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 ざぼんじいさんのかきのき

2008-12-03

ざぼんじいさんのかきのき   すとうあさえ/文  織茂恭子/絵
ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)ざぼんじいさんのかきのき (のびのび・えほん)
すとう あさえ

岩崎書店 2000-09
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<どんな絵本?>
ざぼんじいさんのかきのみは、すごくあまい。
でもね、ざぼんじいさんは、いつもかきをひとりじめ。


ある日、ざぼんじいさんのお隣に「まあばあさん」が引っ越してきた。
挨拶に来たまあばあさん。柿を見て、おいしそうだと言ったら、
「どうですか。おひとつ。ほれ、みごとなかきのへたですよ。」
自分で食べ終わった柿のへたを一つ差し出したざぼんじいさん。
ところが、まあばあさんは喜んで持って帰った。
次の日、まあばあさんの家には子どもたちが大勢集まって、こま遊び。
まあばあさんの、柿のへたで作ったコマはとてもよく回り、子どもたちが同じものを欲しがった。
ざぼんじいさんは、子どもたちがへたを欲しがりにやってくると思い、大急ぎでなっている柿の実を全部取って物置に隠した。

ヘタをもらいにやってきたはずがひとつもない。ざぼんじいさんは二カッと笑って、柿の葉を差し出す。
ところが、まあばあさんは、柿の葉を使って子どもたちとにぎやかに遊んでいる。
また柿の葉をもらいにくるに違いない、やるわけにはいかない・・・葉っぱを全部取り、柿の木には、枝だけが。
枝をもらった、まあばあさん。これまたこの枝で楽しげに遊んでいる。
枝を欲しがりもらいにくるに違いない。
ざぼんじいさんは、またあわてて木の枝を切り始めた・・・とうとう、切り株になった柿の木。
冷静になったざぼんじいさん、目の前のきりかぶを見て、
「わ、わしは、いったい、なにをしていたんだ・・だ、だいじな、かきのきを・・・うっ、うっ、こんなにしちゃったなんて・・うっ、うっ、ううう」

さて、どんな展開になるのでしょう??

<初めて読んだ4才3ヶ月のヒメの反応>
「まあばあさん、すごい!」と大喜び。ざぼんじいさんには、「この人、いじわるだね~」と。率直な感想ですね。
 
<おすすめポイント>
 ざぼんじいさんの、欲張りでケチな性格と、対照的なまあばあさんの性格が、はっきり二分されていてわかりやすく、子どもがどちらの登場人物にもバランスよく心を寄せることができると思います
 柿のヘタ、柿の葉、柿の枝を、子どもの遊びにアレンジするところも、子どもの「やってみたい!」を刺激するはず。
  物語が3段落ちになっているところ、意地悪な人が困ったことになる展開などは昔話的要素がありますが、大切なことに気づいたざぼんじいさんの心の変化がみられによりハッピーエンドです。

<現在5才4ヶ月のヒメの反応>
 ざぼんじいさん、まあばあさんのそれぞれの口調をまねして楽しんでいます。まあばあさんの家に遊びにくる子どもたちは次第に増えていきます。その子どもたちの数を数えたり、表情をみるのも面白いようです。そして、「まあばあさんは、人気者だね~」とか、「今度葉っぱでお人形作ってよ」とかいろんな感想を言ってくれます。

<まつりかの感想>
 柿を見るとこのお話を思い出し、買ってきてはヘタを使って駒にしてみよう、と思うのですが、無意識に縦にざくっと切ってヘタは真っ二つ。。。
 切る時に駒のことを思い出すことができたある日、ようやく作ってみました。真ん中に爪楊枝をさして・・くるくるとは回りませんが、何でもこうやって遊びになるんですもんね。ついでに牛乳パックの底を切り取り、中心点に穴をあけて楊枝をさして駒にしたものと、幼稚園でたくさん拾ってきた団栗にキリで穴をあけて楊枝をさしたものと、いろんな駒を作って遊んでみました。中心点が正確な牛乳パック駒が一番よく回りますね。
 どこにでもあるものを使って遊びを創造する知恵。今は安価で楽しいおもちゃもありますから、買った方が楽でいいのですが、与えられたおもちゃではなく、ゼロから生み出す、アレンジし工夫し自ら作り上げる楽しみのある遊びというのを、意識していくことも大切だなあと、はっとさせられる本でもありました。
 
 この本は、「おじいさんがケチで欲張りで、とうとう柿の木がきりかぶになってしまいました」という話ではありません。
 ざぼんじいさんは、まあばあさんと子どもたちの優しさに、我に返り自戒するのです。欲がたたって自らきりかぶにしてしまったのを見て、オイオイと泣きます。そして、物置にかくしておいた柿の実を子どもたちに分けて種をまくということでお話は終わり。
 ケチで欲張りなおじいさんは、人の心に触れて改心するのです。
 
 わたしは、ヒメに言われるまで気付かなかったのですが、登場する子どもたちの表情も面白いのです。
 まあばあさんと一緒に、ざぼんじいさんのお家にヘタや葉をもらいに行く場面で、ケチなことを言うざぼんじいさんに、子どもたちはみなムッとしていたり、呆れた様子で口をあんぐりあげていたり。そして、きりかぶだけになった柿の木の前で、ざぼんじいさんが泣いている時の、子どもたちの表情は、同情するような、困惑するような。
 「自業自得だよ!」という表情をしている子は描かれていません。子どもって、そういうあざとい心がまだないのでしょうか?聞いているヒメの表情も、まさに、絵の中の子どもと同じ。子どもの心というのをちゃんと絵にあらわしていることに感心します。
 
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tag : 読み聞かせ

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長女が、ヒメちゃんぐらいのときかなぁ?5歳くらいに読んだ気がします。記事を読むまで、話もすっかり忘れてましたよ。(^。^;)長女も、「このおじいさんむかつくっ!」なんて言ってたと思います、また借りてこようかな。読みたくなっちゃいました。

はじめまして。
登場する子供たちの表情のところを読んで、思わず絵本開いちゃいました。ほんとーだー!ヒメちゃんすごい。

おじいさんの意地悪が空回りするのが何ともおかしい絵本ですよね。私もうちの子にも読み聞かせした絵本です。

この絵本の表紙は、みんなで種を撒いた柿の木かしら?


saboさん
柿を見たら思い出すんですよ、ざぼんじいさん。インパクトの強いキャラクター。しかし、さるかにのお話といい、柿ってそんなに我を争うほどにおいしいものとも思えないんだけど・・・


morinokaoriさん
コメントありがとうございます。
表紙の絵、そうですよ~きっと。種をまいて実ったんでしょうね。そう思うと、ますます楽しくなってきました。

こんにちわ。せっかくバナー送ってもらったのにどこをどうコピーしていいのかわからないので・・・
なさけないけれど、もう少しいじって又、聞きますね。

この絵本やすこさんに読ませると最高よ!楽しいよ。
事務所では時々誰かが読んで、理事長はいつも笑って見てるの。ふふ。

再びはなもようです、どうしても画像が入ってくれません。画像コピーも画像uRLコピーもただのコピーも
だめでした。どうすればいいのでしょう?教えていただけますか?

はなもようさん
やすこさん・・・去年の、東京会場での「しらんぷり」の朗読は素晴らしかったですもの。あの温かみのある声。ぜひ、この本はまた違うやすこさんの声で語ってくださるんでしょうね。よろしくお伝えくださいませ

まつりかさん、ご無沙汰しています。
この話、NHK教育の『てれび絵本』で知りました。
3回くらいに分けて放送されていたので、
最後の落ちがわからなかったのですが、
なるほど、ざぼんじいさんは改心するのですかぁ。
仰るとおり、そこがいいところですよね。
意地悪なおじいさんの言動に『自業自得』って
短絡的に思ってしまう私は子供の心を失っているのかも。
今からでも、私も改心できるかな?

因みに、柿の木で思い出す物語は・・・・
壺井栄の『柿の木のなる家』です。
小学校の国語の教科書に載っていて感動したお話でした。

グリンデルさん
「てれび絵本」にあげられていたんですね。そういえば、あの番組も最近見ていませんでしたが、どんな絵本が動画化されているのか気になります。
壷井栄さんの「柿の木のなる家」って、私は読んだことないかな。でも教科書にのっていたなら、もしかして・・・?
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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