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 ろくべえまってろよ

2008-07-26

ろくべえまってろよ  灰谷健次郎/作  長新太/絵
ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)ろくべえまってろよ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)
長 新太

文研出版 2005-02
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<どんな絵本?>
深い穴に落ちた、犬の「ろくべえ」。
小学一年生の5人の子どもたちが、穴をのぞきこみながら、ろくべえ待ってろよ!と励まします。
通りがかる大人たちは、何もしてくれません。
子どもたちは、歌を歌ったり、シャボン玉をふいたりしますが、ろくべえは、元気なくうなだれたまま。
頭が痛くなるほど策を考え、思いついたのが、ろくべえの恋人犬、「クッキー」をかごに入れて、穴に降ろし、ろくべえが喜んでかごにはいったところを、吊り上げるというもの。
クッキーを かごの なかに いれました。
そろり、そろり。
そろり、そろり。
そろり、そろり。
そろり、そろり。
ぐらっ。
「あっ。」
もう、すこしで おちそうでした。
あぶない。 あぶない。やっとつきました。

見事、ろくべえはクッキーと一緒にかごに飛び乗りました。
しめた。
そら。いまだ。
「わあっ。」
みんな、おおよろこびで ロープを ひきました。


<初めて読んだ3才3ヶ月のヒメの反応>
 犬が穴に落ちているということで、「かわいそう」といい、「怖いから読みたくない」と言っていました。途中上の空で、あまり話もきかないまま、「クッキー」という言葉だけが耳に残ったようで、読み終えた後の一言は、「ろくべえは、お菓子があったから、かごに入ったの?」と(オイオイ
  
<おすすめポイント>
 穴に落ちた犬を、上から見守る子どもたちの、不安・心配・期待などの心理がひしひしと伝わる会話。一筋縄ではいかない展開にハラハラします。
 また、薄暗い穴におちた犬のさみしげな表情や、それを上から見守る子どもたちの表情を描いた、長新太氏の絵が見事です。
 小さな子どもたちが、大人をあてにせずに、自分たちの知恵で犬を助け出していく展開は、手に汗握るものがあり、お話に引き込まれていくこと間違いないと思います。
 
<現在5才0ヶ月のヒメの反応>
 ヒメは半年前から『マコチン』がお気に入りで、同じコンビで作られたこの絵本を、久々に手にしてみました。
 子どもたちがお母さんを呼びにいく場面にホッとしたのもつかの間、結局何の力も貸してくれなかったことに、ヒメは随分と腹を立て、「ほら、だからお母さんはだめでしょ」と、思わず私がとばっちりを受ける破目に。。。
このあと、通りすがりの男の人が、穴を覗き込んだだけで去っていく場面になると、「なんで助けてくれないの!」と今度は涙声。
 こんなにも感情移入しているため、ろくべえ救出成功という結末には、大拍手で「やったね~」と言って私に抱きついてきました。そして、表紙の「ろくべえ」をなでなでしながら「よかったね~抱っこしてあげる」と。読み終えた後は、どっと疲れている様子でした

<まつりかの感想>
 灰谷健次郎氏がはじめて手がけた絵本。
ろくべえが、死んでしまうかもしれないという不安の中で、自分たちに今できることをあれこれ模索していく様子はとても温かく、それに対して大人たちの無情さが浮き彫りになっています。
 絵本のカバーには、「作者のことば」「画家のことば」として灰谷氏と長氏のコメントが載っています。
長氏の言葉を引用しますと・・ろくべえのおちたあなのなかは、くらくてよるのようです。いちばんおわりの、みんなにたすけだされるところは、きゅうに、あさになったようなきがします。・・・・・・・・「よるから、あさへ」わたしは、えをかいていて、そんなかんじがしました。
 そう、この物語は、穴の上にいる子どもたちの目線で描かれているため、当然子どもたちの心情に寄り添えるのですが、暗闇から抜け出すことができた、ろくべえの心情もしっかりと伝わってくるのです。ろくべえの上目づかいな表情や、背中をまるめてうなだれている様子などは、文章だけでは十分でなく、やはり、絵の力によるものが大きいんだろうなと思いました。灰谷氏の短編集としてこのお話が収められているものもありますが、このお話にはこの絵が不可欠だと思うくらい、絵本で読むことをお勧めしたいです。

  ところで、文中には、ちょくちょく関西弁が登場します。
「ろくべえ げんきだしぃ。」とか「どうしょう。どうしょう。」 「いぬでよかったなぁ。にんげんやったら、えらい こっちゃ。」など・・
 『マコチン』では、登場人物全員が関西弁を使っていますが、こちらの絵本では、一貫性がありません。子どもたちのお母さんは標準語です。(「むりよ。」「そうだわ。おとこでなくちゃ」「ゆるしません。そんなこと」)それに、子どもたちも全員が関西弁なわけではないのです。
 その標準語の具合が、なんとなく違和感を感じてしまいます。やっぱり灰谷さんには、登場人物全員に、こってこての関西弁を使わせてほしかったなあ。

 それに・・ろくべえは、誰の犬なんでしょう?救出にかかわった5人の小学生の誰の犬でもないと思われます。野良犬なのか?でも、「ろくべえ」と名前もついているし。一体誰の犬なのか?とても気になる。
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ヒメちゃん、検査入院お疲れさまでした!
原因がわからないというのは、釈然としないと思うけれど、成長と共に症状が薄らぐといいわねぇ

さて、こちらの絵本、勿論大好き♪
お二人とも、この世の方ではなくなってしまったけれど、こうして次の世代に確実に受け継がれていくの嬉しいなぁ~
ヒメちゃんも感受性豊かに育たれていて、ホント楽しみi-264
絵本を介しての子育て、もう一度したくなっちゃうわ(うふふ)

RENEさん
そういえば、灰谷さんの追悼番組のことを教えてくださったのもRENEさんでしたね。あれから一年たちますね。
この絵本を読むたびに、あの番組で語られている灰谷氏のお顔を思い出します。

ご無沙汰です!
ヒメちゃま大丈夫でしたか?
異常がなくて良かったですが、モヤモヤするお気持ちがわかります。
わたしもろくべえもマコチンも大好きです!
長女が1年生のときに、ろくべえを長女のクラスで読み聞かせをしたことがあります。
あのまったりとした感じがいいのか、子ども達は喜んでいました。
子どもながらの発想が大人が読んでも楽しいですね。

ジェインのもうふも大好きです!
うちの次女はわたしのニオイをよく嗅いでいますv-388
そうすると安心するようです。
そんな娘に今度読んであげようと思います。

アテナさん
こちらこそご無沙汰しておりました。
二女さんが、アテナさんのにおいをかいでいるなんて。かわいいですね~。お母さんのにおいがいつまでも変わらず安心する匂いならいいですね。毛布みたいに小さくならないし。
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まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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