スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 特急キト号

2009-01-13

特急キト号   ルドウィッヒ・ベーメルマンス/作  ふしみみさを/訳
特急キト号特急キト号
Ludwig Bemelmans ふしみ みさを

PHP研究所 2006-05
売り上げランキング : 497521

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな絵本?>
南米エクアドルのアンデス山脈を通る、小さな赤い機関車「キト号」。
ペドロという名の、まだ「ダダダダ」しかいえない幼い男の子は、キト号に憧れていました。
ペドロは一日中庭にすわって、小枝を手にもち、ござに広げたトウモロコシを、2羽のニワトリが食べないように見張っていますが、一日一回キト号の通るときだけは、夢中で機関車を見つめています。

ペドロのお父さんは、粘土で壺やお皿を作り、お母さんがそれを市場に売りに行きます。姉さんのカルメラも、ペドロをおぶって、頭にオレンジを乗せ一緒に市場に行きます。
キト号がホームに入ると、カルメラはオレンジを売ります。
しかし、ある日、ペドロはひとりホームを横切り、汽車にのりこみ、そのまま出発してしまいました。

キトの駅に着くと、車掌さんは驚きましたが、「ダダダダ」しか言えないペドロを家に連れて帰り、世話をして、翌朝またキト号にペドロを乗せて、次の目的地、海岸の町グアヤキルに向かいます。

グアヤキルのホテルに泊まり、翌日キトへ。そして、とうとうキトからオタバロへ戻る日。
駅につくたびに車掌さんは「この子をしりませんか?」と尋ねます。
4日前にペドロが汽車に乗ったオタバロの駅。
そこには姉のカルメラが来ていました。
ペドロが 車掌さんのうでの中で はげしくとびはねました。
「ダダダダダダ!」
車掌さんがペドロをカルメラにわたしたとき、発車の汽笛が、なりひびきました。
車掌さんは、 キト号のうしろに立つと、ちいさく・・・
ちいさくなって、とうとう見えなくなりました。


<初めて読んだ3才9ヶ月のヒメの反応>
冒頭から非常に難しく、理解不能という感じ。7ページ目にペドロが登場して、ようやく少し話に乗ってきましたが、長くて最後まで聞くのがやっとでした。
ペドロの「ダダダダ」の言葉には、マネをして喜び、思いがけず汽車に乗ってしまいそのまま発車していく場面には、「どうなるの?」と言っていましたが、物語の時系列や、背景を理解できないようでした。

<おすすめポイント>
素朴でのびやかな絵は、アンデスの山の土や壺の色を思わせる茶色一色で描かれています
汽車が好きな男の子ペドロの愛らしい表情と、好奇心のままに行動する様子。アンデスの風土で、家族がそれぞれに仕事を分担していく様子や、ペドロに関わる大人たちの温かさが伝わってくる物語。
1937年ごろ、作者がエクアドルを旅して、特急キト号に乗り、人なつっこく親切なインディオたちや、活気のある市場などを見て、エクアドルが大好きになったことからこの絵本ができたそうです。

<現在5才6ヶ月のヒメの反応>
「ダダダダ」しか話せない赤ちゃんなのに、4日も家族とはぐれてしまっているということに「すごいね、この子」といいながら、再会の場面で「ダダダダダダ!」と「ダ」の数が多くなっているところが大好きなんだそうです。頭に乗せたかごにオレンジをいっぱい詰めて、背中に子どもをおぶっている女性の姿は不思議なようで、質問攻めです。

<まつりかの感想>
もし地球が このレモンだとすると、まん中にまいてあるヒモが 赤道です。
赤道は 地球をふたつに分け、太陽は その真上を通ります。
レモンの先は 北極と南極で、つめたい氷に おおわれています。そして、ちょうど ヒモのむすび目の下にあるのが、エクアドル。太陽が 一年中さんさんとふりそそぐ、あたたかい国です。


冒頭はのようにはじまります。
最初にヒメに読み聞かせたときには、???となったこの導入部分ですが、読めば読むほど、なんて味のある素敵な描写なんだろうと感心してしまうのです。
以前から部屋に世界地図を貼っているのですが、最近ようやく興味をもつようになってきました。ですから、「エクアドルってどこ?」「赤道って何?」とたずね、地図に首都「キト」を見つけたときは、物語を身近に感じられたのでしょう。
未知への興味、日本からこんなに遠くの国のお話を知ることができる喜びも感じたのだと思います。

ペドロは憧れのキト号に乗り、行きついた海岸の町では船にも乗ります。ペドロの家族は、質素な生活で、おそらく誰も乗って旅したことがないのではないかと思うのですが。
「ゾウの耳ほどもある おおきな葉が 窓にあたり、光がさしこむと、まるで みどりのビンの底に いるようです。」
「グアヤキルは、まち全体が おいしい朝ごはんのような においがします。」
・・・・・・などなど、アンデス山脈からジャングルを通り抜け、海へと向かうこのキト号に、一度乗ってみたいと思わせてくれる、表現がたくさんあります。
ペドロをとりまく人々の温かさとユーモアもあり、優しい気持ちになれる絵本です。

関連記事

tag : 読み聞かせ

Trackback

コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは。

鉄道ものはやっぱり、旅情と夢があるので
題材としては良いものかなと思います。
銀河鉄道もそうですし、やはり、人間には
旅が必須なのかなと思ったりします。

No title

君平さん
そうですね~鉄道にはロマンがありますよね。
ついつい「世界の車窓から」が流れると手をとめて見てしまったりするのも潜在意識になにやらあるのでしょうかね。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
09 ≪│2017/10│≫ 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。