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 しょうぼうじどうしゃじぷた

2006-10-13

しょうぼうじどうしゃじぷた  渡辺茂男/文 山本忠敬/絵
しょうぼうじどうしゃじぷたしょうぼうじどうしゃじぷた
渡辺 茂男 山本 忠敬

福音館書店 1966-06
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<どんな絵本?>
あるまちの まんなかに、 しょうぼうしょが ありました。
そこには、はしご車の「のっぽくん」、高圧車の「ぱんぷくん」、救急車の「いちもくさん」。そして、ジープを改良したちびっこ消防車の「じぷた」がいました。

 じぷたには、小さなポンプとぷーぷーと鳴るサイレンがついていました。ちびっこでも働き者。でも、のっぽくん達はみなバカにしていますし、町の子ども達も消防署に訪れてもじぷたのことなんか誰も気にかけません。
 ある検閲の日。じぷたは、のっぽくん、ぱんぷくん、いちもくさんの横に並び、3台を見つめながらこう思います。
 なんだか、じぶんが とっても ちっぽけで、
 みにくく おもわれて、かなしくなりました。


 そのとき、隣村の警察から、山小屋が火事になり、ほっとけば山火事になりそうだと連絡が。署長さんは、しぷたに出動命令を出します。
 険しい山道も、ジープのじぷたには平気。じぷたは、めらめら燃える山小屋に水をかけ、無事に消火。山火事も防ぐことができました。
 
 次の日、新聞にじぷたの活躍ぶりが掲載されます。その後、町の子ども達は、消防署をのぞくと、じぷたを指差していいました。
 やあ、じぷたが いるぞ!
 ちびっこでも、すごく せいのうが いいんだぞ!
 

 
<初めて読んだ1才11ヶ月のヒメの反応>いろんな車に興味をもっていた頃。この頃「ぶーぶーじどうしゃ」も一緒に読んでいました。宅急便の車、ゴミ収集車、パトカー、消防車、救急車・・町で見かけると喜んで名前を言っていました。ですから、この本を読んでも「じぷた」が小さいけれど活躍するというストーリーよりも車の形の違いに目を向けるばかりでした。

<おすすめポイント>乗り物絵本の第一人者である山本忠敬氏。この緻密でリアルな描写の車たちは、車好きの子を魅了します。そして、これらが擬人化され、それぞれの性能の違いと活躍ぶりが紹介され、小さい体のじぷたが自分を醜く感じながらも、あるチャンスで大活躍することで、周りからも認められ、自分に自信を持つというストーリーも清清しいです。

<現在3才3ヶ月のヒメの反応>のっぽさん、ぱんぷくん、いちもくさんという名前の由来をなんとなく理解できているようで、「はしごだからのっぽさんなのか~」と言って楽しんでいます。車のライトが、まるで目玉のように描かれ、笑っていたり、横目でみたり、得意げだったり、きょとんとしていたりと表情があることに気付き、マネをしています。

<まつりかの感想>
 1963年初版のこの本。ロングセラーの秘密はなんなのだろう??
 じぷたという主人公の位置づけがしっかりしていることや、普遍的なテーマであること、ストーリー展開には心揺さぶられるものがあり、レトロな絵と地味な色使いながらも、子供だましでない丁寧に描かれた絵だからこそ飽きがこないのでしょう。
 じぷたが、他の車を羨望し、同時に自分に抱く劣等感。大人になっても、周りと自分を比較しては、このように思うことが多々あります。
 子どもも成長とともに、他人と比べて自分を見つめるということがでてきます。自分は自分らしくあればいい、人を羨むのでなく、自分の持っているものを生かしていけばいいということを、子ども達はじぷたを通して感じてくれるでしょう。
 
 今年の春、こどものとも50周年記念絵本の世界展に訪れたとき、山本忠敬氏の仕事机が、たくさんのミニカーのコレクションとともに再現されていたのを思い出しました。乗り物という無機質なものに、命を吹きかけ、活き活きと物語る絵がここから生まれるべくして生まれたという、アトリエでした。
 図鑑ばかりに興味があるという車好きの男の子達が、物語の面白さを感じられる導入としての役割をこの絵本はもっているかもしれません。
 

 
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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

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あ、コレコレ!懐かしくって(内容は覚えてなかったけど絵で思い出したやつです)買ったんですけどね、娘はこの3年くらいの間に3,4回しか手にとってくれないんですよー。
読み聞かせも時間がかかってしまうので縁遠くなりつつありました(^^;)
早速本棚からひっぱりだしてこよーと思います!
私的にはヒーローになれたってことも惹かれるトコかもしれません

こんばんわ|^・ω・)/ ♪

なんとなく車とか昆虫などの本って男の子向きかなー
とワタシ的には思ってしまったりするんですよねi-229
でも読んであげると「車、救急車、ダンプカー!、電車ー!!」って喜んで見るの
女の子でも好きな子は好きなんだな~って(≧∇≦*)
子供の興味のあるものを聴かせたり見せたりするのはいいですよね~v-411
(昆虫は苦手だけど・・・( ̄▽ ̄;) )

りんごさん
そうですね。じぷたは最後にヒーローになるんですよね。
たしかに女の子には、このクラシックな絵と、車ってところが興味の対象外になってしまうかもしれませんね。
うちも登場頻度は少ないものの、一度読むと何日か続けてリクエストがされる本です。


まりあさん
うちも女の子なんでね。玩具は車や昆虫のものはないんですけど、なぜか絵本はこの手のものを読むことが多いかもしれません。
今うちでは昆虫飼ってるんですよ。私はそんなに嫌いじゃないんで。今度は昆虫系の絵本を紹介しようと思ってたところなんで、また見に来てくださいね。

まつりかさん、こんにちは!
この絵本、まだ息子には読んであげていないです。
読んであげたら、きっと喜びそうだな~~!!

じぷたがヒーローになる姿は、とっても爽快ですね!!

まつりかさん、おじゃましまぁす♪
ああ。
長男が3歳の頃、夢中になりました。
車の絵本であって、車の絵本じゃない、みたいな深さがありますよね。
長男は、命名の面白さと、じぷたへの共感があったと思います。
読後感もいいし。

確かにこの作品は、男女を選ばないかもしれませんね。
男は、マニアックにいきますよーーー^^
もう、全くついていけないくらい。
車の知識はすぐ(3歳以前)に追いつけなくなりました。
虫は、私も好きですが、足元にも及びません^^
面白いね☆

あきさん
男の子は絶対喜ぶと思いますよ。また読み聞かせてあげたら感想聞かせてくださいね。
でもジープを改良した消防車って、あまり見かけませんよね?

わかなさん
男の子って電車派と車派にわかれるってききますけど。わかなさんの息子さんは車派だったのかしら?
男の子って女の子とちがって一つのものを追求しますよね。性差ってあるんでしょうね~本能的に。

まつりかさん、こんにちは!
男の子はね、私が知る限り―全員が車は踏襲します。
で、そこから電車へ移行する子、怪獣へ移行する子、ヒーローものへ移行する子、もっとマニアックな車に夢中になる子、などに別れると思います。
いろいろですね。

わかなさん
なるほど。とってもわかりやすい。
身近な男の子を思うと、たしかにそんな感じですね。その点女の子は満遍なくなんでも好きってかんじ。キャラクターものも一つに固執することがあまりないですね。

この絵本、特に男の子は好きですよね~。

「椎名誠の絵本の旅」で『とらっくとらっくとらっく』が登場したのですが、ようやく記事にしました。
よかったら読みにきてください。

めーべるさん
めーべるさんの記事を読んで、山本氏の本をもっと読んでみたくなりました。どうもありがとう。
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まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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