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 びゅんびゅんごまがまわったら

2009-04-15

びゅんびゅんごまがまわったら   宮川ひろ/作  林明子/絵
びゅんびゅんごまがまわったら (絵本・ちいさななかまたち)びゅんびゅんごまがまわったら (絵本・ちいさななかまたち)
林 明子

童心社 1982-07
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<どんな絵本?>
 かえで小学校には、運動場につづく自然の遊び場があります。
3学期の霜の深い朝、倒木の一本橋の上を渡った一年生のこうすけは、滑って骨折し、入院しました。そして、その日から、遊び場につづく柵にはカギがかけられました。
 新学期になり、校長先生も代わりましたが、まだ遊び場のカギはかけられたまま。
空けてもらうように校長にお願いに行く、こうすけと4人の友達。
 校長は、「せんせいは あまのじゃくだからね、 たのまれると あけてやりたくなくなるのさ。」そういって、机の引き出しから、びゅんびゅんごまを取り出し、こうすけ達にも一つずつ渡しました。
「まわせるようになったら、 たのみも きこうじゃあないか」
回せるようになったみんなは、翌朝校長室に行くと、校長は足の指にもうひとつこまをかけて、手と足と二つで回しています。
 クリアしても、課題は3つ回し、4つ回しと増えていきます。
みんな怒ってしまい、とうとうこうすけ以外は、びゅんびゅんごま回しをあきらめてしまいました。
でも、他の子は、竹馬の練習をはじめます。名人になって校長を驚かし、そしてカギを開けてもらいたいために。
 何日か経って、こうすけ達は、校長をお寺の境内に呼び出しました。こうすけが4つのこまを回す横で、他の子は、草の葉でっぽうを鳴らしたり、高い竹馬に乗ってみせました。
満足した校長は、カギを開けてくれました。その後職員会議の結果、正式に遊び場が開放されることになりました。
 こうすけ達は、校長室に行き、カラスノエンドウでさや笛をふいてみせました。そしてこんな宿題を。
「あしたの ちょうれいまでに うまくなって ふいてきかせてください。」
しかし、翌朝、校長の笛は鳴らず「だめなんだ、きみたち かわりに やってくれないか。」そして、マイクの前でさや笛を吹く前で、校長とこうすけは4つのこまを回し、みんなから大喝采を受けたのでした。
そのひから さやぶえも、びゅんびゅんごまも おおはやりです。

<初めて読んだ5才4ヶ月のヒメの反応>
「え~っ」と叫んだり、「あ~あ」と落胆したり、大爆笑したり・・読み終えたら、「おもしろい!もう一回!」と。「明日もこれ絶対読んで」と、しばらくは何日も連続で読んでいました。早速びゅんびゅんごまを作りましたが、思うように回すことができず、「こんなの4つも使って回せないよね~」と。

<おすすめポイント>
幼年童話の世界を、林明子さんの細やかで臨場感のある絵が、読み手の想像力に働きかけ、共感を高めてくれる作品です。
子どもたちにとって、近寄りがたい存在である校長が、徐々に近しい存在に変わっていく様子や、自分で見つけ、考え、努力する「遊び」の面白さを体験していく様子に、教師と子どもとの関係について、また現代の子どもたちの「遊び」についても考えさせられます。 

<現在5才9ヶ月のヒメの反応>
先月まで一緒に園バスに乗っていた子が、ランドセルを背負って小学校に通う姿を見たヒメは、「はやく小学生になりたい」というのが口癖です。しばらく疎遠だったこの本に対しても、小学生へのあこがれという思い入れとともに、また楽しんで読んでいます。

<まつりかの感想>
タイトルと表紙の絵から想像していたものを、いい意味で裏切ってくれる面白い内容です。
遊び場のカギをあけてほしい・・・・その要望に校長が出す課題は、難しく子どもたちはあきらめそうになるのだけれど、誠実で前向きな性格の子どもたちが、まっすぐに校長に向かっていく姿勢が気持ちよく、子どもに「遊び」の本質を伝える校長は、一年長者として見守る温かさがあります。

この本に出てくる遊びは・・
びゅんびゅんごま、竹馬、柿の実でつくる首飾り、たんぽぽ雛、カラスノエンドウのさや笛、イタドリやクズの葉で作る草の葉鉄砲など。

我が家でも、この本を読んで、何種類かびゅんびゅんごまを作りましたが、とても難しい。
昔はもっとびゅんびゅん回っていたように思うのに、その記憶が間違っているのか、作り方がまずいのか・・・。ヒメも、期待値が高かっただけに、わたしの不甲斐ない回しっぷりに不満げでした。

さて、春になり、あちらこちらで春の花が咲いています。カラスノエンドウも、だいぶさやがぷっくりとなってきました。しかし、なぜこの茎にはあんなにもアブラムシがつくのでしょうね~。
昔はよくイタドリも見ましたが、ここ数年全く見ていません。学校帰りに、のどが渇いたときには、イタドリを折ってかじっていたものですが・・

この本の子どもたちも、こういう伝承遊びの楽しさに気付いて夢中になっていきます。笛を鳴らすのも、こまを回すのも、コツが必要。自分で考え、工夫するのには、根気が必要ですが、だからこそできた時の喜びは大きいもの。電源入れたら動き出し、使い方をあまり考えなくていい機械相手の遊びが多くなっている今、この本が投げかけてくれるものは大きいと思うのです。

以下、余談ですが・・・
子どものころできていたものが、今できなくなっていることって多いですよね?
竹馬に乗れますか?ゴム段では頭の高さでも飛べますか?うんていや、鉄棒の逆上がりはできますか?縄跳びの二重飛びはできますか?
私は、見事にどれも無理です。竹馬は3歩しか歩けないし、ゴム段はおそらく腰の高さを飛ぶことも無理でしょう。うんていも、ぶら下がった瞬間に肩がはずれそうになるし、逆上がりは10分くらい練習したけどできませんでした。二重飛びは、かろうじて5回。
子どものころは、どれもできていたんですけどね・・・

そう思うと、草笛を鳴らすとか、駒を回すとか、体の一部を使っての地味な遊びなら、まだまだ子どもに勝てそうですね。
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theme : 絵本ブログ
genre : 育児

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113* びゅんびゅんごまがまわったら

こんな遊び場あったらいいな、こんな仲間がいたら いいな。そして、「びゅんびゅんごま名人」の校長先生 がいたらいいな。…今回はこの...

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こんばんは☆彡

長男が3・4年生の頃の姿が、この絵本のこうすけ達
と、だぶります。
記事、トラックバックしてみました。
よろしくおねがいします♪
余談のゴム段、懐かしい~!大好きで日が暮れて
暗くなってもやっていました。

No title

なずなさん
TBありがとうございました♪
絵本の子どもたちとダブるような記憶があるって素敵ですね。だってこの子たちは、「こども時代」を満喫していますから。

今の子どもたちも、たしかに遊んでいる、でも、遊びの質は、昔とは全然違うって思うんです。
上級生も下級生もみんなが交わり、小さい子にはみそっかすルールを設けたりして、「今日はこうしようよ」というようなその場に応じたルールを考え生み出すような遊びをほとんど見ないと思いませんか?

偶然にも“びゅんびゅんごま”の日記だったのね~
感じる事は同じね

機械化された物が溢れる現代…。
自動化になれちゃうと、事故も増えるし(自動ドア、エスカレーター、エレベーターなど)人間の本能も衰えるし考えなくなるよね
気をつけなきゃ

玩具屋さんに行くと、沢山の独楽(コマ)など、私も夢中になっちゃうよ

また一緒に何か作ろう

手作り玩具のアイディア、パソコン検索でチェック宜しく~

ちなみに私…実家に帰省中、竹馬は結構まだ歩けたよ

大縄跳び、出番を待ってま~す

No title

沖縄ちゃん
二つもコメントをくれていたんだね。
ありがとう。そうそう、先日「びゅんびゅんごま」の話が出たときに、このブログを見てくれたから言っているのかな?って思っちゃいました。
そうではないのに、思いついたなんて奇遇だね~。
あれから、びゅんびゅんごまの作り方を確認したら、中心点から2ミリ~5ミリの所に穴をあけるのがいいらしいよ。私のは少し離れすぎていたのかな?
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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