1月31日から大丸東京店で開催されている「ジョン・バーニンガム絵本原画展」に2日(土)に行ってきました。
この日は、バーニンガム氏のサイン会が行われたんです。 大丸の開店と同時に駆け込む・・エレベータを降りて、ヒメとともに猛ダッシュ! 無事にサイン会の整理券を手にいれることができました ![]() そして11時・・ご本人の登場。ヒメは、「握手したい!」と大張りきり。 いよいよ順番が回ってくると一人ですたこら前に出て行き、「Hello」と挨拶。 握手をしてもらって本を返してもらっても、まだ黙って突っ立っているヒメ。 おもむろに「My name is ○○(自分の名前)」と言い出した。(珍しく積極的だ )すると、ヒメの名前を繰り返したあとに、「I'm John」と笑顔でこたえて、握手をしてくださいました。まさに、ガンピーさんのような大らかでやさしい雰囲気のジョン・バーニンガム氏。 わたしも、ちゃっかり握手していただき、世界のバーニンガムのぬくもりをいただきました すっかり舞い上がってしまい、いくつか聞きたいことがあったのに、きけなかったのが本当に後悔です![]() デビュー45周年を記念したこの原画展。 今年72歳になる氏は、1963年に発表した『ボルカ はねなしガチョウのぼうけん』以降、60作品以上の絵本を発表しているとのことです。 原画の中でとくに印象深かったのは、『くものこどもたち』。空の写真に貼り付けた絵の凹凸、スプレーをかけたり上から絵具で雲を足したりといった細かい作業が見られるのも原画ならではの魅力でした。 他にもバーニンガム氏のお母さんが描いたイラスト(おかあさんものすごく上手なんです)や、氏の子供のころの絵、自画像なども展示してありました。 『ジョン・バーニンガム わたしの絵本、わたしの人生』という、自伝が販売されていました。
これはバーニンガム氏が語るはじめての本格的自伝だそう。写真とともに語られているエピソードには、幼少時代にトレーラーハウスに住んでいたということや、学校卒業後兵役免除してもらい、慈善活動で様々な仕事を体験した様子がかかれています。なんといっても、若かりし頃のかっこいいお姿にも注目です。 しかも、奉仕活動を終えたあとの人生をどうしようかと思いあぐねているときに、偶然再会した旧友がたまたま美術学校に行っていたので、おもしろそうだと感じて自分も行くことにしたというのですから。そこでヘレン・オクセンバリーと出会い結婚。子供ができてから二人で子どもの絵本を手がけるようになったといいます。 いままでに手掛けたイラストやポスター、雑誌の表紙もふんだんに載っていますし、各作品に寄せる思いを客観的に冷静に語っているところが、読み物としても面白いです。 会場には、バーニンガム氏のインタビュー映像も流れていました。 「絵本作家を目指していたわけではない。絵を描き続けているうちに気づいたらなっていた」とか、「世界を旅しても今はどこにいっても似たような風景になってしまっている」とか、「アニメは一切見ない。CGも好きでない。でも今の子供にとって、映像やゲームは大きな比重をしめているからどうつきあうのか考えていってほしい」など、印象深い言葉がいくつかありました。 朝早くからヒメをつれて東京駅まで行くだけでも疲労困憊 ジョン・バーニンガム氏にお会いできたことですっかり満足してしまい原画展は、ぐずるヒメをなだめながら(子供の目線に絵が飾られていないので、いちいち抱っこして見せなければならない )駆け足で見て回ったので、会期中にもう一度訪れて今度はじっくりと見て回りたいと思っています。会期は、2008年1月31日(木)→2月18日(月)詳しくは、コチラ⇒大丸ミュージアム東京 をご覧ください。 ![]() |
日本最大の本の展示会、東京国際ブックフェアが今年も開催されます。
世界30カ国より770社が出展し、全国各地の書店、図書館・学校関係者、海外出版社や一般読者が多数来場予定だそうです。 実物を見ながらその場で本の仕入れ、注文、購入ができ、著作権取引などの商談も行われるそう。 一般読者には、7日(土)、8日(日)の一般公開日にあらゆるジャンルの本を割引価格で販売されるそうです。 会期 :2007年7月5日(木)〜7月8日(日)10:00〜18:00 入場料:1200円(一般公開日の7日、8日は小学生以下無料) 会場 :東京ビッグサイト 西1.2ホール 編集者、書店員向けのセミナーや、椎名誠氏の講演などもあります。詳しくはコチラをごらんください。 ![]() |
前回の記事につづきまして・・
同日に訪れた銀座教文館で開催中の堀内誠一絵本原画展 ぐるんぱもan・anも のご報告です。 会場に展示されている原画は、 『ぐるんぱのようちえん』(全点) 『こすずめのぼうけん』(全点) 『くろうまブランキー』(一部)・・堀内氏が最初に手がけた絵本 『雪わたり』(一部) 『太陽の木の枝』(一部) 『ふらいぱんじいさん』(一部) 『マザー・グースのうた』(一部) 『秘密の花園』(一部) などでした。 とくに『ぐるんぱのようちえん』と『こすずめのぼうけん』は、全ページの原画ですから。文章を読み原画を見て、歩みを進めるという贅沢な経験です。 一枚一枚の筆遣いを目のあたりにし、非常に感動しました。 「ぐるんぱ〜」の絵本では、子どもが書いたような単純さを感じ、ヘタウマの魅力を感じていたのですが、原画を見るとこの意識が一転しましました。 原画の象のぐるんぱの顔や体をじっくり見ると、細かい傷がつけられています。象のざらざらした感じを出しているんでしょう。うちに帰って改めて絵本をみるとその細かい傷により立体感があらわされていることに気づきます。 また、彼の描く画風の多種多様さにも驚き、物語にあわせて表現が、どの時代の子どもにも愛されているゆえんなのだと思いました。
堀内誠一=絵本作家?それだけではありません。 アートディレクターとしての顔も。 ananのロゴを作ったのは有名ですけど、このほかにも彼がデザインした雑誌のロゴは、私たちが見慣れているものばかり。 「ポパイ」「クロワッサン」「ESSE]「OLIVE」「ダ・カーポ」「BRUTUS」・・ また、経歴もユニークです。 14歳で新宿伊勢丹宣伝部に入社し、催事デザインなどを手がけていたといいますから。 24歳のときに、松居直氏に出会い、25歳で伊勢丹を退社したあとから絵本作家、アートディレクターとして活躍していきます。 27歳で瀬田貞二氏と出会い、かれのことを「浦和の師匠」「浦和天神」と呼んでいたとか。 32歳で「平凡パンチ」創刊し、33歳で「ぐるんぱのようちえん」を出版。 38歳に「アンアン」のアートディレクターとロゴデザインを担当。 44歳のときに「こすずめのぼうけん」出版 48歳で「BRUTUS」のアートディレクターとロゴデザインを担当。 享年54歳(1987年)で逝去されました。 40代の8年間家族とともにパリに移住した堀内氏は、パリの歩き方、ヨーロッパの町について描かれた旅の本『パリからの手紙』も出しています。こちらの原画も展示されていて、それはそれは、細かく、丁寧にかかれたイラストと、美しいレイアウトで、パリに住む人々の生活ぶりなども描かれた楽しい旅の本です。 『絵本の世界110人のイラストレーター』という本では、彼が好きな画家が紹介されていますが、こちらを大きく見せたパネル展示もありました。
「視覚の記憶の強い人は王者である。世界を目で知る人は幸せである」という言葉を残されているそうです。 優れた絵本作家であり、アートディレクターであり、旅の好きなグローバルな視点をもっている堀内氏ならではの言葉だと思います。 この展示、5月16日(水)まで開催されています。まだの方はぜひぜひ! (くわしくはこちらのHPをご覧ください。) 日時:4月26日〜5月16日 11時〜20時 会場:銀座教文館9階ウェンライトホール 入場料:一般600円、小・中学生200円、未就学児無料 ![]() |
5月7日(月)、ヒメを幼稚園に送り出したあと、一人銀座を闊歩。
平日の銀座を一人で歩くなんて、何年ぶりでしょう。 なんだか、背筋をピンとのばしてかっこよく歩きたい気分で地上に降り立つと、すれ違う人みんながお洒落でハイソな気がして、気後れしてしまいました。 さて、銀座での目当ては、松屋銀座8で行われていた、『サン=テグジュペリの星の王子さま展』と、教文館ナルニア国で開かれている、『堀内誠一絵本原画展』。 今日のレポートは、『サン=テグジュペリの星の王子さま展』を。先日、美智子皇后が訪れたということでも話題になっていましたが、最終日のこの日も多くの人でにぎわっていました。 『星の王子さま』は、1943年にアメリカで初めて出版され、その後日本ではフランス文学者の内田濯(あろう)氏の訳で1962年に初版されました。 2005年に国内著作権消失を機に、新訳本が多く出版され、また最近日本で、この本のひとつの原画が山梨県の美術館で発見されたということでも、今一度注目されています。 原画、サン=テグジュベリのデッサンや手紙、物語を追いながら謎解きをしていく流れで展示され、また、2005年に、宮崎あおい主演で上演されたミュージカル「星の王子さま」がスクリーンに映し出されていたり、訳者の内田氏80歳の誕生日に、岸田今日子氏の主催劇団メンバーが贈った朗読を、編集しアニメーションしたものなども。(昭和38年のテープだそうで、王子さまを演じる岸田今日子さんの声も若い!キツネ役は、名古屋章氏) そのほか、物語の世界を体験できる企画もあり、たとえば、「五億の鈴」は床に立って両手をあげて手を振ると、天井に星が映し出されたり、「王子さまが渡り鳥につかまって旅をする」体験は、赤く光る球を手にもって、ゆっくり歩くと天井のセンサーの働きで、壁やカーテンに鳥があらわれ音楽にのせて幻想的に旅をする、王子さまの気分を味わえます。 王子さまが星の見物をしたときに出会う、小惑星の住人たち・・命令の王さまや、うぬぼれ男、呑み助、実業屋、点燈夫、地理学者などが何を意味しているのか、また、バラ、キツネ、蛇、井戸というキーワードを挙げて、それぞれが物語でどういう位置づけで何を示唆しているのかについても解説してありました。 サン=テグジュぺリの内面にある子どもの心が王子さまで、大人の部分が飛行士であり、二人の対話で進むストーリーは実は、作者の心の声のやりとりなんだということにも気づかされました。 「かつて子どもだったことを忘れずにいるおとなはいくらもいない」という言葉にあるように、大人になっても童心を失わずにいることの難しさを感じている大人にこそ「かんじんなことは、目に見えないんだよ」という基調が、胸に響くのだと思います。 グッズコーナーも前回のリサガス・ペネロペ展に負けない数。品物のユニークさではこちらの方が勝っていました。もっともおもしろかったのは、ウワバミの中に象が入っているぬいぐるみ、そして同じくティッシュケースになっているものなど、この本を読んだことがある人でも、ちょっとわかりにくいぞ!というグッズが多くて、つっこみがいがあるものが多かったです。この展覧会、このあと巡回するようですよ。(詳しくは、こちらのHPをご覧ください。) ・大丸ミュージアムKYOTO 5月16日(水)〜5月28日(月) ・大丸ミュージアムKOBE 7月18日(水)〜7月30日(月) ・大丸札幌店 8月8日(水)〜8月20日(月) ・三越名古屋栄店 8月29日(水)〜9月9日(日) ![]() |
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