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 わたし

2007-11-05

わたし  谷川俊太郎/文 長新太/絵
4-8340-0847-9.jpg

<どんな絵本?>
わたし おとこのこから みると おんなのこ
    あかちゃんから みると おねえちゃん
    おにいちゃんから みると いもうと

 「わたし」は「やまぐちみちこ 5歳」
 だけど、見る人によって「わたし」の立場は変わってくる。
 おかあさんからみると?おじさんからみると?うちゅうじんからみると? 
 福音館のかがくのとも傑作集

<初めて読んだ3才6ヶ月のヒメの反応>
 自分のことを名前でなく、ときどき「わたし」と言うことが増えてきたころ。男の子と女の子では「ぼく」「わたし」と一人称が違うことや、「ぼっちゃん」⇔「おじょうちゃん」、「息子」⇔「娘」などの呼び方も違うことなどに気づき、女の子らしいふるまいをするようになってきたり、わざと男の子っぽい言葉づかいをして笑ってみたり、男女の区別を意識してきていました。
 このように、周りから見ると自分はどうなのかということを少し認識できるようになったのもこの時期。おじいちゃんからみたら「孫」で、お父さんからみたら「娘」で、近所の人からみたら「○○さんちのヒメちゃん」で。。というところくらいまでは、わかっても、絵本の中には、まだまだわからないことがたくさんあっていちいち質問してきます。

<おすすめポイント>
 社会の中の自分の位置づけというのを認識し始めてきた子におすすめ。 左ページに「わたし」、右ページにそれぞれの立場からみたら「わたし」はどう呼ばれるのかという構図で絵本は描かれています。
 淡々と語られる文に、長新太氏のユニークな挿絵が、「わたし」をわかりやすく説明してくれています。
 子どもの名前に置き換えて読んであげるとわかりやすいかも。
 
<現在4才3ヶ月のヒメの反応>
 初めて読んだ時に比べるとヒメの周囲はずいぶん広がりました。「姪」「生徒」という意味もわかるようになってきました。でもまだわからないのが以下の4つ。
 ・えかきさんから みると もでる
 ・れすとらんへ いくと おじょうさん
 ・えいがかんへ いくと こども
 ・ほこうしゃてんごく では おおぜいの ひとり

 とくに歩行者天国は、「天国」=死者のいくところだと思っているので、そこから説明しなければならないのです。
「今度ほこうしゃてんごく見せて」と毎度せがまれています。週末の銀座にでも連れて行ってみようかな

<まつりかの感想>
 「わたし」ってなんだろう?
 子どもに読み聞かせながら、自分を見つめなおしてしまうこの本。
 わたしは、夫からみると妻、ヒメからみるとお母さん、親からみると長女・・・いろいろ立場はあるけれど、一番多いのは「ヒメちゃんのお母さん」か「○○さんの奥さん」かな。下の名前で呼ばれることは、結婚してから本当に少なくなってきました。子どもが生まれてからはとくに。だけど、みんなそう思っているのでしょうね~
 「よかったら、○○って呼んでね」と、ニックネームで呼び合いましょうという会話が自然となされている気がします。そうすることで、母でもなく妻でもない「わたし」を保とうとしているのかな。
 
 この本の最後の文・・ほこうしゃてんごく では おおぜいの ひとり・・には、作者のメッセージを感じるのです。
 そして、私はこう思う。群衆の中でも「わたし」をしっかり持って、流されずにうずもれずに生きていきたいって。
 ヒメには、これからもっと世界を広げて、いろんな立場からの「わたし」を楽しんで生きていってもらいたい。決して「わたし」を見失うことなく、地に足つけて。
 
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非公開コメント

自分から見ると、自分は自分でしかないけれど、
他人から見ると…
そうか、そんな風に認識していくものなんですね。
当たり前になりすぎて、忘れてました。^^;
同じような視点で、
「ピタゴラスイッチ」の「ぼくのおとうさん」って曲がありますね。
最後の部分の
♪ おとうさん おとうさん うちへかえると ぼくのおとうさん  ♪
ってとこがあったかな気持ちになって好きなんです。^^

この絵本の中の
>歩行者天国 大勢の一人
いいですね。私もここ、好きです。

長い間、奥さんですまされていた私ですが、
こちらに越してきたら、小さな集落に同じ姓のひとばかり。みーんな、下の名前で呼びあうので、
姓の違う私も下の名前で呼ばれます。
ちょっと、照れくさいよ。

保育園に行ってた頃、園長の男性が「わたし」と言われるので、子供達が悩んでいたことがありました。

そんな昔を、懐かしく思い出させてくれる絵本です。

次の養成講座、私も参加させてくださいね。

すっかりご無沙汰しています。
先日は拙ブログへのコメントありがとうございました。

最近、絵本を読んであげていないなぁと反省。
そして、ハルに何か買ってあげようかと思案中。
しゅんの絵本がたくさんあるからいいかぁ、とも思うのですが、
1歳前後のお薦めの絵本を探しにまた遊びに来ま~す。

各務史さん
あっ!私もこの記事を書きながら「ぼくのおとうさん」のことを思ってました。そして今ふと思ったのが、「わしを誰だと思っておるんじゃ」というような口調でお店の人に文句をいっている人のこと。どんなに偉い人でもそのお店では「お客さん」ですもんね。


はなもようさん
うちの娘も男性が「わたし」というのを不思議がっていますね。どうして男の人は「ぼく」も「わたし」も使えるのに、女の人は「ぼく」って言わないのかななんて・・
同じ姓の人が多いと自然に下の名前で呼ばれるでしょうね。照れくさいでしょうけど、新鮮じゃないですか?


グリンデルさん
日々おいそがいでしょうね。
でも絵本の読み聞かせも歯磨きのように習慣になってしまえば、読まなければ気持ち悪いって感じるくらいになるもんです。
ヒメはここ最近、絵本を一冊読み終わらなくうちに撃沈することがほとんどのため、わたしも消化不良^_^;
だって、絵本って声に出さないと読んだ気にならないというか。
ぜひハルくんのための絵本を買って読んであげてくださいね。

遅くなりましたが、ぶっくぱるお疲れ様でした。
パパ’S絵本プロジェクトの企画もとても面白く、いつも棒読みで家の絵本を読んでいるチチにちょっと悪本^^;を読んでもらおうとか、父親ならではの関わり方もあるのかとか、感心しながら拝見いたしました。
まつりかさんの周りはニックネーム派が多いんですね。素敵なことです。
子どもの名前を親が呼ぶ機会が多いので、子どもの名前はすぐに覚えるけど、お母さんの名前は・・・ってことが多くて、「○○ちゃんのお母さん」って呼んだり呼ばれたり。
でもお母さんって位置でなくその人と付き合っていくことができたら、呼び方も変わるのかな。呼び方から変えたら位置づけもかわるのかな。子どもなしで飲みにに行けるくらいのお友達になると・・・^^子育てを通じてお知り合いになった方々との縁も大切にしていきたいです。

谷川俊太郎に長新太とくれば、せひ読んでみたいと思います。
そーなんです、自分も女性とジョイント絵本らいぶをするとき子ども達の前では何と呼んでいいか困って、結局自分とおなじように愛称で呼ぶ事にしました
「しーちゃん」「ゆみちゃん」そしてふくちゃん・・
てなかんじです
呼ばれた女性は当初だいぶ照れていましたが最近は慣れてきたようです、でも絵本らいぶ以外の他の人の前で思わず愛称で呼ぶと、ん~???この2人そんなに親しい関係なの?てな事を思われないかとちと心配です(笑)

そうね。「わたし」もそう思います。

娘には地に足つけて、たまには飛んでみたりして、、。
いろんな世界を広げていってくれたらいいなー。

私は随分大人になってから「わたし」と言うようになりました。
「わたし」もずっと「わたし」でいたいと思います(^^)

huuyuuさん
つい昨日、クラスのママたちとの飲み会があり、夜中までわいわい騒いできました。ヒメを置いて夜飲みに出かけるのは2回目。ほかのママたちも、パパに夕飯と寝かしつけをまかせて大丈夫か気が気でなく携帯を気にしつつも、こんなことはたまにしかないんだから・・と、開き直って気がつけば23時・・。話題はどうしても子供のことが多くなりますが、それでも一人の女性同士の会話ができて楽しかったですよ。
 子どものおかげでできた縁・・そうですね。子どものおかげでわたしの世界もずいぶん広がりました。


ふくちゃんさん
たしかに誤解されちゃうかも~・・ニックネームを使うとお互い親近感はもてるようになりますよね。呼ぶのも呼ばれるのも照れくさいですけどね。「わたし」のアイデンティティは呼び名で変わるものではないですけど、自分のことをもっと知ってもらいたいなとか仲良くなりたいなという人とはニックネームで呼び合えるようになれればいいなと思っています。


りんごさん
思春期には「わたし」についてずいぶん悩みました。「わたし」が「わたし」でない気がして・・大人になってとても楽に生きられるようになったのは「わたし」を少しすきになれるようになったからかな。子どもにも自尊心を持てる子になってもらいたいなと思っています。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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