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 もりのなか

2006-05-24

もりのなか  マリー・ホール・エッツ/文、絵 まさきるりこ/訳
もりのなかもりのなか
マリー・ホール・エッツ まさき るりこ

福音館書店 1963-12
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<どんな絵本?>
「ぼく」が紙の帽子をかぶり、新しいラッパをもって森へ散歩に出かけると、ライオンや象や熊やカンガルーなどの動物に出会い、みんな「ぼく」の後についてきます。
誰かがピクニックをしたあとがあり、そこで一休みをして、おかしを食べたあと、みんなで遊びます。
かくれんぼうをしたら、「ぼく」がオニになり、動物達は隠れました。
「もういいかい」といって目をあけると、動物達はみないなくなっていて、かわりにぼくのお父さんが立っていました。
お父さんはぼくを探しに来たのです。
お父さんの肩車に乗って、帰りながら森の動物達に言います。
「さようならぁ。みんな まっててね。また こんど、さんぽに きたとき、さがすからね!」

<初めて読んだ1才10ヶ月のヒメの反応>らっぱに興味をもっていて、おもちゃのらっぱをよく吹いていたので、このお話を聞くときにはいつもらっぱを持ってきて「ぼく」の真似をしていました。
森の動物達が一列に並んで歩くところが好きで、動物を指差しながら名前をいっていました。

<おすすめポイント>森に散歩にでかけた少年の空想の世界がモノトーンで幻想的に描かれています。次々に現れる動物達はただ登場するだけでなく、ライオンはくしで髪をとかし、ぞうは水遊びをしたあとタオルで耳を拭きながらセーターやくつをはいたり、熊はジャムをなめたりピーナッツを数えたりと、登場の仕方もおもしろいのです。
非日常の世界で遊んでいたところに、おとうさんという現実の世界を示す役割をする人物の登場により、物語が終わっていきます。かくれんぼうでオニになった「ぼく」は、お父さんの姿をみても「みんな隠れているから」と言います。ところが、お父さんはもう遅いから帰ろうと促しながらも、
「きっと またこんどまで まっててくれるよ」と。
このお父さんの一言は、子どもの夢を壊さない思いやりにあふれています。

<現在2歳10ヶ月のヒメの反応>動物達が一緒に散歩にいきたがる登場の仕方が楽しいようです。行列になって歩いているときどの動物もニコニコしているのが気に入っています。
一番のお気に入りは「ろんどんばしおちた」をしている絵。最近「London Bridge is falling down」を英語サークルでやっているから。
お父さん登場の場面も好き。そして、必ず「おかあさんはどこ?」「おうちで待ってる?」と言います。きっとお母さんは夕ごはんを作ってお家で待っているんじゃないかと想像させ、家庭の存在をこういう形で絵本に表しているのがちゃんと2歳児にも伝わっている事が嬉しく思います。

<まつりかの感想>この本で私が注目したいのは、①少年のらっぱ②うさぎ③お父さんです。
 「らっぱ」や笛などの音色につられて不思議なことが起こるという物語はよくありますし、空想の世界への導入に「らっぱ」はかかせなかったのではないかと。
 そして「うさぎ」。うさぎ以外の動物は、みな自ら一緒に散歩に行きたがるのですが、うさぎだけは「ぼく」が声をかけます。そして一番最後に参加しているにも関わらず、「ぼく」の横に並んで歩きますし、かくれんぼうのときにも、うさぎたけは隠れずにじっと座っているのです。作者は、うさぎになんらかの意味を持たせたのかなと気になる存在です。
 最後に「おとうさん」。上記のように、おとうさんの一言がこの絵本の読後を心地よいものにしてくれているのは間違いないのです。子どもの想像力、空想力をけなしたり、無理に現実に引き戻したりせずに、夢をずっと持たせたままでいさせる言葉。

 小さい頃森の中に入ると、とても不思議な気分になりました。自分の声が響き、木の葉がゆれる音や木漏れ日や、風の音を感じると、背中がぞくぞくしてきて、何かが出てくるんじゃないかというドキドキや不安などいろんな感情が湧いてきたのを思い出します。
 もののけ姫の木霊(こだま)のように、森にはそういうものが本当にいるんじゃないかと。だからこの本の「ぼく」が、動物達と遊んでいるのも、もしかしたら本当にあったことなのかもしれない。
 この本は、子どものためだけでなく、大人が子どもの頃に経験した遊びを再び思い出し、童心にかえらせてくれる力があると思います。
 
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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

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本当に仰るとおりで、おとうさんの存在が
この絵本の要と言っても過言ではないですね。
私もうさぎが気になっていました。
隠された作者の意図、なんてあったら、とってもワクワクしてしまいますよね^^
TBさせて頂きます。

こんにちは。
実は今日、この絵本を借りようか迷っていたんです。
こんどゼヒかりたいです。
そして、その感想をブログに報告しますね。

新歌さん
そうそう、どなたか「うさぎ」の意味を教えてくださらないかと思っているのですが・・
主人公にぴったり寄り添っているということは身近にいる大切な存在の人をあらわしているのでしょうかね

うっちゃんさん
コメントありがとうございます。
ぜひブログを楽しみにしていますねそのときはTBしてください!
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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