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 ものぐさトミー

2011-06-22

ものぐさトミー  ペーン・デュボア/文・絵  松岡享子/訳  
ものぐさトミー (岩波の子どもの本)ものぐさトミー (岩波の子どもの本)
ウィリアム・ペーン デュボア

岩波書店 1977-06-24
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<どんな本?>
トミー・ナマケンボは、電気仕掛けで動く家に住んでいます。
朝起きると、ベッドは自動的に天井まで持ち上がり、ぐっと傾いて、トミーを下に落とすと、寝巻から抜けて、風呂桶の中へ。
風呂桶には、電気水かきまわし機がついていて、なにもしなくても体を洗ってくれて、終わると下の乾燥室へ。
ベルトで体を支えながら、かわくまでじっと立っていると、やがて、電気歯磨き機が作動し、歯磨きをしてくれて、電気ぐしと電気ブラシが、髪の毛をとかしてくれます。
次に、自動着替え装置に行くと、下へ下へと滑り落ちながら、パンツ、ズボン、くつした、靴の中へ順々にはまりこんでいき、移動台にのって、食堂まで横滑り。行く途中に上半身に上着が落ちてくる仕掛けに。
食堂では、電気食事機が、音楽を流し、ごはんを食べさせてくれます。
食べ終わると、自動で口をふいてくれます。その頃には、トミーはぐったり。
午後は、体を支えていたベルトからはい出して、ぞっとするほど長い階段を昇り、日が沈んで夜になることには、ベッドに辿り着くのです。

ところが、ある夜、嵐で電柱が倒れ、トミーの家は停電してしまいます。
トミーは、四日四晩眠り続け、5日目の朝、おなかがすいて目が覚めます。
しかし、体をゆすっても作動しないベッドをなんとかするのもくたびれるので、さらに二日眠ります。
その間に、トミーの家にも、電気がまた流れるようになりました。
ベッドは傾き、風呂桶にとびこむけれど、7日前からの水だったから氷のように冷たい水。
あわてて風呂桶から飛び出すと、おけが傾き、頭から乾燥室へまっさかさま。
自動歯磨き機は、トミーの足の裏をこすり、くすぐったくてたまらない。
まっさかさまの状態で服を着て、食堂まで。
足の裏には、7日分の食べ物が一気におちてくる。
やがて、電気がとまり、トミーは床一面に積もった朝ごはんのまっただ中で、しばらく身動きせず。
そして、大きな声でこういいます。
「いったいどうしてまた、こんなめちゃくちゃなことになっちゃったんだろう?」
「よし、いまからすっかりこころをいれかえて、ぼくのくらしにあたらしいページをひらくんだ。
さもないと、ほんとに もう おしまいだ。」


<はじめて読んだ5才9ヶ月のヒメの反応>
電気ブラシが足の指をわけてごしごし・・・「ああ、もうおしまいだ」「このままさかさになって、わらいじにするのか。」の、トミーの言葉にヒメも抱腹絶倒。
しかし、足の裏いっぱいに、たまごやベーコンがのっている絵のあたりから、トミーを気の毒に思うのか、ラストの言葉には、あまり反応をしめさず。

<おすすめポイント>
前半は、機械に頼りきりの、あきれるくらい怠惰な生活っぷりを丁寧に描写されています。
停電の7日間を境に、転機をもたらすトミーの生活。
前半の説明が丁寧な分、すべてに予測がつき、そのとおりに展開するドタバタぶりを楽しめます。
トミーの主観が文章にほとんど表れていない分、絵で物語られているけれど、かといって書き込まれすぎず品が良く、読み手の空想の余地をもたせてくれています。
原題は『Lazy Tomy Pumpkinhead』
pumpkinheadって、「のろま、うすのろ、ばかもの」っていう意味らしいですね。

<現在7才11ヶ月のヒメの反応>
午前中はオール自動機械で身支度につかい、午後は、階段をひたすら昇り続けて一日が終わる。
「自分でやれば、こんな長い階段をあがって一日を無駄に過ごすこともないのにね。」と表紙の絵を見ながら「ものぐさだね~」と言っています。(「ものぐさ」っていう言葉を、ヒメは、この本で知りました。)

<まつりかの感想>
この本のラストの言葉、
「よし、いまからすっかりこころをいれかえて、ぼくのくらしにあたらしいページをひらくんだ。
さもないと、ほんとに もう おしまいだ。」
まさに、「ものぐさ」な私にとっては、耳の痛い言葉であり、過去にもなんどとなく決心したのに、同じことを繰り返してしまう学習のなさはなんなのか?

この本のトミーは、ちゃんと心をいれかえたのかな?
電気仕掛けで自動的に動く家・・、1966年にかかれたこの本ですが、それから40年以上が過ぎて、さすがに非効率さからこれを実現されることはないものの、私たちの生活には、ありとあらゆる電気の機械が生活を助けてくれています。

さて、今年は、夏の電気需要の高まりによる大型停電を免れるために、節電を心がけようといわれています。
トミーほどではないけれど、我が家の家にもいろんな電化製品が。
もしかして、なくてもいいんじゃない?
人間を「ものぐさ」にさせてる電気製品ってあるんじゃない?
というわけで、
電気カミソリ、電動歯ブラシ、食器洗浄機、布団乾燥機、マッサージ器、ゲーム機。
他にもあるかしら?
もちろん、人それぞれの価値観。
我が家にはなくても不便を感じないけれど、ある人には、欠かせないものだったりしますから。
エアコン、扇風機、テレビ、パソコン、冷蔵庫、炊飯器、洗濯機、電子レンジ、掃除機・・生活にかせないものになっているので私は困ってしまいます。
さて、どこまで節電できるものか、電気のありがたさに気づかされる夏になりそうです。

ってこんなことを考えていたらふと思った。
トミーは、長い階段を上がっていかなくても、家にエスカレーターをつけていればよかったんじゃないかと。
まあ心をいれかえる決心をしたトミーにとっては、必要のないものかもしれませんが。

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
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今更ながら・・・

なんか引っかかっててん。
この絵本。

『よく読んだからかなぁ~~~』と思っていら、
うちにありました!!!

それを指摘したのが、ムスコ!

ムスコのお蔭で気分爽快です。v-46

それにしても、うちにある絵本くらい把握しとかなくっちゃね。

はぁ~~~。(苦笑)

No title

日萌嘉@かもか ちゃん
ごめんねお返事がすっかり遅くなりました。
かもかちゃんちには、たくさん本があったよね。
あれから5年くらいたっているから、ますます増えていることでしょうし。
忘れている本もあるかもしれないね。
でも子どもってよ~く覚えているもんだよね。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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