10月4日(木)に、ぶっくぱる主催の家庭教育学級2回目を行いました。(ぶっくぱるとは・・・以前の記事→コチラをご覧ください)
今回は、柴田愛子先生をお招きして、絵本作家の立場と、保育者の立場から見た、子育てと絵本についてお話をいただきました。 先生は、中川ひろたか氏や市川雅美氏らとともに、「りんごの木」を創設。りんごの木子どもクラブの代表として、現在も保育に携わっておられるほか、『母の友』などの育児雑誌や新聞のコラムなどに、子育てについて寄稿されています。 また、ご自身も育児書を数多く書かれ、絵本『けんかのきもち』では、日本絵本大賞も受賞なさいました。
私は以前から、先生の育児書やコラムを拝見して、その独自の子育て論に励まされていました。そして、絵本『けんかのきもち』『ぜっこう』を読んだ時に感動し、そしてそれは実際の現場、つまり「りんごの木」を舞台にしたノンフィクションだと知り、いつか先生のお話を聞いてみたいと思っていました。 ですから、自分たちで先生をお招きできたことは、このうえなく幸せなことでして・・・ もちろんお話も楽しく、先生のお人柄に触れ、受講者、スタッフ共々わが子との向き合い方を反省したり、勇気づけられたり、前向きな気持ちになったりと、あっという間の2時間が過ぎていきました。 先生曰く、「わたしは絵本作家ではない。」と。それは創作でなく、人物は実名だし、実際の出来事を少し言葉を変えて物語にしただけだからと・・。 男の子の物語には、伊藤秀男氏が、女の子の物語は、長野ヒデ子氏が挿絵を描いています。 絵の素晴らしさに助けられて・・というようなことをおっしゃっていましたが、どの絵本にも子供たちの、生きた会話、みなぎる力があふれ、それを見守る「あいこ先生」は、子どもと真剣に向き合い、愛情のある言葉で語られています。 ヒメが『けんかのきもち』を初めて読んだのは2歳10か月。友達とけんかといっても、おもちゃを取った取られた程度のもので、それは意地悪でやったものではなく、お互いの好奇心をとめられなくて起こるようなもの。つまり実体験では、「けんかのきもち」なんてまだ未知のものだったであろうに、この絵本は大好きでした。そして、今、4歳になり、この主人公である「こうた」と「たい」のお互いの気持ちをわかるようになってきたようです。
今ヒメのお気に入りは『ともだちがほしいの』です。これは「ふうこ」という女の子が、引っ越してきてなかなか友達ができないまま夏休みを迎え、夏休みが終わるとまた「あそび島」に通うのが嫌で仕方ない。お母さんは「ひとりで遊んでもいいし、絵本もあるしおもちゃもあるからだいじょうぶ」というけれど、ふうこは、「そうじゃない、ともだちがほしいの」というのです。実はヒメのクラスにも9月から転入してきた女の子がいるようで、最近はよくその子の名前を口にします。絵本の「ふうこ」は、勇気をだして「はるこ」ちゃんに声をかけ、友達になれました。それを読んでヒメは、「ふうこちゃんは○○ちゃん(ヒメのクラスの転入生)みたい。はるこちゃんは、私(ヒメ)みたい」と言っています。 こんなふうに、先生の絵本は、子どもが実体験とほぼ同じ感覚を持って読めるところが魅力なのでしょう。登場人物を自分の友達の○○ちゃんに似ていると感じたり、もしも自分だったらこういう時どうするかな?と考えたりと、心を寄せることができる本だと思います。 2時間余りの講義の中で、印象に残った言葉を書きとめたものを、いくつか挙げてみますと ・「どんなに思っても相手を変えられない。思うようにいかないと思ってイライラせず、そういうときはあきらめることも時には大切だ」 ・「正しい子育てをしようとしても、正しくはならないものだ」 ・「わかっちゃいるけどできないのが人間。」 ・「子どもの言葉にごまかされないこと。言葉以前の内面の変化をキャッチすることが大切。」 ・「自分の内面をえぐりだされるのが子育てだ。」 もちろんこれら一つ一つの言葉には、エピソードがあり、笑い、時に涙しながらの素敵な講義をいただけました。 近々新作絵本も出版予定だそうです。こちらもぜひ楽しみにしたいと思います。 「あそび島」の舞台になっている「りんごの木」の詳しくはこちらのHPで。 ![]() |
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