おおきなかぶ A.トルストイ/再話 内田莉莎子/訳 佐藤 忠良/絵
<どんな絵本?>ロシア民話。おじいさんがかぶをうえました。とてつもなくおおきなかぶになり、いざ抜こうと引っ張りますが全く抜けません。おばあさんを呼んで来て、孫を呼んで来て、犬を、猫を、とうとうねずみまで呼んで来て、やっと抜けました。 <初めて読んだ1才8ヶ月当時のヒメの反応>「うんとこしょ どっこいしょ」の部分で一緒に力を込めながら「うんことと」と言っていました。 かぶが抜けた後、おじいさんがおばあさんと肩をくんで片手片足をあげて喜んでいる格好をまねしていました。 <おすすめポイント>「うんとこしょ どっこいしょ」というリズミカルな掛け声と繰り返し。 かぶをぬくために、呼んで来る助っ人の顔ぶれのおもしろさ。 単純なストーリーですが「やっと、かぶは ぬけました」という読後の達成感があり「読んであげるなら3才から」とありますが、1才からでも十分に十分読み聞かせられます。また、佐藤忠良氏の力強い絵がすばらしい。かぶをうえて大きく育つように話しかけるときのおじいさんの姿は、背を丸め両手を膝に置いていとおしそうに見ている。 次のページでは、あまりに大きくなったかぶに片足をあげて仰天。その後、なかなか抜けない手強いかぶに立ち向かうものの、疲労困憊し地べたに寝転んだり、かぶにもたれて休んだり、どうしたものかと見下ろしたりする様子が丁寧にかかれていて、どんなにこのかぶが大きくて、手強いのかが伝わってきます。 <現在2歳10ヶ月のヒメの反応>すっかりおはなしを覚えているので、「ねずみがねこをひっぱって、ねこがいぬをひっぱって・・・」と、絵をみながら自分でいいたがります。 また、みんなが疲れてかぶにもたれかかっている絵を見て「ア〜疲れた。もうやめようか」とセリフをつけています。相変わらず、かぶを抜いた後歓喜にわくおじいさんの姿を真似しています。 日常生活の中で、なにかをひっぱるとき、例えばふとんをひっぱったり、たんすから自分の服を取り出すときには必ず「うんとこしょ どっこいしょ」と掛け声を発します。 <まつりかの感想> 絵本の体験が日常体験に反映される言葉の代表ともいえる、この「うんとこしょ どっこいしょ」のフレーズ。 誰しもこの言葉をきいただけで、この絵本のことを思い出すでしょう。 この本は小学校の教科書にも使われていると聞きますが、おもしろさは半減すると思うのです。 たしかに繰り返しの物語とフレーズは印象深く、イメージはそれなりにわくかもしれません。しかし、この横長の絵本という特長が生かされ、かぶをぬく場面では画面いっぱいに絵がかかれ、そのほかの場面では余白をたっぷりつかっているところなど、絵の力がすばらしいので、教科書ではじめて触れるのでなくぜひ幼児期に絵本でこの物語に出会わせてあげることをおすすめしたいです。 ところで・・・・ねずみが猫をひっぱるときに、自分の尻尾と猫のしっぽをからめて、ねずみだけがかぶと反対方向を向いているのですが、これはなぜでしょう?ねずみは猫からすぐに逃げられるように逆を向いているのだという説が。その証拠に、次のページでやっと抜けたかぶの根元にねずみが、葉の方に猫がいます。猫はねずみをさがしているかのように顔をだし、ねずみは隠れるかのようにそっと立っています。 また、表紙の絵でもなんだか猫はねずみを凝視しているようにみえるし。 みなさんどう思われます? ![]() |
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