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 ねえだっこして

2006-08-20

ねえだっこして  竹下文子/文 田中清代/絵

ねえだっこしてねえだっこして
竹下 文子

金の星社 2004-05
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<どんな絵本?>
わたし このごろ つまらない
おかあさんの おひざに
あかちゃんが いるから


大好きなお母さんのそばにはいつも赤ちゃんがいて、最近だっこしてもらえない猫。
今までは独り占めしていたのに。
赤ちゃんは、寝て起きておっぱいのんでの繰り返し。ひとりじゃ何も出来ない。
でもわたし(猫)は、大きいからなんでもできる。1人で寝れるし、一人で顔も洗えるし。
だから、大好きなお母さんのおひざを赤ちゃんにかしてあげる。
だけど・・

ねえ おかあさん おかあさん
ときどき わたしも だっこして

すこしで いいから だっこして 


<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>赤ちゃんがお母さんにオムツを替えてもらっていたり、ミルクを飲ませてもらっていたりするのを逐一自分なりに補足説明しています。(「オムツ換えたくないよ~って泣いてるのかな?おしっこでてるから換えなきゃね~」など)
最後のページでお父さんが赤ちゃんを持ち上げて「たかいたかい」をしている場面が好きです。

<おすすめポイント>猫の視点から、おかあさんと赤ちゃんをみつめています。ジェラシーをあらわにしながらも、自分は大きいんだからと意地を張ってみたり。そんな複雑な心理が、子供が発するようなセリフでかかれています。絵はやさしい線と色合い、質感のあるタッチは、赤ちゃんの皮膚のやわらかさや、おかあさんのぬくもりや、猫のしなやかな動きがリアルに伝わってくる感じです。また、お母さんと赤ちゃんVSネコの構図や、表情がとてもうまく描かれています。

<現在3才1ヶ月のヒメの反応>最近わたしの周りでは二人目出産ラッシュ。おかげで私もヒメも、新生児・乳児の甘いかおりや、ムチムチの体、ぽちゃぽちゃのほっぺに触れることが多いのです。
赤ちゃんの生態がわかっているので、
あかちゃんなんて つまらない
ねて おきて ないて 
おっぱいのんで ねて おきて ないて

の部分をとくに好んで読み、「○○ちゃん(お友達の赤ちゃんの名前)と一緒だね~」と。

<まつりかの感想>
 赤ちゃんが産まれたうちの上の子は、この猫の気持ちに共感できるはず。
 赤ちゃんに嫉妬した表情で、同じ部屋にいる猫だけど、お母さんなしでは何もできない赤ちゃんを見ているうちに、ひとりふらっと外に出て、屋根のうえでひなたぼっこをします。そして、お母さんに呼ばれて屋根からおり、お膝にすりよって甘えながら、至福の表情でだっこされる猫。

 下の子にかかりっきりで、上の子に我慢させていることが多いお母さんの胸にも、ぐっと響く内容だと思います。
 ひとりっこのヒメでさえ、この本を読むと、私にぴったり体を寄せて「ねえだっこして」と言ってきます。 体が大きくなってきた娘をだっこする機会もずいぶん減ってきました。「だっこして」といわれても、「歩けるでしょ」とか「だって重いんだもん」と言ってしまう私。もう少しだっこしてあげようって反省。

 挿絵をかかれている田中清代さんは1972年生まれ。95年にはボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞を受賞されています。同世代で頑張っている人をみるととくに応援したくなります。
 この絵本では、軒や縁側といった日本家屋が場面設定されていて少し懐かしい匂いが漂いますし、髪の毛や猫の毛が一本一本丁寧にかかれていたりと今風な感じの絵ではありません。ですからもう少し世代が上の人の作品かなとか、昔に書かれた本かななど勝手に思っていたのですが。(よくみると、居間の机のうえには、パソコンやデジカメ、CD-Rといったアイテムがあります。初版は2004年5月です。)

 母性を表現した絵本は数多くありますが、この絵本はお母さんの温かさがストーリー的に伝わってくるだけでなく、ぬくもりや、柔らかさを「温度」として体感できるような錯覚をおこすくらい絵の力を強く感じられるという意味でもおすすめの本です。

 
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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

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この本、とっても素敵~!
表紙のe-251ちゃん、本当に複雑な表情で…。
親子でギューっとするのは、良いですよねぇ。
娘を膝に乗せて♪わらべうたを歌いながら、ハグするのが大好きでした。
 『このこどこのこ』
  このこ どこのこ かっちんこ
  このこ どこのこ かっちんこ~

オアノアンさんとの偶然、不思議な出来事でしたね、そういう「出会い」って何だか羨ましいなぁと思いました。

田中清代さんの絵本は、最初はちょっと・・・と思っていたものもあったのですが、この絵本とHPを訪問するようになってからは見方が変わりました。
なんだかあったかい感じのする絵ですよね~。
読み聞かせはしていない絵本ですが、自分が読んだ後は、自宅に帰ってから思わず長女を抱きしめた内容でした。

はじめまして。。。
”マトリョーシカな日々”さんへの コメントでお名前がよく似ていたので のぞいてみました。
で、びっくり!
「ねぇ だっこして」は、昨日 何気なく手にとって読んでみて じ~んときた本だったので・・・
うちは もう5年生と2年生と大きな子どもですが それでも にーちゃん(5年生)のことをたまには ぎゅーしてあげようかな という気にさせてくれました。(まだ してないけれど)
また きますね。。。
素敵な絵本をまた 教えてください。

こんばんは
ねこちゃんと赤ちゃんがかわいいですね。
この本は読んだことがないです。

ねこちゃんがさみしそうなので気になります。
赤ちゃんは幸せそうですね。

今度読んでみたいな~

ねこのせつないキモチがセリフになっているのかな?
これってねこちゃんに限らず、感じるキモチなのかも。
うちは一人っ子だけど、このセリフ、グっと心に響きました。

今日は娘とケンカしちゃってね。。。
夜はだっこして寝ようかなー。

大好きです。必ず涙がじんわりしちゃいます。
下の子が生まれるたびに
手をかける時間が減っていくような、上の子…
それでも、下の子が離れたほんの隙に
私にすり寄ってきてくれるのが、嬉しいような、申し訳ないような
そんな気持ちを思い出させてくれる一冊です。
TBさせていただきます。

RENEさん
「このこどこのこ」・・・どんなフレーズなのかしら?でも適当なメロディーでわたしも娘にハグしてみよう。


ひとときさん
田中清代さんの絵ってたしかに独特ですよね。「トマトさん」なんて、こわくてトマト食べれなくなりそうな迫力の絵。(中味読んだ事ないんですが(^^ゞ)
可愛らしさとか華やかさとかはないけれど、心に訴える絵だなって思っています。


ままりかさん
ホホホ・・本当にそっくりなお名前で。由来はなんですか?また教えてくださいね。よかったらURLもお願いします。ぜひ遊びに行かせてくださいね。
これからもよろしくお願いします。

赤ずきんちゃんさん
そうですね、表紙の猫ちゃんはたしかに寂しそう。上の子って、そんな気持ちなのかな?お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだからって我慢させられることが多い。そんな表情を猫ちゃんが代弁してくれてるみたいですよね


りんごさん
お嬢さんと仲直りできましたか?
子供にはだっこが一番ですね。
だっこしてるこっちもそれで心が落ち着くし。


新歌さん
上のお子さんが擦り寄ってきてくれる・・そんな体験をおもちでとても羨ましいですよ。だっこしてって口にだして言える子ならいいですけどね。わたしも子供が甘えたいときに甘えさせてあげられる親でいたいなって思います。
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
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 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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