スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 ロバのシルベスターとまほうの小石

2012-01-27

ロバのシルベスターとまほうの小石   ウィリアム・スタイグ/作  せたていじ/訳
ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)
ウィリアム スタイグ William Steig

評論社 2006-03
売り上げランキング : 72948

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな本?>
ロバのシルベスター・ダンカンは、ムギ谷村のドングリ通りに、
父さん、母さんとすんでいました。
シルベスターの楽しみは、かわった形や、かわった色の小石を、あつめることでした。


ある夏の雨の日、もえるように赤く光るビー玉のようにまん丸な小石を見つけました。
その石に向かって、「雨がやんでくれたらなあ」というと、ぴたりと雨がやみ、お日様がかがやきました。

なんでも望みがかなう石を見つけた!と、わくわくしながら家路に向かっていると、
草のしげみからこちらをうかがうライオンに出くわします。
あまりにたまげてしまって、うまく考えがおよばず、
「ぼくは岩になりたい」と言ってしまい、シルベスターは岩になってしまいました。
お父さんとお母さんは、いっこうに帰ってこないシルベスター心配し、あちこち探し回りますが、みつかりません。
近くを探しに来ているお父さんとお母さんを見ても、岩になったシルベスターは、声をだすこともできません。

季節は、秋がすぎ、冬がきて、春がきました。
お父さんもお母さんも、ずっとおちこむ日々でしたが、ある日、ピクニックに行きます。
お母さんは、なんと、シルベスターが変わってしまった岩に腰をかけるのです。
シルベスターは、おかあさんのぬくもりを感じながら、
「ああ、もとのぼくになりたい。ああ、ほんとのぼくにもどりたい!」
と真剣に思います。

さて、シルベスターは、戻ることができたのでしょうか?

<はじめて読んだ5才4ヶ月のヒメの反応>
シルベスターが、まほうの小石に願ったことで、岩になってしまい、両親に探してもらえないまま季節が変わっていく場面に涙していました。

<おすすめポイント>
 見つけた小石が、なんでも望みをかなえてくれるという出だしのわくわく感から、一変して、とっさに口にした言葉によりとんでもない展開になってしまうという落差。
そして、帰ってこない息子を心配する両親の姿には悲しみを。
ところが、春になり、お父さんはお母さんに、元気を出そう、気を取り直そう、とピクニックに行くことを提案する場面で、「もしかして?」という話の次なる展開に気持ちも高揚するものの、岩になっているシルベスターが気づかれないことにもどかしい思いがします。
そしてついに、散々ためこんだあとの、このうえないハッピーエンドに、心底ほっとできる。
このように最初から最後まで、読み手の心をぐいぐいひっぱってくれる本です。

<現在8才6ヶ月のヒメの反応>
シルベスターが、強く念じたことで、もとに戻れた場面。
それからあとは、ごそうぞうにまかせます。・・・だきあうやらキスするやら、わけを聞くやら答えるやら、うっとり見つめるやら、われをわすれておどるやら・・
という文章がお気に入りで、笑っています。

<まつりかの感想>
まほうの石を見つけ、なんでものぞみがかなう石だからと、
父さんや母さんはもとより、しんるいや、友だちにも、すきなことをさせてやろう!
と思う、シルベスターの素直さがかわいいのです。
また、このダンカン夫妻の姿勢も素敵です。
ラストシーンでは、3人がソファーにすわって抱き合っています。そして、まほうの小石は、金庫にしまわれてしまいます。
いつかは、まほうがつかいたくなるでしょうが、今のところ、のぞむことがありませんでした。みんなののぞみが、すっかりたりたのですから。

欲しいものは出てくるかもしれないけれど、と前置きをしながらも、それでも今はこれ以上に欲しいものはない、という言葉に感動します。子どもの成長につれて、親の要求は多くなっていくけれど、あなたがいてくれることがありがたい・・という気持ちは、忘れてはならないですね。

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
2月号を、ただいま作成中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com
スポンサーサイト

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 マトリョーシカちゃん

2012-01-25

マトリョーシカちゃん   加古里子/ぶん・え  原作 ヴェ・ヴィクトロフ/イ・ベロポーリスカヤ
マトリョーシカちゃん(こどものとも絵本)マトリョーシカちゃん(こどものとも絵本)
ヴェ ヴィクトロフ イ ベロポーリスカヤ 加古 里子 В. Викторов

福音館書店 1992-10-15
売り上げランキング : 195819

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな本?>
お人形のマトリョーシカちゃんは、さみしそうに窓の外を見ながら、お客さんを呼ぶために家の外に張り紙をしようと思いつきました。
「みちを とおる みなさん。
どうか わたしの ところへ
あそびに きてください。
ドナーシャも クラーシャも 
ダーシャも まっています。
          マトリョーシカ」


まもなくユラユラ人形のイワンちゃんが遊びに来て、ドナーシャを呼び出します。
次に来たドングリ人形のイリューシャちゃんは、クラーシャを。
おしゃれ人形のアンドリューシャは、ダーシャを求めて。
最後にやってきたのは、あくま退治の帰り道だというペトリューシャ。

でも、部屋にいたのはマトリョーシカちゃんだけ。
お客さんたちは、他の子はどこにいるんだ?と、マトリョーシカちゃんを責めます。

でも、最後には、みんなでダンス。
他の子はどこからやってきたのでしょうね。

<はじめて読んだ5才5ヶ月のヒメの反応>
この絵本、5歳の頃、何度読まされたことでしょう。
マトリョーシカちゃんから次々と人形たちが出てくる場面と、ラストのダンスシーンがお気に入り。登場する人形たちの、ややこしい名前を声に出すのも楽しいみたい。

<おすすめポイント>
入れ子になっているマトリョーシカ人形のかわいらしいお話し。ページの台紙の色は、2、3ページごとに変わり、余白がたっぷりな中に描かれているカラフルなお人形たち。
途中、お客のお人形たちにマトリョーシカちゃんが責められる場面が、物語の転機になりますが、ラストは、大きさの同じもの同士ペアになってダンスを踊り・・・
ずんたか ずんたか おどったり、
つんたら つんたら うたったり、
ぺちゃくちゃ ぺちゃくちゃ おしゃべりして
みんなで たのしく すごしましたとさ。 おしまい。

と、ハッピーエンドが、なんとものほほんとしていて、安心して読める本です。

<現在8才6ヶ月のヒメの反応>
 中表紙には、マトリョーシカちゃんが物干しざおに、バンダナを干しています。
そのバンダナが3枚であること、マトリョーシカちゃん以外の3にんのものだということが、裏表紙をみればわかるようになっています。「あとの3人はどこにいると思う?」と問いかけてくるヒメ。いつもマトリョーシカちゃんのおなかの中にいるときにはバンダナをはずしているのか?

<まつりかの感想>
 この本は、冬の絵本でもあります。ダンスシーンのあとの最後の挿絵には、雪がふっているし、見返しにも雪が描かれています。ロシアのお話しだけに、加古氏は冬のお話しにされたのでしょうか。
 マトリョーシカを見たことがなかったとしても、大きさや、量などの判断がつきはじめる4歳ごろなら、お話しを楽しめるでしょう。でも、本物のマトリョーシカがあればより楽しめるかも。「ダーシャちゃん、クラーシャちゃん・・」なんていって並べたくなります。
 我が家には入れ子になっているものがいくつかあります。マトリョーシカ人形はもちろん、北京で買ってきたパンダが描かれているもの、銀の亀が5重になっている置物や、桃の形をした漆の入れ物など。中から次々出てくるものってわくわくします。
 そう考えると、うちの3つあるゴミ箱は、入れ子になっている籠をゴミ箱にしているし、お鍋も大きさによって重ねられるものだし、タッパーもそうだな。収まりがいいものに惹かれるのかしら。

2012012614440000.jpg2012012614450000.jpg
【追記】
コメント欄に、おもしろマトリョーシカの情報をいただきました。
ありがとうございます♪
そこで、うちにある北京で買ってきたパンダ版マトリョーシカの写真も公開してみようかと。
一番大きいのはちゃんと描いてあるのに、中をどんどんあけて並べてみると、絵がいい加減になってきています。
一番小さいのは、ボディが描かれていないし、表情も相当微妙です

ブログパーツ

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号を配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 ノンタン展

2012-01-23

実は、今日までのイベントなんですが。

キヨノサチコ絵本原画の世界
ノンタン展


に行ってきました。
ノンタン誕生35周年の記念イベントです。

もともと、漫画の連載を描いていたキヨノ氏は、あるとき、いわさきちひろ氏の『にんぎょひめ』を読んで感動し、絵本を描きたいと思ったのだそう。
そうして最初に描いたお話しは、いたずら好きな子ぎつねが主人公の『あかんべぎつね』でした。
ところが、もっと子どもたちに親しみやすい動物にしたら?との出版社の意見が。
猫にかきなおしたとき「あかんべドラくん」だったそうですが、ドラくんよりも、もっといい名前が・・と思いついたのが、「ノンタン」。編集長が、娘のお友達に、「ノンちゃん」と呼ばれている人気者がいる、と話したことがきっかけだったそうです。
会場には、初公開となる『あかんべぎつね』の原画と、『あかんべノンタン』を並べて、比較できるようになっていて面白かったです。

2008年に逝去されたキヨノ氏。
没後発表された『ノンタン スプーンたんたんたん』の原画もありました。
そのほか、ラフスケッチなどもたくさん展示されていましたよ。
2012012113020000.jpg
ノンタンとの写真撮影は、大人気!
事前予約制だったみたいですね。
小さいころから、こういうところにヒメとよく出かけていますが、写真撮影したいという気持ちはすっかりなくなってきているらしいです。

 私は撮りたい!
だけど、すでに満席だったので、サイドから携帯で撮りまくり。
「あ~よそ向いちゃった」「だめだ、下向かれちゃった」ボヤキながら撮影する私の姿を、見本で並べてあった、ノンタングッズでもなんでもない「ひもとおし」のおもちゃに、紐を通しながら、「まだ?」と冷ややかに言い放つヒメ。やれやれ・・数年前までは、写真撮りたい!ってわめいていたのにねえ~

 最近、絵本講座に来てくれるママたちの間で、「ノンタンの絵本が小さいころ大好きでした」という方が多いんです。そんなにノンタンって人気だった??って思っていたんだけど、今回ようやくわかりました。
デビュー作の『ノンタンぶらんこのせて』は、1976年初版なんですね。ああ、私すでに大きかったからだわ~

 ママが好きだった本を、子どもに読んであげると、自分の幼児期を思い出して読んでいてうれしい気持ちになることがあります。いま、乳幼児を育てているママたちは、第1期ノンタン世代で、わが子にもまた読み継いでいこうとしているのかな。

 絵本としては??など、賛否両論いろいろと言われるノンタンですが、今の子どもにも愛されているのは事実。
我が家も、『ノンタンぶらんこのせて』と『ノンタンおねしょでしょん』はよく読みました。
ぶらんこの順番待ちをしながらの数え唄の最後の、
おまけのおまけの きしゃぽっぽー
おねしょのお布団をかわかすときの歌、
しょんしょんおふとん かわかせしょん
など、ノンタンシリーズには、こういうリズムのいい言葉がたくさんあります。
ノンタンの絵本は、生活を描いたものがほとんど。
 ブランコまだやるのかしら?とか、はみがきがうまくいかないなとか、また布団を汚されちゃったな、と、イライラする場面でも、こんな言葉を口ずさんでいると、まあいいかな~とか、怒っても仕方ないなあとか、ちょっと気持ちが楽になります。もしかしたら、ノンタン絵本って、ママ向けだったりして

 そうそう、なんと、キヨノ氏は46歳のときに、パイロットの免許をとられたんですって。
なんて素晴らしいんでしょう。年齢を言い訳にはできないな、と思ったのでした。
 そして思い出した・・・確かうちの母は、47か8のとき運転免許を取得したはず。いたいたパワフルおばちゃんが身近に。

キヨノサチコ絵本原画の世界  ノンタン展
1月18日(水)~23日(月)
松屋銀座8階イベントスクエア
午前10時~午後8時(最終日5時閉場)
入場料 一般1000円、高大生700円、中学生以下無料


ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号を配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.comブログパーツ

 12月にヒメと読んだ本(8才5カ月)

2012-01-21

今日は大寒です。
寒い寒い・・
昨日は、初雪が見られました。
雪が降ると、空に向かって口を大きく開けてしまう。
小さいころからの癖です。冷たく舌で溶ける雪・・おいしくはないけど

1月も後半になりましたが、記録がてらに昨年12月にヒメが読んだ本をメモ、メモ
『大きいツリー小さいツリー』 (ロバート・バリー/ぶんとえ 光吉夏弥/やく)
『エミットとかあさんの歌』 (ラッセル・ホーバン/作 谷口由美子/訳 リリアン・ホーバン/絵)
『ふゆねこさん』 (ハワード・ノッツ/さく まつおかきょうこ/やく)
『サンタクロースと小人たち』 (マウリ=クンナス/作 いながきみはる/訳)
『クリスマスのものがたり』 (フェリクス・ホフマン/さく しょうのこうきち/やく)
『クリスマスってなあに』 (ディック=ブルーナ/作 ふなざきやすこ/訳)
『雪の女王』 (ハンス・クリスチャン・アンデルセン/原作 ナオミ・ルイス/文 エロール・ルカイン/絵)
『どんぶらどんぶら七福神』(みきつきみ/文 柳原良平/画)
『ゆき』(ジョン・バーニンガム/作 谷川俊太郎/訳)
『けんか』 (シャーロット・ゾロトウ/文 ベン・シェクター/絵 みらいなな/訳)
『りゅうのめのなみだ』 (はまだひろすけ/ぶん いわさきちひろ/え)
『とうさんはタツノオトシゴ』 (エリック・カール/さく さのようこ/やく)
『ねこと友だち』 (いとうひろし/さく)
『エルマーとりゅう』(ルース・スタイルス・ガネット/作 ルース・クリスマン・ガネット/え わたなべしげお/訳)
『ふとったきみとやせたぼく』(長崎源之助/作 鈴木琢磨/え)
『てん』(ピーター・レイノルズ/作 谷川俊太郎/訳)
『十二支のはじまり』(長谷川摂子/文 山口マオ/絵)
『おかあさんだいすき』(光吉夏弥/訳・編)
『ロバのシルベスターとまほうの小石』(ウィリアム・スタイグ/さく せたていじ/やく)
『太陽へとぶ矢』(ジェラルド・マクダーモット/さく じんぐうてるお/やく)
『たろのえりまき』(きたむらえり/さく・え)
『となりのせきのますだくん』(武田美穂/作)
『ろばのウインドミル』 (マイケル・ボンド/さく トニー・カッタネオ/え しろたのぼる/やく)
『おもちぶとん』 (わたなべゆういち/作)

なかでもお気に入りだった本たち・・

ふゆねこさんサンタクロースと小人たちけんか (ともだち絵本)ろばのウィンドミルおもちぶとん (えほん、よんで!)てんねこと友だち (BOOKS FOR CHILDREN)

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号を配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com

 ゆずちゃん

2012-01-19

ゆずちゃん  肥田美代子/文 石倉 欣二/絵
ゆずちゃん (えほんとなかよし)ゆずちゃん (えほんとなかよし)
肥田 美代子 石倉 欣二

ポプラ社 1995-05
売り上げランキング : 87276

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな本?>
ふうせんやさんになるのが夢だという、ゆずちゃん。
たいちは、ゆずちゃんと同じクラスで、隣の席。
ゆずちゃんに、いじわるをすることもあるけど、気になる存在。

ドーン、ゴォーッ
「じしんや!ふとん かぶっとれー!」
「たいちー!」
おとうちゃんと、おかあちゃんの どなる声。


阪神・淡路大震災で、命を失ってしまった、ゆずちゃんのお話。

<はじめて読んだ7才6ヶ月のヒメの反応>
涙、涙・・。「たいち」が地震を体験したことと、「ゆずちゃん」を回想する場面とが入り組む展開に一瞬とまどいながらも、読後は涙・・

<おすすめポイント>
ゆずちゃんは、風邪で5日休んでいた学校へ、明日は久しぶりに登校するはずだった。明日を待ちわびていたはずが、1995年1月17日、午前5時46分、淡路島を震源とした、最大震度7の地震により、ゆずちゃんは、家の下敷きになって亡くなった。ふうせんやさんになって、世界中の子どもに風船を配って、風船をうかばせてみんなを励ますのが夢だという、ゆずちゃん。

助かった「たいち」、亡くなってしまった「ゆずちゃん」。
震災によって、小さな命と夢が一瞬にして失われてしまった悲しみと、生き残ることができたものの決意が伝わります。
ラストページは、ゆずちゃんとのお別れの日に、風船を空に放す場面。
ゆずちゃん、ふうせんみえるか。」の言葉と、「たいち」が空を見上げる挿絵が印象的です。 

<現在8才6ヶ月のヒメの反応>
ゆずちゃんは、もう学校へけえへん。
きのうも、きょうも、あしたも、ずーっとけえへん。
ひゃくまんねん たっても、もう けえへんのやて。

「もう絶対生き返ることはないんだね。」と言いながら、涙を浮かべていました。

<まつりかの感想>
 当時、大阪で一人暮らしをしていた私も、この地震に遭いました。
 ドーンという強い振動、目が覚めてなにごとかと体を起こそうとした瞬間に、ベッドから振り落とされそうな揺れがきて、必死でシングルベッドにしがみついていました。
 しばらくして、電気が通じ、テレビをつけたときには、神戸市長田区の集落が燃えている様子が映っていました。時間がたつにつれて、甚大な被害があることを新聞やテレビで知りました。ところが、そこに暮らしていた人々の人生がどうなったかというところまで目をむける余裕が、当時の自分にはありませんでした。

 子どもが生まれ、絵本に関心を持つようになって、初めてこの本のことを知りました。
同時に、あの震災で亡くなられた、5500人余りの方ひとりひとりの無念さを、この絵本によって初めて実感したのかもしれません。

 先日、小学校の朝の読み聞かせで、4年生にこの本を読みました。読み終えると、すすり泣きが聞こえてきました。泣いていたのは、担任の女の先生だったのですが。男子児童に「また泣いてる」とからかわれていたところを見ると、普段からよく涙を流す感受性豊かな先生なのかもしれません。からかった男の子も、しーんとした雰囲気を明るくしようと思ったのかもしれませんが。

 阪神・淡路大震災から17年だというのをニュースで見ても、子どもたちにとっては現実味がないかもしれません。東北の震災で今もなおそれまでの日常を取り戻せない人が多くおられるということを聞いても、離れた地に住んでいると、子どもたちは実感をもてずにいることと思います。
 だからこそ、お話と自分とを同一化させることのできる絵本の力が必要なんだと思うのです。
 悲しい社会の現実をも真摯に伝えてくれる。そこに、子どもたちが何かを感じとってくれるかもしれないから。

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号を配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com
ブログパーツ

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

 藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきました

2012-01-05

今年は、お天気に恵まれたお正月を過ごすことができる地域におりました。
みなさんの地域はいかがですか?

三箇日が土日と重なった今年のカレンダーなので、子どもの冬休みが長いです。
そういうときは、普段なかなか会えない懐かしいお友達に連絡をして・・

ヒメが1歳半ばの頃、私たちがこちらに転居してきてからのお付き合い。
まさに、一緒に育児の喜びも辛さも乗り切ってきたような仲間と再会です。
大人7人、子ども15人。
みんな2人、3人と子どもがいるから、ぞろぞろと大所帯です。

再会の場所は、昨年川崎市にオープンした藤子・F・不二雄ミュージアム
藤子・F・不二雄さんが、川崎市多摩区に住み、子どもたちのために数多くのまんがを描き続け、 川崎市文化賞を受賞するなど、川崎市と深い縁があったことで建てれたミュージアムです。

ドラえもんをはじめ、オバケのQ太郎、パーマンなど、私世代が「なつかしい!」と思えるようなものがたくさん。
展示室観覧には、一人ひとりに「おはなし電話」という小型の携帯音声ガイドを使って、壁にかかれた番号を入力すると流れてくる音声で解説を聞きます。
大人と子どもとでは、流れる音声が違うらしく、子どもには、クイズが出されていたり、「大人には内緒だよ」というメッセージが流れることもあるようで、それも子どもは随分楽しげでした。

016_convert_20120106063826.jpg2012010514490000.jpg
「はらっぱ」という名の広場には、どこでもドアや、土管が置かれていました。
(なぜか、内側に「のび太」とか「ドラえもん」なんていう人型が書かれている・・)
子どもたちは、土管によじ登ったり、くぐったりして何時間も遊んでいましたよ。
子どもからは、「土管って何?」っていう質問が。
そこから説明しなきゃならないんだね・・・

よく言われる、「三間の喪失」という言葉。
「遊ぶ時間」「遊ぶ空間」「遊ぶ仲間」の三つの「間」。
はらっぱに土管がある、ただそれだけで、何時間も遊んでいる子どもたちを見ていると、この言葉の意味するところを痛切に感じるのでした。

ドラえもんが、初めて連載されたのはは、1970年の小学館の学年誌なんだそう。
同い年なんだ~・・。
この時代には、まだまだこういう空き地があったということね。
そういわれれば、昔うちの隣の空き地にあった土管。よくよじ登っていたけれど、いつの間に撤去されていたんだろう。。。
2012010516360000.jpg
せっかくなのでお土産は食べ物を。
どら焼き(絵柄が3種類、でも味は同じなのについ買ってしまう)、
アンキパンラスク(ヒメよ、九九の暗記は大丈夫?)、
期間限定のドラミちゃんのメロンパン(メロンパンの中に夕張メロンのクリーム入り。実は、クリーム入りのメロンパンは少し苦手なんだけど、限定品に弱いから。)を購入。

長蛇の列で入れなかったレストランには、作品のキャラクターをいかしたおもしろそうなメニューもありました。たとえば、「小池さんのラーメン」(由来はもちろんラーメン大好き小池さん)や「ジャイアンとカツ丼」(大きいかつ丼というのと、ジャイアンと勝つ・・をかけている!?

帰り際のショップには、タケコプターのヘアバンドっていうのも売られていました。
頭につけている子も見かけたんだけど、小学2年生たちにとっては、そんなにそそられる品ではなかったらしい。わたしは、ちょっと欲しかった気もする

このミュージアムは、完全予約制でローソンのみでチケット販売されています。
入館料は、大人・大学生 1,000円
     高校・中学生 700円
     子ども(4歳以上) 500円

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号が完成しました!ただいま配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com

 2012年も、よろしくお願いします。

2012-01-01

2012年になりました。

今年のお正月は、夫の祖母が逝去したため、喪中です。
東北地方でも、静かな年明けをお過ごしのかたも多いかとおもいます。
それぞれに新年の抱負をもたれていることでしょう。
3・11を機に、わたしも命というものについて、これまで以上に考えるようになりました。
生かされていることに、感謝をして、誠実に日々を過ごしていきたいとおもいます。

今年の干支は、辰。
昇り龍のごとく、景気も上昇し、私たちの生活も少しでも豊かになればと、願います。

このブログも、6年目に突入。
ぼちぼち更新になりますが、今年もよろしくお願いします。
ブログパーツ

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
1月号が完成しました!ただいま配布中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
12 ≪│2012/01│≫ 02
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。