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 いたずらきかんしゃちゅうちゅう

2007-08-22

いたずらきかんしゃちゅうちゅう  バージニア・リーバートン/文・絵 村岡花子/訳
いたずらきかんしゃちゅうちゅういたずらきかんしゃちゅうちゅう
バージニア・リー・バートン むらおか はなこ

福音館書店 1961-08
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<どんな絵本?>
あるところに、ちいさな きかんしゃが ありました。
なまえは ちゅうちゅうと いいました。

 機関士のジム、機関助士のオーリー、車掌のアーチボールドの3人が、ちゅうちゅうの世話をしています。
 客車や貨車をひっぱって、ちゅうちゅうは日々、小さな町から大きな町の駅を往復しています。
 ある日、ちゅうちゅうは、自分ひとりで早く走ってみようと思いました。そうしたら、きっとみんなが自分のことを眺めて、自分だけを眺めてくれるだろうと・・そして、ジムたちが休んでいる間に、ちゅうちゅうは一人で走り出してしまいました。
「みんな しごとを やめて わたしをごらん!しごとをやめて わたしのこえを おきき!」

ところが、ちゅうちゅうのことを町の人たちは、いたずら機関車だといって怒ってしまいます。いきおいよく走り出したちゅうちゅうも、途中の跳ね橋を越える時に、炭水車を川に落としてしまい、しだいに動かなくなり、暗い森に続く、何年も使われていない古い線路の上で停まり、夜を迎えてしまいました。
 ジムたちは、最新式の汽車を停めて乗り込み、ちゅうちゅうを必死に追いかけます。ようやく助けられたちゅうちゅうは、うちにかえる途中こういいます。
「わたしは、もう にげだしたり しません。にげても、あまり おもしろいことは ないんですもの。・・・・・・」
<初めて読んだ2才10ヶ月のヒメの反応>
全く興味をもたず、途中で飽きてしまって最後まで読めませんでした。「これおもしろくない」と一言。
   
<おすすめポイント>
 絵は、見返しにちゅうちゅうの走る風景の全体図がカラーで描かれていますが、本文ページは全てコンテで描かれたモノクロ。機関車のスピード感や蒸気などがダイナミックに描かれています。
 日常から逃げ出して冒険したくなる衝動や、実行してみるもののうまくいかず寂しさを感じてしまう様子、そして最後のちゅうちゅうのセリフには、いろんな感じかたができるでしょう。
 蛇行した線路にみたてて文字が配列されているなど、絵とのバランスを考えられた文章の配置も面白い。 原題は『choo choo』 

<現在4才1ヶ月のヒメの反応>
 購入してから一年ちかくもの間、2,3回しか出番がなく、しかも最後まで読まれることが一度もなかったこの本ですが、この夏休みにSLに乗車したことをきっかけに、大好きな一冊になりました。
 ちゅうちゅうが助けられたときに言う「ぷうっ」というセリフと、ちゅうちゅうの情けなさそうでかつ安堵の表情がお気に入りです。
 
<まつりかの感想>
わたしの故郷山口県には、SLが走っています。3月から11月の土日と、8月のお盆前後には毎日運行しています。(詳しくはSLやまぐち号ホームページをご覧ください)
 わたしはSLに乗るのは生まれてはじめて。もちろんヒメも。そういうわけで、新山口→長門峡間の往復をしてきました。
 新山口駅(旧小郡駅)では、鉄道マニアの方々と、子連れの家族でいっぱい。客車は、展望客車・明治風・大正風・昭和風・欧風の5車両。全席指定ですが、乗客はどの車両も自由に見学できます。
 20070822235445.jpg20070822235426.jpg山を登る直前の駅(仁保駅)では、これからの難所に備えて石炭を補充のためしばらく停車しています。暑い中作業される方には尊敬してしまいます。そして、蒸気を激しく出す機関車は圧巻で、ここは絶好の撮影スポットになっているよう。
 SLやまぐち号はC571号機という車両で、昭和12年に製造され、今年70周年になります。常磐線や東北本線、信越本線で活躍したあと、昭和54年に山口線でSL復活運転し現在に至っています。「じいじがまだ生まれる前から走っているんだって」というと、ヒメも驚いていました。(よろしければこのときの旅行記は、コチラの記事をご覧ください(身内のブログです。よろしくお願いします。(^^ゞ)20070822235344.jpg20070823000235.jpg
そんなこんなで、ヒメはすっかり機関車に夢中。記念にと買った、チョロQと、模型を床にはいつくばって動かしながら、遊んでいます。
 C571号機は「貴婦人」の愛称で親しまれている機関車。ちゅうちゅうも「わたし」と女性人称で語られています。客車を離して、ひとり線路に停まっている「貴婦人」は、ちゅうちゅうのように「わたしをみて!」と言っているかのように、美しくかわいらしい機関車でした。
 
 この本は、乗り物に興味をもつ男の子に支持される本だと思います。興味のないヒメには、この本への取っ掛かりを作ってあげるには、最高のSL体験になりました。

 ちゅうちゅうの最後のセリフ「わたしは、もう にげだしたり しません。にげても、あまり おもしろいことは ないんですもの。・・・・・・」を読むと、ヒメは「もう逃げないんだって」とポツリ。一人で冒険することの期待などをあまり感じられない性格のヒメは、ちゅうちゅうがいつもお世話をしてくれる人の元に戻って、日常の中に幸せに気づいた様子に安堵しているのかもしれません。
 私は、この結末に「もっと冒険してみないと面白いかどうかはわからないんじゃないか」との感想をもちましたが。ヒメが今後どのようにこの結末を感じ取っていくのか、長く読み続けていきたい一冊です。
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非公開コメント

>わたしはもうにげだしたりしません。にげてもあまりおもしろいことはないんですもの。
まぁ…、そうなんですけどね~。
子供向けの本の台詞としては、ちょっと寂しいかな~。
たくさん冒険したけど、我が家に勝るところなし、ってオチのほうが
しっくり来るような気もするんですよね。
現実は、甘くないのだけど、子どものときには、少々夢を見てもらいたいです。

えへ。我が儘ですけどね。

SL☆

SLなんてカッコイイな~^^
私も幼い頃、どこかで1度、乗せてもらったんですが
どこだったかな~?思い出せない。。。
ほんと小さかったんでしょうね!乗った。と言う事しか覚えていません。
だから、またSLに乗ってみたいです^^
いいなあ。ヒメちゃん素敵な体験ができましたね^^
この絵本、うちの子たちは大好きですよ♪
「ちゅうちゅう・・・」なんて変わっていて、おもしろいよね。
また、ふたりとも列車絵本が大好きで、他にも好きな絵本がいっぱいあります。
でも、私自身が、あまり興味がないものだから
図書館で借りて読むばかりなので、自分の列車絵本が欲しいようです。
この絵本も欲しいらしいです。よく借ります。
娘たちが、こんなに好きになった理由があります。
それは、幼児英語サイトの英語のうたが大好きだからです。
「チューチュートレイン・ゴー・チューチューチュー」
って、楽しく歌っているように、この本も読んでいますよ!

まつりかさん腰の具合は大丈夫ですか?
ヒメちゃん素敵な思い出できましたね!!
ここは、SLが土日に走っているのですが、1度も乗った事がありません。
汽笛は家にいても聞こえるくらいなのに‥
うちにもこの絵本があって、ヒメちゃん同様以前は興味が無かったのに、少し前から好きになったようです。
結局我が家が1番ってとこはスッキリでしたが、私も最後のセリフが、少しすっきりしない感じでした。その言い方は少し寂しくないか‥みたいな

記事を読んで、私も乗ってみたくなりました~♪

各務史さん
お返事がおそくなってすみませんでした。
史さんの意見に同感ですね。
でもね、この結末についての意見を電車好きの男の子のママに言ったら、そのママいわく、「うちのこは電車は時刻表にしたがって動くものだって思っているから、このいたずら機関車はけしからん!反省しているから許す!って思っているみたい」ですって。おもしろいなって思いました。


nao-yuuka-ayuchan5さん
お返事遅くなってごめんなさい。
女の子でも好んで乗り物絵本を読んでいるんですね。やっぱり何事にも、きっかけってありますよね。
東海地区にもSL走っているかもしれませんしね。乗ったらますます好きになるかもね。


ルーリーママさん
お返事が遅くなってごめんなさい。
SLの汽笛が聞こえるくらいのところにお住まいとは・・うらやましいなあ。
でも煤(すす)は大丈夫?SLの車内もよく見るとすすだらけで手が真っ黒になるくらいでしたから、近隣のお宅はお洗濯ものとか大変なんだろうな~なんて、思って乗っていました。
近くにありすぎると意外と乗らないもんですよね。鉄道にこんなに興奮する新たな自分を発見してわれながら笑えました。ぜひ乗ってみてくださいね。

どうも、こんばんは♪(今度はうまくいくかな?)

この絵本、機関車のスピード感とか物語性が伝わってきそうな絵本ですね!
白黒の絵コンテだと、なおさら…かな?って思います。

まつりかさんのご実家ではSLが走っていらっしゃるんですか?!
日本でSLが実際に走っているところがあるなんて知らなかった~~~!!!
機関車が動くところ、1度でいいから見てみたいです。映像とはまったく違った迫力があるんだろうなぁ…と。

山口、ちょっと遠いけど行ってみたくなりました☆

そらさん
2度もコメントをいただくことになってしまいごめんなさい。
ご丁寧にどうもありがとうございました。
本物の機関車は迫力ありますよ。
山口以外にも全国に何箇所か走っているはずです。お近くにあればいいですね。
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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