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 三びきのやぎのがらがらどん

2006-08-01

三びきのやぎのがらがらどん 北欧民話 マーシャ・ブラウン/絵 瀬田貞二/訳
三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話三びきのやぎのがらがらどん―アスビョルンセンとモーの北欧民話
マーシャ・ブラウン せた ていじ

福音館書店 1965-07
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<どんな絵本?>
むかし、 三びきのやぎが いました。
なまえは、どれも がらがらどんと いいました。


3匹のヤギたちは山へ草を食べに行こうとするのですが、そこへ行くには、恐ろしいトロルの住む橋をわたらなければなりません。
最初に、一番小さいヤギのがらがらどんが橋を渡り、トロルに呼び止められ食べられそうになります。
すこし まてば 二ばんめやぎの がらがらどんが やってきます。
ぼくより ずっと おおきいですよ。

無事に、向こう岸に渡ります。

欲を出したトロルは、2番目ヤギのがらがらどんが来ると、食べてやろうと呼び止めます。
おっと たべないでおくれよ。
すこしまてば、 おおきいやぎの がらがらどんが やってくる。
ぼくより ずっと おおきいよ。


そして、最後に一番大きいヤギのがらがらどんが、橋をがたんごとんと鳴らして渡ってきます。
さあ、トロルと一番大きいヤギの勝負はいかに?

<初めて読んだ2才4ヶ月のヒメの反応>とにかく絵が怖いようであまり読みたがりません。トロルだけでなく、ヤギの表情も怖いらしく・・・

<おすすめポイント> マーシャ・ブラウンの迫力ある荒々しい線質の絵は、ヤギとトロルの対決に手に汗にぎる興奮を表しています。
 昔話特有の、繰り返しのおもしろさ、小→中→大と、ヤギの体の大きさによってトロルとどう対決するのかも見所。
 そして、瀬田貞二氏の日本語訳がとてもリズミカル。七五調が多く使われているので、印象に残る言い回しがたくさん。「ようし、きさまを ひとのみにしてやろう」などの、トロルのおどろおどろしいセリフも耳に残ります。
 ドキドキ、ワクワクが最高潮に達したあとの、ホッとさせてくれる結末。
「チョキン、パチン、ストン。
はなしは おしまい。」

なんともあっけない終わり方が、また最初から読みたくなるリピート心を掻き立てます。

<現在3才0ヶ月のヒメの反応>相変わらずヒメはこの本を読むとき体をこわばらせるほど、怖くて仕方がありません。
一番大きいヤギがトロルに飛び掛りこっぱみじんにして谷川に突き落とす場面に釘付けになり、次のページで最初の2匹のヤギの待つ山へ向かう一番大きいヤギの姿を見て「あ~よかったね。助かった。ほっとした。」と。
 なんでも、ヒメの解釈は、一番大きいヤギはお父さん、2番目ヤギはお母さん、一番小さいヤギは自分(ヒメ自身)らしく、「お父さんが助けてくれたね。」といっています。
 最後の「チョキン、パチン、ストン」のフレーズはとくにおきにいり。

<まつりかの感想>
 トロルとは、北欧の神話や昔話に登場する生き物で、物語の中ではいつも悪役とはかぎらず、すぐにだまされるこっけいな役割を演じることも多いとのこと。
 この本のトロルも、恐ろしいだけでなくよくみるととても滑稽。一番小さいヤギと2番目のヤギには、「このあともっと大きいヤギがくるよ」という言葉に欲をかき、見逃してしまいます。

 けして可愛く優しい絵ではないし、物語も少し怖い。だけど、子供達を魅了するのはなぜ??
 3才のヒメを見ているとそれがよくわかります。↑にも書きましたが、ヒメは一番小さいヤギを自分におきかえ、2番目ヤギを母親、一番大きいヤギと父親と思って読んでいるようです。ですから、ヤギがひとりで橋をわたり、トロルに遭遇して、おびえた表情で弱弱しい声で答える場面では、我が事のように心配して涙ぐんで聞いているのです。
  
 私の見解は、一番小さいヤギ=子ども、2番目ヤギ=青年、大きいヤギ=長老ではないかと。つまり、1人の人間が成長していく過程をそれぞれのヤギに例えているのかなとも。

 子どもは絵本に心を寄せ、役になりきって一緒に感動を味わいます。この本を読むときの、心の動きの針は大きく振れます。ヤギと共に泣き、戦い、幸福感、達成感を得る。怖いけれど何度も読みたがる本の理由はここにあるのでしょう。

 ヒメが2才8ヶ月のとき、このお話の人形劇を見に行ったことがあります。(過去の記事はこちら→人形劇場in玉川高島屋)そのとき使われていた歌「さんびきのやぎのがらがらどんは レイホロレイホロレイヒー♪」というのを、今でも覚えていてよく歌っています。そのくせ・・歌った後には必ず「人形劇はもう見ない」と念押し。

 


 
 
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genre : 育児

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こんにちは。
このおはなし、6年以上前に受けた童話の講座では、まつりかさんが書いておられるように、3匹のやぎは同一人物が成長した姿だといってました。
だから、名前が同じなのだ、と。
結構感心した覚えがあるのですが、ちゃんと一人でそうやって解釈できるの、すごいですね!!

我が家は童話館を利用しているので、この本はもう少し、3歳代になってから配本予定です。

私が若い頃に買った英語の絵本の中に、この絵本があります。
英語でも繰り返しの表現が多くて楽しいですね♪
チビは英語を無視して、絵を楽しんでる様子です。

おはようございます。
ヒメちゃんの、怖がる気持ち、分かりますよ~。
迫力ありますもんね。
それでも、怖いもの見たさの気持ちが本を開かせたりして。

それにしても、同一人物(人物?)だなんて、
考えたことありませんでした…。
どっちかっていうと、”Somobody”的な名前なのかと。
新しい解釈の元、また見てみたくなりました。

うわ~、3匹のヤギはそのまま兄弟かなにかだと単純に思っていました。
そんな解釈があるんですね~。
うちの子は2人とも小さい時から大好きな絵本です。
最近出た、ポール・ガルドンのよりもマーシャ・ブラウンの方が怖いと思うのですが、やっぱり選んで持ってくるのは、ブラウンのほうです。
本当に何回読んだことか・・・。
長女は保育園で劇もやったのでよけいに思い入れがあるのか、今でも楽しく聞いています。

これ、以前買わない選択をした絵本です。
懐かしいなーって思ったんだけど。
なぜだかわかんないけど買わなかったな。
きっと私、絵が怖かったんぢゃないかな(笑)

民話、昔話、グリム童話、、、
みんな絵もお話もこわい気がするぅ。

どうしてなんだろ?
でも手にとって選んだり、すごく覚えていたり。
何か惹きつける要素がそこにあるんだろうなー
この絵本もそんな感じだね。

masacoさん
そうなんですか?講座でおなはしがあったなんて、正解をもらったみたいで嬉しいなあ。

makkoさん
英語版も以前よんだことあります。単純なお話のわりに、知らない単語がたくさんあってi-229。たしか、橋をならす音は「trip trap ・・」だけど、一番大きな山羊の足音は「t-r-i-p t-r-a-p」ってちゃんとハイフンが入れてあって橋がきしむ感じを表してあった記憶があります。日本語だと「かたこと」「がたごと」「がたんごとん」と違いをあらわしやすいですけどね。

各務 史さん
そうそう、怖いもの見たさですね。
ヒメもトロルの顔を手でおさえて見えないようにしながらでも読みたがります。叱るときに「トロル来るよ」というと、「おばけくるよ」よりも効き目があったりして・・i-229

ひとときさん
お嬢さんは劇でなんの役だったのでしょう?
たしかに劇をやったりすると、とくに思い入れのある本になるでしょうね。

うーんなるほど!以前から、この物語の進行には
どんな意味があるんだろうと、漠然と疑問に思っていました。
まつりかさんの仰ることで、少し私なりにも出口が見えてきたような思いです^^
またそれを考えて読んでみたいです~。

我が家の子供たちは、3人組がいたら、必ず自分達3きょうだいに置き換えてます♪

りんごさん
わたしもこれが有名なお話でなければ、この絵の感じだけではけして手に取らない絵本だろうなって思います。
でもとても鮮烈な印象を残す絵本ですよね。

新歌さん
最初から一番大きなヤギが橋をわたってトロルをやっつければ話は早いんですけど、あえて小さいものから順にわたるってところが、成長段階をあらわしてるのかなって気がしたんですけどね。
3兄弟・・うらやましいです。兄弟から学ぶ事って多いですよね。3のつく物語って結構多いから、共感できる絵本は多いかもしれませんね?

この絵本はうちの主人の思い出の絵本です。
正直表紙が怖そうなので「えー?」って思いましたが、読んで見るととても魅力のある絵本ですね。
トロルの声を低くして読むとかなり息子に怖がられますが反応がおもしろくてやめられません・・・。(^^)v

うっちゃんさん
そうそう、トロルの声はついついおどろおどろしく読みたくなりますよね。
怖がられると余計にやりたくなっちゃうi-235

こんにちは~
この本、完璧な一冊と言われるだけあって、ホント活き活きしていて生命感溢れる絵が、素晴らしい!
私も、3度の繰り返し(昔話の掟のようなモノ)とクレッシェンドしていくくだりが堪りません。
グリム兄弟の薦めでノルウェーの昔話をまとめたアスビョルンセンと友人のモーも、ブラウンのこの絵はきっと気に入ってくれるはず?(笑)
彼らの集大成である「ノルウェーの昔話」(福音館書店)も、機会があったら読んでみてください。
「ホットケーキ」(おだんごぱんの様な話)なんか、ヒメちゃん好きかも~
大塚勇三さんの訳が冴えている一冊です↑

RENEさん
いろいろとご紹介していただいてありがとうございます。
初めて聞く名前も多くて・・ひとつひとつネットで検索しちゃいましたi-229
ぜひご紹介いただいたものを読んでみようと思います。l
プロフィール

まつりか

Author:まつりか
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・まつりか
 現在は神奈川県在住ですが、転勤族のためいろんな方言が話せます。
 子どもが生まれてから、絵本の読み聞かせの楽しさにはまり、読書記録をつけていたものを形にしたいと思ってブログを立ち上げました。
 NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師として、絵本で子育てすることの大切さをつたえていく活動をしています。
・家族
 ♪サラリーマンの夫
 ♪2003年生まれの娘(12歳)・・結婚7年目で授かった 我が家のプリンセス。
 通称:ヒメ。小学6年生です。 

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