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 はしれ!チビ電

2008-08-06

はしれ!チビ電      もろはしせいこう/作
はしれ!チビ電 (絵本・ちいさななかまたち)はしれ!チビ電 (絵本・ちいさななかまたち)
もろはし せいこう

童心社 1997-05
売り上げランキング : 270003

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<どんな絵本?>
夏休み後半、ユウキとサトシとカズは、公園でごろごろしていた。
そこにユウキの弟モトキが、ゴミ捨て場から台車を拾ってきた。
「それで でんしゃを つくろうよ。ダンボールばこ つかってさ。」
「いいね、やろう やろう」

台車に段ボールをガムテープでつけていると、ダイちゃんと、タクヤ、マイちゃんもやってきた。
パンタグラフや、バンパー、懐中電灯をはめこむ穴、窓、ドアを作り、色を塗って・・・。
「このでんしゃに なまえつけようぜ」
「ちいさいでんしゃだから チビ電がいいよ」
「いいね それ」

ようやく完成したところに、おやつのスイカを持ってきた、ユウキのお母さんから、サトシが夏休み明けには転校することを聞いたみんなは、言葉につまった。
「ぼくも てんこう したくないけど、しょうがないよ」と、サトシはうつむいた。
スイカを食べて少し元気がでたみんなは、このチビ電でガードをくぐって遊ぼうと考える。
車体をひっぱる人、押す人、中に乗る人。
みんなの注目の的。
そして、ガードにつくと、
「どきどきするよな」「じゃ いくぞ」「それー」ガタガタガタガタ・・ゴオオオオン・・・ガラガラガラ・・・
ガードの下り坂を一気に下る。みんな、日が暮れるまで町中を走り回った。
「なあ、サトシ、てんこうしても おれたちのことわすれるなよ」
「うん」
「あーいつまでも、こうして ずーっと ずーっと あそんでいたいよなー」

ユウキの家につくと、お父さんがカメラで写真をとってくれた。

<初めて読んだ3才10ヶ月のヒメの反応>
ガードをチビ電で下る場面にさしかかると、体を揺すりながら興奮が伝わってきます。ガラガラ・・・という音とともに走り抜けている絵に、「すごい、おもしろそう!」と満面の笑みで、聞いています。
  
<おすすめポイント>
考えられた構図と、臨場感のある絵、子供たちの生き生きとした表情と、会話が物語を最後までぐいぐいひっぱっていきます。廃材が、子供たちのアイデアと工夫により、楽しい遊びになっていく過程は、読むものをわくわくさせ、またそれを見守る大人たちの姿が絵にしっかり描きこまれているところも、物語に温かみが伝わっています。
 
<現在5才0ヶ月のヒメの反応>
最初に読んだ時と同じく、ガード坂を下る場面には、相変わらず手に汗握る興奮があるようで、ページをめくる前からにやにやしています。
チビ電制作作業に、子供たちの言葉がゴシック体で小さく書かれているところをじっくり読んでほしいといい、「この子が、これを考えたのか~」「この子は何にもしないでふざけてるね~」など、絵を隅々まで見て楽しんでいます。

<まつりかの感想>
 このお話は、公園でゴロゴロしているユウキとカズとサトシの場面から始まります。
「ねえ、 ユウキくん なにかして あそぼうよ」と、また サトシがいった。
「うーん・・」ぼくもカズも きのないへんじ。

 サトシは、この時転校することを明かしていません。ただ、もうすぐお別れすることになる友達と何かして遊びたいと思っていたのでしょう。モトキが偶然拾ってきた台車を使って、チビ電を作り、町中を走り回るという、楽しい思い出ができたわけです。
 「おれたちのこと わすれるなよ」「うん」 
と、夕暮れをバックにチビ電を走らせる子どもたちの姿には、サトシと他のみんなの距離がぐっと縮まり、絆が強くなっている様子があらわれています。
 きっと大人になっても、記憶に残っているんだろうなという、かけがえのない思い出になったに違いありません。
  
 この本には、子供たち自らが考え、それを温かく見守る大人がいます。「こうしたら、ああしたら」という指示をするのではなく、子供の意思に任せているのです。
 一人っ子で5歳のヒメに、私はどうしても、手をとり足をとり。じっくり眺めて待ってあげるということが苦手ないのですぅぅぅ。
 だからこそ、ヒメは、この本がとてもお気に入りなのかもしれません。大人の手を借りずに友達同士で楽しんでいる世界、いつか自分もやってみたいなという憧れの世界がここにはあるから。
 
 絵に出てくる、車のナンバーは「長岡」。気になって調べてみますと、作者は新潟県長岡市柏町にある千蔵院の副住職さんなのだそうです。本業は、絵描きですが、お寺のこども祭りのイベントとしてはじめた、超大型紙芝居の制作を主になさっていて、絵本はこれが処女作にあたるそうです。ここに出てくる「あさひまちガード」「南町公園」「柏町」なども実際にあるそうで。長岡市民のみなさんには、たまらない一冊でしょうね。  
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これもご実家で書いているのね、びっくり!
私はそんな風に上手にできないもの。
ご実家にも絵本が沢山置いてあるのね。
ヒメちゃんはその後痛いのはないの?
気をつけてね。

山口からのアップですね♪
おつかれさまですー。行くのに時間かかりますよね。

もろはしせいこうさん、何年か前に、長岡であった
紙芝居の全国大会の場で、ご本人制作の巨大紙芝居を
見せていただきました。
もろはしさんの斬新な構図が、紙芝居で
ほんとうによく映えて、美しかったです。
「モチモチの木」の紙芝居に、サインをいただいちゃいましたよー♪
そういえば、もろはしさんの絵本って読んだことがないので、
読んでみたいと思います。

ご実家まわりツアー、気をつけて楽しんできてくださいね。

昔ね、次女のお友達でこの絵本がとっても好きな男の子がいたの。。。懐かしくなりましたi-70
絵本の出来た経緯などは知らなかったけれど、この表紙を見て思い出しましたわ♪

私も、一度だけ紙芝居サミットというのに参加したことあるけれど(聴講生として)、紙芝居やってる方々に魅せられっぱなしだったなぁ。。。これまた懐かしい(うふふ)

ご実家で、ゆっくり出来ますように☆楽しい夏休みを~

はなもようさん
毎日暑いですね。山口入りして、雨なし。晴天続きで、雨乞いしていますよ。ヒメの体調も今はいいです。ご心配ありがとうございます。
はなもようさんも、すてきな夏休みを。


琴子さん
そうだったそうだった。琴子さんの記事で以前紙芝居の大会にお出かけになったというのを拝見しました。そのときにも、諸橋さんの作品があったんですね。巨大紙芝居・・どのくらいの大きさで、読んでもらうとどんな感じなのか・・一度体験してみたいです。


RENEさん
RENEさんも紙芝居サミットに参加されたことがあるんですね
この本、絶対男の子は気に入るはず。友人に「おすすめ絵本は?」とたずねられると、最近はこれを紹介しています。RENEさんも、たのしい夏休みを。
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まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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