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 ちびっこちびおに

2007-02-03

ちびっこちびおに   あまんきみこ/作 わかやまけん/絵
ちびっこちびおにちびっこちびおに
あまん きみこ 若山 憲

偕成社 1975-01
売り上げランキング : 143067

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<どんな絵本?>
「ひがらやま」という山に、お母さんとふたりで住んでいる「ちびおに」は、ある雪の日、山をおりて人間の町に行ってみたいといいます。
そこでお母さんは、ちびおにに服と靴、そして角を隠すための帽子をかぶせ、一度きりだという約束で送り出し、
どんなことがあっても これをぬいではだめよ
ちびおにだなんてわかったらひどいめにあうんだからね

と言います。

ちびおには、幼稚園の前で足をとめ、園児の遊んでいる様子をながめているうちに、園の中に入ってしまいます。
「ごんちゃん」という男の子が、池にはった氷に乗ってしまいびしょぬれになって泣いているのを見たちびおには、自分の着ている服、靴、帽子を脱いで着せてあげます。
現れたのは裸の鬼の子。
「一緒に遊びたくてやってきた」というちびおにを園児達は歓迎し、一緒に雪だるまを作ったり、鬼のお面をかぶってちびおにと共にかくれんぼして遊びます。
夕方、園を去るちびおにに、ごんちゃんは貸して貰った服を返そうとします。
ぼくこのままのほうがいいの
というちびおに。
またおいでね。
せつぶんには、まめをまくから、ほかのひにおいで



<初めて読んだ2才11ヶ月のヒメの反応>
「鬼」という言葉に恐れながらも、ちびおにが園児とあそぶシーンがお気に入りでじっくり眺めていました。 
 冒頭で、ちびおにがお母さんとふたりで住んでいる、という文を読むと、「おとうさんはどうしたの?なんでいないの?」と尋ねてきました。

<おすすめポイント>
 こぐまちゃんシリーズの若山憲氏が、それとは全く違った優しい色調の水彩画で、絵を描いています。 子ども達とちびおにが遊ぶ場面は、文字なしの見開き3ページ分の絵で、園児一人一人の表情や、ちびおに探しも楽しめます。
 わかりやすい文章、あたたかな会話文により、ちびおにが自分の正体がばれてもなお園児と仲良くなれていく過程を、ほのぼのと描いています。

<現在3才6ヶ月のヒメの反応>
 ごんちゃんに洋服を貸してあげたことで、裸になり鬼の子だとばれてしまったちびおにが、「一緒にあそびたかったの」と打ち明けたことで、子ども達がわあっ!と笑って喜んでいる場面の絵で、30人ほどの園児が目を細めて笑っている顔が描かれている中で、左上に一人だけきょとんと目をまるくしている女の子を発見しては、「なんでこの子笑ってないの?・・・ちびおにが怖いんじゃない?」といっています。どうしてもこの一人だけ笑っていない子が気になるようです
 
<まつりかの感想>
 ちびおにが人間の町に行ってみたいということで、心配する母親の気持ちが、前半に漂っていますが、途中からはちびおにが子どもと交流することの幸せな様子が流れています。
 最後のページは、夕焼けの「ひがらやま」に裸のちびおにが帰っていく場面。このページがあることで、ちびおには家にも戻ってからお母さんにどんな話をし、お母さんはどう迎えるのかという想像が高まります。
 ちびおにが正体をあらわにしても、それを受け入れて、一緒に遊ぶ子どもたちの姿や、帰り際に「ぼくこのほうがいいの」と、裸のままで帰っていくちびおにの、ありのままの自分自身が好きだと感じているかのようなセリフが、優しく温かな読後感を味わわせてくれます。

 節分が近づいてきたことで、改めて読んだ本。ヒメは昨年の豆まきをよく覚えていて(ちなみに、昨年の節分の記事はこちら・・『泣いた赤おに』でした。)、鬼のお面をかぶった夫の姿が怖かったから、今年はお面をかぶらないでほしいと本気で泣いて頼んできます。
20070203231459.jpg そして、節分当日、夫がすっかりその頼みごとを忘れ、お面をつけると、「怖いからやめてよ」と、それこそ鬼の形相で怒っていました。
 ヒメが制作した鬼の顔は、こんな感じでにっこり笑顔です。
「ちびおにみたいに可愛く描けたね」と言うと、「でも、本のちびおにの顔はちょっと怖い」と
 
 
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こんばんは。
鬼って、本当に悪いのかな?って、思う本が多いですね。
少なくとも、極悪非道の鬼のお話は、知りません。
高田崇史さんの「QEDシリーズ」を読むと、
さらに鬼に対しての認識がガラッと変わります。

以前、ご紹介してたらごめんなさい。
これもまた、鬼の子どものお話です。
『オニタのままで』という題名で、中里奈央さんという方が、書かれました。
http://bunka.sucre.ne.jp/nakazato/onita.html
私が書いたものじゃないけど、気に入ってくださるといいな♪

こぐまちゃんとは全然絵の雰囲気が違うからびっくりです!!
親が人と違う我が子を傷つけないよう隠そうとするけど、子供同士って純粋で偏見がない、鬼もこのままの自分が好きって胸をはれる。
とってもいい話ですね~。
これは、人間社会にも言えますよね。
でも昨日テレビで皮膚の病気の子を持つお母さんが言ってた事で
「子供は悪気はないけど、正直だから、言われると傷つく。だから公共の場に子供を連れて行く勇気がない」と。
私は涙、涙でした。
すごく切なかったです。。。

姫ちゃんの鬼さん、とっても可愛いっ(o^∇^o)ノ

このちびおに、とってもとってもかわいいね。
そしてそのちびおにをうけいれるこどもたちも
とってもとってもかわいいね。
あたたかくて本当に好き。
そして、表紙の絵もすごく柔らかくてやっぱり好きだなあ。
手にとって読んでみたいです。

各務史さん
鬼にまつわる本のご紹介ありがとうございました。おっしゃるとおり、鬼が極悪非道にかかれたものにであったことがないですね。鬼にも心があるということを、どの作家も思っているのかもしれませんね。
QEDシリーズは以前手にしたことがあったのですが、(鬼のお話でなく別のものを読んだ記憶が)。。というのも全部読みきれなかったんですけどね。今ならちゃんと読めるかな。もういちどチャレンジしてみます。
オニタ・・のほうは、この「ちびっこちびおに」がもし小学校に現れていたらと想像させるようなお話。鬼のままでいたいというオニタの言葉と、「ぼく」の勇気に感動しました。


ルーリーママさん
テレビのお母さんの言葉には正直な気持ちが現れていますよね。もし自分がその立場なら、やはりそのお母さんのように隠そう隠そうとしてしまうのかな。いや、そうではなく堂々としていたい、ありのままのわが子を受け止め、子どもにも現実を受け止めて生き抜いていく力をつけてあげたいと・・・言うは易しかもしれませんが。


ともちゃんさん
わかやまけんさんの、柔らかいタッチでレトロな人物像が印象的な本です。
ぜひ読んでみてくださいね。

ちびヒメ鬼は笑顔ですね~
元気に豆まきしたようですね。
「こわいこわい踊り」をしながら豆をまいている
ヒメパパの様子が思い浮かびました。

ヒメ鬼、可愛いですv-154
私も、本当は今年この本を紹介したかったんだけれど、風邪で臥せっている間に節分過ぎちゃって…笑
まつりかさんの記事が読めて、嬉しいわ♪
我が家では、同じくあまんきみこさんの『おにたのぼうし』と仲良く並べて本棚に。
今年は、残念ながら読み逃してしまいました。

ある幼稚園の豆まき風景の映像がTVで流れていたけれど、鬼役の大人に涙しているお子さんが沢山…やっぱり、鬼は怖いよねぇ。

mocoさん
去年とは全く違って、3才になると豆まきの主旨がわかってきたみたいです。豆を年の数しか食べられないことに納得がいかない様子でした。


RENEさん
更新されてないなあと思っていたところでした。お風邪大丈夫ですか?
『おにたのぼうし』も良書として有名ですね。一人で読んだことはありますが、まだヒメには読み聞かせてないので、そのうちに。。
鬼は怖いんでしょうね、子どもにとっては。幼稚園の豆まきで鬼役にはなりたくないですね。嫌われた上に、痛い思いをするだけでしょうし

まつりかさん、すっかりご無沙汰しています。
昨年の記事と会わせて読ませていただきました。
まつりかさんの一貫したブログスタイルにまず感動。
そして、的確な分析・・・・。とても参考になります。
前回の『泣いた赤おに』は是非、就学前に、
そして、今回の『ちびっこちびおに』は
来年の節分の前に買いたいと思っています。
ところで、作者のあまんきみこさんって
『車のいろはそらの色』の作者の方ですね。
小学生の頃、国語の教科書に載っていた
『白いぼうし』を読んで、
心がとても温かくなったことを覚えています。
文章を読んで、自分でそう感じた最初の本かもしれません。
『ちびっこ~』もそんな文章で綴られているのでしょうね。

グリンデルさん
いつも丁寧に記事を読んでくださって、また温かいお言葉ありがとうございます。
あまんきみこさんの「車のいろはそらの色」という本、初めて知りました。心が温かくなったというグリンデルさんの体験は貴重ですよね。言葉の力って大きいと思います。幼い頃に心を動かされた言葉をもつということはその後の人生の大きな糧になりますね。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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