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 きょうはみんなでクマがりだ

2007-02-02

きょうはみんなでクマがりだ   マイケル・ローゼン/再話 ヘレン・オクセンバリー/絵 山口文生/訳
ehon1944.jpg

<どんな絵本?>
5人家族と1匹の犬がそろって、クマがりにでかけます。
きょうは みんなで クマがりだ
つかまえるのは でかいやつ
そらはすっかり はれてるし
こわくなんか あるものか!


草原、川、ぬかるみ、森、ふぶきの中・・これらを通っていくときに、

うえをとおってもいかれない
したをくぐってもいかれない
こまったぞ! とおりぬけるしか ないようだ


この言葉のあとに、次のページをめくると、草原なら「カサカサカサ」、川なら靴を手にもって「チャプチャプチャプ」・・・と、通り抜けていく様子が書かれています。

とうとう洞穴へ。そこで、見たのは、大きなクマ。
5人と1匹は大慌てで来た道を戻ります。
家について、ドアをしめて、2階に駆け上り、寝室のベッドにもぐりこみ、
ぼくらは もう クマがりなんかにでかけない

<初めて読んだ3才0ヶ月のヒメの反応>
 「クマがりって何?」を読んでいる間中連発で質問してきます。
洞穴からぬっと現れる、クマに大興奮でした。

<おすすめポイント>
 繰り返されるリズミカルな文は記憶に残ります。
 川を渡ったりする姿を擬音語を用いて表している。また、この擬音語の文字の大きさも3段階で大きくなっており、視覚で登場人物の動きを表し、想像を広げてくれます。
 洞穴でクマに出くわすまでは、ひとつの場面が見開き4ページ分を使ってゆっくりとストーリーが展開するのに対し、クマに驚き逃げ帰る場面は、見開き2ページで、元来た道を戻っていく様子が描かれており、スピードある展開に、緊迫感が伝わってきます。

<現在3才6ヶ月のヒメの反応>
 洞穴でクマに出くわす場面では、手で目を覆い、逃げかえる場面では「わ~クマが追いかけてくる。逃げて逃げて。」と興奮。とうとう家までついてきたクマが玄関のドアに張り付いている場面では「ドアが壊れる」。布団にもぐって震えている家族の姿にも「もし(クマが)来たらどうする?怖いねえ」と物語に入り込んでいます。
 最後の見開きで、クマが肩を落として洞穴にもどっていく姿を見て、「クマさん遊びたかったんじゃない?」といいます。

<まつりかの感想>
 クマがりに行くというわりには、お散歩に出かけるような格好で出かける家族。クマがりの「がり」は「狩り=狩猟」の意味であろうが、まるで「紅葉狩り」の「狩り=観賞」のような呑気さが漂う設定も面白いです。
 クマがりに出かける時に通る草原を通り抜けるときの擬音語「カサカサカサ」に対し、戻ってくるときは「ガサガサガサ」。このように川やぬかるみを通るときの擬音語も、帰ってくる場面では濁点のついた擬音語になっており、行きののんびりした雰囲気と、帰りのクマが追いかけてくるので必死で逃げていく動きの強さと大きさが、濁点のついた擬音語を一つとっても伝わってきます。 ページをめくるスピードも、後半はどんどん早くなり、恐怖と緊張をもって一気に結末まで引き込まれる本。
 ヒメのいうように、このクマの姿はどこか哀愁漂い、この家族を襲うつもりではなく、友達になりたくて家まで追いかけてきたんじゃないか、それなのに、怖がられてしまって悲しいのかもしれないとも思えるクマの姿。
 クマがりに出かけた家族の視点と、クマの視点をそれぞれ想像すると面白いかもしれません。
 
 このお話は、マイケル・ローゼンによる再話。子ども達の遊び歌がもとになっているとの事です。


 
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私はこの本の原書を読み、英語の歌もよく聞きました。覚えやすいので小さな子供に読んであげるのもいいですね。同じ歌で(クマ)のところを(ライオン)に変えた歌も聞いたことがあります。
怖そうな動物だったら何でもいいのかな?

くまがり

こんばんは^^
色々なところで紹介されていたので
昨年読みました。
仰るとおりスピード感あふれる、擬音の表記が凝った作品でしたね。

想像していたのとは作品の雰囲気が違っていて
いい意味で裏切られました。また読みたくなりました^^

くまがり、たしかに聞きなれないことばですね~。
リズムがよくって読んでて楽しそうな絵本ですね★

るんるんママさん
私は原書を知らないのでこれがどういうあそび歌なのかとても興味のあるところ。ちゃんとメロディーもついているのかしら?


新歌さん
表紙の雰囲気や題名と、物語の内容とのギャップを楽しめますね。ほんといい意味の裏切りがありますね。


masacoさん
そうでしょ。クマがりって・・ねえ~~(^_^;)
まあでもあそび歌ですから、日本のわらべ歌なんかにも、非日常な事を歌ったものもありますしね。

我が家には、英語の絵本があります。
日本語訳があったのは知りませんでした。
なので、ちょっと新鮮v-353

英語もリズミカルでノリノリで読み進められるので、長女が好きだったので、よく読みましたv-410
実は、次女と三女には読んだことがなかったので、ぜひ、下の2人にも読んであげたいと思いました。

アテナさん
↑の、るんるんママさんも英語本をすすめてらっしゃいますね。原文で読んでみたくなりました。
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
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 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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