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 あのときすきになったよ

2010-12-28

あのときすきになったよ  薫くみこ/作 飯野和好/絵
あのときすきになったよ (教育画劇みんなのえほん)あのときすきになったよ (教育画劇みんなのえほん)
薫 くみこ 飯野 和好

教育画劇 1998-05
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<どんな本?>
わたし(かさまつゆいこ)の後ろの席には、きくちまりかさんがいる。
きくちさんは、おしっこを漏らしてばかりいるから「しっこさん」と呼ばれている。
いつも怒ったような顔をして少ししかしゃべらない子。
いつもは、きくちさん、と呼ぶけど、時々心の中で「しっこ」と呼ぶ。
こころのなかで いうのは だれにも きこえないからね
しっこさんは、邪魔ばかりしてきて、腹が立つことが多いけれど、ある日クラスで飼っている金魚の水槽に牛乳をいれて死なせてしまった男の子がいて、二人で金魚のお墓をつくりながら、その男の子のことについて、腹が立つ!と二人で話ながら一緒に笑った。
一緒に帰ろうと思ったけど、二人の家は川を挟んで方向が違う。でも大きな声で川向こうのお互いを呼び合った。
次の日、わたし(かさまつゆいこ)は熱が出て学校を休んだ。
夕方ポストに連絡帳が入っていて、近所の子が届けてくれたのかと思ったら、きくちさんの手紙が入っていた。
かさまつゆいこだいじょぶですか
なんでかぜひいたですか
びょきなおしてはやくがっこにおいでください。
きくちまりかはつまらないですよ。。きゅうしくのぴいなつくりいむあげます
さようならきくちまりか

学校に行き、「手をたたきましょう」をクラスで立ってうたっているときに、わたしはおしっこをしたくなった。
そして、ついに漏らしてしまう。どうしようと、足元に広がる水たまりを見つめてうつむいていたときに、ザーッと後ろで音がして水たまりが流れた。
・・・・・(続きは本で)

<はじめて読んだ3才10ヶ月のヒメの反応>
ヒメとよくにた姓名の登場人物だということで手にした本。ヒメも親近感がわくのか、大好きな本でした。完全に「しっこさん」に心を寄せて。ラストでしっこさんが、水を流すことで、おしっこを隠してあげたのに、廊下にたたされていることが納得いかないようで怒って読んでいました。

<おすすめポイント>
わたし(かさまつゆいこ)の目線での物語なので、その心に沿って、しっこさんとの向き合い方の変化を体験していけます。「心の中で言う言葉は聞こえない」ということや、しっこさんにいやなことをされて、「悪口が体中を暴れまわった」、という人間らしい感情が表現されています。
次第に相手のいいところが見えてきて、存在を認めあい、心が溶けていく過程がありながら、最後のおしっこをもらしたという出来事で、主人公が自分の心の中にあったこれまで、しっこさんに対して抱いていた気持ちを払拭させる場面は感動です。
飯野和好さんの絵は一見ダイナミックだけれど、表情がとても繊細に描かれていて、物語に心を寄せることができると思います。

<現在7才6ヶ月のヒメの反応>
設定が同じ小学一年生だけに、学校生活が実体験となりこの物語を身近に感じられています。ストレートな表現に笑っていますが、自分は、しっこさんのようにはできない、と言っています。

<まつりかの感想>
小学生になり、わが子を客観的に冷静にみることがようやくできるようになった私です。
なにごとも表裏一体。長所はときに短所にもなりうる。
人との関係においての加減、塩梅、というものをまだまだわからないようで、ぶつかりあうこともしばしばです。

この本を読んでヒメと話をしました。
物語のポイントとなるいくつかの場面において、登場人物の気持ちがわかるか?自分ならどうするか?など。
すると、心の中で言うことは外には聞こえないから悪口を言う、というのよくあるのだそう。そして、相手にどうしても我慢ができないときには、それを面と向かって強く言うこともあるといいます。
苦手だったと思っていた子と、話してみると楽しくなったというのもわかる。ただ、しっこさんのように、自分を犠牲にしてまでお友達を助けてあげるということはしたことがないし、そんな勇気がもてるかわからないけれど、自分がそのようにしてもらったらすごく嬉しいと思う、ということでした。

お友達とは仲良くしようね・・・
そうはいうけれど、口でいうほど簡単なことではない。この本の中には、人づきあいのエッセンスがたくさん入っています。そこには、大人社会のように「うまく立振舞う」というものではなくて、良くも悪くも人間らしい感情をむき出しにしたうえで、真っ向から人とかかわっていく様が描かれています。
相手を心配したり、かばう勇気、そして、醜さや弱さをわびて相手に感謝する気持ちなどを感じて胸が熱くなる物語です。ブログパーツ 
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No title

好きなお話です。
絵の雰囲気ともとっても合っていますよね。

小奇麗にまとめてなくて、
いいな~って思います。
人間って、歳が行ってなくても
やっぱり人間なんだなぁ。
良きにつけ、悪しきにつけ。

No title

各務史さん
そうですね。飯野さんの絵だからこそこの物語の熱さが伝わるのかもしれません。人とぶつかりたくなくて、逃げてしまったり、我慢したり。子ども時代はぶつかって失敗しても許されるのだからこんな感情を実体験としてもつことも必要なのかな?と思います。ついついわが子には、こじんまりまとまることを勧めてしまっているかも・・
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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