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 サンタクロースの部屋

2006-12-25

クリスマスが終わりました。
みなさんはどんなクリスマスだったでしょう。

 去年2才だったヒメにはレゴをプレゼントしたんです。
昨年は、枕元にあるレゴを見ても「ふうん」って感じで。
だって、本人が欲しいわけではなかったんですから。
親の思惑で「創造力をもってほしい」って思ってレゴにしたんでね。
まあ2才ということもあって、サンタクロースって?クリスマスって?・・よく理解していないということもあったんでしょう。

 今年は、「ネックレスをサンタさんにお願いする」と、自分の欲しいものを言うようになり、サンタクロースを心待ちにするようになりました。数週間前から、フェルトで大きな靴下を作り、昨夜はそれを寝室のドアにひっかけておきました。
 そして今朝・・・ヒメは起きるやいなや靴下を振って、音がするのを確認し、おそるおそる手を入れて・・・
「わ~っ。サンタさん来たよ。」と私の元に包みをもってきて嬉しそうに開けて見ています。
 2才と3才ではこうも反応が違うものかと感心すると同時に、子どもってほんとに信じているんだなあとその喜びように嬉しく、そして微笑ましく思ったのでした。


サンタクロースの部屋ー子どもと本をめぐってー   松岡享子
サンタクロースの部屋―子どもと本をめぐってサンタクロースの部屋―子どもと本をめぐって

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 これは1978年に初版された、子どもと絵本について書かれた本です。
 この本は、過去に新聞や雑誌に発表されたものを1冊の本にまとめたものなのですが、1973年12月10日の朝日新聞に最初に掲載された「サンタクロースの部屋」が、この著書の「はしがきに代えて」として冒頭の項目にあります。

 その中に、松岡享子氏がアメリカのある児童文学評論誌にみつけたある一文というのが、書かれています。
「子ども達は、遅かれ早かれ、サンタクロースが本当は誰かを知る。・・・幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う。わたしたちは、サンタクロースその人の重要さのためでなく、サンタクロースが子どもの心に働きかけて生み出すこの能力ゆえに、サンタクロースをもっと大事にしなければいけない」

 この文章を読んで、松岡氏はこのように書いています。
 本当らしく見せかけることによってつくられる本当と、本当だと信じることによって生まれる本当を、子どもはそれなりに区別している。
 むしろ、見えないものを信じることを恥じ、サンタクロースの話をするのは子どもを騙すことだというふうに考える大人が、子どものふしぎの住むべき空間をつぶし、信じる能力を奪っているのではないだろうか。


 この文章が書かれてから30年以上たちました。プレゼントの内容も大きく変わり、サンタクロースは商業化され、クリスマスは家族と過ごすよりも恋人と過ごすものというスタイルが定着してきました。
 子どもはいつまでサンタクロースを信じるのでしょう?
 松岡氏の言葉を借りれば、それは周囲の大人次第なのかもしれません。サンタクロースの存在を信じている子には、親が協力してあげればいいわけで、「そんなのいないよ」と教える必要などないんでしょうね。いつか自分で気づくんでしょうから。

 子どもの心の中にすむファンタジーの世界は、現実社会からだけでは養われない大きなチカラをもっていると思います。不思議を信じる力は、生きる力にも通じるんじゃないかと。サンタクロースだけでなく、妖精や、鬼や、地獄やそういうものを信じることはとても大切なこと。絵本や物語を読んで得られる想像力もそのチカラだと思います。

 「いい子にしていたから、サンタクロースはプレゼントをもってきてくれたんだ」・・・・そのことが、幼い子どもにはどんなに励みになることか。自分はサンタクロースのことを知らないけれど、自分の事を見ていて応援してくれているというのは、もし本当のことを知ったときにも、「なんだどおりで、自分のことをよくわかっていてくれたわけだ」と合点がいくものでしょう。それは、けして夢がさめたとか、がっかりしたというものではないと思うから。
 子どもの心の中の、サンタクロースの部屋をどうぞ大人の手で潰さないように。
 

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非公開コメント

サンタ感について、同感です。
松岡さんのこちらの図書、最近開いてなかったので、もう一度読み返してみよぉ~

未だ空想世界が大好きなため、昔話や神話、妖精などに傾倒しがちなRENEですが、何やら悪くなさそう(笑)
子どもに近いということで、これからも楽しみたいと思いますv-87

明日の午後、R.サブダ展行ってきますv-355

>本当らしく見せかけることによってつくられる本当と、本当だと信じることによって生まれる本当を、子どもはそれなりに区別している。

なんとも説得力のあるお言葉です。
TDLは嫌いじゃありませんが、
夢の国からは1番遠いところにあるなぁと思うことと
似ているでしょうか。

プレゼントしているのが誰か知ったとしても、
サンタがいると信じる心はまた違うと思っています。
小さなうちは、いい子にしてたらと言う考えで。
大きくなったら、サンタは”どういうものなのか”理解できたら、
とても素敵だと思っています。
なんせ、子どもよりもよっぽどファンタスティックな世界に
片足突っ込んでいる史なので♪

いいお話でした、本当に。
サンタさんやら妖精さんやらを信じることを通して、「目に見えないもの」「実体のないもの」を信じる能力が養われていくんでしょうね。それが子供たちの心を豊かにしてくれるのでしょう。
「ばれなきゃいいや」の逆というか。

豊かな心をはぐくむために、私たちはいろいろとしてあげられることがあるんですねえ。

アメリカのクリスマス

はろー! るんるんママです。

私の娘もサンタさんが自分の欲しかったプレゼントを持ってきてくれたので喜んでいました。サンタさんのことを本当に信じているいるんだなあと思うと親としても楽しいですね。

アメリカのサンタさんはツリーの下にプレゼントをおいてくれます。クリスマスは家族、親戚、友人などと過ごす人は多いですね。

今年は娘に本当のクリスマスの意味を知ってもらうために子供用の聖書を買って読んでみました。商業化されたクリスマスだけしか知らない子供にならないようには私たちの努力が必要ですね。

こんばんは。
うちの娘も、やっぱり去年とは、感動の仕方が違っていたなあ^^
子どもたちは、成長しているだなと感じる日でもありましたね!
今年は、うちに煙突がなくて、サンタがこないかもしれないと心配していましたよ。
それより、悪い子にはサンタがこない。ということを気にして欲しかったな(笑)
でも、プレゼントをもらって、「ドアから来たねー!」と
本当に嬉しそうに喜ぶ娘を見ていたら
幸せを感じずにいられませんでした。
ほんと子ども達ってサンタを信じていて可愛らしいね。
ヒメちゃんも楽しいクリスマスになって、よかったね^^

RENEさん
この本は子どもの心に本がどんな役割を果たしてくれるかを教えてくれますよね。私は想像力にかける人間なので、ついつい子どもにも辛らつな言葉を浴びせてしまうところがあります。
不思議を楽しむ心を尊重してあげるよう心がけなきゃ。


各務 史さん
お言葉を添えてもらってありがとうございました。そうそう、私の記事の結論部分が弱かったなあ。松岡さんのおっしゃりたいことも、史さんの言われる事そのものだと思います。サンタを信じる心を持ったことのある人は、大人になったときにその本当の意味を理解できるってことですね。


araiaさん
サンタクロースのプレゼントは、ただのイベントになってはつまらないってことを感じました。子どもが信じる心を、そして親がその心にこたえることこそがサンタクロースの意味なんだと。


るんるんママさん
さぞかし素敵でしょうね。アメリカのクリスマスって。教会のミサなどにはいかれました?お子さんに聖書を読んであげるというのも素敵ですね。わたしも本来のクリスマスの意味をちゃんと知ってみたいと思っています。


nao-yuuka-ayuchan5さん
yuukaちゃんの反応はヒメとよく似てるなあ。うちも煙突がないのに、とか、トナカイはどこで待っていたのかとか想像して楽しんでましたよ。この気持ちを大切にしてあげたいですよね。

同感です。松岡さんのお話にもまつりかさんの意見にも。
サンタクロースを信じるか信じないか、ということは神を信じるか信じないか…ということにも似ているような気がします。見えないものを信じること、大切にすることはとても重要なこと。先日、江原さんがTVでも言ってましたが、見えないものを信じたり、大切にすることは、心を思いやったり、気遣ったりすることにも通じると言ってました。本当にその通りだと思います。想像力を養うことは、思いやりややさしさを身につけることなんですね。まずはサンタさんを信じることから始めたいですね。

ありがとう♪

いつもいつも素敵なお話と書籍の紹介ありがとうございます。ユーズドですが、早速注文しちゃいました(^^)。
小さな頃から五感を働かせて、いろいろ想像してみる、体感してみる・・・・幼少時代の経験がその後の人生に大きな影響をもたらすものですね。息子たちには、心豊かに育ってほしいと思っています。貴ブログはそのヒントを与えてくださっています。素敵なブログに出会えてよかったです。

まつりかさん、おじゃましまぁす♪
見えないものを信じるには・・想像力が必要ですよね。
想像力が豊かにあれば、自分で楽しみを見つけることもできるし、いじめや飲酒運転をすることもないでしょう。
それにはやっぱり、絵本の世界でたくさん遊ぶことだと思います。
この本にも、まつりかさんの記事にも共感しました。
体が2つ欲しいと感じるこの頃、まつりかさんの記事でぐーんと元気になりましたよ!
本当にありがとうございます☆
感謝、感謝の気持ちをこめて・・・ポチッ!ポチッ!

京女さん
わたしも江原さんの本やTVを見てスピリチュアルということに関心をいだくようになりました。どうして人は生まれてきたのか、今自分がここにあるのはどうしてなのかということなど。想像力の欠如が今の世の中をおかしくしているということ、江原さんもおっしゃってますもんね。


グリンデルさん
いつもありがとうございます。
小さな命を目の前にして、またいろんなことを思われていることでしょうね。心豊かに育つことが難しくなってきた時代に生きなければならない子ども達ですが、「信じること」が基本なのかもしれません。不思議を信じることももちろん、わが子を信じることがなにより大切ってことなんでしょうかね。


わかなさん
お忙しそうなわかなさん。2月まで大変なんですもんね。
それでも絵本をちゃんとよんであげているわかなさんは素晴らしいと思います。子は親の背中をみて育つ・・忙しくても自分のために時間を作ってくれている親を、おこさんたちはちゃんとわかってるって思いますよ。

今年もおわりですね、絵本読みを始めて1年がおかげさまで過ぎました
当方のブログ応援ありがとうございました、来年もよろしくお願いします

ふくちゃんさん
こちらこそありがとうございました。
来年もよろしくおねがいします
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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