ちいさなあなたへ アリスン・マギー/文 ピーター・レイノルズ/絵 なかがわちひろ/訳
<どんな絵本?> あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、その いっぽん いっぽんに キスを した。 ・・・・ わたしの あかちゃんは、 わたしの こどもに なった。 ・・・・・・・・ やがて、せいいっぱい てを ふりながら しだいに とおざかっていく あなたを みおくる ひが やってくる。 ・・・・・・ いつか あなたも たくましくなった その せなかに ちいさな おもさを せおうときが くるかもしれない。 ・・・・・・・・ 絵本のカバーには「すべてのおかあさんと その子どもたちに」とあります。 <おすすめポイント> 余白をたっぷりもたせ、やわらかな線と、淡い色調の絵。 活字でなく、手書きの文字によるレタリングも優しく、母親が娘の誕生からの成長を見守り、これからの娘の人生に送る温かなメッセージが、絵本全体から伝わってきます。 現在子育て中のお母さんや、子育てを終えた世代が「母親」としての立場で読むだけでなく、「子ども」の立場で自分の母を想い、育ててもらったことへの感謝や命のつながりを感じられます。 <まつりかの感想> 帯にかかれた「NYタイムズで絶賛され、全米中の母親を号泣させた絵本」という言葉。これで感動しない人はいないとでも言わんばかりで、少々とまどいながらも、立ち読みを。 号泣とまではいかないけれど、目頭があつくなり、文字がかすみ・・たしかにじんわりと私の中の母性に響いてきました。 書店にいくたびに、平積みされたこの本を手に取り、そのたびに目頭を熱くし・・・ 何度も繰り返して、「やっぱり買おう」とようやく購入にいたった本。 ヒメには読み聞かせていませんし、しばらくは読み聞かせるつもりはありません。4才児の心に働きかける絵本ではないだろうという理由のほかに、母の娘への想いというものを、こういう形で伝えたくないなと思うからです。なんだか感謝を押し付けているような気もして・・だから、この絵本は大人のための絵本なんだろうなと。 「わたしの あかちゃんは、わたしの こどもになった」の次の頁からは、眠っている娘を見ながら、む「いつかきっと・・」というフレーズで始まり、娘の未来にむけての語りに変わっていきます。 つまり、この絵本の母親は、ちょうどヒメくらいの娘をもつ母という設定なため、深く共感できるのかもしれません。 ヒメもこれからの人生で様々は喜びや不安を抱くことでしょう。こんなに近くにいるけれど、いつかは私の元を離れ、結婚して子供をもつかもしれません。 去年、ヒメが入園し、私の目の届かないところで数時間を過ごしてくる時間にたいして、育児からの開放感の喜びばかりを感じていたけれど、今は、それよりも、大きくなるにつれて、親と一緒にいられる時間が短くなっていくんだと思うと、時折さみしさを感じます。 わたしの親もそうだったのかしら?早くから親元を離れた私を、親はどんな気持ちで見送ったのだろう?若かった私は、いつも前しか向いてなく、実家を振り返ることのなかったことに対して、さみしさを感じていたのだろうか?そして、そんな娘が出産し、子育てをしているということを見て、今どんな風に思っているのだろう? ![]() |
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