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 ロバのシルベスターとまほうの小石

2012-01-27

ロバのシルベスターとまほうの小石   ウィリアム・スタイグ/作  せたていじ/訳
ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)ロバのシルベスターとまほうの小石 (児童図書館・絵本の部屋)
ウィリアム スタイグ William Steig

評論社 2006-03
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<どんな本?>
ロバのシルベスター・ダンカンは、ムギ谷村のドングリ通りに、
父さん、母さんとすんでいました。
シルベスターの楽しみは、かわった形や、かわった色の小石を、あつめることでした。


ある夏の雨の日、もえるように赤く光るビー玉のようにまん丸な小石を見つけました。
その石に向かって、「雨がやんでくれたらなあ」というと、ぴたりと雨がやみ、お日様がかがやきました。

なんでも望みがかなう石を見つけた!と、わくわくしながら家路に向かっていると、
草のしげみからこちらをうかがうライオンに出くわします。
あまりにたまげてしまって、うまく考えがおよばず、
「ぼくは岩になりたい」と言ってしまい、シルベスターは岩になってしまいました。
お父さんとお母さんは、いっこうに帰ってこないシルベスター心配し、あちこち探し回りますが、みつかりません。
近くを探しに来ているお父さんとお母さんを見ても、岩になったシルベスターは、声をだすこともできません。

季節は、秋がすぎ、冬がきて、春がきました。
お父さんもお母さんも、ずっとおちこむ日々でしたが、ある日、ピクニックに行きます。
お母さんは、なんと、シルベスターが変わってしまった岩に腰をかけるのです。
シルベスターは、おかあさんのぬくもりを感じながら、
「ああ、もとのぼくになりたい。ああ、ほんとのぼくにもどりたい!」
と真剣に思います。

さて、シルベスターは、戻ることができたのでしょうか?

<はじめて読んだ5才4ヶ月のヒメの反応>
シルベスターが、まほうの小石に願ったことで、岩になってしまい、両親に探してもらえないまま季節が変わっていく場面に涙していました。

<おすすめポイント>
 見つけた小石が、なんでも望みをかなえてくれるという出だしのわくわく感から、一変して、とっさに口にした言葉によりとんでもない展開になってしまうという落差。
そして、帰ってこない息子を心配する両親の姿には悲しみを。
ところが、春になり、お父さんはお母さんに、元気を出そう、気を取り直そう、とピクニックに行くことを提案する場面で、「もしかして?」という話の次なる展開に気持ちも高揚するものの、岩になっているシルベスターが気づかれないことにもどかしい思いがします。
そしてついに、散々ためこんだあとの、このうえないハッピーエンドに、心底ほっとできる。
このように最初から最後まで、読み手の心をぐいぐいひっぱってくれる本です。

<現在8才6ヶ月のヒメの反応>
シルベスターが、強く念じたことで、もとに戻れた場面。
それからあとは、ごそうぞうにまかせます。・・・だきあうやらキスするやら、わけを聞くやら答えるやら、うっとり見つめるやら、われをわすれておどるやら・・
という文章がお気に入りで、笑っています。

<まつりかの感想>
まほうの石を見つけ、なんでものぞみがかなう石だからと、
父さんや母さんはもとより、しんるいや、友だちにも、すきなことをさせてやろう!
と思う、シルベスターの素直さがかわいいのです。
また、このダンカン夫妻の姿勢も素敵です。
ラストシーンでは、3人がソファーにすわって抱き合っています。そして、まほうの小石は、金庫にしまわれてしまいます。
いつかは、まほうがつかいたくなるでしょうが、今のところ、のぞむことがありませんでした。みんなののぞみが、すっかりたりたのですから。

欲しいものは出てくるかもしれないけれど、と前置きをしながらも、それでも今はこれ以上に欲しいものはない、という言葉に感動します。子どもの成長につれて、親の要求は多くなっていくけれど、あなたがいてくれることがありがたい・・という気持ちは、忘れてはならないですね。

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
2月号を、ただいま作成中です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com
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genre : 育児

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No title

めっちゃくちゃ続きが気になります!!

No title

ごまさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
続きが気になる・・といってもらえてうれしいです。ぜひ読んでみてください♪。長~く愛されているスタンダードな本ですから。

仙台から

おひさまからの手紙が届きました。
いつもありがとうございます。

児童館に来る人たちが立ち止まって読んでいます。
紹介されている本は児童館にないので、買わないと
説得力がないですね(笑)

買いにいこっと。

No title

解説が上手ですね♪すごく読みたくなります!!

No title

かんちょーこばやし様
いつもお世話になっております。
拙ブログへ、コメントまでいただき、感謝しております
また、児童館に掲示のご配慮を嬉しく思い、私たちも励みにしています。
紹介する本が児童館に置いていない・・そうですよね。
そのあたりも考慮して私も次回から選書してみるようにします。
今後ともよろしくお願いします。

No title

知恵さま
ご訪問&コメントをありがとうございます。
のちほどそちらにも遊びに行かせていただきますね。
読みたくなる!って言っていただいて・・うれしい!(^^)!
うん、これはいい本です。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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