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 いたずらこねこ

2006-12-03

いたずらこねこ バーナディン・クック/文 レミイ・チャーリップ/絵 まさき るりこ/訳
いたずらこねこいたずらこねこ
バーナディン・クック レミイ・チャーリップ まさき るりこ

福音館書店 1964-11
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<どんな絵本?>
庭には、小さな池にカメがすんでいました。
となりのうちには、小さないたずらこねこがいました。
こねこは、ある日カメをはじめて見ました。
近づいていってじっとみて・・こねこはカメの頭をポンとたたきます。
すると、カメは首をひっこめてしまいました。
こねこは飛び上がるほど驚き、カメの周りを歩きます。
そして、もう一度カメを叩くと・・・
今度は足が引っ込みました。
カメはおそるおそる、首を出し、足を出します。
こねこは驚いて、ひとあしさがり、もうひとあし、もうひとあしと、後ずさり。
すると、こねこは池の中にバッシャーン。
こねこは、水が大嫌い。
いちもくさんに自分の家に帰ります。
カメはゆうゆうと池に戻ります。
それからというものは、こねこは、
にわの なかへ はいっては きませんでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そして もう、けっして けっして、
うしろむきに あるいたりなんか しませんでした。


<初めて読んだ3才0ヶ月のヒメの反応>
カメが首や手足をひっこめる場面では、絵本の中のこねこと同じように驚いていました。
こねこが、後ずさりをして池に落ちそうになるのを、ページをめくるたびに「わ~落ちる!怖い怖い」とドキドキしながら聞き、とうとう池にはまってしまう絵をみて、こねこの顔真似をして笑っています。

<おすすめポイント>
いたずらこねこは、好奇心いっぱいの子どもの姿そのもの。読んでもらう子どもが、こねこに同調して楽しめます。表紙の背景と、本文の池の色に使われている深いグリーンと、黒と白の3色のみ。カメの甲羅の模様やネコの毛など鉛筆で丁寧に描かれています。
横長の本の特徴をうまくつかっている。見開きいっぱいに、画面両端からカメとこねこが、徐々に距離を縮めてくる様子や、こねことカメの仕草や表情が活き活きと描かれていて、ページをぱらぱらめくるだけで字を読まずともストーリーが分かります。
 文章も、好奇心いっぱいのこねこと、悠々としたカメの様子が、繰り返しの言葉で対照的に表現してあります。絵の動きのわりに少し長いかなと思われる文章も、読み終える間、絵をじっくり見ることができるという点で、こねこやカメの気持ちに同化しやすくなっています。

<現在3才4ヶ月のヒメの反応>
 最近では、ひとりでページをめくりたがります。なぜなら早くこねこが池に落ちるシーンにたどり着きたいから。でも、ちゃんと文章を読んであげると、クライマックスの「ひとあし、もうひとあし またひとあし うしろへさがりました」と徐々に池にあとずさりするこねこの様子に、やはり何度読んでもドキドキするようです。

<まつりかの感想>
 はじめて目にするものを、好奇心いっぱいに近づき、凝視して、触って驚いて、怖くなって、二度とやるまい!と思う・・・・これを読むと、大人も童心にかえり、わが子が何にでも興味本位で手を出し痛い目に合う様子もなんとなく理解できて、つい苦笑してしまうはず。

 ストーリーや、横長の絵本を横開きにつかううまさという点では『アンガスとあひる』とも似ていますが(過去の記事をごらんください)『いたずらこねこ』は、定点観測で、こねことカメの動きで表しているのに対し、『アンガス・・』は、アンガス(仔犬)の動きとともに画面全体が動いていくという違いがあります。
アンガスとあひるアンガスとあひる
マージョリー・フラック 瀬田 貞二

福音館書店 1974-07
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 文字をよまなくても、絵がしっかりと物語っている絵本。ですから2才くらいから楽しめます。言葉も豊かに語られているので、3才になれば、物語の起承転結をしっかりと楽しめるはず。
 静かな中にも、胸がざわざわするようなスリル感がある本です。
 地味な配色で、絵も決してかわいくはありませんが、子どもがこれほどまでに、こねこに同化して読むことができるということこそ、良い絵本の証拠なのだと思います。 
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genre : 育児

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懐かしいな、この一冊。
そして、今ヒメちゃんと毎日楽しく絵本を体験できているまつりかさんが、羨ましい。
こういう地味めの本に、どうも惹かれがちなRENEです(笑)
間崎さんの訳も、流石で読みやすいですよねぇ~♪

日にちかわって4日AM1時過ぎから、灰谷健次郎さんの追悼番組が教育TVで組まれています。
(人間大学「子どもに教わったこと」第5回~8回1997年の再放送)
夕方の第一部は、素晴らしい内容でティッシュが手放せませんでしたよぉi-241

まつりかさん、初めてお邪魔します。
先日は遊びに来てくださってありがとうございます。
娘ちゃんは私の娘と同じ2003年生まれみたいで嬉しいです。
私も長らく子どもに恵まれずに9年目で授かったんですよ!そういうところまで同じですね。
なんだか共通点がいっぱい。
レビューも細かくて月齢を追ってお子さんの反応を記録に残しているのがすごいなーと思いました。
この絵本もカワイイですよね。
ねこちゃん大好きですもんね、子供は♪
ではまたお邪魔させてもらいますね(^O^)

こんにちは~(^^)
この地味な絵本だからこそ、イラストにとらわれることなく読めるんですね~。
娘は少しずつ字が読めるようになってきて、絵本のチョイスの仕方が変わってきました。
この絵本、娘が好きになりそうな感じだな~(^3^)

まつりかさん、こんにちは。
この本、ワタシも子供のころ大好きだったんですよ。
それで先日、息子に買ってやりました。
2歳の息子の反応は、まだまだ「?」って感じでしたけど、そのうちヒメちゃんのように楽しめるようになるのかなって思いました。

また遊びに来ますね!

RENEさん
いつも情報をありがとうございます。
おかげで録画し、見ることができました。
ここでも色々な絵本をとりあげて教育について語られていましたね。わたしも『ろくべえ・・』が好きなのでこのお話には釘付けでした。

いたずらこねこ・・地味ですけどね。わたしも地味な絵本にひかれるところがあります。


らぴ~♪さん
訪問ありがとうございます。
ほんと、なんだか似ていてうれしいな。
これからもよろしくお願いしますね。


りんごさん
そうかあ、字が読めるようになってきたんですね。字に興味をもつようになった子どもは、絵本の読み聞かせをしてもらったときにどんな反応になるんだろう。絵本選びの幅がまた広くなってきそうですね。


araiaさん
訪問ありがとうございます。
そうそう、この絵本も古いですからね。
子どものころに読んだって人も多いでしょうね。自分が好きだった本を子供に読んであげるときって、子どもの反応が気になりません?同じように気に入ってくれるかな?なんて・・そういう邪念もあって、ついチカラをいれて読んでしまいます。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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