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 報告「佐野洋子 絵本の世界展」

2006-09-25

行ってきましたよ~~
佐野洋子 絵本の世界展


会期一週間という中、アテナさんRENEさんのレポートを拝見して、なんとか駆け込みで最終日間に合いました。

あまりに慌てていたので、カメラを持っていくことも忘れ、画像がありませんけれど、
『おじさんのかさ』『100万回生きたねこ』『おれはねこだぜ』
『だってだってのおばあさん』『空とぶライオン』
『わたしのぼうし』『おぼえていろよおおきな木』『うまれてきた子ども』『ねえとうさん』『わたしが妹だったとき』『おとうさんおはなしして』
これらの原画の展示と、NHK教育のテレビ絵本で放送された『おじさんのかさ』のビデオ上映がありました。

ほとんどの絵本において、全ページの原画が展示されているという大変贅沢な空間。
絵が見えるように娘を抱っこし、それぞれの額の上に、文章が貼り付けられているのを読みながら歩いていました。

『おじさんのかさ』は、アクリル絵具で青と緑が幾重にも塗られていて独特の色が出されていることを知り、『100万回生きたねこ』では、猫の瞳の色が場面によって違うことに気付き『わたしのぼうし』では原画に「ぼうしとわたし」とサインペンで書かれているのでおそらく最初はこの題名で考えられていたのだろうと想像し、『おれはねこだぜ』では、あまりのストーリーのおもしろさと、墨と青色の絵具という地味な配色ながらも構図のおもしろさ、なにより大量のサバが降ってくる様子に、娘と笑いながら歩き読みしたのでした。

7人兄弟の長女として生まれた佐野氏は9歳のときに2つ上の兄を亡くされています。絵が好きだったお兄さんを尊敬していたという佐野氏。「11才のままの兄のために」として書かれた『わたしが妹だったとき』の原画には、文章が添えられていなかったのですが、絵だけでも十分にそのせつなさがつたわってきました。

 昔、佐野洋子氏のエッセイを読んだとき、たしか、「わたしあまり猫はすきじゃない」という文があったのです。でも何故猫ばかり書くかというと、「犬よりもきれいな形をしているから」と答えていることに驚愕した覚えがあるのですが・・
 でも佐野さんの書く猫には愛情がたっぷり。私は個人的に『だってだってのおばあさん』に登場する5才の猫が好きですけど。

 そして、私が幼少の頃大好きだった絵本『わたしのぼうし』。これも全ページの原画が展示されていたこともあり、歩き読みしながら改めて温かな思いを感じることができました。この本の登場人物は、「わたし」と「お兄さん」。ここに書かれているのは、妹を思いそっと寄り添う優しい兄の姿。お兄さんを亡くされたというエピソードを知って読むと、この作品がハッピーエンドにも関わらず、静かな温かさに包まれることも納得できます。

 佐野さんの絵本の多くは、物静かなトーンで運ばれていく気がします。日常にある愛や命の大切さ、子どもの繊細な心の変化がシンプルなメッセージでありながら深く心にしみいります。
 けして押し付けがましくなく、教訓めいたものもなく、人間の醜さも優しさもすべてを大きく包み込みながらそれを客観的に見ているような作品。
 初期の作品ばかり読んでいた私ですが、2001年に出された『ねえとうさん』などは、熊が主人公でお父さんに光りを当てた本で、こちらは力強さやたくましさを描かれ、初期作品とは違う生気の漲りを感じられました。ぜひ最近の作品も今後読んでみたいと思います。

 
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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

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佐野洋子 絵本の世界展(2)

本日、東京日本橋三越の佐野洋子さんの企画展に行ってきました!!時間を作って観に行って本当に良かったと思える企画展でした。佐野さんは、絵本を通じて「言葉と言葉の間にあるものを伝えたい」という思いを持たれています

コメントの投稿

非公開コメント

まつりかさん、おじゃまします。
いいですねー、原画展。
もうずっと行ってません(涙)
印刷技術がいかに進もうとも、
やはり原画にまさるものはありませんよね。
私は、原画を見て(知らない作家さんだったのに)その方の作品を衝動買いしたことがありますv-238
佐野洋子さんの詳しいお話、ためになりました。
ありがとうございます!

まつりかさん、TB頂きありがとう!
ヒメちゃんと出掛けること出来て良かったですね。
いつもながら素晴らしい記事、私もこちらをTBさせてください、よろしくe-68

わかなさん
そうですね。原画には作者の息遣いまでもが感じられます。何度も色を重ねて書かれているのなんかを目の当たりにすると、こんな思いで作られているのだから、心をこめて読もうって気になりますよね。


RENEさん
TBありがとう。
渋々の主人を無理やりつれて家族3人で出かけてきましたよ。
数年ぶりの日本橋・・・せっかくなので・・と、千疋屋のケーキおいしかったわ~~i-269

間に合って本当に良かったですねv-352
まつりかさんと同じ物を見て、気持ちを共有できて、とてもうれしいです。
TBとご紹介をありがとうございました。

アテナさん
おかげさまで~~アテナさんの記事を見てから出かけたので、みどころがわかってよかったです。またイベント情報あったら教えてくださいね。
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Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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