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 おおきなきがほしい

2008-09-17

おおきなきがほしい 佐藤さとる/文 村上勉/絵
おおきなきがほしい (創作えほん 4)おおきなきがほしい (創作えほん 4)
村上 勉

偕成社 1971-01
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<どんな絵本?>
「おおきな おおきな 木があるといいな ねえ おかあさん」
かおるは、洗濯物を干しているお母さんに向かって言いました。
かおるの頭に描かれた「おおきな木」はどんな木でしょう?

太い幹にはしごをしばりつけて、どんどんあがっていくと、小さな小屋があって、そこにはベッドも台所もあり、さらに上にいくと、リスや鳥たちの巣があり、その先には見晴らし台があり、遠くをながめることができます。
小屋の中でそれぞれの四季の過ごし方も想像しています。
かおるは、考えた木のことを絵に描き、お父さんに見てもらいます。
かおるとお父さんは、想像するような大きな木に育つことを願いながら、「まてばしい」という木を庭に植えたのでした。

<初めて読んだ3才1ヶ月のヒメの反応>
 このお話の木は、主人公「かおる」の空想だということが、理解できていないので、空想から現実に引き戻される場面では、「何?誰が?・・」と聞いてきます。一つ一つに答えてあげても、いまいち納得がいかないようで???。
 
<おすすめポイント>
 「こんな木があったらなあ~」という気持ちがダイレクトに伝わってくる、タイトルと表紙絵。見返しに描かれた、かおるの描いた木の絵。物語の始まりを期待させるには十分すぎる序章。
 葉っぱの一枚一枚まで丁寧に書かれた線画は、すべて手書きで、とくに四季をたどる場面はとても見ごたえのある絵になっています。
 木を幹から上っていく様子を、絵本の向きを縦に変えることであらわしています。
 空想をめぐらす場面も、楽しいのですが、かおるの話を、聞いてあげるお父さん、お母さんの会話に心が温まります。

<現在5才2ヶ月のヒメの反応>
 「かおる」という名前は女の子みたいだ、とか、この子の服装は変わっているとか(つなぎの半ズボンに、丸衿シャツ、白のハイソックス)・・・視点がどうも妙なところに??
 いまどきではない絵のタッチに、ヒメも不思議と引き込まれているようです。
 妹のかよちゃんを、釣りかごにのせて小屋に運ぶという場面で、「つりかごに、かよちゃんが乗っている絵があったはずだ」と何度もいうのですが・・実際にはそんな絵はありません。
 数か月前に読んだ時に、ヒメの頭の中でその場面を描いたものが、実際の絵に描かれていたはずだという幻覚(?)にさせたのかもしれません。
  
<まつりかの感想>
 3歳に最初に読んだものの、一番よく読んだのは4歳初め。毎晩のように読みせがまれていたのですが、ここ半年はパタリと止まっていました。
 先日「前はこの本ばっかり読んでたけど、最近読んでないね」と言って、自分で本棚から取り出してきました。
 そしてまた最近ヘビーローテーションの本になってきました。
 そんなお気に入りにもかかわらず、ヒメの記憶違いは、はなはだしく、「まさる読んで」「さとる読んで」と毎度違う名前を言うのです。(「かおる」なんだけどね~

 私が注目するこの本のポイントは、かおる少年とそれを見守る親の関わり方についてです。
 おかあさんは、洗濯物を干しながら、かおるの「おおきな木があったらいいな」という話を聞きます。そして、ふとかおるが空想の世界から戻って、またお母さんに話しかけると、昼寝をしていた妹が起きだして忙しくなってかまってあげられなくなります。
 「かおるちゃん、ちょっとまってね。いまおかあさん、いそがしいのよ。あとでゆっくりきかせてね。」
 かおるは、この木の四季のうつろいについてまた空想を始めます。そして、現実にもどると、考えた木の絵をかいてみようと思います。
 うちに帰ったお父さんに、その絵をみせて、説明すると、お父さんは
「うん、うん、すてきだな」
「そういえばおとうさんもむかし、かおると おなじようなことを かんがえたことが あったっけ」
 
 
 でも実際にはそんな大きな木があったわけではないんだということを言うと、かおるはお父さんをなぐさめながら、
 「ねえ おとうさん おおきくなる 木をうえようよ。おおきくなったら、ふたりで その木のうえに こやを つくろうよ。
「うん うん そりゃ いいかんがえだ」おとうさんは にこにこ わらって、そうこたえたのです
 
 このように、子どもからのメッセージをちゃんと受け止めて、あしらうことなくちゃんと向き合って返してあげている両親の姿に感心します。認めてくれた、自分のことをわかってくれたということは、子どもにとって大変うれしいことなんだと思います。

 そんな、かおるは、ひとりで空想遊びができています。自分を認めてくれる人がいるという安心感の中に身を置き、自分の内面と対峙できている子どもは、想像の世界を楽しめるのだと思います。
 今の子どもはこんな空想をしているのかな?木を眺めるどころか、木の下で何か「道具」を使って遊んでいる光景ばかりが浮かんでくるのは、私だけでしょうか。目的もなく、ただぼーっとする、そんな余裕は時間的にも精神的にもないのかもしれません。
 忙しい時代を生きる子ども社会だからこそ、想像する楽しみを教えてくれるこの本は、とても貴重なのではないかなと思うのです。
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我が家でも最近は出番があまりない絵本ですが、一時期かなりブームでした♪
木登りが大好きで、フローネが大好きだった私的には、こんな夢のある木、何度読んでもワクワクしちゃいます。
ルーは、「かおるって名前も髪型も女みたいだけど、男なの?」と何度も確認してましたよ(笑)

子供との関わり方、お母さんはもちろん、こんなお父さん素敵だよな~と思ってました。
一緒に木を植えてあげるなんて‥素敵な親子関係ですよね!!

ルーリーママさん
フローネって、アニメのですよね?
私は見てなかったなあ、たぶん。
ルーちゃんもうちのヒメと同じことを言っていますね(*^_^*)
もしかしたら、中性的に描かれているからこそ、女子にも受け入れられやすいのかもしれませんね。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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