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 むのたけじ氏講演 第10期「絵本講師・養成講座」第2編

2013-07-30

 第10期「絵本講師・養成講座」東京会場の第2編が、7月27日(土)に行われました。
 むのたけじ先生は、御年98才。
「あと1年あまりで100歳になる、爺です。一期一会という言葉があるけれど、あなたたちと縁あって出会えた、今日、精一杯お話させてもらいます。」そう切り出された、むのたけじ氏はおよそ2時間もの間、太く力強い声で、時おり机を手で叩き、主張される迫力あるお姿に、胸が熱くなりました。
 東京外国語学校をご卒業され、報知新聞社を経て、朝日新聞社に入社。戦争中、朝日新聞の記者として従軍し、日本は負けるという事実を知りながら国民に伝えることが出来ずに敗戦の日を迎えたことに反省し、責任をとる形で退社され、その後うまれ故郷の秋田県で、週間新聞『たいまつ』を創刊。

 70年近いジャーナリストとしての人生の中で、講演活動も行っておられますが、近年、保育士の勉強会などに招かれる機会があるそうです。そして、今回は、「絵本で子育て」。どういうことなのだろうか?と、ご自身でも思うとのことですが、「これも今の世の中のめぐりあわせかもしれない」ともおっしゃられました。
 これまでは、「死ぬ時こそが一生のてっぺん」とあらゆる場面で発言なさっていたそうです。高齢化社会の日本、敬老だ、年寄りは大事に・・とはいうものの、実際は老醜・老愚・老痴などという、老人を卑下する言葉も多い。しかし、「老いた醜さがあるのなら、老いることで身に付く美しさもあるはずだ。年をとることには意味がある。」
 このように、人生の後半の部分に目を向けておられた氏ですが、保育分野からのお声がかかるようになったことなどをきっかけに学び、「乳幼児期は人間の生命の根幹となる時期である」ということに気づいたのだとおっしゃられました。そして、ご自身の子育てにおいても、子どもに対して、一人の人間として接していなかったのではないかという反省があるのだとも。
 その乳幼児期において、絵本の存在を語るうえで、人類のはじまりにまでさかのぼることができるのではないかとおっしゃいます。洞窟に描かれた壁画や、歌。二足歩行で歩き始めた人類の祖先が、相互伝達のためのツールとして用いたのは、絵と歌であろう。そう思うと、絵本を幼い子どもの遊び道具としてみるのではなく、もっと深く考える必要があるのではないか。
 「人類の命脈を守る、命の土台として守るための絵本。文化の本流である絵本。人間が人間らしく生きていけるために必要な絵本」このように語ってくださいました。
 
 今の若い子たちのことや、地球の今後についても言及されました。「これから必要なことは、平々凡々な人間が自分の知識をもって動き出すこと。自分をもっと大事にすること。自分はかけがえのない存在であり、自分を大切にできる人は、人を大切にすることにつながっていく。」平和と民主主義を唱えつづける、むの氏の言葉。世論と違っていたとしても、己をたいせつにし、己を信じていたからこその行動をとってこられたジャーナリスト精神は、この念なのかと思いました。

 数多くの著書の中で、私は「詩集たいまつⅥ」を手にしました。「わたしからのラブレターです。」とまえがきに書いてあります。このラブレターは1、2度読んだくらいで理解できるものではなさそうです。人生を重ねていくうえで、ことあるごとに手にとって読み返すことで、少しずつ理解できてくると思われます。
詞集たいまつ〈6〉

 「絵本講師・養成講座」も今年で10年。それを記念し、むの氏に講壇をお願いしたというのを事務局(NPO法人「絵本で子育て」センター)から昨年聞いておりましたが、私は氏のことを全く存じあげておりませんでした。それが、昨年秋に「完全版」として出版された『いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ』(朝日新聞社・編)の執筆者の中に、「むのたけじ」の名前をみつけたのです。完全版 いじめられている君へ いじめている君へ いじめを見ている君へ
むの氏の言葉を引用抜粋しますと・・

「私は最近小、中学生のみなさんと話し合ってみて、みなさんに共通する特徴があることに気がつきました。話す相手の年齢や社会的地位、お金持ちか貧乏かなどに関係なく、対等の立場で向き合う。考え方がしっかりしていて、不確かなものはあてにしない。友達を大切にする。相手の気持ちを思いやる。もちろん友達の命の尊さを知っています。そんなすてきな素質をそなえたみなさんの姿を知ったとき、これまでの日本人の歴史の中で最高に素晴らしい世代だとわかりました。」


 詳しくはぜひ本を手にしていただいて・・わたしのつたない言葉では到底真意がお伝えできないでしょうから。
この本で初めて出会い、その後テレビ朝日の報道ステーションで拝見し、そして、今回、直接お話をお聞きすることができて。冒頭に先生がおっしゃったように、「一期一会」の言葉をありがたく噛みしめた一日でした。

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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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