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 長新太展ナノヨ

2006-07-03

ちひろ美術館・東京にて開催中の
「ありがとう!チョーさん 長新太展ナノヨ」に行ってきました。

没後一年にあたり、約100点の原画の展示、漫画の初版本など、絵本作家以外に漫画家、グラフィック活動などの視点から人間としての長さんを回顧する企画展となっていました。

『おしゃべりなたまごやき』『ころころにゃーん』『ぼくのくれよん』『キャベツくん』『くもの日記ちょう』『はるですよ、ふくろうおばさん』『ゴムあたまポンたろう』『あわてんぼライオン』『ないた』・・・などの原画がありました。

娘のヒメは『ぼくのくれよん』の原画に大興奮
私も、実際にクレヨンで描かれた原画を凝視し、ぞうの皮膚一つにしても何色も重ね塗りしてグレーの色合いを出している細やかさに感動しました。

最も印象深いのは『おしゃべりなたまごやき』の1959年初版の原画と、1972年に大幅改訂された新版の原画。
現在売られている改訂新版とはあまりに違う旧版の絵のタッチや色合いに驚きます。
03-0035.jpg(旧版)4-8340-0378-7.jpg(改訂新版)
旧版のほうでは輪郭がはっきり書かれ、線も鋭角的ですが、改訂新版は全体的に丸みをおびていて、絵本の中の王様は大きく書かれ存在感をましていました。文章も改訂にあたり随分長くなっているようです。

もともと長氏は漫画家としてスタートしています。後に、堀内誠一氏の勧めで絵本を描くようになり、『おしゃべりなたまごやき』は自身2作目とのこと。こうしてみるとまだ絵本作家として始めたばかりに出された旧版の方は、漫画風なタッチだったといえるかもしれません。

1994年に出された『絵本画家の日記(2)』の原画も展示されていました。
絵本画家の日記〈2〉絵本画家の日記〈2〉
長 新太

BL出版 2003-07
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『○月○日
 今日は、酒に酔った編集者にからまれてしまった。以下のごとし。

「チョーさんは、編集者は絵がわからないバカなヤツと思ってる
 でしょ?ええ、ソーデスヨ、ソーデスヨ。
 ゲージツなんて、どうでもいいやい!

 そんな絵本は売れないんだから。

 カワユーイ、アマーイなめたくなるような絵が一番いいのだ!
 そういったセンセイがたの絵本が売れて、もうかっているから、
 チョーさんみたいな人の絵本もわが社から出せるのよ。
 ありがたいと思いなさい。コラッ。
 こちらにいるセンセイ(女の人)は売れる絵を描くセンセイです。
 チョーさん、最敬礼しなさい!」』


床にあたまをつけている人の挿絵に、自筆の↑文章。
ナンセンス絵本の王様といわれ、ユーモア溢れる、自由な発想の作品を世に送り出した長さんですが、本音の部分では、絵本業界に物申す気持ちや、現代の絵本ブームに対する様々な心境をかかえていらしたのかなと推測します。

「えほんのまいにち」の新歌さんの記事にもありましたが、晩年は喉頭がんの闘病生活に苦しまれた長さん。『くもの日記ちょう』は病と向きあいながら描いた絵本で、これまでの派手な色使いと違い、水色と白を基調とした淡い配色で物静かで寂しさが漂ってきました。

「長新太」という言葉を寝言でいってしまうくらい、娘の絵本生活にはかかせない存在。過去の記事(寝言で・・チョウシンタ)をお読みください

未読の作品は多数あり、固執した考えの持ち主である私には、長新太さんワールドを存分に楽しんでいるとはいえないのですが、この回顧展に足を運び、彼の人間像に少しでも触れることができたことで、今後の読み聞かせになにか良い変化があればと自ら期待しています。






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theme : オススメ☆絵本&児童書
genre : 育児

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長新太展ナノヨ

日曜日に行ってまいりましたよ~[:ラッキー:]

ちひろ美術館(東京)へ行きました

2006.6.27. 企画展「長新太展ナノヨ」をめざしてちひろ美術館(東京)に行

長新太展

念願の長新太展に行って来ました!「ありがとう!チョーさん 長新太展ナノヨ」というタイトルが何とも故人を偲ぶに相応しく、チョーさんワールドで展示空間が満ちていて、生前の彼のアーティスティックな才気溢れるスピリット

羽のばし

今日はわたしには珍しく、都内2箇所をはしごしてきました。しかも、単身でのびのびと・・・羽をつけて行ってきましたよ♪一人身だったら、ザーザー雨でもへいっちゃら。一つ目は、銀座松屋・遊びのギャラリーで開催中の前田マリさんの個展。テーマは色猫でしたが、なんとも

ありがとう!チョーさん「長新太展ナノヨ」

長新太展 ちひろ美術館・東京    先週末、ちひろ美術館・東京で行われている「長新太展ナノヨ」に行ってきました。 観光バスで押し寄せたちひろファンを掻き分けて目的の展示室にたどり着くと、そこは思いの外静かです。 入り口には長さんのアトリエの雰囲気を伝える

「長新太展ナノヨ」

?「ありがとう!チョーさん 長新太展ナノヨ」 ―『新聞ができるまで』から『ころころにゃーん』まで―??????????????????????????     ?開催期間:7月23日(日)まで??????????              2005年6月25日日本を代表する絵本作

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こんにちは^^ 長さんワールドを満喫されてきたということが伝わってまいります!
娘さんもだーい好きなんですね、長さん♪
あちらで私も日記を拝見し、普段の絵本からは想像もつかなかった
長さんの内面を垣間見る思いでした。

駄文ですがTBさせて下さい。 私などの名前を出して頂き恐縮ですっ><

我が家も今、長新太さんブームです。
でも、まだ日が浅いです。もっともっと長さんの絵本の世界を堪能したいです。
「おしゃべりなたまごやき」全然絵がちがいますね。
この王様らしくない王様、おもしろいですよね。
うちは「ぼくのくれよん」「ないた」「きゃべつくん」が最近読んだ絵本です。
「くもの日記ちょう」はそういう背景がある絵本なんですね。ぜひ読んでみようと思います。

いいなぁ回顧展。私も行きたい!!
が、遠すぎて行けない…京都でもしないかなぁ~。
私にとっては長さんの絵って何だか特別なんです。お気に入りの絵本ってたいがい長さんの絵本。それだけ、幼い心に深く刻まれるナニカを持っていらっしゃるのですね。ナンセンスだけど、もう一度読みたくなる…そんな魅力をもっています。
大好きな絵本作家の一人です。。。

新歌さん
うまく文章がかけなくてもどかしい思いのなか、感想記事をかいてみました。新歌さんの記事がすばらしかったので、自分が伝えられない分、訪問くださった方が新歌さんの記事を見て、より深く感じてくださればと思い引用させていただきました。私ももっと文章うまくなりたいなあ~~~

うっちゃんさん
長さんは絵本画家として、他の作家と組んでいる作品が多数ありますもんね。私もこれからたくさん長さんの本に触れていってみたいと思っています。

京女さん
そうですね。長さんの絵ってオンリーワンなんですよね。だからこそうちの3歳になる娘でさえ印象深いんだと思います。
京女さんのおすすめの長さんの絵本をまたご紹介くださいね。

こんばんは。
「わくわく本」の海五郎です。
こちらからもトラックバックさせていただきました。
長新太さんがこの国の絵本に果たした役割をあらためて感じることのできる、すばらしい展覧会でしたね。
ぼくは長さんの、なによりも子どもたちに寄り添うような創作姿勢が好きでした。
これからもよろしくお願いします。

こんにちは、こちらへ来て、『絵本画家の日記』を読みたい!と思ったことを、また思い出しました(笑)
人間・長新太が垣間見える展覧会で、素晴らしかったな~と思います。
こちらからもTBさせていただきますね。

まつりかさんのまつりかって、茉莉ですか?
高楼方子さんの『時計坂の家』がふっと頭にうかんでしまいました。

それと、下の↓絵本講師のお話、すごいですね~。
もしや、JPIC卒業生ですか!?

ごめんなさい。全然関係ないんですけど、
もうすぐ娘さんのお誕生日ではないですか?
それとも終わってしまいました?
うちの息子も7月生まれで、ちょっと思い出しました。
子供の成長って早いですね☆

海五郎さん
コメントありがとうございます。
子供に寄り添う創作姿勢・・まさにそんな感じです。子供と同じ目線でいつづけたすばらしい画家だと思います。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。

フラニーさん
JPICは読み聞かせ講習会には参加したことがありますが、アドバイザーの講習は受けていないんですよ。
まつりかは、そう、茉莉です。ジャスミンです。プロフィール画像もジャスミンの花なんです。「時計坂の家」は知らなかったのですが・・・主人公が茉莉なんですか?
これからもよろしくお願いいたします

うっちゃんさん
おお!ありがとうございます。そうなんです7月6日なんですヒメの誕生日・・ってことで、誕生日IN久米島。台風3号の影響で欠航し、延泊をよぎなくされているんですよ。息子さんももうお誕生日迎えられました?お互いおめでとうです~~

こんにちは。叔母からよく展覧会の招待券をもらうのですが、いわさきちひろ美術館の「長新太展」のももらってました!(だいぶ前にもらったのでちょっと忘れてたら・・・23日で終わっちゃう!んですね)
まつりかさん、行って来られたんですね。
こちらのページでこの大事なことを思い出し、大変有り難かったです!!
思わず、「あっ!(忘れてた)」って声出してしまいました。まつりかさんの記事がなかったら、ホント期間過ぎてしまってたかも・・・。(もらった時(5月だったかな)はすごい楽しみにしてたのに・・・)
今週末ギリギリになるけど、行って来たいと思いますv-29

こんばんは、RENEですv-22
今日、ようやく行ってこられました♪
これから早速ブログに書こうと思っています。
まつりかさんのこちらの記事をTBさせてください。
よろしくお願いします(^o^)/

ゆう茶さん
それはそれはお役にたててよかったv-407かけこみ客が多いみたいですよ~~でも必見です。それにちひろ美術館自体も素敵だし。また足を運びたい美術館の一つになりました。

RENEさん
TBしていただいて本当にありがとうございます。
残り一週間、お客さん多かったですか?ゴムあたまポンたろう・・印象的でしたよね。

はじめておじゃまします。
わたしのほうへコメントトラックバックをありがとうございました。うちのパソコンが壊れてしまい、ネットから離れていたので、お返事がすっかり遅くなってしまいましたが、うれしかったです。ありがとうございました。

まつりかさんの「おしゃべりなたまごやき」新旧の比較、おもしろいです。確かにすごくタッチも色も違いますよね(って、今頃感心している)
わたしも未読の作品がたくさんあります。これから少しずつであっていくことも楽しみです。
寝言で「長新太」と言ってしまうお嬢さんも素敵です。絵本がとても大切な存在なんですねー。

またおじゃまさせてくださいね。これからもよろしくお願いします。

ぱせりさん
コメントありがとうございました。
パソコン壊れると大変だったでしょ?生活必需品になっていることに気付かされますよね。
これからもよろしくお願いします。

まつりかさん、こんばんは~
すっかり遅くなってしまって、なんだかマヌケなのですが、私もTBさせて頂きました。
長さんの展覧会もいよいよおしまいですね。
できることなら、もう1度行きたかったです。
ヒメちゃんが寝言にまで言った”長新太”さん、
知れば知れるほど本当に偉大な方ですね。

はらぺーにょさん
とんでもないわざわざTBありがとうございました。
期間中どのくらいの来場者があったのでしょうね?きっと全国のファンがみにきたことでしょう。またどこかで原画をみることができたらいいな。
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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