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 ももいろのきりん

2008-11-12

ももいろのきりん   中川李枝子/作 中川宗弥/絵
ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)ももいろのきりん (福音館創作童話シリーズ)
中川 李枝子

福音館書店 1965-07
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<どんな絵本?>
るるこは、おかあさんから、とても大きいももいろのかみをもらいました。
かみをひろげると、へやいっぱいになって、るるこのいるところがなくなりました。
・・・・・・・・
「このかみでなら、うんとくびのながい大きなきりんがつくれるわ。あたしがのれるぐらい大きくて、そのうえ、せかい一きれいな、ももいろのきりんが!」


るるこは、のりとはさみで切り、目と口をクレヨンで書いて、ももいろのリボンをしっぽにして、大きなきりんを作りました。名前は「キリカ」
できあがったキリカは、しゃべりはじめます。
ところが、大きなキリカは部屋におさまりきらなくて、窓から首を出して寝なければなりません。翌朝、夜中に降った雨にうたれて首はびしょぬれになり、色がはげおちてしまったキリカ。
一度濡れて乾いた首は、より頑丈になり、るるこはキリカの体に乗ります。
「ね、キリカもしあたしがあんたのくびにのぼったら、なにがみえるかしら。」
「むこうの山のてっぺんの、とってもきれいな木がみえる。赤や青や、ももいろのクレヨンがどっさりなっている。」

キリカはるるこを背中に乗せて、クレヨン山へ行きます。
そこで出会う、さるやうさぎやきつね・・。みんな色がはげおちた「はげちょろけ」
せっかくのクレヨンの木は、いじわるなオレンジくまが、ひとりじめしていて、みんな色を塗り直せないのです。
キリカは、オレンジくまに立ち向かうことにしました
さあ、どうなる??

<初めて読んだ4才2ヶ月のヒメの反応>
 作ったばかりで、のりが乾いていなくて立ち上がれないキリカを、物干しに洗濯バサミでとめて乾かす場面が大好き。乾くまで、歌をうたって待っている、るるこが作ったキリカの歌を、私が適当な節をつけて歌うのを面白がって聞いています。
 
<おすすめポイント>
 妹の山脇百合子氏との共作が多い中川作品は、危なっかしかったり、頼りなかったりする男の子が主人公になっている印象が強いのですが、この作品の主人公は、自分のことは「あたし」、キリカのことは「あんた」と呼ぶような、おしゃまでおてんばな女の子。
 挿絵は、夫の中川宗弥氏。流れるような線画に、おちついた「ももいろ」を塗り、ほとんどのページは、黒+ももいろで展開。クレヨンの木や色とりどりの動物が出てくる場面に水彩のカラーが登場します。いわゆる「子どもが好きそう」な、「かわいらしい」絵ではけしてないのですが、ページをめくる手を途中でとめさせて凝視させるような力をもった絵です。
 前半がゆっくり、中盤から一気にラストまでひっぱっていくファンタジー
 
<現在5才2ヶ月のヒメの反応>
 相変わらず前半のほのぼのとした内容も好きですが、オレンジくまのいじわるさや、うちに帰りたいという「るるこ」に対して、キリカが帰らないと言って結局るるこが「うおーっ、うおーっ」と泣き叫ぶ場面などには、「いじわるはいけないんだよ。ずるいなあ、ほんとにいやだなあ・・・(ブツブツ)」と、かなり興奮しながら聞いています。
 クレヨン山の動物たちからもらった、紙に書いたものが本物になるという魔法の紙で、キリカが入れる大きなお部屋を描いていく場面が大好き。ラストシーンの絵に、「いいなあ。るるこは上手だなあ」とじっと見入っています。

<まつりかの感想>
 何度読んでも、一度に最後まで読み切れないというのが、しばらく続きました。しかし、ヒメは続きから読み始めるのを嫌がるため、また最初から。すやすや眠りに落ちていくのは、いつも決まって、るるこが、キリカに乗ってクレヨン山に向かうぞ!という場面まで。
 ある日、これを全部読みたくていつもよりお布団に入るのを早めに。キリカが、いじわるなオレンジ熊に向かっていく場面がこの物語のクライマックス。ここでヒメのスイッチが入ったのでしょうか、ぐいぐい物語に引き込まれていくのが読んでいてわかります。少し長い後半部分も一気に読むことができました。
 一度完読できると、その次からは、どんなに眠くたって、最後まで一気に聞いています。
 
 中川作品にはめずらしく、主人公は女の子です。それもとっても仕切りたがりの?ちゃきちゃき娘。自作の歌を口ずさんだり、ひとりごとをいいながら工作していく、るるこの姿はヒメとよく似ています。いじわるな相手の登場に「オレンジぐまなんか、やっつけちゃえ」と言ってしまう、勇ましい態度や、うちに帰るタイミングでキリカと押し問答し、「うおーっ」と泣き叫ぶような場面でもみられる、感情をむき出しにする性格なども似ています。

 「ももいろ」というキーワードもあって、女の子向けの本という気もしますが、そんなちょっと勝気な主人公の性格や、冒険場面に、男の子でも楽しめるはず。

 紙で工作をはじめるという現実の場面から、大きなきりんをつくってそれが動き始めて、山にいってという空想の世界へぐーんとひっぱっていきます。またうちに戻ってくるのですが、完全には現実に戻らず、素敵な空想で結着するのです。
 空想の世界をおもいっきり飛び回れる年齢のうちに読んであげたい本です。
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ももいろのきりん、子どもが生まれる前からなぜか手元にあって、
大好きでした。
上のお姉ちゃんともよく読んだけれど、ヒメちゃんのように、
一気に読みとおすことはなかったな。
ヒメちゃんはるるこ似なんですね。
入りこんでいるヒメちゃんの様子が、とても微笑ましいです!

琴子さん
「なつかしい!」と思わせてくれるこの本。ぜひ娘に読みたいと思いながら、それまでに4年の歳月が必要でした。一気に読みとおすには、こちらも結構覚悟がいりますもんね(*^_^*)
うちの「るる子」は、今お遊戯会の自主練習に忙しいんです。ずーっと、歌い、踊り続けていますよ。

ときどきおじゃましていました
はらぺこママと申します
「ももいろのきりん」私も大好きだったので
本当に懐かしいです
我が家の年中児の長男にクリスマスに贈る絵本を探していたのでぜひ買ってあげたいと思いました
これからものぞかせて下さい
ありがとうございました!

はらぺこママさん
はじめまして。遊びに来ていただいて光栄です。
クリスマスに絵本を贈るっていいですね。
そうか、そんな季節か~って、あらためて感じました。
うちは何を贈ろうかな。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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