スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 ジャムつきパンとフランシス

2007-10-30

ジャムつきパンとフランシス ラッセル・ホーバン/作 リリアン・ホーバン/絵 松岡享子/訳
ko019.jpg

<どんな絵本?>
あなぐまのフランシスは、お父さん、お母さん、妹のグローリアの4人家族。
朝ごはんに、フランシスは、ジャムをつけたパンを食べていました。
半熟たまごもあるけれど、フランシスは卵が嫌い。
たまごは きらい だいきらい。
だって さわると ブルンブルンするし、
なかが ヌルヌルしてるんだもん。・・・・

そんな歌も口ずさみ、おとうさんや、おかあさんに何を言われても、ジャムつきパンしか食べません。
その晩もお母さんが作ったカツレツは食べず、ジャムつきパンを食べ、次の日の朝ごはんにもジャムつきパン。
フランシスは、はじめてのものは何も食べません。
たべるものは いろいろ あるわ。そして、いろんな あじがするわ。でも、ジャムつきパンなら、どんなものか よく わかっているから あんしんだし、それに、いつ たべても おいしいんだもん。

そこでお母さんは、お弁当にも、学校から帰ってきてからのおやつにも、その日の夕飯にもジャムつきパンだけを出しました。
お父さんもお母さんもグローリアも、スパゲッティミートボールを食べています。
フランシスは涙が出てきました。そして小さい声で歌います。
ほんとのことを いうと あたしは、ジャムに あきちゃったのよ。

・・・・・・・・・さてフランシスはどうするのかな? 

<初めて読んだ3才3ヶ月のヒメの反応>
『おやすみなさいフランシス』を当時よく読んでいたので、その流れで手にしました。『おやすみなさい~』には少しドキドキするようですが、こちらの話は安心して聞けるようで、少し文が長いけれど最後まで聞けていました。とくに、フランシスが口ずさむ鼻歌を面白がって、「もう一回歌って~」とリクエスト。 

<おすすめポイント>
 やわらかなタッチで、淡い配色の絵。でたらめな歌を歌ってときに空想にふける5,6歳かと思われるフランシスの行動に子どもは共感し楽しめ、全体には家族の温かさが感じられます。お父さんとお母さんがそれぞれしっかりと役割をもっているところに、家族の在り方を見ることもできる気がします。
 『おやすみなさいフランシス』では、ガース・ウイリアムスが絵を描いていますが、『ジャムつき~』以降のシリーズの画家は、ラッセル・ホーバンの妻、リリアンに変わっています。)
原題は、BREAD AND JAM FOR FRANCES

 
<現在4才3ヶ月のヒメの反応>
 「お弁当に卵焼きを入れないで」数週間前から突然こんなことを言い出しました。理由は、冷めるとおいしくないとのこと。じゃあ、つくりたてを・・と食卓に出すものの、「気持ち悪い」と。卵焼きだけでなく、スクランブルエッグも、目玉焼きもなにも食べなくなってしまいました。オムライスにしても卵だけはずして食べるし
 あんなに卵焼きが大好きだったのに~母の日に幼稚園で作ってくれたメッセージカードには「おかあさんのたまごやきがすきです」って書いてあったのに・・・

 そんな背景もあって、この本を久々に登場させますが、逆効果
「たまごは きらい だいきらい。あたしは たまごなんか たべなくたって、ちっとも ちっとも かまわない」このフランシスのでたらめ歌に大笑いしながら、「一緒だね~」と喜んでいます 

<まつりかの感想>
フランシスシリーズは、他に『フランシスのいえで』『フランシスのたんじょうび』『フランシスのおともだち』などありますが、私は、『ジャムつきパン・・』が一番好きです。
 なんといっても、フランシスの鼻歌。言い訳の意をこめた歌詞が抜群に面白い。それを、できるだけ小さい声で言って、お父さんたちに聞かれないように歌うなんて・・「なにか言った?」と聞かれ、「ううんなんにも」と答えるフランシスに、そうそう、経験あるある。って頷けるんです。
 新しいものを口にしないフランシスを横目に、お父さんは「ああ今日もおいしそうだ」なんて言って、お母さんの手料理を褒め、お母さんは妹で赤ちゃんのグローリアでも食べるところをさりげなく見せて。それでもジャムつきパンしか食べないフランシスにお母さんは、とぼけたふりして、ついにそればかり食べさせるという手段へ出ます。
 ここで注目したいのが、お父さんが「かわいそうじゃないか」などと言わないところ。ちゃんと父親と母親の意見を一致させて、フランシスの行動への対処をしているんです。そして、親が怒って無理やり食べさせるのでなく、フランシスの意思で、毎食いろんなものを食べるのがいいな、と気付かせるように促しています。
 これらフランシスのお父さん、お母さんの行動は、子どもの意思を尊重し、愛情をもって接していて、夫婦仲がいいというのがシリーズ共通しています。家族が食卓を囲んで会話をするのっていいなと思えるこの本。

 さて、ヒメの卵嫌いはいつまで続くのか、そしてどう克服させようか・・。おべんとうに卵焼きいれられないというのは非常に困るんだけどなあ~~ 
関連記事

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

★★★★おやすみなさいフランシス    (おはなし)

おやすみなさいフランシスぶん:ラッセル・ホーバン え:ガース・ウィリアムズやく:まつおかきょうこ / 福音館書店 / 1966年《おやすみなさいフランシス の内容紹介》特集[眠れない、眠れない・・・・。]の6日目の作品は、フランシスシリーズ....

コメントの投稿

非公開コメント

フランシスのシリーズ、大好きです♪
なんといったって、両親の見事な対応が素晴らしい!
わたしもこのお話がとても好きですよ。
歌を適当に作って歌うのも、ヒメちゃん同様子どものお楽しみでした。
卵嫌いになっちゃったのは、何かしら。
楕円のたまご焼きをななめに切りあわせて、ハート型にする、なんて、小手先の手段ではかわらない意思でしょうか・・・(汗)

受け取ったバトン、遅くなってしまってごめんなさい。
そして次に回せなかったことも、あわせてごめんなさいね。

大好きです~♪
本当に仰るとおり、両親の対応が素晴らしくて
まるで育児書のよう!
フランシスがこの先もフランシスらしく、子どもらしく育っていくのが
とてもよく分かります。子育てって「待つ」ことが要求される場面が多いのですが
それをいらいらせずに楽しみながら過ごせたら、と思います^^
タイトルからしてこの絵本は魅力的ですが、中身もシリーズで一番好きです♪

江國 香織の本を読んで、とっても気になっていたシリーズです。
江國さんんもジャムつき~が特にお気に入りと書いてあったような‥
子供の意思を尊重する、頭でわかっていても、行動がなかなか難しいです。
フランシスの両親のように、大きな愛情でおおらかでありたいですね!!
卵焼きの黄色、お弁当でははずせないですよね。
でも嫌いなものを入れるのは可哀想だし‥
まだ年少さんだし、お弁当は完食出来るものを少量でいいから、のんびり作戦を考えてみてはどうでしょうか(笑)?


読んでみたいな♪

私も前から気になっていた絵本ですが、未読です。
是非、読んでみたいな!
子育てママには必見のようですね^^

フラニーさん
やっぱり、フランシスのでたらめ歌には共感するものがあるのかもしれませんね。
卵焼きをハートにしても、型抜きで☆にしてもどうも無理なんですよね。
ほんと、突然なんですよね~嫌いだといい始めたのが。でもかたくなに食べません。頑固者です。


新歌さん
なるほど「待つ」ことの大切さ・・わたしも子どもを育てることでずいぶん待つことを訓練させられていますね。ここまで言いたいけど、ぐっと飲み込む・・言い方によって叱る方も叱られる方も後味の良いものにしようと必死で考えながら・・でもだめです。わたしはフランシスママみたく機転も利かないので、我慢して我慢して激しく叱るという最もいけないパターンに陥っています(--〆)


ルーリーママさん
江國さんもこの本が好きだとは、ちょっとうれしいなあ。すきそうですよね。適当な歌詞をつけて鼻歌を歌って空想の世界を飛び回っているような感じが。
たまごやきの黄色は絶対なんですよね。仕方ないから最近は黄色いプチトマトで代用です。


nao-yuuka-ayuchan5さん
なんとも微笑ましい内容の本です。
ヒメは最近私への不満があるときは、聞こえないようにぶつくさ言ってわずかばかり抵抗をしているみたい。そんな行動がフランシスに共感できるのかな。

まあ!たまごがきらいになっちゃったの?ひめちゃん。
我が家はタマゴ屋さんなので こまったなあ。

でも、実は私も家のタマゴ以外は苦手なの。
理由はなんか臭いのよ。
ゆで卵なんてまったくだめだったわ。

今ではおでんのタマゴなど2個もたべちゃうぞ。

福音館のかがくのともの「あれこれたまご」
よんでも、無理かなあ?

まつりかさん、こんにちは♪
私も以前、『おやすみなさいフランシス』を記事にしました。
その記事の中で、この絵本だけが原書と異なりモノトーンにしているのが気になる旨を書いたのですが、
まつりかさん、理由をご存知ですか?
シリーズの他作は、ちゃんと原書と同じく色をつけていますよねー。
福音館に問い合わせてみようかしら。
よければ、TB受けてくださいませ!
よろしくお願いします。

「おやすみなさいフランシス」は、まつりかさんがこの世に生を受ける前からのお気に入りでした(笑)
久し振りに引っ張り出して眺めてます。
絵本の中のフランシスと、たまごの一件重ね合わせることが出来て、ヒメちゃん嬉しかったんでしょうねぇ~

娘達が、小学校に入学した後にまず一番嬉しかったことは、お昼が暖かい給食に変わったことだと言っていたのを思い出した。
やっぱりお弁当はね、冷たいからi-229

はなもようさん
「あれこれたまご」・・そうか、そうですね。ちょっと読んでみましょうか。はなもようさんの卵、いいんでしょうね~。毎日おいしく新鮮な卵が食べれてうらやましいです。食の安全について見直されているときですし、とくに生で食べるものについては安心できるものを口にしたいと思います。


わかなさん
TBありがとうございます。
わたしは『おやすみなさいフランシス』の原書がカラーだったことを知らなかったんですよ。
ほんとに謎ですね。どうして日本版はモノクロになったのかしら。


RENEさん
あらあらそんなに昔から愛読されていたんですか?わたしもいい歳ですが(^。^)世代をこえて受け継がれる良書なんでしょうね。
お弁当は冷たい・・・そうですね、わたしもほぼ毎日朝お弁当をつくった残りを食べていますが、冷たくて・・でもこれからの季節はますますだなあ。

こんにちは!お久しぶり!
私が小さい時はご飯とたくあんとイカの刺身しか食べない子供でした。土地柄、冬は野菜があまり無かったしなー。

ヒメちゃん卵ダメなの?私も卵とひよこの関係を知ってから卵はダメになりました。今でもあんまり食べない。でもアイスやケーキは食べるので、そのあたりからの心理作戦でどうかしらー?卵90%のパンケーキとか…

おやすみなさいフランシスしか知りませんでした!

ときどきお邪魔していました
はらぺこママと申します

もともと私自身絵本が大好きだったのですが
こども(3さい10ヶ月・男の子)が生まれ、ますます日常的に触れるようになりました

最近海外(ノルウェー)から帰国して、子どもが幼稚園に途中入園し、現在1万冊の絵本蔵書がある幼稚園に通っています

私の母園なので、いま毎週絵本の貸出のお手伝いをしているのですが、こどもたちに絵本をすすめる際に、これからもまつりかさんのブログをぜひ参考にさせていただきたいです

これからもよろしくお願いいたします

はらぺこママ

いくこさん
どうも御無沙汰しています。
ごはんとたくあんとイカの刺身・・なかなか渋いものがお好きなお子さんだったんですね。いくこさんお酒いけるくちなんじゃないですか?(^-^)
ヒメの卵嫌いは味よりも見た目なんでしょうね。まさにフランシスです。


はらぺこママさん
ご訪問&コメントありがとうございます。
ノルウェーからのご帰国ですか。はあ~~~うらやましいですね。北欧にはいつか行ってみたいというあこがれがあります。またそちらのブログにも遊びにいきますね。
今後ともよろしくお願いします。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
10 ≪│2017/11│≫ 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。