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 こんとあき

2007-03-20

こんとあき  林明子/作
こんとあきこんとあき
林 明子

福音館書店 1989-06
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<どんな絵本?> キツネのぬいぐるみの「こん」は、「あき」が生まれてからずっと一緒に遊んでいます。「こん」はだんだん古くなり、とうとう腕がほころんでしまいました。
 「こん」と「あき」は、「こん」を作ったおばあちゃんのところに直してもらいに汽車にのってさきゅうまち(砂丘町)まで2人旅をすることになりました。
 不安げな「あき」を励ます「こん」。5分間停車の駅に来た時、「こん」は電車を下りてホームで売っているお弁当を買いにいきます。ところが人が多くなかなか買えません。「あき」は一人席で待っているのですが、とうとう汽車が動き出し「こん」は戻ってきませんでした。車掌さんに教えてもらってデッキに行くと、「こん」はしっぽをドアに挟まれたままお弁当をもって立っていました。 
だいじょうぶ、だいじょうぶ。おべんとう、まだあったかいよ
 ぺしゃんこになったしっぽは、車掌さんが包帯を巻いてくれました。それから「こん」と「あき」は終点の砂丘町までずっと座っていました。
 到着すると、ふたりはおばあちゃんの家に行く前に、砂丘を見に行きます。2人で砂に足跡をつけていると野良犬がやってきて「こん」を口にくわえ砂山を登っていってしまいます。「あき」は追いかけていきますが、犬の姿はなく、砂になにかが埋まっているのを見つけます。「こん」を拾い上げ、おぶっておばあちゃんのお家に向います。
 「おばあちゃんのうちは どこにあるの?」あきがきいても、こんは、ちいさいこえで、「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と、いうだけでした。
 「あき」は無事におばあちゃんのうちにつき、「こん」はしっかり縫い付けられてきれいに直してもらいました。そして、3人で一緒にお風呂に入り、できたてのようにきれいなきつねになった「こん」。そして、次の次の日2人は家に帰りました。

<初めて読んだ2才5ヶ月のヒメの反応> 当時のヒメには少し長いお話かもしれないと思っていましたが、起伏のあるストーリーに固唾をのんで聞いているという感じがしました。「こん」が犬にくわえられ、後を追いかける「あき」が砂山のてっぺんまできて「こーん!」と呼ぶ場面では一緒になって叫んでいます。

<おすすめポイント> ぬいぐるみと少女という人物設定と、2人がお互いを思いながら旅をしていく様子、結末までの息もつかせぬ展開。 ぬいぐるみの柔らかさが感じられるような「こん」と、「あき」の愛らしく内面の動きが存分につたわってくる絵はさすがです。
 「こん」がいつも「あき」を助け見守っているのですが、「こん」の危機に「あき」が一人で立ち上がり今度は助けてあげるという少女の成長も描かれています。

<現在3才8ヶ月のヒメの反応> 「こん」がぬいぐるみなのに人間である「あき」を守ってあげているという物語に対し、時々ふと疑問を感じるのか、「これが、こん?」「どっちがこん?」と尋ねてきます。 
 中表紙の、こんの型紙を見て、「これはしっぽで、これは頭・・・」と言っています。
 絵の細かい変化・・・例えば、あかちゃんの「あき」がはじめて歩いたときの靴が、4ページの窓辺に飾られているものだということや、歳月とともに「こん」の洋服が違うことなどに気づいて喜んでいます。

<まつりかの感想> 語彙が豊富になり、言葉をたくみに操るようになって、自分ひとりでできる!やりたい!という意思が出てきた3~4才の子であれば、等身大のままに物語に入り込んでいくことができると思います。 いつも守られている立場の「あき」が、「こん」の危機に面して、自力で何としてでも助けなければという成長がポイントだと思います。「あき」の成長とともに、読み手も成長させてくれる本かもしれません。
 林明子作品は、絵さがしも魅力。他の作品の登場人物なども随所に隠れています。表紙には、ホームの向かいにチャップリン?と思われる人物、その向かいには「はじめてのおつかい」の太ったおばさん?
 汽車に乗り込み席を探している場面では、気になる人物が2人。白いあごひげのおじいさんと、黄色い帽子とベストを着た男。誰なんでしょう?それに赤いポロシャツを着た美少女のは「NAHO」と書いてある腕輪をしています。『はじめてのキャンプ』のなほちゃん?006054110000_s.jpgお弁当を買いに行く場面では窓に映る車両の中の人々が。そこにはなんだかピーターラビットのマグレガーさんそっくりの人がいますし・・
 なによりも、主人公「あき」は、『はっぱのおうち』の女の子ではないかと・・・
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今日も楽しく記事を読み始めたところ、えっ?チャップリン?
もう居ても立ってもいられず、本棚に直行…改めて本を前に置いてから読み直しました(笑)
ヒメちゃんもまつりかさんも、スゴ~イ!
私は、今までどこ見ていたのかしら?
もうマグレガーさんのくだりでは、可笑しくってゲラゲラ笑ってしまったわv-356

林さんの絵は、どこか癒し系で懐かしいところがありますよね。
髪型とかお洋服とか、特に長女の小さかった頃に似ているので、哀愁が湧いちゃう。
これからは、隠れキャラなんかにも注目しつつ楽しむことにします♪

こんにちは
とっても久しぶりにコメントさせてもらってます ^^

1月末にようやく家にもかわいい赤ちゃんが来てくれました
5月には北京に戻る予定をしているのですが 私も主人もおしゃべりが上手な方ではないので中国で子供に日本語をきちんと教えられるか少し不安です ^^;
絵本をたくさん持っていってなるだけ語彙が増えるよう赤ちゃんと楽しみたいと思います

おすすめ絵本参考にさせてもらいますね

まつりかさん、先日はご心配いただいてどうもありがとう。
この絵本に、マクレガーさんがいたとは!わたしも思わず引き出してみてしまいましたよ。
隠れキャラ、いろんな本にリンクしているんですね。
うちでは、上の娘が小さいとき、こんのしっぽがはさまれてぺっしゃんこになったり、犬にくわえられたりするところでいたたまれなくなるらしく、つらい一冊だったようです。
こんのぬいぐるみ、まつりかさん挑戦されませんか?
わたしはいつかはきっと・・・なんて思うばっかりです。

大抵どこの絵本ブログさんに伺っても
紹介されてますよね、この絵本。
定番なんだな~って、思います。
でも、未読なんですけどぉ…。^^;
内容紹介だけで、涙ぐんじゃう涙腺の弱い私。
ぬいぐるみをこよなく愛する小姫が読んだら、
大泣きしちゃうかしら…?

おぉー!! 絵探しの部分、すっごく深く読み込まれていて、とても楽しい発見がたくさんありました。早速、チェックしようっと。私もこの絵本が大好きです。女の子とぬいぐるみの友情と愛情とメランコリックな気持ちがとても繊細に描かれていて、読み進めるうちにどこか懐かしく、自分のかわいがっていたぬいぐるみをふと思い出す…そんな気持ちにさせてくれる絵本です。
ヒメちゃんの反応もいいですね。ヒメちゃんが成長してからの感想もききたいです。

RENEさん
わざわざ本棚からとりだして確認いただいて・・・拙記事を楽しんでいただいてありがとうございました。
マグレガーさん・・っぽいでしょ?ちがうかなあ?作者にきいてみたいです。


chiffon huaさん
ごぶさたしておりました。
ご出産おめでとうございます。
いい絵本ときれいなお花に囲まれてすくすくと育っていかれることをお祈りしております。
また遊びにいきますね。


フラニーさん
こんの人形・・挑戦したいんですよ~。たしか母の友に作り方が掲載されてるんですよね?
いつか、いつかやってみたいと思いつつ・・
市販のぬいぐるみで「きつね」ってあまりないですもんね。もちろん我が家にもありませんが・・


各務史さん
そうそう、定番中の定番の本です。
絵本でこれほどまでにドラマを感じ感情移入できるものって数少ないんじゃないかと。
小姫ちゃんにぜひ読んであげてくださいね。最後の文章は「よかった!」で終わるんですけど、読んでて、本当によかったね、と思える本です。


京女さん
ほんと、京女さんがおっしゃるとおり。
少女の揺れる心が痛いほどに伝わってきて、大人になってよんでも甘い記憶が蘇ってくるような気がします。

プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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