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 わたしのぼうし

2010-11-06

わたしのぼうし  さのようこ/作・絵
わたしのぼうし (絵本のせかい 2)わたしのぼうし (絵本のせかい 2)
さの ようこ

ポプラ社 1976-07
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<どんな本?>
「わたし」は赤い花のついたぼうしを、「おにいさん」は青いリボンのついたぼうしをもっていて、どちらも少し古くて、少し汚れていました。
とんぼとりに行く時も、動物園に行く時も、デパートに行く時もいつもかぶっていました。
ある日、家族で汽車に乗っておばさんのところに行く途中、風に当たりたくて、窓から頭を出しました。
すると、あっという間に、ぼうしが飛んで行ってしまいました。
私は大泣きをしました。
次の日、おとうさんが新しいぼうしを買ってきてくれて、おにいさんはすぐにかぶったけれど、私はかぶりませんでした。
それは、わたしの ぼうしのようでは なかったんですもの。
ある暑い日、おにいさんととんぼとりに行った時に、病気になりたくなかったので、ぼうしをかぶって、地面のありをみていました。
すると、ぼうしにちょうちょが止まっていると、おにいさんが教えてくれました。
わたしは、ぼうしをかぶってうちへ帰りました。
「おかあさん、おかあさん、わたしのぼうしに ちょうちょが とまったの。ちょうちょが はなと まちがえたの。」
次の日とんぼとりに行く時に、しっかりとぼうしをかぶりました。
なんだか、わたしの ほんとうの ぼうしのようでした。

<はじめて読んだ5才0ヶ月のヒメの反応>
汽車の窓から帽子が飛んで行ってしまう場面に「あ~」と言いましたが、そのあと新しい帽子を買ってもらったというくだりで「よかったね」と。でも主人公が喜ばずにかぶらない様子に、どうしてなのか理解できないようでした。

<おすすめポイント>
その帽子がどんなに大切なものなのか、そしてそれをなくしてしまったときの喪失感、新たに買ってもらっても「それじゃなければダメなんだ」っていう頑なな思いが、静かに訥々と描かれています。
もう失くしたものはどうしようもないんだという諦めの中、「ちょうちょが帽子に止まった」ということを境に、心が開放されていく様子がとても晴れやかな気持ちにさせてくれます。

<現在7才4ヶ月のヒメの反応>
少女の心情をくみ取れるようになってきたようです。同じような体験ができてきたのでしょう。以前のように「新しいものを買ってもらったんだからいいよね」という風には思わなくなったようです。

<まつりかの感想>
2010年11月5日午前9時54分、佐野洋子さんが乳がんのため病院で死去されました。
72歳だったということです。
大ベストセラーの『100万回生きたねこ』が代表作となるのでしょうが、わたしにとっての佐野洋子さんの代表絵本は、この『わたしのぼうし』。
なぜなら私が幼いころ大好きだった思い出の絵本だから。いつも「わたし」と一緒に過ごしてくれる「にいさん」の存在がとてもうらやましかったのと、絵本のぼうしとよく似たものを持っていたこともあって、この帽子がなくなったらきっとさみしいだろうなと思いながら読んでいたのが思い出されるのです。

表紙カバーには、ボブスタイルの佐野洋子さんの写真が。初版が1976年ですから35年前の本、つまり佐野さんが37歳のときに出版された絵本ということになります。
佐野洋子さんの絵本は、よく「ねこ」が登場するということと、閉じた心が開いていくというテーマが多いような気がします。ふとした言葉、出会いで意識が変わっていくということを描いてあって、さりげなく読者にメッセージを送ってくれるような描写が私は好きです。

これからもずっと読み継がれていくであろう多くの絵本を世に送り出してくださいました。
訃報を聞いて本当に残念です。お悔やみもうしあげます。
そして、佐野さんのまだ未読の作品を手にしてみたいと思っています。
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theme : 絵本ブログ
genre : 育児

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No title

まつりかさんにとっては、「わたしのぼうし」でしたか。

わたしは、(う~ん悩みますが)一番好きなのは、
「おじさんのかさ」、かな。
ほんの少しのことばの、そのひとつひとつが「必然」
のことばでできていて。
絵の余白も含めて、とても好きです。
読みなおしてあらためて、しびれました。

No title

なずなさん
こんにちは。
わたしも『おじさんのかさ』は好きですv-344
かたくなだった心がぱっと開くのを表したかのような、傘を広げたページがとくに。
言葉のひとつひとつが「必然」っていうのにもなるほど~って思います。
プロフィール

まつりか

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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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