりかぶにしてしまったのを見て、オイオイと泣きます。そして、物置にかくしておいた柿の実を子どもたちに分けて種をまくということでお話は終わり。
 ケチで欲張りなおじいさんは、人の心に触れて改心するのです。
 
 わたしは、ヒメに言われるまで気付かなかったのですが、登場する子どもたちの表情も面白いのです。
 まあばあさんと一緒に、ざぼんじいさんのお家にヘタや葉をもらいに行く場面で、ケチなことを言うざぼんじいさんに、子どもたちはみなムッとしていたり、呆れた様子で口をあんぐりあげていたり。そして、きりかぶだけになった柿の木の前で、ざぼんじいさんが泣いている時の、子どもたちの表情は、同情するような、困惑するような。
 「自業自得だよ!」という表情をしている子は描かれていません。子どもって、そういうあざとい心がまだないのでしょうか?聞いているヒメの表情も、まさに、絵の中の子どもと同じ。子どもの心というのをちゃんと絵にあらわしていることに感心します。
 

tag : 読み聞かせ

プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
11 ≪│2008/12│≫ 01
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。