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 あのね、わたしのたからものはね

2009-04-09

あのね、わたしのたからものはね  ジャニス=メイ=ユードリイ/作  エリノア=ミル/絵  かわいともこ/訳
あのね、わたしのたからものはね (幼年翻訳どうわ)あのね、わたしのたからものはね (幼年翻訳どうわ)
エリノア=ミル かわい ともこ

偕成社 1983-07
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<どんな絵本?>
小学一年生のメアリィ=ジョーの、クラスでは、毎朝誰かが自分の宝物の話をすることになっていました。
クラスの友達は、みな一度はみんなの前で話しましたが、メアリィ=ジョーは、まだ一度も話したことがありませんでした。
なぜなら、メアリィ=ジョーは、とっても恥ずかしがりやだったし、みんなが喜んできいてくれるような話を上手にしてみせる自信がまったくなかったからです。
毎日担任の先生が、こう聞きます。
「メアリィ=ジョー、けさは あなたが みんなに たからものの はなしを してくれますか?」そのたびにくびを横に振り黙って下を向いていました。
家にかえると、父さんも
「メアリィ=ジョーや、きょうは みんなに おまえの たからものの ことを はなせたかい?」
メアリィ=ジョーは、ある朝、雨傘を買ってもらったことを話そうとしますが、学校に行ってみるとみんな自分と似たような傘を持っていました。
バッタをつかまえて、瓶にいれて学校に持っていき、このことを話そうとするのですが、同じ日にバッタを6匹つかまえて持ってきている男の子がいて、これも話せないと思うのでした。
とうとう、宝物の話をしていないのは、メアリィ=ジョーだけに。
「わたし、まだ だれも はなしたことのないような すてきな たからものの はなしを してみせるわ!ぜったいに」
毎日そればかり考えすぎて、飼っているゾウを友達に見せようと学校につれていく夢まで見てしまいます。
 考えに考え、ある晩、お父さんにいつものように尋ねられ、ふっといいことを思いつきます。高校の国語の教師であるお父さんに、自分が宝物の話をするのを聞いてほしいから、一緒に学校に来てほしいといいます。
 そして、メアリィ=ジョーは、翌朝お父さんと登校し、みんなの前に立ってこういいます。
「けさ、わたしは、わたしの たいせつな たからものの とうさんを つれてきました。これから とうさんの はなしを します。」

<初めて読んだ4才11ヶ月のヒメの反応>
タイトルと、表紙の女の子の絵がぴったりマッチしていたと感じたのか、初めて手にした時の印象がとてもよかったみたいです。もっと長い物語なのかと覚悟して聞いていたのか、読み終えると、「あれ?結構短かったね」と。最後までしっかり聞けていました。

<おすすめポイント>
 内気な少女が、先生や友人、お父さんとの交わりの中で、自分と向き合い、克服していく様子。こうしたらいいかな、よしやってみよう!と意気込んだ時の気持ちから、やっぱりだめだ、だって・・・とあきらめる、そんな山あり谷ありの少女の感情の変化に、いじらしさや愛らしさが伝わります。
 また、先生や父親が、あせらせず、その時を待ちつづけているのも印象的です。
 最後には、自信をもってみんなの前で発表できた主人公の晴れやかな姿、それも誰のまねでもなく、自分でみつけた身近な「おとうさん」を宝物だという父と娘の絆は、メアリィ=ジョーの話によってクラスの子どもたちが自分の父親自慢をしたがるなど、父親の存在も浮き彫りにしています。
 原題は、『WHAT MARY JO SHARED』

<現在5才9ヶ月のヒメの反応>
この2週間近く、二日に一度の割合でリクエストをされる本。読み終わると必ず、「あ~よかったね」と言います。そして、もしも宝物は何かと聞かれたら・・というのを毎回語ってくれます。今は、先日千葉県のマザー牧場に行った時に、こぶたのレースで自分で賭けた豚が優勝し賞品でもらった、「おかあさんブタのぬいぐるみ」について、みんなの前で発表したいらしいです。

<まつりかの感想>
 一人ずつ日替わりでみんなの前に立って発表するという、あの独特の緊張感は忘れられません。発表したいんだけど、わざわざみんなの前で言うほど素晴らしいネタ(?)でもないし、もしみんなにつまらないと思われたらどうしよう~とか、うまく話せなかったらどうしようとか。
そのうち、何か特別なことが起きればいいのに・・・と想像したり、つまらない日常生活だからよくないんだ、何かサプライズが起きそうな場所に親が連れて行ってくれないかなあと、これは自分が悪いのではなく環境が悪いのだと責任転嫁してみたり。
 結局、さんざん悩んだわりには、満足いく話ができず一人でどよ~んと落ち込んでいたのを思い出します。
 
 ヒメも、年中さんのときに日替わりで「好きな動物とその理由」についてクラス発表する機会があり、その時は、しばらく悩んでいました。
 ヒメ:「みんなはね、うさぎとか犬とかが多くて、かわいいからとか小さいからとか言うの。」と。
 私:「で、ヒメは何にしようと思うの?」
 ヒメ:「うさぎにしようかな」
 私:「本当に好きならいいけど、人のマネをしているんならもっと考えたほうがいいんじゃない?」
そんなこんなで、数日後に出したヒメの答えは、「ハイエナ」でした。理由は「ライオンと戦えるくらい強いから」だそう。
 ちょうど年長さんのお遊戯会の演目が「ライオンキング」で、それを見た影響だと思うのですが。
ハイエナって、他の動物が残したものを食べる卑しい動物のようにいわれることが多く、この劇でも悪役だったのに、なぜかそこに魅力を感じているヒメ。理由についてもいまいち的を得ていませんが、まあ、自分で考えた結果なので否定せずに。結局、私に話した通りにみんなの前で発表したそうです。

 ヒメの年齢の特徴なのでしょうか。主張すること、真面目にやることを、格好悪いと思うところが見受けられ、人と同じであることに安心したり、発言を控えたりということが目立ってくるようになってきました。それを見て、ついついガミガミ言ってしまうのですが・・・ この本の微笑ましいストーリーから、子どもが自分から発する意見をむりに言わせるのではなく、時を待つことや、そこにつながる導きをしてあげることの大切さを感じました。
 
 さて、新学期になりました。母も新クラスでの自己紹介という場面が待っています。「子どもの名前・子どもの性格や興味のあること・自分(母)の趣味や最近はまっていること」というお題で話さなければならないはず。みんなに強い印象を残せるようなことを言おう、と思う反面、目立ちすぎるのも嫌だなと思ってみたり。まあ、 事実をストレートにいえばいいだけなんですけど
 いつになっても、人前で自分の考えを述べるというのは緊張しますね。 子どもに注意するより前に、自分がちゃんとできていない 
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No title

学校とか、幼稚園とか、保育園とか
閉鎖されている社会での失敗は、命取り…。
なんとなく、子ども心にもそう言うふうに感じることが
あるのかもしれませんね。
だから、必要以上に気負ったりしちゃう。^^;

大人の世界も、広いようでいてそうでもないから、
やっぱり笑い話に出来るような小さな失敗はいいけれど、
致命的な大きな失敗はしたくないですもんね。

昔考えていたように
波乱万丈の毎日じゃなくたって、
濃い時間を生きていないことにはならないよなって
大人になってからは思います。
要は、物を見る目を持っているかどうか
物を聞く耳を持っているかどうか
物事に動かされる心を持っているかどうか
だよな~って。

とか言いつつ、子どもとはまた別の意味で、
時間に流されていってますが。^^;;

おはよぅ

小さなドキドキって、歳を重ねてもやっぱりドキドキな訳で、強心臓と感じている自分に照らし合わせても、ときどきドキドキですゎ(笑)
実態はそうでなくても、特に女性は、奥ゆかしさ・おしとやかさを求められる文化圏だから、控えめな自己主張・空気を読む・協調性などという言葉が浮かんでしまいがち。

ただ、ビジネスにおいてはディベートが出来て、自己主張出来る人材のニーズがi-184、それを思うと変な感じi-229

緊張を強いられる場面で、内発的に自分らしく(自然体で)いられたら、素敵なのにね。。。
良く見られたい・思われたいという気持ちは、どこか誘惑にも似ていて捨てがたいけれど、人様の鏡に自分を映さなくなったら、楽かもi-264

No title

各務史さん
緊張する、気負ってしまうということは、閉鎖されている社会での失敗を恐れているから・・・そうそう、まさにそうです。たった一回の印象がずるずると引きずってしまうんじゃないかっていうのもあって。ある意味トラウマなのかもしれません。
過去に何度も、「やっちまった~」っていうような失敗をしていますから。


RENEさん
「人様の鏡に自分を映さなくなったら楽かも」名言ですね。以後そんな風に思えるように生きていきたいです。
自分はとても灰汁が強い人間で受け入れられにくいのではないかという自信のなさが、私をそうさせているのかなとも思います。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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