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 いやいやえん

2007-09-06

いやいやえん   中川 李枝子/文  大村 百合子/絵
いやいやえん―童話いやいやえん―童話
中川 李枝子 大村 百合子 子どもの本研究会

福音館書店 1962-01
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<どんな絵本?>
 ちゅーりっぷ保育園に通う、4歳の男の子「しげる」を主人公に、7つの物語がおさめられている童話集。 
 ①『ちゅーりっぷほいくえん』
  年長の「ほしぐみ」と、それ以外の年齢の低い子のいる「ばらぐみ」2クラスがあります。しげるは、ばらぐみです。園生活の約束事を守れないしげるは、いつも怒られて物置に入れられて反省させられます。そんなしげるが今日忘れて怒られた17の約束事とは?
 ②『くじらとり』
  ほしぐみの男の子たちが、積み木で船をつくって、船長や船員になりきって遊んでいます。船の名前は「ぞうとらいおんまる」。海の真ん中まできた船は、鉄の棒でクジラをつかまえます。結局クジラにひっぱられて船は、ちゅーりっぷ保育園へつきました。出迎えた女の子や、ばらぐみの子供たち。クジラは花束のプレゼントをもらって、やっぱり広い海がいい、窮屈なところは嫌いだといい帰って行きました。
 ③『ちこちゃん』
  床掃除のために机を高く重ねてあったところに、ちこちゃんが上ろうとしているのを注意した「しげる」。でもそのすぐ後に、しげるは机に上ってふざけています。先生に怒られたしげるは、「ちこちゃんがやってたから、ちこちゃんが悪い」と言い訳。ちこちゃんがやっていることと同じことをするのかと注意する先生に、「そうだよ~」と、適当に返事をしていると、先生はちこちゃんの家にいって、ワンピースを借りてきてそれをしげるに着せます。どんなに脱ごうとしても脱げません。ちこちゃんが、泣けば泣いてしまう、ちこちゃんがままごとのエプロンをつければ、しげるにもエプロンがいつのまにかついている。家に帰りたくても、足が勝手にちこちゃんの家に向かってしまう。さて、一体どうなる??
 ④『やまのこぐちゃん』
  保育園に行きたくて自分で先生に手紙を書いた「やまのこぐ」ちゃん。来ていいよという返事をもらったこぐちゃんは、なんと小熊。最初は怖がっていた園児たちもすっかり仲良しに。
 ⑤『おおかみ』
  おなかが痛くて園を休んだしげるだったけど、すっかり元気になって一人原っぱで遊んでいます。その原っぱに一匹のオオカミが。肥っておいしそうな子供がいるぞ~と、しげるを見て舌舐めずり。でも、しげるの顔はごはんがいっぱいついていて、手足も泥だらけ。食べる前にきれいに洗おうとするオオカミはうちに戻り、バケツに湯をいれブラシと石鹸をもってやってきます。さて、しげるはどうなる?
 ⑥『山のぼり』
 5つの山があります。1番目は赤い山で、りんごの木があります。2番目は黄色い山でバナナの木があります。3番目は橙色の山でみかんの木があります。4番目は黒い山でいつも夜のよう。5番目は桃色の山で桃の木があります。
 保育園児たちだけである日山登りに出かけます。黒い山には行かないこと、それ以外の山では、それぞれ果物は一つずつしか食べてはならないというお約束が。ところが、しげるはその約束を二つとも守らないで・・黒い山では鬼に出会ってしまいます。
 ⑦『いやいやえん』
 保育園に行く準備をしているある朝、しげるは気に入らないことが重なってなんでも「いやだい。いやだい。」と言っています。保育園についても嫌だ嫌だというしげるに、先生は「いやいやえんにいらっしゃい。いやいやえんならしげるちゃんもすきになりますよ。」と。いやいやえんは、嫌なことはしなくていい園。一日そこに預けられたしげるは、どうなる??

<初めて読んだ3才7ヶ月のヒメの反応>
 ヒメにとっては長い物語の挑戦。懐かしさのあまり購入したのですが、初めて読んだときから、一作では物足りず、もっと読んでと一冊読まされそうなくらい、お気に入りでした。
 結局数日かけて一冊読み終え、『おおかみ』を一番おもしろがりました。
   
<おすすめポイント>中川氏の保育士時代の経験をもとに物語は作られ、挿絵は妹である大村氏が描き、全7編からなる童話集。
 保育園での生活がいきいきと描かれ、時折空想の世界へ話が展開していきます。
 ある意味問題児?の主人公しげるの行動や、注意する先生の会話などは、集団生活を始めた子どもは身近に感じて楽しめるはずです。
  
<現在4才2ヶ月のヒメの反応>
 寝る前の読み聞かせには、この本の中のどれか一つを必ず読んでほしいといいます。最近は『ちゅーりっぷほいくえん』と『ちこちゃん』がお気に入り。どちらも園生活での子供のやりとりが書かれていて、ヒメは自分の園生活とオーバーラップさせて楽しんでいる様子です。
 しげるが悪い行動をとった場面では間髪入れずに、「ダメだよね、こんなことしちゃ」とお説教をしています。
 
<まつりかの感想>
中川氏&大村氏の姉妹コンビ作品は、ヒメもなじみが深く、当然ながら絵を見て「あっ!これ見たことある」と、気づくわけです。
 ただこの本は、童話だけに、挿絵は絵本に比べると少ないし、色もついていない。少ない絵を見ながら、長文を聞くことで想像していくのは、容易ではないと思っていたけれど、ストーリーの面白さ、主人公しげるの行動は、まったく飽きさせずに、じっと耳を傾けさせるすごい本です。
 
 絵本を読むとき子供は、絵をじっくり見ながら、文章を耳から聞いて、頭の中で絵を自分で動かしながら想像するのですが、童話は絵からの想像というよりは、耳から聞いた文章での想像が主になってきます。 空想の世界に行って戻ってくるスタイルのお話が多いこの本。最もファンタジーの世界観のあるのは2編目の『くじらとり』ですが、ヒメはあまりよくわからないのか、男の子のごっこ遊びに興味がないのか、この編を読みたがりません。
 3才後半にヒメの「いやいや」がひどかったときに、敢えて読んでいた7編目の『いやいやえん』。いやいやえんのおばさんの挿絵が怖いみたいで「そんなに、嫌ばかり言うなら、しげるみたいに、いやいやえんに行く?」と言うと半べそかいて「それは嫌だ~」と言っていました。
 喧嘩をしても誰もとめない、片付けをしなくてもいい、嫌いなものは食べなくていい、順番も守らなくてもいい・・無法地帯の園の様子を想像するとヒメは相当怖いのか、こちらもあまり読みたがりません。

 私自身、幼稚園に通っていたのですが、悪いことをしたら物置にいれられるという経験がありません。入れられている子を見たこともないし。(家ではよく押入れにいれられてましたけどね)。
 この本の初版は1962年。ということは、昭和30年代の保育園には、反省部屋のように使われる物置やおしいれがあったのでしょうかね?現代なら大問題になりそう。。
 
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懐かしいですよー。本当になじみ本です。
来年の今頃は、うちでも子どもと楽しんでいられるかな。
ヒメちゃんのお気に入り、いやがるお話、覚えておきます。うちはどうかな。
バツとしてどこかに入れられる・・・確かに今じゃ大問題になりそうだけど、「おしいれのぼうけん」なんかもそうですもんね。
さほど特別なことでもなかった時代でしょうか。

絶対何度も読んだことあるんですよ、この本。
なのに、毎回、筋を思い出そうと思っても
ちゃんと思い出せないんです。
ものすごく相性悪いのかしら???
今度また見つけたら、読んでみようかしら。
うぅ、それでもまたすぐに忘れちゃうのかな~。
なんか、痴呆症の症状に近くなってきたような…。
ひょ~~~っ!どうしよう!?

フラニーさん
そうそう、私も「おしいれのぼうけん」を思いながら書いていたんですけどね。
ヒメは幼稚園児が出てくるお話が好きですね。絵本の登場人物に似ているお友達が現実にもいるんでしょうね。コハちゃんも来年入園なら、今秋は忙しくなりそうですね。


各務史さん
わかりますね~それって。
私は小説に多いですね。よく読んでいたはずなのに、「どんな話?」って聞かれると説明できない、思い出せないもの。
相当印象深いものでないと、人間って記憶から失っていくものなのかもしれないですよね。
もっと困ったことに私は、直近のことが思い出せないことが多いのでそちらのほうが怖いんですよ。

以前ジブリ美術館でくじらとりを上映していました。
子どもたちの声は本当に子どもをつかっていたので、本当に可愛らしかったです。
勿論内容も本の持ち味を大事にしていたので、満足でした。
ヒメちゃまもうこのような本を聞いているなんて、凄いですね!!

アテナさん
そうなんですか、アニメーションになっているんですね。しげるはどんな声だったのかな?ジブリにはまだ一度も訪れたことがないんですよ。訪れてみたいです。
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まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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