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 こすずめのぼうけん

2007-07-23

こすずめのぼうけん ルース・エインズワース/作 石井桃子/訳 堀内誠一/画
こすずめのぼうけんこすずめのぼうけん
ルース エインズワース 石井 桃子 堀内 誠一

福音館書店 2003-11
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<どんな絵本?>
 羽が生え、翼をぱたぱたさせることができるようになったこすずめは、お母さんに飛び方を教えてもらいます。石垣のところまでいけたら、今日の練習はおしまいといわれたけれど、いざ飛び立ってみると、もっともっと遠くへいけそうな気がしてきました。
 けれど、そのうち羽も頭も痛くなってきて、どこかにとまって休みたくなりました。
 からす・やまばと・ふくろう・かもの巣を見つけては
「あの すみませんが、なかへ はいって、やすませていただいて いいでしょうか?」
とたずねますが、
「おまえさん、
○○○(「かあ かあ かあ・・など、それぞれの鳥の鳴き声)っていえるかね?」
「いいえ、ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきりいえないんです」
「じゃ、なかへ いれるわけには いかないわねえ。 おまえさん、わたしの なかまじゃないもの」

 疲れ果て飛ぶことができなくなったこすずめは、ぴょんぴょん地面の上を歩いていると、同じく地面を歩く鳥をみつけます。
 それは、おかあさんでした。こすずめは、おかあさんにおんぶしてもらい巣に帰り、あたたかい翼の下で眠りました。

<初めて読んだ3才0ヶ月のヒメの反応>
 「ぼく、ちゅんちゅんってきりいえないんです」のセリフがお気に入り。ふくろうの絵を怖がり、その場面になると「ふくろう隠して!」といっていました。
 
<おすすめポイント>
 幼きものが親から離れて一人で冒険したときの心情や、行動を、こすずめに照らし描かれている。堀内氏の水彩画は迫力がありながら繊細。(以前、銀座教文館にて開催された、堀内誠一氏の原画展で、この作品の全ページ分の原画が展示されていました。そちらの様子のレポートはコチラをご覧ください。)こすずめと鳥たちの会話は、同じパターンで繰り返されることにより、休むところもなく、一人ぼっちで不安になっていくこすずめの孤独がストーリーを緊張させるだけに、結末の安堵感が高まります。
 それぞれの鳥がどこにどんな巣を作るのか、どんな鳴き声なのかということも知ることができます。原題は『The Sparrow Who Flew Too Far』 
  
<現在4才0ヶ月のヒメの反応> 相変わらず、ふくろうの絵に怖がり、そのページをめくるときには顔を手で覆い、見ないようにしています。こすずめがお母さんに出会い、巣に帰って翼の下で眠る場面にほっとし、私に体を近づけてきます。
 こすずめに向かって、鳥たちが言う「おまえ」や「おまえさん」に、「おまえって言っちゃだめじゃん」と言っています。『よるくま』で、お母さんが、よるくまに「おまえはあったかいねえ」というセリフの時も、ヒメは疑問を抱いていましたが。お前=人を見下した言葉だから、使ってはいけないと思っているようです。小さきものに愛情を込めて使う「おまえ」を理解してもらうにはまだ時間がかかりそうです。
※(ちなみに辞書によると、「おまえ」は、「二人称としては近世前期までは最も高い敬意をもって用いられたが、次第に敬意が薄れ、明治以降は対等またはそれ以下の者に対する語となった」とあります。)


<まつりかの感想>
 幼稚園で、この大型絵本を読んでもらっているようです。きっと園児たちは、こすずめに自分を重ね合わせて聞いているんでしょう。
 園の中では、親の助けを一切得られませんから、子どもはそれぞれに、お友達や先生に自分の意思をどう伝えるのか、トラブルが起きたときにはどう解決するのかなど、工夫をこらし失敗を繰り返しながら、社会で生きていく力を身につけているんだと思います。
 4月に入園し、あっという間に4ヶ月がたち、夏休みに入りました。毎日お迎えのときのヒメが見せる表情は、自分の帰る場所に無事についたことへの安堵の笑顔と同時に、「ぼうけん」を終えてきた誇らしげで達成感のある顔でその日の出来事を話してくれました。
 最後のページでのおかあさんの羽につつまれて眠るこすずめの絵を見るたびに、私自身、ヒメにとって安心できる場所であり続けたいと思いながら読んでいます。

 余談ですが・・先日「こすずめ」ならぬ、「こつばめ」に会いました20070724022851.jpg今月初めのある日、家族でドライブに出かけているとき、国道に一羽のツバメの子が落ちていました。思わず、このままでは轢かれてしまうと思い、車を降りて助け、用事を終えて家に帰るまで車にあったティッシュの箱に入れておきました。
 後から知ったのですが、鳥の雛や子どもを拾ったときには、その付近の公園など安全で高い場所に戻してあげると親鳥が見つけてくれる可能性が高いそうなのですが、私たちはそのまま家に持ってかえり、一晩このツバメの子と過ごしたわけで・・
 羽もしっかり生えていて、はばたくこともできるのですが、遠くまで飛べずに落下を繰り返していました。飛ぶ練習をしていて落ちてしまったのか・・かわいそうですが、育てようにも「子ツバメ」は、虫を餌にしているため、餌もなく野鳥なので飼う訳にもいかず、結局、翌日拾った国道付近の公園の木に置いてきてしまったのです。無事に親鳥に会えていたらいいのですが・・ 
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まつりかさん、すっかりご無沙汰しています。
しゅんも『こすずめのぼうけん』が大好きです。以前のまつりかさんの記事でこの本のことを知り、早速購入したのですが、大当たりでした(^^)。しゅんは私が読んであげると、こすずめの
「ぼく、ちゅん、ちゅん、ちゅんってきりいえないんです」
の台詞だけは自分で言ってくれます。この台詞、子どもを引きつける言葉が溢れているのでしょうね。そして、この本でとっても感心するのは、一日中探していたお母さんすずめが、こすずめを全く叱らず、優しさに満ちた接し方をしているところです。おんぶして連れて帰るところやお母さんの羽の下で寝かせることも含めて・・・・。自分だったら・・・・まず、なにしてるのぉ!って言ってしまいそう。もの凄く不安になっている子どもであり、もの凄い大冒険をした子どもだからこそ、よくがんばったね、つかれたろうね、と優しい言葉をかけてあげなくちゃいけませんね。とても素敵な本をご紹介下さり。ありがとうございました。

グリンデルさん
こちらこそコメントのお返事がおそくなり申し訳ありません。
いつも温かいお言葉ありがとうございます。
おっしゃるとおり、こすずめが最後にお母さんに会える場面には、なんともいえない安堵が漂うこの本。うちも、「ちゅんちゅんってきりいえないんです」のセリフがお気に入りです。
プロフィール

まつりか

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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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