2010-05-29
おかあさんもようちえん 梅田俊作・佳子/さく
<どんな絵本?>
田圃の中にぽっかりある「まるごと園」
今は田植えの季節。あぜ道を歩いていたヒカルくんとママのミチコさんと、ベビーカーに乗った赤ちゃん。
突然、まるごと園にかけこんだヒカルくんはいきなり転んで泥まみれ。
後を追ってきたママのミチコさんは、唖然としてしまいますが、ほかの子どもたちは、もっと泥んこ。
園の様子を見て行きませんか?と声をかけてくれたスタッフに、「ヒカルくんのママ」や「あかちゃんのおかあさん」でもなく、「ミチコさん」と自分の名前で呼ばれたことに不思議な感覚を覚えます。
そのうちミチコさんもどろんこに足を入れて、懐かしい感触を楽しみ始めます。
そんなとき、カヌーにのったヒカルくんが・・カヌーが傾いて・・
ミチコさんは思わず叫びます。
「あぶなーい!そのまま じっとしるのよー!」
飛び出すミチコさんをひきとめるスタッフ。
「こどもたちの ちからを しんじて、みまもりましょう」
さてヒカルくんはどうしたのか?ミチコさんはどうしたのか?
<はじめて読んだ6才8ヶ月のヒメの反応>
ヒカルくんの気持ちになったり、お母さんの気持ちになったりと、さまざまな場面ごとになにやらコメントを言いながら読み進めていきます。
ミチコさんが泥に足をいれていく場面を見て、「うれしくなるね」と言います。
ヒカルくんが泥だらけになった姿に驚き、お小言をいっていたお母さんが、泥にはまっていく姿、心も開放されていく様子が描写されているのを感じたのだと思います。
<おすすめポイント>
生き急がされることもなく、こどもがやりたいことをやりたいように思う存分させてくれる幼稚園が舞台。
子どもの自ら育つ力を信じて見守るスタッフのセリフにはっとさせられる思いがします。
水彩・クレヨン・紙のコラージュで、登場人物が生き生きと描かれています。
子育て中の親はもちろん、子育て支援や保育に携わる方にもぜひおすすめしたい絵本です。。
<現在6才10ヶ月のヒメの反応>
幼稚園を卒園し、小学生になったばかりのヒメ。ちょっと背伸びをして、「ああ幼稚園は遊んでばかりで宿題もないし、よかったなあ」なんて言っています。
<まつりかの感想>
絵本講師・養成講座で講師をしてくださっている梅田俊作先生。
現在徳島県にお住まいで、この本のモデルになったのは、徳島県阿南市の「自然スクールTOEC」。
あとがきにはこう書かれています。
「ここでは園児の父母たちも、日頃の生き急がされる時間を忘れ、地域の柔肌に抱かれて、全身どろんこまみれでうっとり過ごす姿はめずらしくもなく・・。自然と折り合い、とけあって時の流れに五体をゆだね、豊かに遊ぶ子どもたちは、この星に間借り住む私たちの水先案内人。」
子どもを客観的に見ることができず、ついついお小言ばかりのミチコさんは、多くのお母さんの姿にあてはまると思います。
親子の縦関係でなく、横並びで遊べる時間を持つことも大切なのだろうなと、そして子どもの時間、効率化を図る大人からしてみれば無駄とも思える時間こそが豊かな時間なのだということを思いながら、子どもと接していきたいものです。
この本はNPO法人「絵本で子育て」センターに所属する絵本講師の有志による「はばたきの会」にて企画・制作しました。詳しくは、コチラをご覧ください。
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<どんな絵本?>
田圃の中にぽっかりある「まるごと園」
今は田植えの季節。あぜ道を歩いていたヒカルくんとママのミチコさんと、ベビーカーに乗った赤ちゃん。
突然、まるごと園にかけこんだヒカルくんはいきなり転んで泥まみれ。
後を追ってきたママのミチコさんは、唖然としてしまいますが、ほかの子どもたちは、もっと泥んこ。
園の様子を見て行きませんか?と声をかけてくれたスタッフに、「ヒカルくんのママ」や「あかちゃんのおかあさん」でもなく、「ミチコさん」と自分の名前で呼ばれたことに不思議な感覚を覚えます。
そのうちミチコさんもどろんこに足を入れて、懐かしい感触を楽しみ始めます。
そんなとき、カヌーにのったヒカルくんが・・カヌーが傾いて・・
ミチコさんは思わず叫びます。
「あぶなーい!そのまま じっとしるのよー!」
飛び出すミチコさんをひきとめるスタッフ。
「こどもたちの ちからを しんじて、みまもりましょう」
さてヒカルくんはどうしたのか?ミチコさんはどうしたのか?
<はじめて読んだ6才8ヶ月のヒメの反応>
ヒカルくんの気持ちになったり、お母さんの気持ちになったりと、さまざまな場面ごとになにやらコメントを言いながら読み進めていきます。
ミチコさんが泥に足をいれていく場面を見て、「うれしくなるね」と言います。
ヒカルくんが泥だらけになった姿に驚き、お小言をいっていたお母さんが、泥にはまっていく姿、心も開放されていく様子が描写されているのを感じたのだと思います。
<おすすめポイント>
生き急がされることもなく、こどもがやりたいことをやりたいように思う存分させてくれる幼稚園が舞台。
子どもの自ら育つ力を信じて見守るスタッフのセリフにはっとさせられる思いがします。
水彩・クレヨン・紙のコラージュで、登場人物が生き生きと描かれています。
子育て中の親はもちろん、子育て支援や保育に携わる方にもぜひおすすめしたい絵本です。。
<現在6才10ヶ月のヒメの反応>
幼稚園を卒園し、小学生になったばかりのヒメ。ちょっと背伸びをして、「ああ幼稚園は遊んでばかりで宿題もないし、よかったなあ」なんて言っています。
<まつりかの感想>
絵本講師・養成講座で講師をしてくださっている梅田俊作先生。
現在徳島県にお住まいで、この本のモデルになったのは、徳島県阿南市の「自然スクールTOEC」。
あとがきにはこう書かれています。
「ここでは園児の父母たちも、日頃の生き急がされる時間を忘れ、地域の柔肌に抱かれて、全身どろんこまみれでうっとり過ごす姿はめずらしくもなく・・。自然と折り合い、とけあって時の流れに五体をゆだね、豊かに遊ぶ子どもたちは、この星に間借り住む私たちの水先案内人。」
子どもを客観的に見ることができず、ついついお小言ばかりのミチコさんは、多くのお母さんの姿にあてはまると思います。
親子の縦関係でなく、横並びで遊べる時間を持つことも大切なのだろうなと、そして子どもの時間、効率化を図る大人からしてみれば無駄とも思える時間こそが豊かな時間なのだということを思いながら、子どもと接していきたいものです。
この本はNPO法人「絵本で子育て」センターに所属する絵本講師の有志による「はばたきの会」にて企画・制作しました。詳しくは、コチラをご覧ください。
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