スポンサーサイト

--------

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 ふくしまからきた子

2012-06-08

ふくしまからきた子  松本猛・松本春野/作 松本春野/絵
ふくしまからきた子 (えほんのぼうけん)ふくしまからきた子 (えほんのぼうけん)
松本 猛 松本春野

岩崎書店 2012-03-08
売り上げランキング : 132500

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

<どんな本?>
原発事故をきっかけに、おかあさんの実家のある広島市に引っ越してきた少女、まや。
サッカーが大好きな、だいじゅが公園でボールを蹴って遊んでいる。
まやは、だいじゅに、そのボールを蹴って返した。
サッカーが上手なまやを見て、だいじゅは話しかける。
だいじゅの家の隣に、福島から引っ越してきた女の子だということに気づいて。

もうサッカーはやらないと決めた、とまやは言う。
「だって みんな まだ そとで あそべないから」
「だって まだ ”ほうしゃせんりょう”たかいから」
「ことしの なつは プールにも はいれなかった。うんどうかいも なくなった。はたけのやさいも たべられない。おとうさんは あと 20ねんは いえに かえれないって いってる。みーちゃんは じぶんが いい子に してなかったから こんなことに なったんだって ないた」
「だから わたし サッカー やらない」


家に帰っただいじゅは、家族に話した。
ひいおばあちゃんは、放射能について話してくれた。
亡くなったひいおじいちゃんが、被ばく2世だったということも。

<おすすめポイント>
ちひろ美術館常任顧問、いわさきちひろの氏のご子息でもある、松本猛氏と、お嬢さんの春野氏との共作絵本。
好きなサッカーをする気にもならないという、まやの心情。
その理由を聞いた、だいじゅが、隣のまやの家について、家族に話す場面。そして、隣の家の窓にみえる、まやと、お母さんが描かれている場面が、とくに胸に訴えます。
まやのお母さんが、誰かと電話をしている。電話を切ったあと、まやと抱き合っている。お母さんは妊娠しているのか、おなかが大きく描かれている。お父さんは福島に残っていて、おじいさんやおばあさんは、別の親戚のところに行ったというのは、だいじゅの家族の言葉として文章に表わされているけれど、まやの家族のおかれている状況を絵で物語、読み手の感受性に任せているところに感心します。

あとがきには、「これからの日本を生きる君たちへ」として、松本猛氏のメッセージが書かれています。

<現在8才11ヶ月のヒメの反応>
ウラン1キログラムが、核分裂をし、爆発してから5カ月の間に約14万人が亡くなった。そして、その同じウランの核エネルギーを使って電気を作っている原発だ、という、あとがきの文章を読んで、「人も殺せるものを使って、電気にするって、人間って怖い」と言っていました。

<まつりかの感想>
震災から1年たった今年4月に出版されたこの絵本。
福島から避難してきている人たちが、避難先の地域にとけこみ生活をしていくことがどんなに大変なのかというのを感じられることが、これまでに何度かありました。
直接避難者のかたともお話しをしたり、避難者支援をされている方ともお話しをさせていただきましたし、毎月発行、郵送させていただいている「おひさまからのてがみ」も、避難者支援をされている機関にもおおくりしています。
また、避難されている方、残っている方、それぞれの立場によっても思いはさまざまだということも分かってきました。
主人公のまやは、母親の実家のある広島市に避難してきました。
おそらくこれから産まれてくる子どもに、放射能の影響がおよぶことを思って。
まやは、まだ福島に残っている友達がいること、外で思いきり遊ぶこともできなかったことを思い出し、大好きなサッカーはもうしない、と言います。
とはいえ、引っ越してきてからも心を開くことができなかったことも、サッカーをしたくない理由の一つだったのでしょうか。だいじゅと、笑いあうことができた後に、まやとだいじゅがボールを蹴っているシーンでこの絵本は終わります。つまり、まやは、だいじゅという友達と出会ったことで、新しい土地での生活に希望をもったのかもしれません。
だいじゅ、まや、まやのお母さんや、お父さん、だいじゅの家族、福島の友達という登場人物の描写が、原発によって影響をうけた様々な人々の思いを、絵本という媒体で見事に描かれていると感動しています。

ブログ 『おひさまからの手紙』も、よろしくお願いします。
月に一度、被災地のコドモタチに通信:『おひさまからの手紙』を届けています。子供たちに元気と笑顔を届けたい!子供たちにそっと寄り添い、応援したい!そんな気持ちを届けられると嬉しいです。
6月号の配布を開始!
今月は、イラスト満載です。
掲示してくださる学校や児童館、学童、保育所、NPO団体などがありましたら、お気軽にお問い合わせください。

おひさまからの手紙」のメールアドレス ohisamakara@gmail.com

ブログパーツ
関連記事

theme : 絵本ブログ
genre : 育児

Trackback

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

まつりか

Author:まつりか
img18701.gif

・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

最近の記事+コメント
絵本ブログが集まっています♪

人気ブログランキングへ

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村

カテゴリー
ブログ内検索
Amazon検索

with Ajax Amazon

カウント(18年8月~)
Twitter
リンクさせてもらってます
自分のサイトを登録 by BlogPeople
Amazonお買い得絵本
カレンダー(月別)
10 ≪│2017/11│≫ 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
最新の紹介本

講座のご依頼・お問合せはこちらでどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

【絵本が好きな人へ】
アクセスランキング
ゴガクル
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。